キハ32
きはさんじゅうに
キハ32形とは、国鉄→JR四国に在籍する一般形気動車である。
概要
国鉄の分割民営化が近づく中、キハ20系を置き換える目的で民営化の直前までに両運転台車が21両製造された。その後はJR四国の所属となっている。予土線、内子線、土讃線で運用される。
車体は全長が16m、幅は2.7mに抑えられ、台車などエンジン以外の機器類は廃車発生品を使用し、ドアとドアエンジンはバスと同じものが採用され、軽量化がなされた。ロングシート車でトイレも設置していない為、ローカルでの運用では不満の声もある。
新潟鐵工所製造の1~11は丸型ライトと黒色の窓サッシ、富士重工製造の12~21は角型ライトと銀色の窓サッシとなっている。
キクハ32形
トロッコ列車用として1997年と2003年に片運転台車が1両ずつ製造され、16m級で台車も廃車発生品を使用していたためキハ32の制御気動車形式として位置付けられた(キクハ32-501、502号)。動力を持たないため動力車としてキハ185系が使われており、キハ32と組まれることは無い。キクハ32-502号は「アンパンマントロッコ」で、東日本大震災の直後には団体臨時列車として東北地方や関東地方に出張に出た。