曖昧さ回避
- ゲーム『キャットバスターズ』の登場キャラクター。
- 漫画『ソウルイーター』の登場キャラクター。 ⇒ 本項で解説
- 漫画『東京喰種』の登場キャラクターの表記ゆれ。 ⇒ クロ(東京喰種)
- ゲーム『ドラゴンクエスト モンスターパレード』の登場キャラクター。 ⇒ クロナ(モンパレ)
概要
CV:坂本真綾
メデューサ一派においての最古参のメンバー。黒血(こっけつ)と呼ばれる狂気を増幅させる血液をその身に巡らせ、魔武器・魔剣ラグナロクをその身に収めるよう、狂気の波長の実験台として、メデューサに肉体を改造されている。
物語では最初にマカとソウルのコンビと戦い、敗北に追い込み、キッドと幽霊船の魂を賭けて戦闘を繰り広げ、勝ち逃げしている。鬼神復活の攻防ではメデューサに続く壁役として参戦し、マカ&ソウルのコンビと再戦。戦局を有利に進めるも、マカの魂感知能力の応用技で自身の内面を見透かされ、『和解』というかたちで敗北を喫した。以降、死武専に保護・観察扱いとなり、初めての友達となったマカにべったりになる。
しばらくは死武専にいたものの、復活したメデューサに精神を揺さぶられて、死武専の面々には黙ったまま再び彼女の下に戻る。
その後、アラクノフォビアとの決戦終了後に、スパルトイとして初任務に就いたブラック☆スターと対決。メデューサに記憶を操作され、死武専側の人間に関わる一切の記憶を消されてしまい、再び敵として登場した。
ロシアのモスクワでツァーリ、フョードルペアを「狂血」で殺害し、実母のメデューサを殺した後自身の体に宿る黒血が完成した。
最後は黒血で、阿修羅を封印したが、自分も黒血に取り込まれてしまう。そして、記憶を操られていても、マカのことは忘れられず、最後にまたマカに「いつかまた、会おう。」と伝え、阿修羅と共に封印された。
性格
性格は引っ込み思案で弱気、対人恐怖症を通り越して世の中全体に怯えているような節すらある超ネガティブ気質。おまけにいじめられっ子の気も強く、魔剣ラグナロクにしょっちゅういびられている。
一人称は『ボク』で、しゃべるときは常におっかなびっくりといった感じ。しかし、一度戦闘に突入すると性格が豹変し、キレ気味な感じに強気になる。口癖は「うじゅ~」や「あふぇ~ん」、「○○との接し方なんてわからないよ~」など。
出生
実はメデューサの実子であり、それでありながら親らしい愛情を示さず、辛辣に結果だけを欲する自分の母親に、畏怖と庇護の欲求という複雑な感情を抱いている。
黒血の完成間近においてメデューサはクロナに母親らしい優しい愛情を見せたが、自分に全てを捨てさせておきながら愛情を見せ付けた母親に怒りの表情を見せた。
見た目・立ち居振る舞いともに中性的であり、クロナの性別は明確に描写されていない。
「女の子と話すのは苦手」と顔を赤らめる描写があることから男性であるようにも見受けられる。 一方ラグナロクからセクハラ同然のいじられ方をされたときの反応は女性的である。体格は非常に細く性別は掴みづらいが、扉絵で描かれた裸体(局部は隠れ胸元はシーツで覆っている)は細身の少女を思わせる。アラクノフォビアとの決戦後の再登場時には、中性的で独特の色香をまとっている。
(ちなみに英語版ではクロナの三人称代名詞はhe(彼)と設定されているが、これは訳者がit(それ)呼ばわりするのは忍びないということで仮に男性形を使用している。)
パートナー
魔武器でありながら、メデューサによってクロナの体内に黒血とともに注入され、独自の意思を持ちながらクロナと一体化している。
昨今では改造が進み、腕が3本に増えたり、自身を3本の剣に増やせたり出来るようになっている。
使用武器・技
悲鳴共鳴
クロナ&ラグナロク版魂の共鳴。刀身に付いているラグナロクの口からけたたましい悲鳴が上がることで刀身を高速で振動させ、その状態で直接斬りかかる他下記の共鳴技に繋げることができる。またこの状態の切れ味はかなりのもので武器に変身したソウルを傷つけられるほど。
- スクリーチα
悲鳴共鳴を発動させた状態で斬撃を地面に沿うように放つことで発動する衝撃波。衝撃波の形は大きく口を開けた怪物のような見た目をしており、相手に噛み付くようにして襲いかかる。
- スクリーチβ
剣を切り上げながら悲鳴の力でブーストをかけ、前方に進みつつ対象を真っ二つにする技。軌跡にスクリーチαに酷似した怪物の表情が浮かんでおり、こちらも相手に嚙み付くように襲いかかる。
マルスのドルフィンスラッシュに似ている。
- スクリーチγ
高度の悲鳴共鳴を行うことで刀身をスクリーチα・βで現れる怪物の形状に変化させ、縦横無尽(どちらかというとやたらめったら)に相手を切りつける技。かなりの速度で斬りかかるため攻撃を食らうとガードでも脱出が難しい。
