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編集者:梅干茶漬け
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しんざきおにいさん

しんざきおにいさん

しんざきおにいさんとは、TVアニメ『けものフレンズ』内の1コーナーにおいてサーバル(動物)の解説を行った人物である。本項では、氏と同様に各回に登場するフレンズの由来となった動物を解説した他のおにいさん/おねえさんについても記載する。

概要

けものフレンズ』には、「フレンズ(アニマルガール)」と呼ばれる動物を擬人化した少女のキャラクターが多数登場しており、彼女たちはそれぞれのモチーフとなった動物の特性(外見的特徴や身体能力、習性など)を色濃く引き継いでいる。

こうした多種多様なキャラクターに配慮してか、アニメ版ではフレンズが登場するたびに、その都度ラッキービーストによりモチーフとなった動物について多少なりその生態が解説されてはいるが、それでも本編内で説明しきれない部分も多く、それらの補足説明要素として、該当の動物に詳しいプロの協力による解説コーナーが設けられている。時間は30秒弱、特にCMを挟むパートの合間などに挿入されることが多い。

登場する解説者は、主に動物園に勤める該当の動物の飼育員や、生態の研究・保護を目的とした団体に所属する一般の方であり、老若男女国籍問わず、「おにいさん(男性の場合)」もしくは「おねえさん(女性の場合)」の敬称で統一されている。また、名前や所属する事務所・団体、所在地はすべて平仮名で表記される。こうした演出を含め、各解説者の独特の口調なども合わさり本編とはまた違ったシュールレアリズムを醸し出すコーナーとなっているが、解説自体は飽くまでも真面目な内容であり、「IQが溶ける」と評される本編ストーリーとは対称的に、前述のラッキーによる解説と合わせ「IQ回復ポイント」とも呼ばれている。

そして、この解説コーナーの記念すべきトップバッターとなったのが、第1話Aパートの最後に登場した

“しんざきおにいさん(とうきょう)”である。

しんざきおにいさんについて

氏は、東京都・多摩動物公園所属の男性飼育員のおにいさんである。同園内の3種のネコ科動物の飼育を担当しているとのことで、その中の一頭で、本作の主人公の一人でもあり同プロジェクトの看板キャラクターでもある“サーバルちゃん”のモデルとなった「サーバルサーバルキャット)」の解説に協力した。

解説全文

サーバルはですね、基本的にはアフリカの、サバンナといわれる地域に過ごしていまして、若干が、生えているところなので、そういったところで歩きやすいようにサーバル、あの、細長い個体で。

であとも大きいので、遠くの音を聞こえるように。

ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…

高いところに、スッと、ジャンプできる動物でして、結構高いところが好きなので、軽々と1メートル2メートルは余裕でジャンプしてくれますね。

上記の解説が、特に前置きもなく突如として始まったことや(緊張からなのか)ややちぐはぐな口調、独特の言い回しやイントネーションなどが視聴者の中でも特に注目を集めてしまい、結果的にサーバル(フレンズのほう)同様に、解説の一部が各所で引用されるなど、僅か30秒にも満たない解説時間にも拘わらず、他のおにいさん・おねえさんの中でも特に名前が知られる存在となってしまった。

余談

なお、言い回しについて多少なり擁護するならば、上記の解説内容は質問者(番組スタッフ)側の質問や相槌などをカットし、サーバルの説明についてのみを抜粋して加工編集されているため、そのせいで文体が不自然になっている部分も多い。

ニコニコ生放送での同アニメの特別番組においてはノーカット版が放送され、その中でのスタッフとの会話によると、氏は『けものフレンズ』の各コンテンツにおいてゲームアプリ版から本作を知る古参フレンズでもあり、同アプリを発見したのも、自身の担当するサーバルに関するコンテンツを探していて偶然発見したとのこと。因みに「イヌ派かネコ派か?」という質問に対しては迷いなく「ネコ派」と回答している。

解説してくれます(信頼)

けものフレンズはメディアミックス作品であるが、放送前から他媒体の展開が終息、設定情報が意図的に伏せられたことで『ケモ耳美少女を眺めるだけだけのアニメ』と思われたこと、ニコニコ動画で配信はあるものの2話以降は有料(生放送は無料)とスタート時点から不利な状況にあった。また第1話序盤は独特の雰囲気から『未就学児向け』『視聴者厳選アニメ』と呼ばれ、1話切りやAパート切りどころか5分切りした視聴者も多い中、9分間も視聴を続けた忍耐力の高いフレンズらの前に現れたのが『しんざきおにいさん』である。

