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THELASTの編集履歴

2016-04-24 21:59:12 バージョン

THELAST

ざらすと

『THE LAST(ザ・ラスト)』とは、2014年12月6日に公開された劇場版「NARUTO-ナルト-」のタイトルである。

最後の物語は、はじめての愛。


概要

正式タイトルは『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』。2014年11月をもって、原作コミックが約15年の連載を終了した『NARUTO』の劇場版シリーズ第10弾にして、うずまきナルトが主人公である作品としては、最後の劇場用アニメ作品。製作発表時には、「劇場版NARUTO最終作」として全国に公表され、原作コミック終了決定というのも含めて日本全国もしくは全世界中で騒がれるほど大きなニュースとなった。

『NARUTO』の劇場版シリーズは通常、夏休みに公開されるのが恒例であるが、『NARUTO 新時代開幕プロジェクト』の一環として制作された事への関係で、11月の原作の連載完結に合わせて、12月上旬の公開となった。

前作『ROAD TO NINJA』と同じく、原作者である岸本斉史自らがストーリー総監修、キャラクターデザインを手がける。監督は、2012年からアニメ版の演出を須間雅人という名義で行っていた、小林常夫


ストーリー

ナルトとサスケの因縁の戦いが決着した木ノ葉隠れの里。


それから2年後・・・冬の祭典が迫る木ノ葉隠れの里。ナルトはラーメン屋『一楽』で、共に成長した仲間たちと楽しい時を過ごしていた。そんな中、こっそり編んだマフラーに込めたヒナタの想いは、未だ届かずにいた。ずっと見守ることしか出来なかった自分を嫌うヒナタ。その時突如、謎の男が現れる。


間一髪でナルトが助けに入ったが「お前たちは滅亡する運命にある。その前にヒナタ、君を必ず迎えに来る」と奇妙な言葉を残して消えた。滅亡する運命とは?なぜヒナタが狙われるのか?


その時、強烈な光と共に隕石が夜空を貫いた!

緊急開催される五影会談。このままでは月が崩壊し、その残骸が地上に降り注いでしまうという。ナルトはサクラシカマルサイ、そしてヒナタと共に調査に向かい、巨大な呪印が刻まれた地底空間へとたどり着く。


そこで彼らを待ち受けていたのは『ある計画』と信じられない名前だった。里に現れた謎の男の名は大筒木トネリ。かつてナルトとサスケが死闘を繰り広げた末に封印した、チャクラの祖・大筒木カグヤの子孫だった。


彼が成そうとしている計画とは?


大筒木一族日向一族の間にある哀しき宿命とは?


それぞれの曲がらない想いが時を越えて激突する!


備考

原作者の岸本斉史曰く、今作はこれまでとは違い、原作にも繋がっている映画作品とのことで、最終話である700話が掲載したジャンプの裏表紙には本作が『699.5話』と銘打たれており、岸本自らがキャラクターデザインはもちろんストーリー監修も行っている。

センシティブな作品

さらに、サクラとヒナタのWヒロインとなっており、コメントに大きく「今回はぶっちゃけ恋愛です!」と書かれれば、誰もが公式化を望んでいたあのカップリングが実現するという事で、もはや疑う余地はないであろう。という事は、公式化が望まれたもう1つのカップリングも観られるかと思われたが、残念ながらそれはなかった。


公開されるやいなや、興行通信社の調べによる映画観客動員ランキングで初登場第1位を獲得し、最終的には興行収入20億円を記録した事から、歴代劇場版シリーズで最高の大ヒットとなった。

そして公開と同時に、2015年8月にはナルトの息子が主役となる次回作が公開されるという事が、正式に発表された事でも話題になった。


なお、今作で監督・ストーリーコンセプト・画コンテ・イメージボードを務めた小林常夫は、公開から約半年後の2015年5月に、享年約50歳(49歳?)で他界した(その原因や正確な享年については、まだほとんど公表されていない)ため、彼にとっては、1996年6月公開の『映画 忍たま乱太郎』以来2度目のアニメ映画監督作にして、事実上の遺作となった(なお、小林は次回作で絵コンテを担当しており、彼にとってそれが、事実上最後の参加作品となった)。


参考記事

『NARUTO』完結編はヒナタがヒロイン?主題歌ジャケットの意味深ビジュアルが公開


ありがとう、アニナルスタッフ様。


ありがとう、岸本先生。

そして15年間本当にお疲れ様でした…!





本作における問題点


※以下本編に関するネタバレ注意













公開当時、シリーズ史上最高の大ヒットとなった本作だが、いくつか問題がある。

  1. 公開前にはサスケがメインの1人であるかのように宣伝をしておきながら、彼の実際の出番はたったの数十秒だけ。それでは事実上のサスケ詐欺である。彼以外にも、テンテンテマリなどの人気キャラも、本作のために新しくデザインされているにもかかわらず、出番も台詞もほとんどない事も不満の1つとなった。
  2. 多くのNARUTOファンは恋愛を求めていなかった(岸本先生曰く「ナルトとヒナタの恋愛には思入れがない」とのこと)ため、それを入れてしまった事で「NARUTOらしさが感じられない」と言われている。
  3. そもそも「NARUTO史上最後の物語」としてさんざん宣伝されていたのに、公開後すぐに「次回作の公開が決まった」と宣伝した事で、終わる終わる詐欺となった(これではまるで連載誌も放送局も同じのギャグ漫画作品のアニメ版と同じである。上記の通りうずまきナルトが主人公である映画としては最後であるという意味では間違っていないが…)。しかもその次回作は、あまりにもシリーズらしさが感じやすすぎた事から、初公開から1ヶ月もしない内に興行収入が20億円を上回ってしまった。だいたい「テレビシリーズが終わっていないのに最終作を公開するというのはどうだろうか?」という意見もある。

こうした問題から本作は、シリーズの中でも一二を争う賛否両論の作品ともなってしまった。

それが原因かは不明だが『BORUTO』製作時のインタビューで岸本先生は「映画に関わるのは『ROAD TO NINJA』以来です」と言っている。


しかしその一方で

その様な賛否両論の映画となっている本作だが

  • これまでのNARUTOとは違うから面白いんじゃないか
  • 原作のその後のストーリーが観れたからすごく楽しめた
  • ナルトとヒナタが結ばれたというのもあってものすごく感動した

などというように、高く評価するファンも少なからず存在する。


なお次回作は、そんなサスケのいままでの扱いを覆すかのようにサスケが大活躍する映画となるような形で製作された。

※本作の公開中に「幕張メッセ」で開催された『ジャンプフェスタ』にて『次はボルトとサスケがメインです。特にサスケが大活躍します。サスケの活躍をしっかり描きたいんです』と仰っていたので、実は計算していたのではないだろうか・・・?


もう一つの本編

感動をありがとう

本作はナルトとサクラ悲恋かつ愛情の物語でもある。

ナルトの初恋の人はサクラで、サクラはサスケのことが好きという三角関係であった。だがナルトはある形でサクラに振られてしまう。


尚、実質本作で大活躍したのはサクラで、彼女のおかげでナルトとヒナタは結ばれたともいえる。


関連イラスト

おつかれさまでした!無事で良かった……

ナルヒナ♪♪


関連タグ

NARUTO 岸本斉史

うずまきナルト 日向ヒナタ ナルヒナ

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