武蔵(艦隊これくしょん)
むさし
この概要、武蔵に任せてもらおうか!
2013年11月1日(史実における武蔵の進水日)開始のイベント『決戦!鉄底海峡を抜けて!』第5エリア報酬として先行配布された大和の姉妹艦。
イベント終了から7ヶ月以上を経た2014年7月4日のアップデートで、大型艦建造により建造可能となった。
ただし大和同様多量の資材を消費する上、大和と建造時間がダブるという問題も抱えている。
そのため大和をまだ入手していない提督にとっては「武蔵になるビーム」などと言われることも…。
とはいえ、大型建造に可能になった時期が早い故か大和を所持している提督の方からは大和が逆にYNB(大和になるビーム)といわれることもあり、やはり武蔵も大和と同等の評価を得ているのがわかる。
ちなみに、大型建造時に投入する開発資材を1にした場合、大和は建造可能だが武蔵はドロップテーブルから外れるため、武蔵になるビームは実は完全防御できたりする。
もちろんその逆はできない。大人しく運を天に任せよう。
その能力は一番艦・大和同様に稼働当初の最強艦であった長門型を大きく上回る。
一方で、ランニング・コストもいっそう厳しくなっており、大破したときの資材消費を恐れるあまりに出撃できず、史実の帝国海軍が出撃を躊躇した理由を提督達は身をもって体感することになるだろう。
自己紹介で「この主砲を存分に撃ち合いたい」と言っていた彼女には悪いが、御運用は計画的に。
ただ近年では大和型クラスを持ち出さないと厳しいほどの海域5-5が登場したり、ケッコンカッコカリで燃費を改善する事が可能になったりと、いくらか活用の道は増えている。
モチーフ元は戦艦武蔵を参照。
この容姿の本当の力、味わうが良い!
実装艦艇でも少数の褐色肌が何よりも目立つが、それ以上に属性がてんこ盛りになっている。
髪型はやや薄めの金髪をヘアバンドでツインテールかつ獣耳風に仕上げている。服装は首に大和と同じく艦首をモチーフとした金属輪を付けている以外は、ほとんどさらしのみ。このさらし、しずま氏のツイッターでの証言によると腰から下に向かっているさらしは確実に巻いているとのこと。しかも中破時にはさらしが裂けて、ただでさえ丸出し状態の胸部装甲がさらにヤバいことになる。加えてなにげに絶対領域持ち。
艤装については基本的に大和と同じだが、第三砲塔の設置位置が異なり、大和が背中に設置しているのに対して、武蔵は右の腰部に設置されている。
その顔立ちも特徴的で、赤色のツリ目に21号対空電探の網目がコーティングされたメガネをかけている。
姉が大和型の優美さをモチーフとしているのならば、彼女は大和型の力強さをモチーフにしたデザインとなっている(ちなみにしずま氏は、艦内神社の祭神である建速須佐之男命を彼女のデザインに組み込んでいるとのこと)。
改装を行うと纏っている装束が黒を基調としたものになる。これは1944年に対空強化改装を行った際、船体を明るい銀鼠色に塗り替えたためであり、乗員の間では「死に装束」「囮艦」などと噂され、縁起が悪いとされていた。事実、栗田艦隊の戦艦の中において唯一の戦没艦となってしまい、その噂は現実の物となってしまった(因みに、「死に装束」のもう1つの理由が、この時の艦長が4代目で、副長が2代目、ごろ合わせで「四ニ装束」→「死に装束」だから)。
但し一方で、艦長の猪口大佐は航空戦力皆無のこの作戦に初めから無理を感じており、「誰かが囮をする必要がある、ならばこの武蔵が(1番大きく、旗艦でもないから)最適だ」という事から、自ら囮を望んでいたとされている。
「くっ、いいぞ、当ててこい!私はここだ!」
性格完了。艦隊、帰投だ。
好戦的かつ面倒見がよい姉御肌の持ち主で、長門に勝るとも劣らぬ猛々しき武人。
実戦で主砲を使えなかったと言う史実故か、戦闘ではその威力を遺憾なく発揮しようと盛り上がっており、被弾し中破してもそれが衰えることはない。
提督に対しては同志のような対等の関係で接しており、ケッコンカッコカリをすると相棒とまで呼ぶようになる。だが一方、翻弄するような回避能力でお触りさせてくれない。のだが…彼女も大和同様に改にするとデレる。
「…まぁ、そういったことも…嫌いではないが……凱旋の後で、な。」
ちなみに彼女も女の子なのか、間宮のカステラ(出身地である長崎市の名物である)が好物だったりする。
また、昼御飯に皿うどん(同じく長崎市の名物料理である)が食べたいとか、最近流行りの大きなはんばぁがぁーが食べてみたい(おそらく佐世保バーガーと思われる。佐世保鎮守府が存在した長崎県佐世保市の名物であるアメリカンサイズの巨大ハンバーガー)と長崎県名物を食べたがるご当地娘要素も有ったりする。
余談だが、同じ三菱長崎造船所で建造された仲間は、霧島、日向、古鷹、青葉、羽黒、鳥海、三隈、利根、筑摩、多摩、木曾、名取、川内、隼鷹、天城、照月、神風、未実装艦を含めればまだまだいる。
姉の大和の事は「大和」と呼んでおり、「あいつは恥ずかしがり屋だからな」と心配するなど、世話を焼いていたと思わしき台詞もある。
大和以外に武蔵との関わりが確認される艦娘は、摩耶と島風である。武蔵の時報にて、彼女は摩耶が今ちゃんとやっているかを気にしており、逆に島風からは武蔵の身を直接心配されている。
