概要
男女平等パンチとは、上条当麻や一方通行(アクセラレータ)が相手が女であろうと悪いことすれば容赦なく顔面に拳をお見舞することである。
語源について
そもそもこんな物騒な名称がどこから付いたか……。
源流その1
実は、可能性として初出発表が比較的近い時期の漫画作品である『鋼の錬金術師』(2001年~2010年)の存在が挙げられる。
ちなみに『とある魔術の禁書目録』の漫画版と『鋼の錬金術師』(連載終了)は、どちらも月刊少年ガンガンで連載されているため、両者の接点が皆無という訳でもない。
それは『鋼の錬金術師』の主人公エドワード・エルリックがラッシュバレーという町をおとすれた時である。
機械鎧のメッカであるこの町で、エドワードは自身の機械鎧の珍しさから、周辺の技師たち囲まれてもみくちゃにされてしまう。そしてこの隙に大切な銀の懐中時計(通称:銀時計)を掏られ、その犯人であるパニーニャという少女を捕えようと弟アルフォンス・エルリックと四苦八苦するも、一度は撒かれてしまう。
このとき――
(エ)「ふ…… ふふふふふ ふふふふふ ぶっ…とばす!」
(ア)「ぶっとばすって… 相手が男ならともかく女の子だよ!?」
(エ)「男女平等!!」
……というやり取りが展開されたのだった。
その後、数話をまたいでエドワードに銀時計は返還されたが、その際に、描写としては台詞のみだがエドワードはしっかりとパニーニャの頭にゲンコツを見舞っている。
なお、先の発言の際にアルフォンスが、
「なんで兄さんが使ったら危険思想に聞こえるのかな……」
と、のたまっていた。
源流その2
一方でライトノベル業界の先達作品として富士見ファンタジア文庫で発刊されていた、1990年代の同レーベルを代表する作品である『魔術士オーフェン』を挙げる声もある。
それは『オーフェン』短編集「無謀編」第1巻に収録されている『ひとの話を聞きやがれ!』(月刊ドラゴンマガジン1995年4月号 初出)にて。
無能警官コンスタンス・マギーに対して、主人公であるオーフェンが容赦なくかかと落しを喰らわせた記念すべきシーンの直後の会話(同短編集 p.102)での事。
(コ)「思ったより乱暴者ね。いきなり女の後頭部にかかとを食らわせる?」
(オ)「男も女もあるか。魔術士ってのは基本的に性差廃絶主義者なんだよ。知っとけ」
という、やりとりが為されている。
これ以降、オーフェンは「性差廃絶主義者」「男女平等」という錦の御旗の元、たとえ女性が相手でも容赦ない鉄拳制裁を食らわせていくのである。
ちなみに、この「性差廃絶主義者」には「フェミニスト」というルビが振られているのだが、現在に言うフェミニストとはどちらかといえば女性上位主義者のコトなのでご注意。
上条当麻が今までに殴った男女リスト
神裂火織(不発)
オリアナ=トムソン(ステイルと共同)
スカイバス365の機長
シャットアウラ=セクウェンツィア(劇場版のみの登場人物のため劇場版のみ)
アキラ、セルベリアも含む電撃文庫FIGHITINGCLIMAX参戦キャラ全員(なお、当麻はサポートキャラクターである。)