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時空戦士スピルバンの編集履歴

2017-09-23 15:13:36 バージョン

時空戦士スピルバン

じくうせんしすぴるばん

メタルヒーローシリーズの第5弾であり、同シリーズで初めて変身するヒロインが登場する作品でもある。

概要

『時空戦士スピルバン』(じくうせんしスピルバン)とは、1986年(昭和61年)4月7日から1987年(昭和62年)3月9日までテレビ朝日系で毎週月曜日19:00 - 19:30に全44話が放送された、東映製作の特撮テレビ番組。


なお、「スピルバン (SPIELBAN)」の名の由来はアメリカの映画監督スティーヴン・スピルバーグからだと言われている。


作品解説

本作は、これまでの宇宙刑事路線の集大成とも呼べる作品で、レギュラー出演者に『宇宙刑事シャリバン』で主役シャリバンを好演した渡洋史、『宇宙刑事シャイダー』の女宇宙刑事アニー役で見事なアクションを披露した森永奈緒美、多くの特撮番組で魔女や悪女を演じた曽我町子らといった豪華なキャスティングが実現した。


また、特撮ヒーローに欠かせない水木一郎による主題歌(更にその水木が主人公の父親役としてゲスト出演するというサービスも)、後に幾多の特撮作品を生み出すことになるマルチ作家雨宮慶太による秀逸なモンスターデザインと、かなりの力が入れられている。『宇宙刑事ギャバン』以来メインライターを務めてきた上原正三の、最後のメイン作品でもある。


タイトルの初期案は『メタルマン』、『スターロン』、『星空児スペルバン』が挙げられた。


前作『巨獣特捜ジャスピオン』同様、鍍金質のスーツや主人公側のメカニックなど、基本的なフォーマットは「宇宙刑事シリーズ」からの伝統を踏襲。主人公の変身時にその変身の原理を劇中で解説するなど、「宇宙刑事」お約束の演出も登場した。


また、本作に登場する悪の組織「ワーラー帝国」は「戦闘機械人」という、「宇宙刑事シリーズ」からの流れでは初の試みというべきロボット怪人を尖兵としており、その「戦闘機械人」が動く兵器そのものの奇怪かつ機能美あふれるデザインと設定コンセプトを盛り込んでいた。


更に本作独自の特徴としては、前述のヒロインの変身に加え、主人公の実父が改造されて悪の手先と化しており、更に生き別れの姉が主人公との再会を望みつつ、実はその姉までもが悪の女戦士に改造されていた……といった、家族のドラマが強調されている点が挙げられる。だが終盤で姉がヘレンレディとして戦列に加わったため先述の悲劇的な雰囲気は拭払され、逆にコメディテイストの話が増えた。そして最終回では大きなどんでん返しが用意されていた。


ストーリー

地球の真水を奪うべく、ワーラー帝国が侵略を開始した。その野望を阻止する為、たった2人で立ち向かう戦士、スピルバンとダイアナの姿があった。


二人の故郷であるクリン星は14年前、ワーラー帝国の急襲により滅ぼされてしまった。生き残りの人々は宇宙船で2年間宇宙を彷徨ったのち、幼いスピルバンとダイアナに希望を込め、クリン星と環境のよく似た地球へと送り出した。到着までの12年間、生命維持装置の中で眠ることとなった2人は、地球の歴史や文化などの予備知識を与えられ、戦士へと成長していった。


故郷と仲間を失った2人に与えられた使命は、地球をクリン星の二の舞にしないこと。そして、ワーラー帝国に捕らわれたスピルバンの父・ベンと姉・ヘレンを救出すること。


しかし、スピルバンの目の前には非情な現実が襲い掛かる。父と姉が自分達の命を狙う敵として現れたのだ。ワーラー帝国の肉親の絆を断ち切る卑劣な作戦にスピルバンとダイアナは翻弄される。


それでも2人は共に励まし、支え合いながら、与えられた使命を果たすために戦ってゆく。


登場人物・キャスト

クリン星の人々

本編中では主に回想シーンで登場する。さまざまな人種が共存していることと高度な文明であるということが伺えるが詳細は不明。だが、最終回で思わぬ事実が判明する。


城洋介(じょう ようすけ)/スピルバン(演:渡洋史)

