概要
Launcherとは火薬や圧縮空気などの力で物体を射出することに用いられる装置のことである。
一般にはロケットの発射装置、艦載機などの射出機や、てき弾などの発射筒を指す。
また、ソフトウェアなどの実行装置をランチャーと呼称する。
ランチャーの種類
レール型発射機
旧型のミサイルや、ロケット弾などに用いられる形式で構造はいたってシンプル。
雨どい状のレールに弾体をセットし、弾体のロケットモーターの推力で発射する。
弾体が露出していることが多く、判別しやすい。
主な例、ナイキ・ハーキュリーズ、ターター、カチューシャ、サイドワインダー
箱型/筒型発射機
ミサイル等に用いられる形式で、箱の中に弾体および発射レールがあるもの。
近年主流となっている形式で、弾体が日光や砂塵、潮風にさらされにくく、外見から種類が判別されづらく、物によっては発射筒が弾薬コンテナであり積み下ろしがしやすいようになっている。魚雷発射管もこの種の発射機である。
垂直発射装置
Vertical Launching System、通称VLSは垂直に誘導弾を撃ち上げるランチャーで、現代の戦闘艦艇、高性能防空艦艇等によく用いられる。弾体の推力偏向の関係で近接防空には向かない。
弾体は発射機を兼ねる専用のコンテナに納められ、セルと呼称され、セル数=ミサイル数と考えてよい。
利点としてはミサイルの入れ替えが容易であるのと、個々の発射機が独立していること、埋め込み式であるため重心が低いことが挙げられる。
戦略潜水艦のSLBMの発射筒も似たようなものであるが、艦内点火はせず圧縮空気で海上まで撃ち出すコールドランチ方式でミサイルが海面へ到着する時にロケットブースターに点火する。
主な例、SM-2、ESSM、VL-ASROCK、トマホーク、Mk41
歩兵携行火器
架空の兵器
ビームなどの発振器、レールガンやその他、実体弾などを投射する大型の武器が○○ランチャーと呼称される。大体のイメージであるため、銃、砲との境界はあいまいである。
ランチャー(Fate)
Fateシリーズに登場するサーヴァント「アーチャー」「ランサー」のうち、主武装や宝具に銃撃・砲撃を用いるキャラクターのこと。
かつては第6次聖杯戦争という二次創作が発端となったネタに過ぎなかったものだが、『Fate/EXTRA-CCC』にて、マスター「ジナコ=カリギリ」が自身の契約サーヴァントのことをはっきりとランチャーと言い切ったことで半公式化している。
現在『Fate/GrandOrder』では目からビームだの棺桶からミサイルだのやりたい放題なサーヴァントが多数登場しており、彼らもまた、ランチャーと呼ばれている。
外部リンク
関連タグ
アスロック米倉:現在、最も有名なVL-ASROCKの使用者