もしかして
- ハリー・ポッターシリーズの第1作のタイトル「ハリー・ポッターと賢者の石」。
- 東方projectに登場するパチュリー・ノーレッジのスペルカード名。⇒火水木金土符「賢者の石」
概要
中世欧州で発展を遂げた錬金術のなかで、いつしか語り継がれはじめた伝説の物質。
12世紀になってイスラム圏から錬金術が西欧世界に入り、劇的に科学技術が発展していく中で注目を集めることとなる。伝播していくうちに、黒魔術などの神秘主義やオカルトの要素も加わっていった。
作り方は一説には、「哲学者の水銀」「真実の水銀」といわれる特別な水銀を使い様々なプロセス、3つとも7つとも12の段階を経るともいわれる。
一般的には鉛や錫などの卑金属を黄金に変える、薬として飲めば不老不死を得るとされた。またあらゆる病とけがを癒す万能薬・エリクサーの正体ともされる。
因みに、賢者の石そのものが欲に駆られた人間を誑かす悪魔であるという話もある。
色は赤。これは錬金術において赤は完全を表す色と言われており、賢者の石もまた作成プロセスを経て赤になれば完成と言われていた。
所有者
ヘルメス・トリメギストスは世界で唯一賢者の石の生成に成功した錬金術師であるともいわれる伝説の錬金術師である。
史実上で持っていたと噂されたのは、パラケルスス(テオフラストゥス・フィリップス・アウレオールス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム)と、サン・ジェルマン伯爵であるとされる。
特にパラケルススはアゾットと刻まれた短剣の柄にエリクサーを仕込み、病気に苦しむ人や、自身の遍歴の道中での怪我をいやしたとされている。
また、その製造に成功した人物として、ニコラ・フラメルも有名。
創作での賢者の石
その万能性、神秘性から古くから創造の源泉として扱われている。その性質・効果も作品ごとに千差万別であり、単なるアイテムから、物語の核心に迫る重要アイテムともされる。
ゲーム「ドラゴンクエストシリーズ」に登場する「けんじゃのいし」
3以降のシリーズに登場する、使用するとパーティ全体のHPを回復するアイテム。戦闘中にしか使用できないが、基本的に何度でも使用可能。ベホマラーと似た効果だが、作品によっては馬車の中の味方を回復する効果が無い。手に入るのはたいてい終盤だが、MPいらずで誰でも使えるため、全員HP完全回復のベホマズンを覚えた後も重宝する。誰に持たせれば一番効率良いかについては作品や対モンスターによって変わってくるが、かなり重要である。
ただし回復量は作品ごとに異なっている。場合によっては特技の方が高い時も···。
色は青。また「アイテム物語」によれば中には何億ものホイミスライムを閉じ込めた宇宙空間を圧縮して石状にした物で、破壊すると中のホイミスライム達が全て解放されてどえらい事になるそうだ。
錬金釜要素が出た8以降は自分で作り出すことが可能。8では「金塊」「オリハルコン」「せかいじゅのしずく」で、9では「オリハルコン」「さえずりのみつ」「シルバーオーブ」で作れる。
ゲーム『ヴァルキリープロファイル』に登場する「賢者の石」
レザード・ヴァレスが所有している。
所有者にあらゆる万物の知識を与える伝説の秘宝。内包される情報量は一気に解放すれば魔法障壁として顕現するほどで、世界を終わらせる終焉の炎すら防ぐという。これにより、レザードはホムンクルスの製造法をはじめ、多くの秘術を修得した。ただし使い勝手は非常に悪く、レザード曰く『百万ページもある辞書と同じ』らしく、彼自身も必要な知識の抽出に四苦八苦していた。
漫画『鋼の錬金術師』に登場する「賢者の石」
伝説の術法増幅器であり、物語の核心に迫るキーアイテム。
歴史に語られる『賢者の石』に性質は近く、ほんの微量であったとしても絶大な効果を発揮する。
ただし、その材料は···············。
ゲーム「アトリエシリーズ」に登場する「賢者の石」
最高レベルの調合品として第1作目から登場。「火竜の舌」「精霊の涙」「ドンケルハイト」「アロママテリア」の4つを必要とし、調合日数に30日かかる。
なおマリーのアトリエでは上記の材料だが、エリーのアトリエでは「火竜の舌」である「フラン・プファイル」が退治されたため「ドナーンの舌」に取って代わられた。
作るのが必須というわけでは無い事も多いが、これを作ることがベストエンディングのフラグになる事は多い。
「マリー」では色は青みの強い白だったが、「エリー」からは赤くなった。ちなみに「エリー」ではこれとゴミを合わせると金ができる。
『スプリガン』に登場する「賢者の石」
自然界には存在せず、遺跡地帯で稀にしか発見されない希土類物質。
高純度のものは石に近くなるが、殆どは粘土状となっている。
精神感応金属オリハルコンを錬成するための触媒として必要な他、大量の金を精製することも可能。そのため、大型の結晶が出土すれば様々な勢力から狙われることになる。
純度により生成量は異なるが、粘土状且つソフトボールサイズの賢者の石では金は数百トン、オリハルコンは2トン程度生成可能。