誠ミラ
せいみら
この記事は本編中盤からの多大なネタバレを含みます。未視聴の方は注意。 |
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概要
相楽誠司は主人公チーム「ハピネスチャージプリキュア」のサポート役を務める日本人少年。ぴかりが丘中学校2年生。愛乃めぐみ/キュアラブリーに想いを寄せる。
クイーンミラージュ(以下、ミラージュ様)は、敵組織である幻影帝国の女首領。実は、300年前に戦士キュアミラージュに変身してぴかりが丘を守っていた黒髪美人巫女ミラージュ(以下、ミラージュさん)が、謎の鏡ディープミラーによって悪堕ちした存在。地球の神ブルーに想いを寄せる。
「プリキュアと敵の男幹部・男首領」による男女カプは数多あるのだが、「サポート役の男性と敵の女幹部・女首領」による男女カプは非常に珍しい。
放映中盤、ミラージュ様とブルーの因縁が少しずつ明かされ、同時にめぐみとブルーが近しくなっていった。この時点で誠司とミラージュ様に共通するものを感じた、もしくはめぐみとブルーに反感を持った一部の視聴者が、「誠司が誠心をもってミラージュ様を悪堕ちから救い出す」展開を期待するようになった。そして、ピクシブに二人が「仲良く」してる作品が数点投稿された。
その一方、「ブルーとめぐみの仲に絶望した誠司が、ミラージュ様の誘いで悪堕ちする」「ミラージュ様が解放された後、誠司が悪堕ちして幻影帝国の新幹部になる」との予想もあったが…。
ブルめぐへの姿勢
前述したとおり、ミラージュ様はブルーに想いを寄せており、彼が自分以外の女(この場合は愛乃めぐみ)と親密になることを嫌っている。
一方、誠司は「めぐみが幸せ」になれるなら彼女自身の想い人(この場合はブルー)と結ばれてほしく、自分は失恋しても構わないと思っている。
このことから、自分の恋ばかり考えているミラージュ様と、他者の恋を応援する誠司の姿勢は対照的に見える。
しかし、誠司の姿勢にはブルー本人の気持ち(恋仲になりたいのはめぐみではない、など)への配慮が欠けており、「○○と恋仲になれ!!」と押し付けているのはミラージュ様も誠司も同じである。違いは、ブルーに押し付ける相手が自分自身か、自分の想い人かという一点である。
まあ、誠ミラ両方の気持ちを知りながら「自分は愛乃めぐみではなく、ミラージュと恋仲になりたい」と早々に表明しなかったブルーにも責任の一端はあるが。
本編展開(終盤のネタバレあり)
- 本編前
アクシアの封印から解放されたミラージュ様は、ブルースカイ王国を占領し、幻影帝国を建国。ヒメルダ王女、妖精リボン、そしてブルーは日本へと避難し、ぴかりが丘にある大使館に居住する。このとき、この世に悲劇の種はバラ撒かれた。
ミラージュ様の命令で幻影帝国は侵略の手をぴかりが丘に向けた。現地住民である誠司の日常は、空手の姉弟子である氷川まりあが行方不明になったり、愛乃めぐみがプリキュアに憧れて人助けにのめり込むなど、少しずつ浸食されていった。
- 3話
ミラージュ様の命令で、ホッシーワがぴかりが丘へ派遣された。ホッシーワは早速、河原にいた誠司へ襲いかかるが、キュアラブリー(&プリンセス)に撃退される。この一件で、めぐみが新しいプリキュア「キュアラブリー」になったこと、ブルーと出会ったことを知らされ、そのサポート役になる。
ミラージュ様が原因で酷い目にあいかけた誠司だったが、この一件で日常のみならず非日常でも「愛乃めぐみと一番仲の良い男」としての地位を得ることが出来た。しかし…。
- 4~43話
基本的に、誠司はプリキュアのサポート役として、巻き込まれた一般市民を安全圏まで誘導している。それゆえ、ミラージュ様がプリキュアの前に姿を現しても、彼自身は会話する機会が無かった。
結局、誠司が誠心を振るうまでも無く、めぐみの奮闘でミラージュ様は浄化されて黒髪美女ミラージュさんへと戻った。
- 44話
正式にブルーと恋仲になったミラージュさんは、大使館の中で幸せオーラを放射していた。
その一方、失恋で深く傷心しているめぐみの姿に、誠司は苦々しさを抱えつつも彼女を励ます。
ミラージュ様に見切りをつけた黒幕は、めぐみを新たなクイーンへと誘惑するが、誠司の介入がキッカケで失敗する。
サポート役になってからの誠司は、いつからか、めぐみとブルーの仲への負の感情、サイアークや幻影帝国幹部と戦う力のない悔しさを抱えるようになった。それでも、「めぐみがブルーと結ばれて幸せになり、自分も折り合いもつける」未来が待っていると信じて奮闘したが、現実には愛するめぐみが傷心し、敵だったミラージュさんが幸せになるという、誠司にとって不本意な結果になった。
- 45・46話
今度は誠司に対して悲劇は繰り返される。
ミラージュさんの前に姿を見せた黒幕…憎しみの神レッドの手で、誠司は内なるめぐみへの愛憎を利用されプリキュアの敵「ダーク誠司」になってしまう。
ミラージュさんは自分と同じ境遇の少年を救うため、誠司とレッドが立てこもる惑星レッドへ向かう…ような気がしていたが別にそんなことは無く、地球に残っていた。
しかし、ミラージュさんは決して誠司を見捨てておらず、次話で…。
- 47話
キュアラブリーとダーク誠司が惑星レッド地表で対峙すると、遠隔通信を用いてレッドを言葉で牽制し、誠司の浄化を援護した。
ミラージュさんが、誠司のために行動した初の瞬間である。
- 48話、49話(最終話)
レッドによって誠司(と他数名)が封印され、彼と戦うキュアラブリーも劣勢を強いられる。
しかし、キュアミラージュに再び変身したミラージュさんは、アロ~ハプリキュアの二人、キュアテンダー、そして地球に生きとし生きる者たちと共に想い=愛の力をラブリーに集め、フォーエバーラブリーが出現。誠司(と他数名)を解放する。
戦いが終わると、ミラージュさんはブルーそして改心したレッドと共に惑星レッドを再建すべく地球から去る旨を、誠司たちに告げた。
二次創作上の誠ミラ
ピクシブ等に投稿されている漫画や小説だと、誠司がミラージュ様/ミラージュさんに負の感情を向けることは滅多にない。むしろ「ミラージュさん」と敬称で呼び、頼みごとをするときは頭を低くするなど、彼女を目上の存在と位置づけている。
ミラージュ様/ミラージュさんは、ブルめぐに振り回される誠司を気の毒に思う傾向が強い。ダーク誠司に対しては悲劇を深刻に受け止める一方、その衣装には思うところがあるらしい。
誠司への呼び方は「誠司君」「相楽くん」「誠司さん」と作者ごとにバリエーションがある。少なくとも「ミラージュさん」状態の時は誠司を呼び捨てにしない。
関連イラスト
誠ミラ的な誤解
関連人物
ディープミラー/レッド(プリキュア) - この男が誠司に早く目をつけていたら、「ミラージュ様に仕えるダーク誠司」が見れたかもしれない。
ホッシーワ、ナマケルダ - この二人が、本気出して誠司を幻影帝国へ取り込んでいれば(以下略)
オレスキー、ファントム(プリキュア) - 誠ミラが成立したら激しく動揺しそうな人たち(幻影帝国サイド)