魔剣「捺落」・「不浄」・「暗黒」
黒の道化師と狂気融合を果たすことで得た、クロナの新たな力。背中からラグナロクの腕が一対生え、右手に刀身が細くなり鍔に口の付いた魔剣捺落(ならく)、左手に捺落の片刃がギザギザ状になった魔剣不浄、クロナ自身の右手に刀身に口が付いた菜切り包丁型の魔剣暗黒を持つ。
暗黒自体はクロナが扱うが、残り二本はラグナロクが扱うため相手に動きを読まれにくく且つ流れるように襲い掛かるためタイマンの真っ向勝負は圧倒的に不利となる。
- スクリーチδ
狂気融合時に放つ新技。三本の魔剣から小型のスクリーチαを放つ。
黒血
クロナを語るにおいて欠かせない存在。母メデューサの研究の末に生み出された代物であり、それに溶け込んだラグナロクによってクロナのもやしボディからは想像も付かないほどのパワーを発揮する。さらに黒血そのものを硬化させることにより相手からの斬撃・打撃といったあらゆる攻撃をほぼ無力化することもできる(ただしブラック☆スターやシュタインのように魂の波長を直接打ち込むことができる相手には滅法弱いうえに切れ味が良い武器や強化された打撃には硬化を貫かれる弱点を持つ。また、あくまで通常の攻撃が体内まで通らないだけでその攻撃によるダメージ自体はクロナ自身が受けている模様)。出血をしても傷口の血を硬化させることにより止血するといった器用な使い方もできる。そして相手からの攻撃、若しくは自傷によって下記の黒血技に繋げられる。
- ブラッディーニードル
黒血の一滴から鋭い針を勢いよく伸ばし、対象を貫く技。宙に浮いた飛沫から相手を串刺しにできるほか、地面に落ちたり傷口からでもクロナの任意での発動が可能であり、時間差発動で意表を突くことも可能。
狂気融合後は血滴を自分の周囲に浮かせ、発動した瞬間に対象目掛けて針となって襲いかからせることも可能になった。
- ブラッディースライサー
手首の根本をリストカットし、カットした方の腕を左右に振ることで黒血の飛ぶ斬撃を放つ技。切れ味はそれなりにあるようだが、どちらかと言えばそれを避けさせて次の技で仕留める牽制のようである。
- ブラッディーランス
狂気融合後に放つ、黒血で形成した巨大な円錐を放つ技。攻撃自体は真っすぐにしか飛ばないため回避自体はさほど難しくないが、怖いのはそれを破壊した直後のニードルカウンター。原作ではフョードルがツァーリで破壊した際、飛び散った飛沫によるカウンターで手傷を負うはめになってしまった。
- ブラッディーコート
黒血で壁を作り出し、敵の攻撃を防ぐ技。厚さ自体はかなり薄めだが、デスサイズの攻撃を無効化できるレベルの強固さを誇る。
狂血
狂気融合でクロナが手にした最もシンプル且つ最も凶悪な技。途轍もない狂気を孕んだ黒血で相手を飲み込み、狂気を飲み込ませ、狂気に溶かすことで相手を殺害する。お披露目となったモスクワ戦では退魔の波長を最大限纏ったフョードルさえもツァーリ共々飲み込み黒い球体に変えてしまった。
更にその後は近隣の大きな街を巨大な黒血のドームに変えるという大規模な殺戮を行い調査員を驚愕させた。
しかもこの狂血、特に厄介なのが球体に触れた者(個人によっては近づいた者)の精神を犯すという二次災害じみた効果を持っており、特に過去に斬られたことで黒血が体に流れ込んだソウルは狂気に飲み込まれ、暴走してしまった。
黒血のイバラ
憎みながらも最後の心の拠り所であった母親メデューサを殺害したことで黒血が完成。それに伴いクロナが手に入れた黒血の極地。血そのものを鋭利な棘を生やしたイバラの蔓に変化させ、攻撃や防御に使用できる万能武器。手にした瞬間からクロナの体を(見えないながらも)覆っているようで、体に触れただけでも手袋を着けた状態のマカの指を切ってしまうほどに鋭い。
そしてこのイバラ最大の特徴が棘に触れた武器・職人の魂の波長を狂わせる効果(クロナ命名『噛み合わないワールド』)。トゲがある以上はクロナからの攻撃や相手からの攻撃をガードすることでもその効果を発揮させることができ、一体化して戦うことが主体の死武専生を立ち所に無力化させてしまう。ただし家族のような強い繋がりを狂わせることはできないようで、劇中ではマカ&スピリットの親子コンビの前に敗れ去った。
- ローズソーンズストーム
自身の頭上に黒血の薔薇を咲かせ、周囲に凄まじい量のイバラの蔓を暴れまわらせて攻撃する技。
- ソーンディフェンス
前方にイバラの蔓の障壁を展開し、相手からの攻撃を防ぐ技。見た目以上の強度を誇っていたが、マカ&スピリットの魔女狩り→魔人狩りのコンビネーションアタックでズタズタに切り裂かれた。
余談
黒血のイバラによる魂の波長を狂わせる効果は、アニメにてメデューサが用いていた戦法と非常に似通っている。おそらくアニメ視聴後に作者が逆輸入させたものだろう。