この記事はモンスターハンタークロスの重大なネタバレを含みます。
概要
オストガロアとは、モンスターハンタークロスに登場するモンスターである。
別名「骸龍(がいりゅう)」。
「竜ノ墓場」という特殊なフィールドに生息している、正体不明の謎の巨大生物。
その別名の通り体全体が生物の骸、というよりは生物の骨らしきもので覆われており、動いたり咆哮する度に「カラカラカラカラ」といった骨をかき混ぜたような音が響き渡る。
全身に青く光る斑紋があり、胴体は地面を滑るように動く。
今までのモンハンでは類を見ない、頭が二つ存在する龍である。
足や尻尾らしきものもちゃんとあり、骨を纏った首長竜といった全貌である。
初出はMHXの第三弾PVのラストシーンであり、4人のハンターと対峙している場面が描かれていた。
この時の見た目により「かつての没モンスターであったクリプトヒドラなのではないか。」という声が多かった。
たしかにクリプトヒドラとオストガロアには、「双頭」や「遺跡(墓場)に住む」という共通点があり、一部の設定を受け継いできたというのが濃厚か。
特徴
龍の口らしき部位といたるところに開いている穴からは青色の粘液が射出される。
この粘液に触れてしまうと「粘液まみれ状態」に陥ってしまう。この状態で前転回避といった体を転がすアクションをすると、地面に散乱している骨が付着して行動を大幅に阻害されてしまう(骨まみれ状態)。胴体からも絶えず青色のガス状粘液を発しており、触れると粘液まみれ状態になる上にその状態で粘液に触れているとHPがドンドン減ってしまう。なお、骨まみれ状態は、時間経過、フィールド内水溜まりでの前転回避、消散剤使用で解除することが可能。
どうやらこの粘液で自身の体に骨を纏っているようであり、この粘液の特殊な作用によって骨の硬度を数倍にまで引き上げているようだ。
そのため胴体はかなり強靭で殆どの攻撃を悉く弾いてしまうので、通常は、あまり硬くない双頭を狙って攻撃するのが得策である。この双頭は破壊することができるが暫くすると復活する。
破壊した瞬間の頭はドラゴンっぽくない形状をしているが・・・?
怒り状態になると斑紋が赤く光りだし、逆にフィールドの水辺が青白く発光するという摩訶不思議な現象が起こりだす。
この時BCからの景色も様変わりしており、通常時とはまた別ベクトルの異質さを醸し出している。
またある程度体力を減らしていくと、双頭にモンスターの骨塊を装着して、そのモンスターに準じた攻撃を使用してくる。
ウラガンキンの顎の骨塊を使って強烈な打撃攻撃を繰り出す他、ディノバルドやラギアクルスなどの骨塊を使った属性攻撃、ブラキディオスの粘菌攻撃など、「竜ノ墓場」のフィールド特性を利用した多属性の攻撃を使いこなしてくる。
ちなみにこの時音爆弾を数個投げつけることで、装備した骨塊を引き剥がし、本体に落としてダメージを与えることが可能。
竜ノ墓場
古代林の奥地にある洞穴で、オストガロアが潜伏していた場所。
通常では見向きもされない辺鄙な場所であるが、近頃になって飛行船がその地で消息不明になるという事件が多発し、龍歴院が調査隊を派遣してこの<<骸龍>>を発見したことが、本作のオストガロア撃退および討伐の経緯となる。
洞穴の底は湖となっているが、オストガロアが今まで捕食してきたモンスター達の骨が積み重なって陸地となっている。
また、飛行船を襲撃したためかフィールド上には二台のバリスタが設置されており、オストガロア自体も事あるごとに体から「古びたバリスタ弾」を落とす。
書籍:ハンターノートには「龍ノ墓場」と書いてあるがこれは誤植である。
狩猟クエスト
下位と上位にそれぞれ1つずつ存在する。
下位クエスト
集会所★3の「双頭の骸」にて上位進出のクエストを担当する。
クエスト内容は討伐ではなく撃退。
オストガロアを見事撃退することができればクエストはクリア。上位に進出できる。
これによりオストガロアは竜ノ墓場からの逃走を余儀なくされ、ハンター達の目の前からいなくなっていく……
…………のだが………。
上位クエスト(ネタバレ注意)
集会所上位★7の緊急クエスト「奈落の妖星」で、ついにオストガロアの討伐クエストが登場し、
そこで体力を一定量削ることで彼奴の真の姿が露わになる。
これより先はモンスターハンタークロスの「重大な」ネタバレが含まれています。
閲覧は自己責任でおねがいします。
奈 落 の 妖 星
実は胴体後部に「本当の顔」が隠れていた。
その姿はイカそのものであり、双頭に見える部分はイカの触腕だった。