クリン星の生き残りの青年。20歳。城洋介は地球人としての偽名。

幼い頃から長期間、生命維持装置で眠っていたせいか、時々言動に幼児性が見受けられる。また、戦闘経験が浅い為、劣勢になりやすい。しかし、怒りによって彼の潜在能力が発揮される。「結晶」のコードにより戦闘強化服ハイテククリスタルスーツを身に纏って時空戦士スピルバンとなり、ワーラー帝国と戦う。


スピルバンの武器

ツインブレード

筒状の柄から刃を伸ばす剣で、柄の両方から刃を出して使用。片方だけ刃を出すことも可能。


アークインパルス

ツインブレードの刃を両方出し、エネルギーを注入してレーザー剣に変えて繰り出す必殺技

ツインブレードを突き出すと共に刀身が伸びて相手を串刺しにした後、「アークインパルス!」の掛け声と共に両刃で交互に切り結ぶ。


『スピルバン』DVDソフト化の際の座談会では、『スターウォーズ』に登場するダース・モールが両刃タイプのライトセイバーを使用していたことからスタッフの1人は「ルーカスはきっと『スピルバン』を見ていたんだろう」とこぼしている。


レーザースナイパー

スピルバンのハイテククリスタルスーツの右腰に収められている小型光線銃。100万度にも達するクリンレーザーを発射し、厚さ60cmの鉄壁をも貫通する。電子スコープを内蔵しており、その名前のごとく5km先からの狙撃で戦車を破壊することも可能。後の話で改造が施され、威力が強化された。劇中ではキンクロンや戦闘機械人のみならず、ワーラー戦闘機や拠点防衛用の巨大なナバロン砲をも撃破して見せている。ダイアナのレディスナイパーと同時に射撃するダブルスナイパーという技もある。また、攻撃だけでなく非致死性のショックビームや治療効果のあるメディカルビームなどを発射できる。


ダイアナ/ダイアナレディ(演:澄川真琴)

センシティブな作品

スピルバンと同じくクリン星の生き残りで、彼の幼馴染み。18歳。ハイテククリスタルスーツを身に纏ってダイアナレディとなり、主にスピルバンのサイドキックとして戦う。活動的な性格で、それが災いして危機を招いてしまうこともあるが、自らを顧みず苦悩するスピルバンを慰める優しい心を持っている。変身前の得意技は、お尻から敵にのしかかるダイアナヒッププレス。


ヘレン/ヘレンレディ・少女仮面ヘルバイラ(演:森永奈緒美)

ダイアナ&ヘレン

※イラスト右側の人物

スピルバンが幼い頃にワーラー帝国に拉致され生き別となった実姉。実の父であるドクターバイオにより少女仮面ヘルバイラ(下記参照)に改造されてしまい、彼女の意に反して弟のスピルバンと戦いを繰り広げることとなる。後に彼女の身を案ずるドクターバイオによってヘルバイラの変身を解かれ、逃亡の末にスピルバンと再会を果たすが、父に会いたいという一心でハイテククリスタルスーツを結晶するための厳しい特訓を受けヘレンレディとなり、戦いに身を投じることとなる。


スーツのデザインはダイアナレディと同じだが、レディスナイパーの代わりにヘレンカッターという鎌状の武器を用いて戦う。


ベン博士(演:水木一郎

スピルバンとヘレンの父。生体工学の宇宙的権威だが、その頭脳に目を付けたワーラー帝国によってヘレン共々拉致され、ドクターバイオ(下記参照)へと洗脳・改造されてしまう。第43話で元の姿に戻り、スピルバン達のピンチを救うためにパンドラ生命機械人にウイルス菌を注射するが、パンドラ生命機械人の攻撃を受けて消滅してしまった。


アンナ(演:レイチェル・ヒューゲット)

スピルバンとヘレンの母。幼いスピルバンとダイアナに未来を託し、他の生き残りの人々と共に爆発する宇宙船と運命を共にした。


マリン(演:マリア・ヘルナンデス)

