虹の先をこえてゆけ!
概要
プリティーリズムシリーズの3作目であり『プリティーリズム・レインボーライブ』の最終回で結成された男子プリズムスターユニット「Over The Rainbow」を主役に据えた新作スピンオフ映画。コンサート形式のみでアイドル要素が強かったTV版の男子プリズムショーに対し、本作は「対決」に重点を置いている。
2015年10月4日に開催された『Over The Rainbow SPECIAL FAN DISC』発売記念イベント「エーデルローズ入学説明会」の席上で製作・公開されることが発表された。既にTV放映終了から約1年半が経過しており、『プリパラ』への移行が完了しつつある中での、まさかの完全新作劇場版の発表(2014年公開の劇場版第1作はシリーズ3年分の傑作選のようなもので、完全新作ではなかった)、しかも元はガールズ達がメインキャラクターの女児向けアニメでありながら、映画では男性キャラが主役という予想だにしなかった展開は、ファンに大きな衝撃を与えた。実際、プリパラ劇場版でプリズムボーイズルートに登場した際、Over The Rainbowの三人は「また皆さんの前に戻ってくることを約束します」と締めくくっていたが、こんな形で帰って来ると想像していたファンはいなかっただろう。
公開から4か月経過している2016年5月時点でも上映が続いており、観客動員数は30万人を突破。「王様のブランチ」や「めざましテレビ」、「ワイドナショー」などの高視聴率番組でも話題が取り上げられた。
なお、本作はプリズムキングカップまでを描いた「前編」と言う構想であり、続編の「プリズムキングカップ編」の製作は未定であるという。今作品の興行ではっきりとした結果を出せなければ、続編が制作されない可能性があるということが、菱田監督から説明されている(詳しくは次の動画を参照「菱田監督からのお願い」)。
その後、最初の公館数から考えると驚異的な大ヒットにより、
続編となる『KING OF PRISM-PRIDE the HERO-』の制作が決定。
ストーリー
時間軸は原作(TV版)から2年後。
プリズムスター養成校・エーデルローズに所属し、デビュー後瞬く間にスターダムを駆けあがり人気・実力とも男子プリズムショー界でトップクラスの地位を誇る神浜コウジ・速水ヒロ・仁科カヅキのユニット『Over The Rainbow』。
3人は、受験勉強や仕事の傍ら、4年に1度開催される男子プリズムショー界の頂点を決める最高峰の大会・プリズムキングカップへの出場を目指して練習に励む日々を送っていた。
そして、彼らに憧れて多くの少年達がエーデルローズに入学。
ところが、その裏では『シュワルツローズ』と称する謎の集団が密かに動き出していた。
しかも、コウジがアーティストとしての才能を見込まれ、ハリウッドにスカウトされ、Over The Rainbowは解散の危機に。
女の子の心を最もきらめかせた者が頂に立つプリズムキングカップ。その座をかけて、三世代のプリズムスターが激突する!
登場キャラクター
Over The Rainbow
天才アーティスト 神浜コウジ(CV:柿原徹也)…天才作詞作曲家でショーもこなす。作った歌には悪魔的とも言われるほどの魅力があり、ドラマの曲など国内はおろか海外からもオファーが殺到し多忙な日々を暮らしている。
氷上のプリンス 速水ヒロ(CV:前野智昭)…女性から圧倒的な人気を誇る、絶対アイドル。ヒロのファンは黄色いバラを贈ることが通例になっており、ライブの度に会場には黄色いバラがあふれる。プリズムキング最有力候補。
ストリートのカリスマ 仁科カヅキ(CV:増田俊樹)…黒川冷に憧れてプリズムスターになった。後輩の面倒見がよく、いつでも真っ直ぐで熱い心の持ち主。男子からも絶大な人気を誇る。工学系の大学を目指している。
新世代プリズムスター候補生
ヒロさんみたいになりたい!