首長竜のような姿は、獲物を探すための索餌形態に過ぎず、いよいよ捕食に入るという時に頭部を露出した捕食形態へと移行する。捕食形態になると猛然とこちらに襲い掛かってくるようになり、地中から地上目掛けて粘液や龍属性ブレスを発射する行動や、モンスターの骨塊を装着した触腕によるみだれ打ちなど、攻撃がかなり激しくなる。
そしてさらに捕食形態からは、龍属性エネルギーを一定量チャージしたのち、口から瘴龍ブレスという極太龍属性ビームを発射してくる、瘴龍ブレス形態へと移行する。瘴龍ブレスは薙ぎ払ってくる上に被弾すればほぼ即死する大技だが、チャージ中に捕獲用麻酔玉や麻酔弾を頭に一定数受けることで、昏倒し不発するという弱点もある(もっとも昏倒するごとに必要な麻酔の数は増える)。
捕食形態に移行し頭部が露出していても、ガス状の粘液をまとうことで頭部の肉質を上げている(索餌形態同様ダメージ効果もある)が、単発式拘束弾による拘束、触腕の破壊、瘴龍ブレス形態移行によって粘液が消えて頭部を安全に攻撃できるようになり、頭部の怯みで大ダウン、そのまま背中に乗れる。背中に乗ると対巨龍爆弾を設置できるほか、3回までピッケルによる採掘が行える。この採掘ではレア素材が剥ぎ取りや報酬より高確率で手に入るので狙っていきたい。
なおダウンや瘴龍ブレス発射によって、瘴龍ブレス形態が解除されると、捕食形態のほか索餌形態に戻ることもある。
討伐に成功すると、オストガロアは最期の力で瘴龍ブレスを天井に向けて発射、
天井が崩れ落ちて空から光が差すという演出が入る。
なお、剥ぎ取れる素材も現実世界の頭足類の部位を思わせるものが多い。
捕捉
このクエストをクリアすることでハンターランクの上限が解放され、より難易度の高いクエストも解放される。ドス古龍、アカムトルム、ウカムルバス、アマツマガツチ、アルバトリオン、および一部の獰猛化モンスターはハンターランク解放後でないとクエストが出現しないので、これらのモンスターを狩猟するためにも頑張って討伐を目指してみよう。
ちなみに、「イカなのにどうして古龍なのか」と疑問に思う声も少なくないが、そもそも『モンスターハンター』の世界では「生態系から逸脱した存在」、いわば「怪物」とも呼べるようなモンスター達を「古龍」と定義付けている。
乱暴な言い方をすれば、「とてつもない力を持ったなんだかよくわからん生き物」は全部ひっくるめて古龍種なのである(これにすら当てはまらないバケモノもいるが…)。そのため、いかに身体的特徴や生態がドラゴンとかけ離れたオストガロアでも「古龍」と称するのは何らおかしいことではない。似たようなタイプの古龍としてはキリン、ヤマツカミ、ヤマクライなどが当てはまる。
近作のラスボスが王道タイプのドラゴン型の古龍が多かったために、古龍の定義を把握できていないプレイヤーが多いのも仕方が無いことではあるが。
余談
- ラスボスとしては例外の、防具が二種類用意されているモンスターである。体に纏った骨を使った「骸(ガンナー用だと屍)装甲」シリーズと、本体素材を使った「アスリスタ」シリーズである。どちらも見た目とスキル構成が丸っきり異なる。下の画像は「アスリスタ」シリーズの女性ガンナー用。
- 索餌形態のオストガロアは後ろ向きでハンター達と戦っていることになる。ちなみに、現実世界のイカは外部からの情報を眼で見て認識するため、後ろ向きでハンターに正確に攻撃できるオストガロアは実際のイカとは違う方法で外部情報を認識しているようだ。
- PVで咆哮をするシーンで、咆哮のエフェクトが双頭(触腕)ではなく胴体から発せられていたため、触腕が頭ではないと見抜いているプレイヤーも少なからずいた。
- 正体がイカだったということもあり、今後配信されるコラボクエストであれやこれといった作品とコラボしてくれたらいいなという願望の声が多数ある。
ただ、過去の作品では集会所のラスボスとのコラボクエストはあまり存在していないため、望みは薄いと思われる。
(一応クエスト自体は配信されているが、コラボクエストではなく普通の強化クエストであった。)
- 巨大かつ鈍重で攻撃を当てやすく、攻撃は大振りで避けやすく、ダメージもそこまで痛くなく、一撃必殺級の瘴龍ブレスは発射前に討伐することがほとんど。それゆえ歴代のラスボスの中でトップクラスに狩りやすいモンスターである。一見して分かりにくい容姿や行動も相まって、よくわからないまま戦って、よくわからないまま終わったというハンターも多いことであろう。イマイチな戦闘能力の割に希少な重鎧玉が報酬に入りやすいので、慣れたハンターに乱獲対象にされる不憫な子でもある。