あの、ネタ化で

『しんざきおにいさん』の語り口は本編序盤以上に独特の雰囲気であり、視聴者の間でたちまち話題となった。

特に「ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…」は唐突な発言に聞こえる(後述)ため、台詞の後に(唐突)(信頼)が付けられテンプレになった。また「若干草」のところが「若干ゃ草」とも聞こえるため、こちらも『若干ゃ○○』として使われている。

『しんざきおにいさん』はアプリ版をプレイした経験があり(関連リンク)、第1回で重要キャラのモチーフながらマイナーだったサーバルを解説したことで注目されていなかった作品の話題を拡散させるなど、2017年冬アニメダークホースとなった本作をある意味象徴する人物となった。

理由ぅ…ですかねぇ…

解説は現場で働く飼育員が行うため、辞書的な情報ではない体験に基づいたエピソードを聞くことが出来る。これらは作品にも反映されており、『タイリクオオカミ漫画家』という思いつきのような設定も、解説コーナーを視聴すれば理由が分かるだろう。

一方で飼育員はあくまで裏方の人間であり、マスコミ対応を行う広報担当者やボイストレーニングを受けた声優ではないため、説明や声の聞き取りやすさには個人差が大きいという欠点がある。さらに解説コーナー自体が下記のような問題を抱えている。

  • 30分アニメ中の30秒間のアイキャッチという尺の都合上、質問者の発言をカットしたため唐突に発言したように聞こえる(しんざきおにいさんの場合、「(サーバルを)飼育している上で魅力的だと思う部分は何か」という質問に対しての返答が「ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…」であったのだが、質問者の声(としんざきおにいさんのタメ)が全てカットされてしまった為、前述のネタを生む結果となった)。
  • 音質が悪い(特に電話インタビュー)。また椅子の軋む音が入るなど収録環境が良好とはいえない。
  • 大阪弁などの方言が出てる人(『なかやまおにいさん』、『さとうおねえさん』など)が担当することもある。
  • 英語などの外国語を話す人(『ろーれんおねえさん』、『くりすてぃーぬおねえさん』など)には日本語訳の字幕が表示されるが、細めの白いフォントで視認性が高いとはいえず、特にスマートフォンでの視聴や画質が落ちやすいネット配信では影響が大きい。

このような状況からネタ化した人(『しんざきおにいさん』)や発言が誤解された人(『さとうおねえさん』)もいる。

さらに『しんざきおにいさん』の解説は

  1. 解説が行われるという情報が事前に告知されず、第1話だったため視聴者にとっては完全に不意打ちだった
  2. 『IQが溶ける』と評される序盤から急に始まったバトルを終え、緊張が解けた休憩シーンをぶった切るがごとく挿入されたこと
  3. 解説終了後は大型セルリアンが出現するまで平和なロードムービー調の展開が続いたこと
  4. 終盤のバトルでサーバルがジャンプにより攻撃を回避したシーンが強調されたこと

という条件であったが、これは

  • 新しい情報に強く反応する(1)
  • 状況が変化した時点は前後の記憶を統合・解析して後から認識される(2、3)
  • 情報量が少なくなると脳の負荷が減り(コメントを行う)余裕が生まれる(3)
  • 短期間で類似したエピソードに遭遇(反復)すると記憶が強化される(4)

という脳の記憶システムの特性によりIQが溶けかかったネット民の脳でも1話の区切り=『しんざきおにいさん』として認識できた事に加え、コメントによりネタを生みやすいニコニコ動画で配信が行われたことでミーム化が進行した。また解説コーナーは1話で2回行われるが、1話のみ1回だったことも印象が強まる要素だった模様。

ニコニコ動画では1話が無料公開されているため再視聴組も多く、サーバルが序盤で跳ね回ったり崖を降りるシーンでも『ジャンプ力ぅ…ですかねぇ(信頼)』の弾幕が発生している。『しんざきおにいさん』の登場は一度のみであるが、この後もサーバルがジャンプする度に数多くコメントか流れるなど、ネット上でテンプレと化している。