これは史実の最期で、沈んだ摩耶の乗員を駆逐艦「秋霜」(未実装)経由で武蔵が移乗させたその翌日に武蔵がそのまま航行不能になってしまい、武蔵と元摩耶の乗員を島風が救助したことに由来する。摩耶の乗員の中には武蔵に残って最期を共にする者も居た。
公式4コマでは上記3人に加えて、利根との関わりも描かれた。彼女も栗田艦隊におり、武蔵は六度連続の空襲で沈んだのだが、その第四次空襲時に駆逐艦「清霜」(武蔵登場時未実装)と2隻で武蔵の護衛についたのが利根である。双方武蔵の最期に自分が努力を尽くせなかった事を悔いているが、感謝を交わし合う旧友のような間柄になっている。
また2015年9月現在現在未実装ではあるが、大鷹型護衛空母・大鷹は、武蔵の進水時にそれを傍で見届けた、大和にとっての鳳翔のような関係にあたる艦である。
余談
格好も相当きわどいが、彼女はあの泳ぐ18禁と声優が同じ|である。つまりあの甘ったるい言い方で「フッ、おいで…遊んで欲しいのー?」とか言い出す可能性も…。武蔵とイクが同じ声という現実に脳がイきそうになった提督は多いとか。
この武蔵の性能、伊達ではないぜ。
大和同様に作中でもトップクラスの性能。
しかも大和と比べると初期値で耐久と索敵が若干上回っており、改造可能Lvも大和60に対して武蔵40とかなり低い。
だが逆に改造後はレベル差もあって耐久値以外では下回り、史実を反映して武装の一つも12.7cm連装高角砲から25mm三連装機銃に変更されている(一見地味だが高角砲と対空機銃は性質そのものが違うため一概に弱体化ではない)。
そして何より運が低く、初期で10と平均的だったのが、改にすると9に下がる。
これは史実において、一隻の艦艇が受けた損害としては世界最高記録となる猛攻を受けたことに由来するのだろうか。
ちなみに現代では頑丈な戦艦が新規建造されることはまずない上、対艦攻撃力も当時とは比較にならないほど跳ね上がっているため、この記録はしばらくの間――あるいは永遠に――破られることはないだろう。
ただし、これはあくまで改造直後の話であり、近代化改修などで能力を底上げした最終的なステータスは…
艦名 | 耐久 | 火力 | 装甲 | 対空 | 索敵 | 回避 | 運 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
大和改 | 96 | 139 | 118 | 104 | 39 | 64 | 13 |
武蔵改 | 97 | 139 | 119 | 99 | 40 | 63 | 9 |
…と、対空と運以外はほぼ大和と肩を並べる、もしくはそれ以上にまで能力値が伸びる。
やはり世界最強の戦艦の名は伊達ではなかったようだ。
逸話
世界最強の戦艦と呼ばれるだけあって彼女もなかなかの伝説を残している。
- 進水式の時、船台からうまく滑り落ちたが、その時発生した大波で付近の住宅で床上浸水が発生した(造船所が狭い湾内にあったため)。このことは公式4コマ第21話でもネタにされている。
- 大和同様に実戦に出ることなく、泊地で将校の宿泊施設として利用されていたが、洋風の内装であった大和よりも、和風の内装であった武蔵の方が受けはよかったらしい。このことから、大和の「大和ホテル」に対して「武蔵御殿」「武蔵屋旅館」などと呼ばれていたようだ。なお、建造を担当した三菱造船が客船等の建造で内装のノウハウが豊富だったことから、三菱製の艦は内装の良さに定評がある。重巡・鳥海なども、内装設備の充実ぶりから旗艦として抜擢されることが多かったという。
- 最後の戦いであるシブヤン海海戦では、(戦闘により艦首脳陣がいた第1艦橋が壊滅し、断定は困難であるが)推定で魚雷20本、爆弾17発、加えて至近弾を20発以上(米軍側記録によると魚雷25本、爆弾44発、ロケット弾9発命中)という、軍艦史上最多の攻撃を受けても尚9時間以上浮き続けると言う強靭さを見せつけた。但しこれは米軍の攻撃方法にも問題があった(一説では、左右両舷に均等に雷撃が当たったため左右の浸水量が均等でバランスがなかなか崩れなかったから、あるいはヴァイタルパートへのダメージが比較的少なかったからだとされている)。あまりに沈まなかったため米軍をして「モンスター」と言わしめている。ゲーム中でもその辺の史実を反映してか僅かに大和より耐久が高い。
どこを見ている?私はここだぞ?
前述の通り、シブヤン海にて壮絶な戦いの末にその身を水底に沈めた彼女だったが、沈没した位置は長らく特定されていなかった。時間の経過と共に様々な都市伝説が囁かれていたが、2015年3月3日にマイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏が、シブヤン海の海底1200mに眠る彼女の残骸を発見した。
詳細な沈没地点は現在未公表だが、アレン氏は「戦没者の墓所として慎重に敬意をもって扱い、日本政府とも協力したい」と発言している。
これに伴ってか、直近となる3/13のアップデートでは彼女の帰投を祝って『武蔵の掛け軸』が実装され、大型艦建造で彼女が建造される確率に上方修正がかけられた。
加えて国営放送にまで登場を果たすことに。なお「戦艦武蔵」ではなく、「艦これの武蔵」である。