「あなたが全部欲しいのよ・・・」
演:未来穂香
概要
メズールが人間の少女の姿を見てコピーし、少女の姿に化身した姿。
第5話「追いかけっこと巣とセレブ」から登場。
清楚なイメージのある大和撫子風の黒髪のロングヘアーと無表情で整った顔立ちが特徴の美少女。ガメルらと同様に元になった人間は不明である。
他の4人のグリードと同様にグリードの体はセルメダルで構成されている為、衣装チェンジの他、別の人間の姿をコピーすることも可能。怪人体と同様に手から出す高圧水流を武器とする。高圧水流は非常に強力で人間体の状態でも怪人体のグリードを吹き飛ばすほどである。その他、本編で披露することはなかったが優れた身体能力や高い知能なども備えていると思われる。アンクロスト以外のグリードと違い人間体になることにより人格も変化するのかは不明だが、怪人体ほどガメルと親しくすることはなく明るい表現や笑うことはなくクールビューティーである。復活前と復活後では態度や喋り方も異なるが、復活後の人間体の他者を裏では見下している性格や態度は怪人体よりもより本来のメズールに近いものである。
2014年現在、仮面ライダーシリーズ史上最年少女性幹部怪人である。
不遇な人間態
メズールはご存知のように人間態を敵側の女性幹部怪人としては最年少である当時13歳の女優である未来穂香が演じ、怪人態の声を声優のゆかなが演じている。しかし、このことにより本編に登場する姿が怪人体ばかりで人間体がほとんど登場しないという自体が発生した。このような事例は過去に『仮面ライダー剣』の仮面ライダーレンゲル(ハブラレンゲル)という前例がある。第一に『仮面ライダークウガ』以降の平成仮面ライダーシリーズの女性幹部怪人には全て人間名が存在するがメズールのみ『メズール人間態』である。さらに人間体の不遇は続き、
・MOVIE大戦に唯一、出演していない(他のグリードは声のみだが出演)
・『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』での映画最後の登場時間は30秒程度でセリフも一言。ディレクターズカットがあるほど怪人体の出番のほうが遥かに長い
・アンクロストを除いてグリードの中では泉比奈と人間体での遭遇が一度もない
・人間態の初登場が5話と遅く、公式サイトのグリード紹介ページでもゆかなのほうが目立つ結果となった
・東映の公式サイトのエピソードのページに復活後、グリードの中で唯一人間体の画像がない
・フィギュアーツなどの商品のカードなどに付属するセリフも怪人体のセリフで埋められている
・同じくネット版には登場していない為、TV放送時の予告編また劇場版の予告でも全キャスト中、唯一登場しなかった
・ネット版に出なかった為、グリードの中では一人だけクスクシエを訪れることがなかった
・いつのまにか比奈と服装と髪型が同じになってたり
・因みに、次回予告で人間体のセリフが流れたことは一度もなかったりする
・第46話の冒頭の「前回の三つの出来事」でアンクを含む全グリードが人間体で登場する中、一人だけハブ
・第45話で消滅した後、予告編に登場した伊達明に話題を持っていかれる
・実は人間態での登場はアンク(ロスト)より少なかったり
・小説仮面ライダーオーズ アンクの章でも怪人体のみしか登場せず、怪人体は当然ゆかなボイスである為ハブられたと言える。当然、アンクの章が実写化されても未来が出演することはないであろう
・グリードナイトではゆかなに作中のセリフをほとんど喋られて喋れないなど
その不遇ぶりはアンク(ロスト)に次ぐ。グリードナイトでは全作品参加のゆかなに遠慮してもらってアンク(ロスト)役の飛田光里に参加してもらったほうがよかったのかもしれない。
このような背景には人間態役の未来穂香が当時、ドラマにモデルの仕事に学業と多忙であったことが上げられる。
「食べて、見て、聞いたんでしょ?どうだった?」
「出しなさい」
主な活躍
・第5話でセーラー服姿で初登場し、メズールの正体と気づかれずに視聴者をびっくりさせる
・しゃぼん玉を吹いたり、ガメルとあやとりをしたりして場を和ませる
・ウヴァとカザリを仲裁し、人間態のまま水流でウヴァとカザリを吹き飛ばし、互いのコアメダルを交換するように提案。「出しなさい」と発言
