作品情報
作者 | きゆづきさとこ |
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フォーマット | 4コマ |
ジャンル | 学園モノ、ギャグ、日常系 |
出版社 | 芳文社 |
連載誌 | COMICぎゅっと!、まんがタイムきららCarat |
連載開始 | 2005年8月号 |
単行本既刊 | 6巻+1巻(ガイドブック) |
連載状況 | 連載終了 |
概要
きゆづきさとこが漫画家として本格的にデビューした作品であり、「まんがタイムきららCarat」創刊時からの連載作品である。
もともとは2004年9月創刊の平和出版の「Comicぎゅっと!」で連載されていた作品だったが、同誌はわずか3ヶ月で休刊。本作もそのまま打ち切りとなった。
しかし半年後、別作品で連載を持っていた芳文社から、当時新たに創刊が決まっていた「Carat」で続きを描くことを提案され、同誌で復活が決定。以後同誌2016年2月号まで連載された。
単行本は既刊6巻。単行本1巻には「Comicぎゅっと!」時代の3回分も収録されている。
出版社の方針により、移籍の前後で若干作画が変えられている。
「Comicぎゅっと!」時代は雑誌のキャッチコピーが「ぷにぷに萌えたい四齣コミック」だったため、等身を下げて目を大きくし、輪郭も太めにして、トーンも濃いものを多用していたが、「Carat」移籍後は女性にも読めるようにという方針のため、線が細く淡いトーンの多い現在の作風に徐々に変化していった。
彩色技術・表現の評価が高く、通常のコミックでは表紙・巻頭にしか無いカラーページが、当作品では各巻15ページ以上ある(連載時のカラーページをほぼそのまま収録)。
美術知識に関するコラムや豆知識なども豊富に盛り込まれた「学べる漫画」でもある。
タイトルについて
「GA」とは「芸術科Aクラス」の事であり、「アートデザイン(ArtDesign)」のAの事ではない。この点については原作・アニメ共に触れられている。もちろん「がんばれ あたしたち(Ganbare Atashitachi)」の略でなどあろうはずもない。
ちなみに海外向けとして英語版(出版:エン・プレス)、ハングル版(出版:テウォンCI)コミックスの存在が確認されている。
尚、タイトルは英語/ハングル共に
" GA Art Department Art Design class " (日本語版に記載される英語表記)
" GA Geijutsuka Art Design Class " (英語版に記載される英語表記)
" GA 예술과 아트 디자인 클래스(-エスrグァ アトゥ ディジャイン クレス) " (ハングル版)
と、基本的に直訳(英語版に至ってはそのまんま)である。
舞台
物語の舞台は私立高校「彩井高校(あやのい -)」。
学校名から芸術科がメインに見えるが、正式名称は「彩井学園工業大学付属 彩井高等学校」で、普通科と工業科がメインである。ほかに付属中学校も存在する。
高校は「普通科」「工業科」「芸術科」「衛生看護科」の4学科に分かれており、「芸術科」はさらに「アートデザインクラス(GA)」と「音楽クラス(GB)」に分かれる。この「芸術科アートデザインクラス」の生徒たちが中心となってストーリーが進行していく。
ほかの学科も多数のクラス(普通科5クラス、工業科4クラス、衛生看護科1クラス)に分かれている。
さらに購買部・学生寮・グラウンド・テニスコート、果ては学校とは思えない施設(懐石料理店やゴルフコース等)まで多数存在する、きわめて規模の大きい学校である。
これがあだとなったのか交通の便は悪く、電車を降りてさらにバスに乗り、そこから敷地内をかなり歩く。教室移動も時間との勝負だが、上級生になるほど抜け道や裏道に精通していく。
制服
高島屋製のブレザータイプで、有名服飾デザイナー「コシノヒロミ」のデザインらしい。
この制服は男女ともに右前合わせなので、描く際には注意しよう。デザインは男女で異なり、女子用はボタンが二列、男子用はボタンが一列である(Comicぎゅっと!時代は男女とも二列)。
ジャージ:1年=青、2年=緑、3年=茶
ネクタイ/リボン:1年=緑、2年=茶、3年=青
なおリボンやネクタイに着用義務はないので、着用していない生徒もいる。
キャラクター
本作のメインは「GA」1年生5人組だが、時折おり美術部の面々に視点が切り替わることがある。
GA1年
左からキョージュ、トモカネ、キサラギ、ノダミキ、ナミコさん
野崎奈三子 - ナミコさん、ナミコ母さん、ダンボールナミコさん
美術部
左からトモカネ兄、保村、ずみん、ぶちさん、あーさん(後ろの白衣の人物は顧問の笹本先生)
芦原ちかこ - あーさん、部長小屋、部長箱、レオナルドダヴィん家 美術部部長 GA3年
保村 - KJ(工業科自動車整備)2年
早苗ちゃん - マネキン人形
教師
宇佐美真由実 - さめちゃん、さめちゃん先生 GA1年副担任 絵画・現代美術担当
森田先生 - GA2年担任 建築デザイン担当
春江先生 - GBクラスの音楽教師
その他
野崎風二子 - GA卒業生 ナミコさんの姉 元美術部部長
PSP版ゲームオリジナルキャラ
PSPゲーム「GA芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND」オリジナルキャラ。
本編にもゲストキャラとして出演。
