概要
『ザ☆ヘッドマスターズ』から登場する新たなトランスフォーマー。
400万年前にサイバトロン・デストロンの戦争から新天地を求めて亡命し、マスター星という星に漂着したセイバートロンの移民たちが、過酷な環境であるマスター星での修行により独自の進化を遂げたもの。サイバトロン側は乗り物に、デストロン側は動物に変形する。
本来の姿である小型ロボット「ヘッドマスター」がロボットの頭部パーツに変形し、ビークルモードから胴体に変形したトランステクターに「ヘッド・オン」の掛け声と共に合体し、通常サイズのトランスフォーマーへと合体変形する。トランスフォームする際は「トランスフォーム・ダッシュ」という掛け声を上げ、ビークルモードとなったトランステクターのコックピットにヘッドマスターが搭乗する。
またサイバトロンのヘッドマスターであるクロームドーム、ハードヘッド、ブレインストーム、ハイブロウの4人は頭部を挿げ替えることで様々な戦況に対応すると同時に突発的なパワーを発揮する「クロス・ヘッドオン」という戦法を持っている。
海外展開『ザ・リバース』では通常のトランスフォーマーの頭部パーツを分離・改造することで誕生し、パートナーとなったエクソスーツ着用の人間が頭部パーツに変形し、スーツを脱いだ状態でコックピットに入るという事となった。
ヘッドマスターJr
『超神マスターフォース』から登場する新しいヘッドマスター。
地球人の少年少女たちが銀色のマスターブレスでマスターフォースに変身し、トランステクターにヘッドオンすることでトランスフォーマーとなる。
サイバトロン側はクロームドームに任命された3人の少年少女が変身し、救助車両に変形する。主に救助が任務。
デストロン側はデストロンを信奉する3人の不良少年がサイバトロンから奪ったマスターブレスを使用して変身し、半人半獣の姿に変形する。後に自分たちが使い捨てにされた事で改心し、サイバトロン側についた。
後に両軍のトランステクターは自我を持つロボット生命体となって独立し、地球を去った。
その後のヘッドマスター
アニメ放映当時はその斬新なデザインからヒットしたようだが、同様のコンセプトから誕生した「ターゲットマスター」がマイクロンとして以後の作品である程度浸透したのに対し、ヘッドマスターは2016年にジェネレーションズの「Titans Return」でリメイクされるまで、以後の作品ではお世辞にもあまりいい扱いをされていない。
IDWコミックではスコルポノックと組んだテロ組織マシネーションに捕縛されたサンストリーカーが、ヘッドマスター関連の実験を兼ねた拷問を受け、そのせいで人間に対する憎悪のままスタースクリームの口車に乗せられ、トンデモないことをしでかしてしまう。
またプライムではテロ組織「メック」のリーダーサイラスが重傷を負った際、事前に回収していたウォーブレークダウンのバラバラに破壊された死体を修復し、その内部にサイラスの無事な部分を収容するという、上記のザ・リバースやヘッドマスターJrの手法を強引に真似たようなやり方で復活させた。
アニメイテッドでは同名の小型ロボットに乗る悪人ヘンリー・マスターソン(詳細は該当記事参照)が登場し、トランステクターの代わりにアイアンハイド、センチネルプライム、スタースクリームのボディを奪って暴れるが、スタースクリームのボディで変形した際バランスを崩して分離したところでお縄につけられ、ロボットはサムダック社に回収された後、不慮の事故でオールスパークとフォークリフトと融合し、小型のディセプティコン「ダートボス」が誕生した。
アドベンチャーでは第16話『サイドスワイプ、危機一髪』に登場したディセプティコンのマッドサイエンティスト、バーテブレイクが首の挿げ替え等違法な外科手術で逮捕、投獄され、脱獄後にサイドスワイプのボディを奪った。
ちなみにキュートランスフォーマー第2期6話でザ☆ヘッドマスターズを含めた和製G1シリーズについて取り上げた際、ツッコミ担当のロックダウンがやたらと突っかかってきたが、実を言うと担当声優は本作以前にシステムのよく似たロボの声を担当したことがある。