今日から自由の身だ。そうだな…「フリー」と呼んでくれ。
概要
CV:西凜太朗
はるか昔、魔婆様との戦いで彼女の魔眼の左目を奪った狼男(現在では本にも記載されており、『伝説の狼男』と呼ばれている)。普段は精悍な若い男性の姿をしているが、本来の姿は巨大な人狼。400年もの間収容されていたが、彼の特性に目を付けたメデューサの手引きにより脱獄。以降彼女に忠誠を誓い、作戦に協力するようになる。投獄時に名前を奪われていたため、この時に自身の名を「フリー」と決めている。
不死身の肉体の持ち主で、魔眼を奪ったにもかかわらず殺されなかったり、メデューサが目を付けたのはこれのため。
マカ曰く「不死身の持ち主は魂がごちゃ混ぜ」のようで、実際に魂感知能力で彼の魂は人間や魔女のみならず他の存在も感じさせる禍々しさを放っていた。
実は投獄されたのは本人の意志であり、理由は「映画で見た、主人公がスプーンを使って少しずつ脱獄する姿に憧れたから」というなんとも単純なもの。ただし魔女の牢獄の食事道具は全て箸だったため失敗に終わっている。
性格
死神様の規律を「悪を作り裁く傲慢な基準」と唾棄し、人間の基準で狼の運命が左右されていることに強い憤りを抱いている。自身の怒りを自然の怒りと称しており、人間を手にかけることには一切躊躇が無い。
助けてもらったメデューサには敬意を表して手を貸すだけに留まらず、絶対の忠誠を誓うなど義理堅い性分を見せている。
そんなこんなで命令には率直に従う彼だが、ドジっ子な一面も持ち合わせている。上記の自首から始まり、マカ&ブラック☆スターとの初戦闘では(400年のブランクがあったといえど)魔眼砲を発動しようとして氷錘体で自分自身を貫く、ババ・ヤガーの城攻城作戦では2番通路に向かおうとして8番通路に向かってしまう、エルカを助けに死武専へ潜入するもソウルプロテクトを過信してあっさり捕まるなど素面で結構やらかしており、おつむの方はあまり良くない模様。
また死神様及び死武専のことは嫌っているものの、緊急時には一時休戦して共闘も行えるなど一応柔軟な対応もできる(ただしやはり本人にとっては癪の様子)。
戦闘力および使用技・魔法
「不死+魔眼=最強!」
詠唱は「ウールッフウルブス ウルフウルブス」。
バキバキのビルダー体系に違わず肉弾戦を得意としており、収容時に左足に着けられた鎖鉄球付きの足かせも現在では武器として使いこなすなど身体能力は見た目以上。
因みに本領発揮する際は本来の姿である人狼に変身して戦う。この姿になると人形態でも凄まじかった身体能力がさらに向上し、一部の動きは常人では視認すら不可能なレベルに速くなる。そしてそこに魔眼からの魔法を組み合わせることで強力無比な攻撃を立て続けに放てるというまさに絵に描いたようなチートスペックを発揮する。一応人形態であっても魔法も駆使すれば800年のうち最も硬いと称するモスキート(100年前)であっても痛打を叩き込める。
そして不死身であるうえに本人が痛覚をほぼ克服している関係上、相手からのほとんどの攻撃を実質無効化しながら突っ込めるという不死身のアドバンテージを十全に生かした捨て身戦法も行える。
ただしマカの持つ『退魔の波長』だけは弱点のようで、それを用いた攻撃(共鳴技)は流石に堪える模様。
- ソウルプロテクト
魂感知能力者に自身の魂を感じ取られないようにする上級魔法。
- 氷球体
氷の球体を生成する魔法。主に足枷の鉄球に対して使うことで攻撃力・リーチを底上げし、自身の身体能力と合わせて重たい一撃を相手に食らわせることが可能。こういった技は『氷球撃』と呼ばれる。
- 氷錘体
フリーの任意の場所から氷でできた錘を勢い良く出現させ対象を貫く魔法。
- 氷柱体
氷の柱を生成する魔法。空中に出せば足場として使えるほか、モスキート(200年前)との戦闘では高速で動き回る彼の前方に障害物として出現させ、撃墜させるなど応用が効く。
