曖昧さ回避
- ギリシャ語で「蜘蛛」「蜘蛛の巣」を意味する単語。
- ギリシャ神話に登場する女性。本項で記述。
- 漫画『ソウルイーター』に登場するキャラクター。本項で記述。
- ゲーム『ブレイブルー』シリーズに登場するキャラクター。 → アラクネ(ブレイブルー)
- ゲーム『サガフロンティア』に登場するキャラクター。 → アラクーネ
- 神羅万象チョコの第七弾『七天の覇者』に登場するキャラクター。 → 陸震妖姫アラクネ
ギリシャ神話のアラクネ
古代ローマの詩人オウィディウスの作品『変身物語』に登場。
それによるとリュディア(現在のトルコ西部)に住む染物屋の娘で、優れた機織りの技術を持っていた。機織りの女神でもあるアテナにも勝ると慢心したため、アテナは老婆の姿を借りて身の程を弁えるように忠告したが耳を貸さなかった。アテナが正体を現しても臆せず、機織りの勝負を挑んだという。
神々の威光と、神々に挑んだ人間が神罰を受ける様子を織り上げてアラクネの不遜を諭そうとしたアテナに対して、アラクネは見事なタペストリーを織って腕前を披露したが、しかしその内容が神々の不倫を描いたものであったため、アテナは激怒して織物を破り捨て、アラクネの額を叩いた(機織りそのものの勝敗は明確ではない)。
直後にアラクネは屈辱のあまり自殺したが、アテナによって蜘蛛に変えられ生き続けることになる。それ自体がさらなる神罰だったとも、彼女に同情しての仕置きだったともいう。
現代の創作物では、ダンテの『神曲』で女性と蜘蛛が融合した怪物(モンスター)として登場することから、本来の神話から離れただの「怪物の1種族」として描かれることが多い。その場合は上半身が女性、下半身が蜘蛛という姿が一般的である。
なお、『女神転生』シリーズでは伝統的に「アルケニー」と表記されており、「蜘蛛女」としてのアラクネを描いた作品には、同名のキャラクターとの重複を避ける目的でこちらの表記が付記・併記されることもある。
『ソウルイーター』のアラクネ
『月刊少年ガンガン』にて連載中の『ソウルイーター』(SOUL EATER)の登場人物。蜘蛛の魔女。
cv:根谷美智子
変身能力をもつ魔女の魂を利用し、ソウルをはじめとする魔武器と呼ばれる武器変身能力者をこの世に生み出した張本人。そのため『魔武器の母』とも呼ばれる。
その同族と魂を冒涜するような行為から、魔女たちからも死神様からも追われることになる。
800年ものあいだ、魂をゴーレムに移してギリコに管理させ、肉体を蜘蛛として世界中にばら撒き、死神様と魔女の両陣営に対抗する一大勢力『アラクノ・フォビア』を結成する。
性格は気品に満ちあふれていながら、冷徹で高慢。
メデューサとは姉妹関係(ゴーゴン三姉妹の長女で、ほかにもう一人シャウラ・ゴーゴンという妹がいる)にあるが、姉妹仲は悪い様子。
蜘蛛の糸で相手の精神に介入し、精神攻撃を仕掛けることを得意とする。物理的攻撃力ではメデューサのほうが上だが、精神攻撃などの技巧面などを総合すると、アラクネの方が一枚上手のようである。
鬼神・阿修羅を利用して世界を支配しようと目論んだが、最終的には失敗に終わった。(アニメ版では死神様から匿っていた阿修羅により殺され、原作ではマカとソウルによって打倒された)