ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

キハ33

きはさんじゅうさん

キハ33形とは、かつてJR西日本に在籍した客車改造の気動車である。

概要

国鉄が民営化して翌年の1988年に、50系客車気動車に改造した車両。余った50系客車の活用案で生まれた。改造にあたって窓や前照灯、尾灯、警笛、方向幕などを追加した。運転室は種車の車体を生かすため、半室式でワンマン運転対応とされた。台車はDT22など廃車発生品を使用し、ディーゼルエンジンは新潟鐵工所製DMF13HSを使用。


明確な転用計画と改造案があれば有効活用できたのであろうが、やはり何事もルーズ極まりないバブル期の計画ゆえ色々と欲張りすぎたうえ、「とりあえず改造してみました」以上の域を出ることはなかった。工数が多くコストがかかる割にはオハ50形がベースであるため便所がなく、そのうえわざわざ工数の多くなるドアの移設を施すなど、改造前の検討がかなり甘かったことがうかがえる。


便所がないため長距離単行には使えず、反面車掌設備を簡略化したため都市圏近郊の輸送力列車にはこころもとない。改造後の使用用途がよくわからないとしか言えない中途半端な性格の車両である。

明確な改造案の元、せめて両数の多いオハフ50形を使っていれば、JR北海道で客車から気動車に改造した事例であるキハ141系程度の改造とコストで済み、老朽化したキハ45系キハ58系の代替になりえたであろうが、このようなずさん極まりない計画では満足な結果が出よう筈もなかった。

キハ33形は1001号、1002号の2両のみの改造に終わる。境線伯備線山陰本線で活躍し、2010年3月に運用終了、廃車となった。


関連タグ

鉄道 気動車 JR西日本 キハ31 キハ32 キハ54 キハ141系

関連記事

親記事

気動車 きどうしゃ

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 1430

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました