メデューサ(ソウルイーター)
めでゅーさ
タグ登録では『メデューサ』が多い。
『ソウルイーター』に登場する蛇の魔女であり、物語の重要人物。
アニメでの声優は桑島法子。
性格は極めて冷酷で、目的のためには手段を問わない。また、自らの目で見た物しか真実にできないリアリストでもあり、スパイ活動や戦闘時の足止め役など、一般的な作品の悪役であれば部下にやらせそうな任務も自ら行っている。
鬼神を復活させて世界に狂気を満たすことが目的であり、そのために自分の子供のクロナや他の魔女も利用している。
科学者としての一面もあり、クロナに自ら作り出した「黒血」を投与した張本人でもある。
ゴーゴン三姉妹の次女で、アラクネとは姉妹関係(外伝作品『ソウルイーターノット!』では妹のシャウラ・ゴーゴンが登場する)にあるが、姉妹仲は悪い様子。
普段は魔女であることを隠して死武専の保健医をしているが、その目的は黒血を利用して死武専の地下にいる鬼神を復活させることであり、調査と作戦を実行するために潜伏していた。
結果として作戦は成功して鬼神が復活するものの、メデューサはシュタイン・スピリットのペアにとどめを刺される。しかし、肉体が消滅するその瞬間に自ら魂をバラバラにし、鬼神の狂気で跳ね上がった魔力を利用して、蛇の中で魂を再構成することで一命を取り留める。
その後、蛇の姿でデス・シティーを彷徨い、レイチェルという少女の身体を乗っ取ることで、ロリ化した姿で復活。
そして後述のババヤガーの城作戦でアラクネが討たれた後は、隙を見て脱け殻と化したアラクネの身体を乗っ取り、大人の姿で完全復活を果たす(ただし、アラクネの残留思念が微かに残っており、簡単に身体を渡そうとはしなかった模様)。
非常に計算高く、ババヤガーの城作戦で死神と取引を行い、死武専の力を借りて、己の目的の障害となる姉のアラクネをまんまと討つことに成功。さらに、ロスト島における死武専とアラクノフォビアの対決を裏で操り、本物の「BREW」を手に入れる事にも成功する。
その後、クロナを黒血の実験のため死武専東ヨーロッパ支部へ派遣し、デスサイズの一人を殺害させることに成功するが、彼(彼女?)の帰還後に「大好きよ」という心にもない優しい言葉をかけたことが仇となり、逆上したクロナに一方的に滅多切りにされ殺害されてしまった。ただしこれには「クロナの精神の唯一の拠り所である自分をクロナに殺させることで黒血を完成させる」ためにわざと煽らせて死んだという異説もある(実際、実の母親を殺したことで完全に心が壊れてしまったクロナを見て、死に際に彼女は黒血の完成を悟り心から歓喜していた)。
マカにとっては因縁の相手ではあるが、劇中でクロナに殺される最後の最後までただの一度として彼女と対峙することはなく、上記の異説が真実なら「目的を達成した」という意味で勝ち逃げを果たした事になる。
一方の大幅に路線変更があったアニメ版では原作で描かれなかったマカとの直接対決が実現しており、彼女の「退魔の波長」によって魂をレイチェルの肉体から強制的に引き剥がされることで彼女に倒されている。
ちなみにアニメ版は原作で死亡回が掲載されるより先に死亡してしまった為、当時まことしやかに言われていた担当声優が桑島法子になると何故か死亡率が高いという噂をより強めてしまう別の意味で罪深いキャラクターとなってしまっていた。
魔女として行動する時は、上下が繋がった黒い服を着ており、蛇を模したフードを被っていることが多い。
保健医時は白衣を纏っており、下もタイトスカートをはいている。
髪はブロンズ色(アラクネの身体を乗っ取っての復活後は黒髪)で長め。前に下げている髪を捻る形で巻いて束ねている(作者曰く「髪型は保険医の時は右巻きで魔女の時は左巻き」とのこと。ただし魔女としての初登場時は右巻きだった)。