作中では次第に終末的な要素が明らかになっていったが、セルリアンという意思が感じられない敵しか出ていなかったこともあり、ネタとして『しんざきおにいさん』の黒幕説まで発展していった。しかし視聴者に大きな衝撃を与えた11話がニコニコ動画で配信されると、EDでは『しんざきおにいさん』に助けを求めるコメントが画面を覆い尽くし、1話の解説コーナーやTwitter上も救援要請で溢れかるなど、ネット民特有の熱い手のひら返しが確認されている。

おにいさんとおねえさん

『しんざきおにいさん』以外にも沢山のおにいさん・おねえさんが解説を行っている。

解説者の紹介は

  • 所属先 名字おにいさんorおねえさん(所属先の地域)

であるが、すべて平仮名で表記されており、ほのぼのとしたBGMと相まって児童向け番組のような雰囲気になっている。

なお、声の具合がおねえさんとは呼べないご婦人も、おねえさんに統一されている。

若干ゃ一覧

1話サーバルたまどうぶつこうえんしんざきおにいさん(とうきょう
2話コツメカワウソ とうぶどうぶつこうえんくどうおねえさん(さいたまけん
  ジャガーてんのうじどうぶつえんなかやまおにいさん(おおさかふ
3話トキさどし ときのもりこうえんひぐちおねえさん(いしかわけん※本当はにいがたけん
  アルパカ・スリなすあるぱかぼくじょうあべおねえさん(とちぎけん
4話スナネコびっぐきゃっとれすきゅーろーれんおねえさん(あめりか
  ツチノコつちのこかんやすえおにいさん(ぎふ
5話アメリカビーバーとうぶどうぶつこうえんとみおかおにいさん(さいたま
  オグロプレーリードッグえどがわく しぜんどうぶつえんかわむらおねえさん(とうきょう
6話ライオンとうぶどうぶつこうえんきたはまおにいさん(さいたま)
  ヘラジカゆめみがさきどうぶつこうえんうだおにいさん(かながわ
7話ワシミミズクとうぶどうぶつこうえんきどころおねえさん(さいたま)
  アフリカオオコノハズクいけふくろうかふぇなかじまおねえさん(とうきょう
8話コウテイペンギンなごやこうすいぞくかんとうやまさきおねえさん(あいち
  マーゲイべりーずどうぶつえんしゃろんおねえさん(べりーず
9話キタキツネさんふぇりしあんどうぶつえんくりすてぃーぬおねえさん(かなだ
  ギンギツネみやぎざおうきつねむらさとうおねえさん(みやぎ
10話タイリクオオカミにほんおおかみきょうかいなんぶおねえさん(しずおか
  アミメキリンとうぶどうぶつこうえんやまかみおにいさん(さいたま)
11話ヒグマとうぶどうぶつこうえんいたくらおにいさん(さいたま
  リカオンよこはまどうぶつえんずーらしあたじまおにいさん(かながわ)

※3話放送終了後、公式ツイッターにてお詫びと訂正。今後、修正とともに差し替え実施とのこと。

備考

  • 多摩動物公園ではサーバルが餌を狙ってジャンプする姿を披露する『サーバルジャンプ』と呼ばれる来場者向けのイベント(行動展示)があり、『しんざきおにいさん』は餌を用意する係である。なお発言通り1~2mは余裕でジャンプ出来るそうな。
  • 動物園の飼育員は基本的に同じ科の動物をまとめて担当することが多く、『しんざきおにいさん』もサーバル以外に、チーターやライオンなどのネコ科動物を担当しているが、ライオンの解説は『きたはまおにいさん』が担当するなど解説は原則一人一動物となっている。
  • 解説コーナーのBGMは『しんざきおにいさん』の印象が強かったため、ネットで演奏を披露するフレンズは『しんざきおにいさんのテーマ』という通称で投稿していることが多い。
  • 登場する全てのフレンズに解説がついているわけではなく、1話から毎回登場するフェネックアライさんは現時点で解説されていない。また人間(かばんちゃん)やロボットラッキービースト)の解説が行われるのかも不明。
  • 取材先はなぜか東武動物公園が多いが、ふれ合いがメインの展示施設や保護団体の施設が選ばれることもある。また絶滅動物や実在しない(とされる)動物の解説は研究施設などに取材している。
  • アニメは少人数で制作が行われているが取材も小規模なのか

広報が把握している所していないが確認されている。

  • 9話の解説コーナーで『さとうおねえさん』が「汚い子」と発言しているという意見がネット上で散見されるが、正確には宮城県で多く話される仙台弁で「気が強い」や「乱暴」を意味する「きかない子」というものである。

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