ダイアナの母。アンナと同じく、他の生き残りの人々と運命を共にする。


クリン星の生き残りの人々

ワーラーの侵略により滅びゆくクリン星を宇宙船で脱出し、2年間宇宙を彷徨ったが、遂に水と食糧の残量が大人1人分だけになり、幼いスピルバンとダイアナに未来を託し脱出させ、幸せの歌を歌いながら自決、宇宙船は爆発し、宇宙の塵となった。


発明ショップの人々

ショップの正式名称は「エジソン発明の店」で、言葉を話すロボットが客引きをしている。オーナーの小山大五郎は、ある事件をきっかけに城洋介と知り合い、以後彼等が店に訪れるようになるが、ワーラー帝国の起こす事件にたびたび巻き込まれてしまう。また、第30話以降は(最終回での回想シーンを除き)登場しなくなる。


小山大五郎(こやま だいごろう)(演:伊藤克信)

子供の心を忘れない自称発明家。「エジソン発明の店」で自らが製作した発明品を販売しているが、疑似科学的な内容のものも多く、お世辞にもその売れ行きは芳しくない模様。一人称は「吾輩」で、ダイアナに気があり、ワーラーに捕われた際には知能指数0と判定されたこともある。


その名前と三枚目でお調子者な性格からも窺い知れるように宇宙刑事シリーズの大山小次郎的ポジションに相当するコメディリリーフ的な存在で、ストーリー前半から中盤の悲壮感漂う雰囲気を和ませる存在であった。


小山美和(こやま みわ)(演:佐藤美鈴)

大五郎の妹で彼の助手を務める。夢想家な兄の浪費癖に頭を悩ませながら家計のやりくりをしている。


トキオ(演:竹林潤一)

大五郎を慕い、発明品の製作を手伝う中学生。


健一(けんいち)(演:金杉太朗)、勝(まさる)(演:太田速人)、のり子(のりこ)(演:高橋美樹)

発明ショップへ遊びにやって来る小学生3人組。トキオと行動を共にすることが多い。


ワーラー帝国

守護神ワーラーを頂点とする悪の組織。ワーラーは綺麗な真水の中でしか生きられない為、ワーラーの生存と機械の洗浄に必要な水を狙って幾多の惑星を壊滅に追いやってきた。地球侵略の際、真水が豊富で、科学技術や産業が発展しているカナダを、第1話でスピルバンにカナダ基地を壊滅させられた後は日本を目標とする。空中に浮かぶ奇城ガメデスを本拠地としている。


守護神ワーラー(声:渡部猛)

ワーラー帝国の支配者。本体は液状の生命体で、真水の中でしか生きられない。ワーラーが使い果たした水にはワーラープランクトンが蔓延し、生物が生きられない環境へと汚染されてしまう。作戦が失敗した幹部に対しては強烈な制裁を加える。


女王パンドラ(演:曽我町子

巫女として守護神ワーラーの意思を解することのできる唯一の存在。故にワーラー帝国を束ねる実質的な最高権力者である。柔らかい物腰をしているが、悪趣味な作戦を思いついてはそれを楽しんでいる節があり、スピルバンのことを「スピルバン坊や」と呼び、侮っている。


戦闘時にはパンドラ生命体とパンドラ戦闘機械人に分離でき、連携攻撃を仕掛ける他、その状態から合体して真の姿であるパンドラ生命機械人となって背中の触手による攻撃を行うが、ベン博士の身を挺した行動によって弱体化したところをスピルバンに攻撃され、敗れ去った。終盤において実は彼女とワーラーが同一人物であることが判明し、更にその正体はパンドラ生命機械人のヒトデ型の有機部分であった。


デスゼロウ将軍(声:飯塚昭三

ワーラー帝国機械軍団を率いる機械人間。戦闘機械人達を製作・指揮し、自らも合体・分離機能を持つ戦車スカルドンに搭乗して戦い、時にはスピルバンとも剣を交える武人だが、知力よりも力に任せた戦法を好む。企画当初の名前はゼロウ将軍であり、サイボーグ化した地球人幹部という設定。


