しかし なにもおこらない
データ
初出 | 第1世代 |
---|---|
タイプ | ノーマル |
分類 | 変化 |
威力 | - |
命中 | - |
PP | 40 |
範囲 | 自分 |
直接攻撃 | × |
追加効果 | 何も起こらない |
英語名 | Splash |
概要
第一世代から存在する技。
効果は上の通り何も起こらない。
バトルに影響することが何も起こらない技は他にも存在するが、それらと一線を画すのは「何も起こらない」ことをステータスとすることであり、メッセージウィンドウに表示される「しかし なにもおこらない」という文字のインパクトである。
第一世代では、使用したトレーナーをがっかりさせる出落ち技として存在感を発揮していた。
おなじみ最弱のポケモン・コイキングの代名詞と言える技。
初代のおつきみやまのポケモンセンターでコイキングを買って何も起こらず、落胆したトレーナーは数多い。
おまけにPPも40と無駄に多いので、わるあがきまで持っていこうにも時間がかかる始末…。
そんな技だが、代を重ねるごとに何故か習得者が増え、今や全部で36種類ものポケモンが(タマゴ技も含めて)習得・使用することが出来る。
その中にはバネブーやミミロルのような覚えていても違和感の無いポケモンも居るのだが、一方で全長14.5mを誇るホエルオーまで使うことができる。
ここまで大きいポケモンが跳ねると絶対何か起きそうな気がするがやっぱり何も起こらない。不思議なものである。
そのインパクトから、第一世代より様々な都市伝説がささやかれてきた。
代表的なものとしては、低確率で、またはホエルオーなどの巨大なポケモンが使用すると「じしん」や「じわれ」が発生するというもの。当然ながらそのようなことはない。
なお、変化技扱いなのでちょうはつで止まり、空中関連の技なのでじゅうりょく下で使えなくなる。
使い道
通常のバトルでは本当に何の効果も無いが、ポケモンコンテストでは立派に使い道がある。
第三世代では一番最後に、第4世代では審査員のボルテージが低いときに使うとハートを多く稼ぐことができるという変則的な効果だが、はねるを使って優勝を狙う事は可能である。
バトルでの使い道としては、ソーナンスにこの技を覚えさせる戦略がある。
変化技扱いなので、先制技「ふいうち」が失敗する。
ソーナンス同士のミラーマッチでは、攻撃手段が「わるあがき」しか存在せず、しかも使ったほうが負けるので、PPの多いこの技で時間稼ぎをして相手を自滅させることができる。
英語名
この技の英語名は「Splash」だが、これは「(魚などが)水しぶきを上げる、ピチピチはねる」の意である。
コイキング専用技だった頃の名残だが、このせいで海外のプレイヤーには「なぜハネッコやバネブーが覚えるのか」「なぜじゅうりょくで無効化されるのか」「なぜみずタイプではないのか(水しぶきのエフェクトがあるにも関わらず)」と言う疑問が生まれてしまった。
そのため英語版ポケモンWikiでは最後の方に注釈が入っている。
類似技
バトルに影響することが何も起こらない技一覧。
いずれも配信限定ポケモンのみが持つ技である。ポケモンが誕生日をお祝いしてくれたり幸せな気持ちになれたりするといった記念の技であり、何も起こらないことは「はねる」ほど問題にならない。
- おいわい(ポケモンが君の誕生日を祝ってくれる)
- てをつなぐ(しあわせな気持ちになれる)
- きあいだめ(第一世代のみ、設定ミスで何の効果もない)
本編以外
スマブラシリーズでは、アイテム「モンスターボール」のハズレとしてトサキントが使用する。「トサキーントトサキントトサキン…」と色っぽい声で跳ね回り、もちろん何も起こらない。
本編でトサキントは「はねる」を使用できないが、ディレクターの桜井政博がアニメ版のインパクトに衝撃を受けて彼女にハズレ役を割り振ったことを明かしている。
『みんなのポケモン牧場』では、ポケモンたちが輪になって「はねる」を披露する「ピョンピョンダンス」が登場する。
当初はピィのみが対象だったが、プラチナ対応版に更新後は「はねる」を覚えることができるポケモンすべて(第四世代当時)が参加できるようになった。
ポケダンでは、ささやかな効果が追加されている。
ポケスペでは、マサキが溶岩の海に落ちるのを避けるためにこの技をコイキングに使わせて回避した。