「あなたが全部欲しいのよ…」
概要
第5話「追いかけっこと巣とセレブ」から登場。
清楚な雰囲気を持つ黒髪ロングの美少女で、整った顔立ちをしている。ガメルらと同様、元になった人間の詳細は不明。
他の4人のグリードと同様、体はセルメダルで構成されている為、衣装チェンジの他、別の人間の姿をコピーすることも可能。
怪人体と同様、手から出す高圧水流を武器とする。高圧水流は非常に強力で人間体の状態でも怪人体のグリードを吹き飛ばすほどである。その他、本編で披露することはなかったが優れた身体能力や高い知能なども備えていると思われる。
この姿の時は怪人体時ほどガメルと親しくすることはなく、基本的に無表情(アンク(ロスト)同様、姿によって人格も幾らか変わっている可能性がある)。復活前と復活後では態度や喋り方も異なるが、復活後に人間体が他者を裏で見下していた性格や態度は、怪人体よりも本来のメズールに近い。
人間態を演じた未来穂香は放送開始当時13歳であり、2022年まで、仮面ライダーシリーズ史上最年少の女性幹部怪人役であったが、2023年の仮面ライダーガッチャードに登場するアトロポス役の沖田絃乃氏(9歳)に記録を更新された。
不遇な人間態
メズールは人間態を上述の通り未来穂香が演じ、怪人態の声を声優のゆかなが演じている。しかし、このことにより本編に怪人体ばかり登場し人間体が殆ど登場しないという事態が発生した。
このような事例は過去の『仮面ライダー剣』における仮面ライダーレンゲル(ハブラレンゲル)という前例がある。そもそも『仮面ライダークウガ』以降の平成ライダーにおける女性幹部怪人は、ほぼ全員が人間としての本名や仮名を持っていたり姿を借りた者の名が言及されるが、メズールは『メズール人間態』でコピー元の名も言及されていない。
さらに人間体の不遇は続き、
- MOVIE大戦に唯一出演していない(他のグリードは声のみだが出演)
- 『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』での映画最後の登場時間は30秒程度でセリフも一言。ディレクターズカットがあるほど怪人体の出番のほうが遥かに長い
- アンク(ロスト)を除いたグリード内で、泉比奈と人間体で一度も遭遇していない
- 人間態の初登場が第5話と遅く、公式サイトのグリード紹介ページでもゆかなのほうが目立つ結果となった
- 東映の公式サイトのエピソードのページに復活後、グリードの中で唯一人間体の画像がない
- フィギュアーツなどの商品のカードなどに付属するセリフも怪人体のセリフで埋められている
- 同じくネット版には登場していない為、TV放送時の予告編や劇場版の予告でも、全本編メインキャスト中唯一登場しなかった
- ネット版に出なかった為、グリードの中では一人だけクスクシエを訪れることがなかった
- いつのまにか比奈と服装と髪型が同じになってたり
- 次回予告で人間体の台詞が流れたことも一度もない
- 第46話の冒頭の「前回の三つの出来事」でアンクを含む全グリードが人間体で登場する中、一人だけハブ
- 第45話で消滅した後、予告編に登場した伊達明に話題を持っていかれる
- 実は人間態での登場はアンク(ロスト)より少なかったり
- 小説仮面ライダーオーズ アンクの章でも怪人体のみしか登場せず、怪人体は当然ゆかなボイスである為ハブられたと言える。当然、アンクの章が実写化されても未来が出演することはないであろう
- グリードナイトではゆかなに作中のセリフをほとんど喋られて喋れない
etc…
その不遇ぶりはアンク(ロスト)に次ぐ。グリードナイトでは全作品参加のゆかなに遠慮してもらって、アンク(ロスト)役の飛田光里に参加してもらったほうがよかったのかもしれない。
このような背景には人間態役の未来穂香が当時、ドラマにモデルの仕事で多忙だったことや中学生であるため学業優先などの問題があったことが上げられる。
2022年、放送10周年を迎えた『オーズ』の新作Vシネマ『復活のコアメダル』が発表された際は、(他のグリードともども)登場が期待されていたが、続報で登場することが発表された。
しかし蓋を開けてみれば、準ヴィランの古代王仮面ライダーオーズの部下的な扱いであり、特に活躍することもなく、中盤、彼に吸収されて退場してしまった。
「食べて、見て、聞いたんでしょ?どうだった?」
「出しなさい」
主な活躍
- しゃぼん玉を吹いたり、ガメルとあやとりをしたりして場を和ませる