腕には蛇のタトゥーがあるが、この蛇は生きているかのように遠隔操作で動いたり攻撃したりできる。
普段は優しい保健医と妖艶な魔女の二面性を持つ美女ではあるが本性を表す時は蛇のようなおぞましい表情となる。
作中では彼女が扱う蛇は矢印として表現されている。そしてシュタインに匹敵する大きさの魂の持ち主なだけあって使用する魔法はどれもが強力で尚且つ攻撃だけでなく仲間のアシストにも秀でた技を持つ。また、細身ながら肉弾戦もかなりの腕前。
呪文で使う詠唱は「ネークスネーク コブラコブブラ」。
- ベクトルアロー
メデューサの魔法の中で最も使用頻度の多い技。無数の矢印型の矢を対象目掛けて放つ。攻撃だけでなく矢印を対象に突き刺し、『解析・分解』を行うことで対象の魔法防御を引っぺがすといった使い方もできる。
- ベクトルアローx3(バイスリー)
鬼神復活作戦で使用したベクトルアローの強化版。矢の数・威力ともに上昇しており、大人数を仕留めることに向いている。
- ベクトルストーム
自身の足元から矢印の矢を螺旋を描きながら打ち上げる技。接近してきた相手を迎撃するのにも使えるほか、相手からの攻撃を防ぐ防御壁としても使える。
- ベクトルプレート
対象の真下に影のごとく巨大な矢印を発生させ、その矢印の方向へと吹き飛ばしてしまう技。自身を加速させるためにも利用可能で、プレートの数は一度に何十も出すこともできる。
- ベクトルブースト
矢印の方向にかかる力を2倍にする矢印を対象者に付与する魔法。付与1回につき使い切りの魔法で、劇中ではキリクに付与し、彼の共鳴技の威力を底上げした。
- ベクトルコンタクト
予め用意しておいた魔法の矢印による道しるべを掛けた対象者のみに視認させる魔法。術者のメデューサ本人による用意が必要なため少々手間はかかるものの、準備が終われば他者にバレることなく矢印に沿って目的地まで向かえる便利な代物。また、魔法のかけ具合によって対象が向かうべき矢印を各々見分けられる。
- ベクトルブレード
アニメオリジナル技。手元に矢印型の剣を出現させる。剣らしく斬りつける攻撃や自身の魂の波長を電流状のビームにして放つこともできる。劇中ではクロナとの闘いで使用し、自身の魂の特性『相手の魂の波長をずらす』効果で黒血の技を封印して追い詰めた。
- ライトサーペント
両腕に刺青として纏わせている魔法生命体のヘビのうち、右腕のものを実体化させ襲い掛からせる。
- マジックカリキュレーション
計算を得意とする魔女のみが習得できる高度の演算魔法。高速の脳内演算で対象の位置を特定。その情報を味方の脳内に送ることで味方の魔法・技が対象に命中するようになる。劇中ではエルカと共に使用し、死武専設立記念パーティーでホールに集っていた死武専生・教員及び死神様をフリーの『無干渉領域』で閉じ込めた。
- スネークテール
自身の腰から生えている矢印型のヘビの尻尾。メデューサが大振りな攻撃をしても地面に突き刺して即座に体制を整えたり、伸ばして相手を貫くなど肉弾戦において非常に使い勝手がいい。
- クアトラサーペント(仮称)
シセンの道化師と狂気融合をすることで発動可能となる技。刺青のヘビ2体を4体に増殖させ相手に襲いかからせる。
- 狂気のヘビ(仮称)
矢印型のヘビ。鬼神復活により狂気に染まり易くなったシュタインを更に苦しめるべく用意したもの。ボールペンに忍ばせてクロナに持たせ、新たにシュタインのパートナーになったマリー・ミョルニルのコーヒーに溶かす(?)ことで彼女の魂に纏わせることに成功。これにより本来『癒しの波長』で狂気を抑えられるはずの彼女の能力を実質反転させ、ロスト島での死武専のBREW入手を妨害した。
後にB・Jによって発見され、マリーの体内放電で焼失することとなった。
その他にも手刀に螺旋状の矢印を纏わせて相手を貫くなど魔法と肉弾戦を絡めた戦い方もできる。