戦闘時には手にした剣のほかにも左腕に内蔵された小型ミサイルを使い、自らをミサイルに変化させるデスゼロウ魚雷(別名・デスゼロウ特攻ミサイル)という攻撃技を持つ。しかし、中盤でワーラー帝国に加わったギローチン皇帝の登場によって立場は危うくなり、女王パンドラに制裁をほのめかされた為にやむなくギローチン側に付く。


新たな幹部の登場や度重なる作戦の失敗によりその影は次第に薄くなり、第41話に至っては(自らの策略のためとはいえ)ダイアナに横恋慕する腰砕けなキャラクターへと成り下がった。


第42話では女王パンドラから完全に愛想を尽かされたことで下剋上を企むようになり、東京大火災作戦を成功させた褒美としてパワーを100倍にまで引き上げる究極回路を埋め込まれるが、彼の謀反を知っていた女王はあらかじめコントロール装置を仕組んでいた。スピルバンとの一騎打ちでは究極回路を発動させて100倍のパワーを発揮するが、コントロール装置によって体の自由を奪われながらの戦いとなり、最期はツインブレードで剣を弾き飛ばされた後、アークインパルスで斬りつけられて爆発炎上。その死後、キンクロン達が敬礼する中でパンドラ女王は「全く役立たずな男ね…」と漏らすのだった。


ドクターバイオ(演:高橋利道)

ワーラー帝国バイオ軍団を率いる幹部。侵略した星の人々に人体実験を繰り返し、戦闘生物を作り出す悪魔の科学者として恐れられており、守護神ワーラーと女王パンドラに心酔している。デスゼロウ将軍とは違い自ら前線に赴くことはあまりないが、戦闘時には剣と蔦状の鞭を用いて攻撃する。


その正体はスピルバンとヘレンの父ベン博士のなれの果ての姿であり、かつてのベン博士としての記憶は僅かながら残っているものの、洗脳により息子に対する愛情は消え失せている。だが、洗脳完了直前に傍らに居たヘレンの姿だけが記憶に焼き付けられたためにヘレンだけを溺愛し、そのためならば他の幹部や女王パンドラに対しても反抗の意思を見せることもあった。


第21話で自らバイオロイドに変貌してスピルバンに戦いを挑み、腹部の目から放つ分身と胸部の触手、ゲル状化能力や手からの光弾、巨大な花に変化して花粉を浴びせる攻撃を仕掛けるも、ワーラーの仕掛けたトラップによってヘルバイラ共々爆炎に消えた。だが、脳と眼球と脊髄のみの姿となって辛うじて生き延びており、この状態でも目から他者を転送する光線や当たった物を消滅させる光線を出す能力を持っている。


第30話以降は生命維持装置に保管されるも女王パンドラの恩赦によって復活。彼女を助けるためにコントロールボックスに触れ、ワーラー光線を浴びた事で元のベン博士の姿に戻り、洗脳も解かれた。


リッキー(演:西脇美智子)

座りっキー

ワーラー帝国のスパイ軍団を率いる女戦士。戦闘ではなく諜報活動や人質の誘拐などが専門。第36話ではワーラー帝国乗っ取りを画策するヨウキを危険視し女王パンドラに進言するが、聞き入れられないばかりか守護神ワーラーの怒りを受け、四つん這いの状態で石化され、ヨウキ専用の椅子にされてしまった。エロティックなコスチュームに身を包んだリッキーのヒップラインは素晴らしく隠れファンも多い。アメリカで放送された『VRトルーパーズ』ではレイという名前に変更されている。


シャドー(演:寺戸千恵美)

ガシャー(演:山科まこ)

ガシャドー

リッキーの部下。退場するまではこれといって目立ったシーンはなく、第25話ではギローチン皇帝に唆され、爆弾入りのナイフを持たされてアークインパルス使用後に疲弊したスピルバンの隙を突くべく不意打ちを仕掛けるも返り討ちにされてしまった。その正体はバイオ機械人だった。


ギローチン皇帝(演:ミッキー・カーチス)