- 一条シン(CV:寺島惇太)…イメージ絵の左側にいる青い髪の少年。中学3年生。元々はレギュラーを張る程のサッカー少年で、プリズムショーはテレビで見た事があるくらいで関心がなかったが、Over The Rainbowのショーを見たのとルヰの導きにより、ヒロのようなプリズムスターになりたいと、エーデルローズに入学。ヒロには将来有望と見込まれている。純粋でいつも明るく楽観的だが天性の輝きを備えている。
歌舞伎界のプリンセス
- 太刀花ユキノジョウ(CV:斉藤壮馬)…歌舞伎の名門・国立屋の七代目で、父はその看板役者・菊右衛門。親の猛反対を押し切りエーデルローズに入学しており、プリズムスターとしての活動は世間には隠している。女性のような長髪が特徴的。女性を演じるプロフェッショナルで男女の違いについて熟知している。高校1年生。表現の幅を広げ、自分の殻を破るためプリズムショーの世界に入る。
ブレイクダンスの風雲児
- 香賀美タイガ(CV:畠中祐)…苗字の読みは「こうがみ」。カヅキに憧れて入学したストリート系ブレイクダンサー。中学3年生。硬派で無口、素行不良。女性に触られると拒否反応が出て制御不能になる。木登りと祭りが大好き。現在のカヅキについては「前よりチャラチャラしている」と複雑な様子。
オタク気質なおぼっちゃん
- 十王院カケル(CV:八代拓)…本名は一男(かずお)。高校1年生。十王院財閥の跡取りで超リッチ。女の子の気を引くことにしか興味がなく、モテたいがためだけにエーデルローズに入学。だが、現在は休学しており、父の仕事の関係で出資しているシュワルツローズに体験入学中。根はオタク。
みんなのおにいさん
- 鷹梁ミナト(CV:五十嵐雅)…心も体もでっかい太平洋で平和を好む穏やかな性格。高校1年生。体格はがっちりしている。兄貴肌でみんなの悩みを聞いてくれる唯一の存在。コウジ直伝のレシピを譲り受けており、寮の料理担当でもある。他のメンバーに比べてショーの才能がないと自覚しており、サポートもこなす。
男らしい男になりたい
- 西園寺レオ(CV:永塚拓馬)…女の子みたいな妹系男の子で、私服も女の子と間違えそうなファッション。髪の毛はピンク色。中学2年生。いつもナヨナヨしていてユキノジョウを「ユキ様」と呼び、兄であり師匠と慕う。いつか男らしくなりたいと、いつもユキノジョウにくっついて修行中。自分用の化粧水などを持っている。一人称は「わたし」。
お姉ちゃんを超える!
- 涼野ユウ(CV:内田雄馬)…『レインボーライブ』の主要キャラの一人で『ハッピーレイン♪』のメンバーである涼野いとの弟。中学1年生。頭脳明晰で、エーデルローズを心配し入学を決意する。クールを装うが、姉譲りのツンデレ。家族バンド「クロスロード」ではドラム担当で、姉に倣ってか「ゼウス」と名乗っている。背が低いのを気にしている。自分がファンである蓮城寺べるとの噂が立っているヒロの打倒が目標。
シュワルツローズ
- 法月仁…シュワルツローズ主宰。ルヰとアレクを使ってプリズムショーを自分の思い通りにしようと企む。TV版最終回の怪人風の衣装から一転、軍服風の衣装。TV版から本作までの間に父・皇が死んだ事によりエーデルローズ財団理事長の地位を手に入れ、エーデルローズ男子部の生徒や施設の大部分を乗っ取り、「シュワルツローズ」を立ち上げる。
- 如月ルヰ(CV:蒼井翔太)…イメージ絵の右側にいる金髪の謎の美少年。仁の側近だが、シンに興味を持ち彼をプリズムショーに導く。
- 大和アレクサンダー(CV:武内駿輔)…プリズムショーの破壊者、ストリートの暴君。カヅキとは因縁がある。
その他
- 山田リョウ(CV:浪川大輔)…エーデルローズ学生寮の管理人。今回の山田さん兼赤井めが姉ぇ枠。
- 氷室聖…エーデルローズ現主宰。生徒や施設の大部分をシュワルツローズに奪われてしまった苦しい状況で、どうにかエーデルローズ男子部のやりくりをしている。
- 黒川冷…現役時代は氷室聖、法月仁と共に「三強」と謳われたストリート型男子プリズムスタァ。今もなお、モモと共にプリズムストーンで未来のプリズムスタァ達を見守っている。
- 天羽ジュネ…かつて一時代を築いた伝説級の女子プリズムスタァで、氷室聖の恋人。TV版での出来事により、プリズムスタァを引退している。現在はエーデルローズに併設された礼拝堂でシスターをしている。
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