(マリ)
番外編
コミック専門店・とらのあなのフリーペーパー「とらだよ。」にて「GA材置き場」という番外編が連載されていた(非4コマ)。
内容は、主に美術の豆知識を題材としたものである。
アニメ版にも使われている正式な番外編だが、本編との時系列的な関連は無く、単行本への収録もされていない。
TVアニメ
2009年7月から9月まで、テレビ埼玉、千葉テレビ、tvk、三重テレビ、岐阜放送、群馬テレビ、とちぎテレビ、アニメシアターXおよび読売テレビ、福井放送において放送された。なお、福井放送で放送されたのは、読売テレビとは(一応)汐留のテレビ局つながりである事もあるが、作者のきゆづきが福井県在住、という事情があった。
アニメーション製作はAICPLUS+、監督は桜井宏明。
その後続編的位置づけのOVAも製作された。
製作にあたり、女子美術大学・女子美術大学付属高校/中学校の協力を受けている。
主題歌
- オープニングテーマ
「お先にシルブプレ」
作詞 - Noria / 作曲・編曲 - 五十嵐“IGAO”淳一 / 歌 - 彩井高校 GA girls(山口如月(声:戸松遥)、大道雅(声:名塚佳織)、友兼(声:沢城みゆき)、野崎奈三子(声:堀江由衣)、野田ミキ(声:徳永愛))
- エンディングテーマ
「Coloring palettes トモカネいろ」
作詞 - Noria / 作曲・編曲 - 酒井陽一 / 歌 - 友兼(トモカネ)(声:沢城みゆき)
「Coloring palettes キサラギいろ」
作詞 - Noria / 作曲・編曲 - 酒井陽一 / 歌 - 山口如月(キサラギ)(声:戸松遥)
「Coloring palettes ノダミキいろ」
作詞 - Noria / 作曲 - 酒井陽一 / 編曲 - 大場敬朗 / 歌 - 野田ミキ(ノダミキ)(声:徳永愛)
「Coloring palettes キョージュいろ」
作詞 - Noria / 作曲 - 酒井陽一 / 編曲 - 大場敬朗 / 歌 - 大道雅(キョージュ)(声:名塚佳織)
「Coloring palettes ナミコいろ」
作詞 - Noria / 作曲・編曲 - 酒井陽一 / 歌 - 野崎奈三子(ナミコさん)(声:堀江由衣)
「ココロいろ palettes」
作詞 - Noria / 作曲 - 安部純 / 編曲 - 武藤星児 / 歌 - GA元気ガールズ(トモカネ(声:沢城みゆき)・キサラギ(声:戸松遥)・ノダミキ(声:徳永愛))
各話リスト
話数 | サブタイトル |
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第1話 | えがいてあそぼ |
第2話 | 神様の鉛筆 |
第3話 | オニごっこコラージュ |
第4話 | 写真とんち居残りさん |
第5話 | 生活デザイン部長小屋 |
第6話 | 美術部やしき |
第7話 | 騙し絵(トロンプ・ルイユ) |
第8話 | シュルレアリスム |
第9話 | 強風空想 |
第10話 | お題は『生と死の境』 |
第11話 | しあわせな結末 |
第12話 | ヘクセン・ケッセル |
OVA | 青空が描きたい |
備考
・時折、実写の小道具が登場することがある。これらの多くは女子美術大学の学生が製作したものである。
・DVDのCM「えがいてあそぼ編」で、凄い速度でキサラギを描いているのはキャラクターデザイン担当の渡辺敦子、「放課後編」で彩井学園の制服を着て箱の中からDVDを取り出しているのは戸松遥である。
・DVD各巻には放送用とは異なるCMが収録されているが、これも女子美術大学の学生が製作したものである。
・放送終了後3年余りが経過した2012年11月、Blu-ray版が発売される。
ゲーム
前述のとおり「GA芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND」というタイトルでゲーム化されている。いわゆるマルチエンディング型ノベルゲームである。
ストーリー
短期留学生としてGAにやってきた西洋人の少女・マリがGA5人組や美術部メンバーと交流しながら留学記念課題として絵本を作るというもの。プレイヤーはマリとなって、GAの5人や美術部に絵本製作についてアドバイスを求める。どの作業に対して誰のアドバイスを求めるかで出来上がる作品が変わるが、あることがきっかけでマリとGA5人組や学校の面々は完成した絵本の中の世界に吸い込まれてしまう。
この作品は原作に対する正式な番外編ストーリーである。内容はこれまでの原作の内容をきちんと反映したものになっており、会話の中にも原作の内容を説明するようなセリフがある。細かいところではノダミキの髪型が毎日変わるところも再現されている。
またこのゲームのためにデザインされたマリは原作にも登場した(単行本4巻に収録。ただし、原作のマリ登場回のシナリオはゲームでのストーリーとは全く別のものである)。
関連タグ
棺担ぎのクロ。 - 作者が同じ。内容に関連は無いが、キーワードがかぶっている。
特に髪の色と服以外、山口如月とクロちゃは瓜ふt(ry
また登場キャラクターが本作アニメにカメオ出演している。
- 美術漫画
外部リンク
ゲーム GA芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND 公式サイト+