- ウヴァとカザリを仲裁し、人間態のまま水流でウヴァとカザリを吹き飛ばし、互いのコアメダルを交換するように提案し、「出しなさい」と命令した
- ガメルが町に遊びに行った際に「あの子は自分の好きな事しかしないわ」と言い、カザリのガメルの行動を黙認する行動を不審がる。その後、カザリの言動に渋々従うことになりイラつくウヴァがカザリに向けて飲んでいた酒の瓶を投げつけた。
- 青いワンピースとショートパンツと黒ストッキングに衣装チェンジ
- 自販機の下からセルメダルを漁ろうとするガメル人間体の耳を引っ張って叱り、「メダルならオーズから取り返しなさい」と叱咤した上で頭を撫でながらちゃんと褒める。
- 第16話においてカザリにコアメダルを腹から抜かれて、セルメダルを零しながら町を彷徨い(よくあの距離を帰れたものだ)、アジトのバーに辿り着くもウヴァさんに襲われ、人間体のまま水流でウヴァさんを吹き飛ばす。
- 第37話で復活と共に衣装チェンジし、ガメル人間体と共同作業を行い、ガメルにセルメダルを挿入しウニアルマジロヤミーを誕生させる。
- 第46話ではアンクが人間体の上記の台詞である「食べて、見て、聞いたんでしょ?」を思い出していた。恐竜グリードによりコア2枚にヒビを入れられ、さらに仮面ライダーバースとの戦いでセルバーストを受けた今際の際のガメル人間態の幻影の中に現れ、ガメルの差し出した飴を優しく微笑みながら笑顔で受け取り完全に消滅した。
劇場版『仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』
人間体にとっては最後の登場シーンだが、出番は30秒程度。
ソファーに座りながらガラの行動について真木清人を引き合いに出して語り、
「世界を終わらせる…。ある意味、あなたと同類ね。ドクターの坊や」と揶揄した。
ネット版『仮面ライダーオーズ ALLSTARS 21の主役とコアメダル』
映画本編の流用とはいえ人間態はしっかり登場しているが、DVDの表紙でも裏面でもハブられ表紙の全員集合の画像も怪人体の画像にされた。
小説『仮面ライダーオーズ アンクの章』
当然であるが人間体の登場は無し。ただし、メズール怪人体の喋り方が少女らしいものとなっている。本編では絶対に言わない「あんた」発言をする。他、なぜかメズール完全体の能力である液化能力が無くなっている。人間体の登場の伏線はあったものの登場しなかったが、アンクが少女姿のメズール人間体を屑ヤミーから無償で救った理由の一つの答えが描かれている。
「信用なんて、セルメダルの一枚分の価値もないわ」
「前とは違ったわねアンク、その体のせいかしら?」
「ええ、これから宜しく紫の坊や」
備考
人間のファッションにも興味があるようで、ファッション雑誌を読んでおりアンクと同様に服装が変わり、
↓
復活後は
↓
- 最後は黒と水色の半袖シャツに怪人体の胸のウナギを意識したネクタイにショートパンツ
と怪人体に近い服装に変わっていった。
このような衣装の一部チェンジはオーズのコンボチェンジを意識したもののようである。例えば、青いワンピースの服装の際もスカートの中はショートパンツであるなど(第16話でウヴァに追われるシーンで確認できる)。
関連イラスト
関連タグ
他作品で類似点のあるキャラ
- セイレーン/黒川エレン/キュアビート・・・同時期の敵側の美少女幹部。ニーソと絶対領域繋がりでイメージカラーが黒と青。メズールは怪人の姿のカラーリングが黒だがコアメダルの色が青色、エレンはセイレーンの姿が黒でビートのカラーリングが青。また、仲間が男幹部三人である点も共通している。ちなみに、劇場版のメズールの衣装はエレンの私服に似ている。
- イース/東せつな/キュアパッション・・・同じく美少女幹部。出番が短く、またウエスターとサウラーのカラーリングや性格がウヴァ、ガメル、カザリに似ている。
- 雪城ほのか/キュアホワイト・・・中の人の名前、声優、黒髪ロング繋がり。雪城ほのかの中の人はメズール怪人態の声を担当している。また、犬好きという共通点もある。→キュアメズール
- ゴ・ベミウ・ギ・・・黒髪ロング美女水棲系怪人繋がり。
- 木村沙耶・・・沙耶役の女優である斉藤麻衣のスケジュールが合っていれば、彼女がラッキークローバー入りし、史上初の少女幹部怪人になるはずだった、という噂がある。
- 真夜・・・水棲系幹部怪人の人間体、ロングヘアー、母性キャラ繋がり。
- パールシェルファンガイア(深央)・・・同じく水棲系の幹部怪人で、少女の人間態を持つ。