- 氷縛
相手の足に直接氷魔法を発動させ、身動きを取らせなくさせる。
- 極寒の豚箱(ア・ヴァシリ)
文字通り氷の監獄に相手を閉じ込め拘束する技。
- 闘狼拳
人差し指と中指による刺突攻撃を主体とした格闘術。その素早さは劇中でかなりの場数をこなしてきたマカでさえ捉えられないほど。
- 狼尾壁
魔法で尻尾を肥大硬化させ、攻撃を防ぐ。
- 映像転移(フォワーディング・ビジョン)
離れた場所に自分の立体映像を映し出す魔法。相手にその場にいると思い込ませて時間を稼ぐのが主な用途。映像であるため攻撃だけでなく体も触ればすり抜けてしまう。故にキッド等の遠距離攻撃の使い手はうまく騙せるが、マカやブラック☆スター等の近距離攻撃の使い手には手ごたえでバレてしまう弱点がある。また、映像で戦闘を行う時フリーはその場から動けないため、何か動ける物に乗らないといけない欠点も持ち合わせる。
- 無干渉領域(インディペンデントキューブ)
魔法で巨大な立方体を形成し内部の人間を閉じ込める技。内部は他の時空とも独立した空間となっているため、発動が完了すれば死神様でさえ脱出は不可能という強力な代物。但し強力な分、閉じ込められる時間は最大でも1時間であり、フリー自身が当時まだブランクを抱えていた関係上キューブの発生位置を固定させるにはメデューサとエルカの『マジックカリキュレーション』によるサポートが必要など問題点が多い。さらにこの空間、発動を完了させるにはフリーが魔法の鍵を生成し、それでロックをかける必要があるのだが、鍵をかけきるまではキューブの外に脱出可能であるため、瞬間的な脱出技を持つ人物が内部にいたりするとあっさり脱出を許してしまう弱点も持っている。
- 魔眼砲
魔眼の力を最大限活用するフリー最大の必殺技。口を大きく開けてその中央に目の形の砲口をセット。そして魔力をその砲口に充填させて一気に放つ。当然威力は凄まじく、直撃すれば致命傷は免れない。
活躍
400年もの間、魔女監獄に囚われていたが、彼の不死身特性に目を付けたメデューサから指示を受けた(というより脅された)エルカによって脱獄を補助される。途中監獄の警備兵に囲まれる一幕もあったが、不死身と魔眼による魔法で瞬く間に彼らを殺害。まんまと逃げおおせた。
メデューサとの対面時には上記のセリフで自己紹介を行い、助けてもらった礼として翌日ロンドンにやってくるマカとブラック☆スターの殺害を命じられる。そしてロンドン橋上の戦闘ではブラック☆スターがまだ慣れていない妖刀を使用したために即刻ダウンするアクシデントが発生。マカとの(ほぼ)一騎打ちとなり、(当時マカがソウルとの喧嘩で魂の波長がずれ、本調子で戦えなかったといえど)尋常でないフィジカルと高度の魔法の組み合わせで彼女に痛打を与える。
だが椿の一括を受けたことでマカとソウルの共鳴率が復活。自身の唯一の天敵である退魔の波長を纏った「魔女狩り」を狼尾壁で防ぐも、強い決意を抱いたマカが繰り出した新技「六文字狩り」により尻尾諸共体を切り裂かれ怯んでしまう。その隙を突いてマカが単身自分にタックルしてきたことでフリーはロンドン橋から落下、敗北したかに思えたがギリギリのところでマカの体に爪を突き立てて彼女を道連れにしようとする。ところがここで目を覚ましたブラック☆スターが椿の手裏剣を投げたことで腕を切断されてしまい再度落下。しかしここで諦める彼ではなく、空中に氷柱体を生成し、それを足場にして復帰を目論む。だがここにきてまた400年のブランクが祟ってしまい自分自身に氷柱体を発動。
「あ。出すとこ間違えた・・・」
結果氷の柱の中に閉じ込められ、今度こそ橋下の海へと落下したのだった。海底で身動きが取れない中、想像以上に自分の体が鈍っていたことを痛感させられた彼はリハビリを決意するのだった。
関連タグ
メデューサ一味