・ガメルが町に遊びに行った際に「あの子は自分の好きな事しかしないわ」と言い、カザリのガメルの行動を黙認する行動を不審がる。その後、カザリの言動に渋々従うことになりイラつくウヴァがカザリに向けて飲んでいた酒の瓶を投げつけた際にカザリは平気だったがグリードの癖にビクッと驚く。
・青いワンピースとショートパンツと黒ストッキングに衣装チェンジ
・自販機の下からセルメダルを漁ろうとするガメル人間体の耳を引っ張って叱り、「メダルならオーズから取り返しなさい」と叱咤した上で頭を撫でながらちゃんと褒める。
・第16話においてカザリにコアメダルを腹から抜かれて、セルメダルを零しながら町を彷徨い(よくあの距離を帰れたね)、アジトのバーに辿り着くもウヴァさんに襲われ、人間体のまま水流でウヴァさんを吹き飛ばす(コア一枚に負けるなんてウヴァさんェ・・・)。
・第37話で復活と共に衣装チェンジし、ガメル人間体と共同作業を行い、ガメルにセルメダルを挿入しウニアルマジロヤミーを誕生させる。
・第46話ではアンクが人間体の上記の台詞である「食べて、見て、聞いたんでしょ?」を思い出していた。ギル(恐竜グリード)によりコア2枚にヒビを入れられ、さらに仮面ライダーバースとの戦いでセルバーストを受けた今際の際のガメル人間態の幻影の中に現れ、ガメルの差し出した飴を優しく微笑みながら笑顔で受け取り完全に消滅した。
劇場版『仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』
人間体にとっては最後の登場シーンだが、出番は30秒程度。
ソファーに座りながらガラの行動について真木清人を引き合いに出して語り、
「世界を終わらせる・・・。ある意味、あなたと同類ね。ドクターの坊や」と揶揄した。
ネット版『仮面ライダーオーズ ALLSTARS 21の主役とコアメダル』
映画本編の流用とはいえ人間態はしっかり登場しているが、DVDの表紙でも裏面でもハブられ表紙の全員集合の画像も怪人体の画像にされた。
小説『仮面ライダーオーズ アンクの章』
当然であるが人間体の登場は無し。ただし、メズール怪人体の喋り方が少女らしいものとなっている。本編では絶対に言わない「あんた」発言をする。他、なぜかメズール完全体の能力である液化能力が無くなっている。人間体の登場の伏線はあったものの登場しなかったが、アンクが少女姿のメズール人間体をクズヤミーから無償で救った理由の一つの答えが描かれている。
「信用なんて、セルメダルの一枚分の価値もないわ」
「前とは違ったわねアンク、その体のせいかしら?」
「ええ、これから宜しく紫の坊や」
備考
人間のファッションにも興味があるようで、ファッション雑誌を読んでおりアンクと同様に服装が変わり、初登場時はセーラー服→ワンピースに長ズボン→ワンピースにショートパンツに黒タイツ→復活後は水色のワイシャツにショートパンツとニーソックス→最後は黒と水色の半袖シャツに怪人体の胸のウナギを意識したネクタイにショートパンツと怪人体に近い服装に変わっていった。このような衣装の一部チェンジはオーズのコンボチェンジを意識したもののようである。例えば、青いワンピースの服装の際もスカートの中はショートパンツであるなど(第16話でウヴァに追われるシーンで確認できる)。
関連タグ
他作品で類似点のあるキャラ
黒川エレン(キュアビート):同時期の敵側の美少女幹部敵の女幹部。ニーソと絶対領域繋がりでイメージカラーが黒と青。メズールは怪人の姿のカラーリングが黒だがコアメダルの色が青色、エレンはセイレーンの姿が黒でビートのカラーリングが青。また、仲間が男幹部三人なのも共通している。因みに、劇場版のメズールの衣装がエレンにそっくりだったりする。
東せつな(イース):同じく美少女幹部。出番が短く、またウエスターとサウラーのカラーリングや性格がウヴァ、ガメル、カザリに似ている。
雪城ほのか:中の人の名前と声優とロングヘアー繋がり。未来穂香(みきほのか)と雪城ほのかを演じた(ゆかな)という意味である。後、犬好きという共通点も。
ゴ・ベミウ・ギ:黒髪ロングヘアー美女水棲系怪人繋がり。
木村沙耶:沙耶役の女優である斉藤麻衣のスケジュールが合っていれば彼女がラッキークローバー入りし史上初の少女幹部怪人になるはずだった、という噂がある。
真夜:水棲系幹部怪人の人間体でロングヘアーで母性キャラ繋がり。
パールシェルファンガイア(深央):同じく幹部怪人で水棲、そして少女の人間態を持つ。
ダロム:水棲系怪人繋がりで演じている役者と声優が異なる。