23世紀の未来からやって来た守護神ワーラーの子孫で、第24話より登場。スピルバンがワーラー帝国を壊滅させた後の未来の東京で世捨て人同然な生活を送っていたが、ワーラーの力で1986年の地球にタイムスリップ。それと同時に秘められた能力が覚醒し、帝国の新幹部として君臨した。飄々とした態度だが、彼の考案する作戦の数々は陰険にして卑劣であり、スピルバン達をたびたび苦しめた。


終盤ではスピルバンを倒す秘策を練るために時空を超えてクリン星へと赴いた際に時空のクレパスでの漂流を余儀なくされ一時敵に姿を消すが、時空のクレパスから地獄へと辿り着き、そこで得た力で幽鬼となってグランナスカに侵入。右腕を毒蛇の頭に変化・分離させてヘレンに噛みつかせ、呪いをかけて幽鬼にしようとしたが、グランナスカのクリンエネルギータンクから放出されたエネルギーによって消滅した。


ポス(声:太地琴恵)

ハムスター お絵描き 詰め 【3】

ギローチンを20世紀に導いた、人語を話すゴールデンハムスター。ワーラー帝国加入後は常にギローチンの肩におり、他の幹部達に皮肉を浴びせる。その正体はバイオ生物であり、ギローチンが消滅した後も奇城ガメデス内で生き延びていたが、最終話でドクターバイオから元の姿に戻ったベン博士にウイルス菌を振りかけられて死亡した。


ヨウキ(演:須藤正裕)

守護神ワーラーが地球上に蓄積された人間の怨念から作り上げた新たな幹部で、第36話より登場。金と暇を持て余す各界の著名人を焚きつけて、「秘密結社無・無・無」を組織し、地球人に対して攻撃できないスピルバンに心理的ダメージを与える。表向きは女王パンドラに仕えるふりをしているが、その裏ではワーラー帝国乗っ取りを画策しており、第39話でその計画を実行に移すも女王パンドラによって返り討ちにされ、棺に封印されてしまう。


少女仮面ヘルバイラ

とくさつ3

スピルバンの姉ヘレンがワーラー帝国に変身装置を埋め込まれ、変身させられた姿。パルス送信リモコンから指令電波(バイオパルス)が発せられるとヘレンは自分の意志に関係なく強制的に変身させられてしまう。変身後は変身前の記憶を一時的に失って、冷酷な人格となる。短剣(第29話のみ毒が塗られ、太ももを刺されたダイアナを戦線離脱に追い込んだ)から光線を放つ他、身体を原子分解して移動する。だが、変身時間には制限があり、タイムリミットが来ると苦痛と共にヘレンに戻る。


ワーラーの仕掛けたトラップで父=ドクターバイオと共に爆発に巻き込まれるが、一命は取り留める。第30話でドクターバイオがギローチン皇帝にヘレンを催眠状態にかけるよう命じられた際、それに従うふりをして変身装置を除去したため、二度とヘルバイラになる事は無くなった。


戦闘機械人

デスゼロウ将軍が作り出すロボット怪人。当初は名前の最初に「メカ〜」と付いていたが、途中から付かなくなった。基本的に言語は解さず、唸り声(?)しか発しない。後半からはギローチンの生み出すニュー戦闘機械人に取って代わられるが、ヨウキが過去に倒された戦闘機械人のスクラップから自らの妖力で作り出したヨウキ戦闘機械人も登場した。


戦闘生物

ドクターバイオが作り出す人工生物。名前の最後に「〜ジャ」と付く。戦闘機械人に比べてその数は少ないが、いずれも強力。なお、ヘルバイラも戦闘生物に分類される(第4話にて、ドクターバイオによる説明より)。


ニュー戦闘機械人

ギローチン皇帝が作り出した強化型の戦闘機械人。何体かは人語を話し、戦闘機械人以上の能力を持つ。そのデザインは獅子舞ラグビーボールなど身の回りの品々をモチーフとしているものが多い。


キンクロン

ワーラー帝国のロボット戦闘員。金のラインが入った黒装束と黒マントを身に纏い、吊り上った細い目と不気味に笑う口が描かれた金色の仮面が特徴。コミカルなシーンでは表情がタレ目になって緩む事もあり、ダイアナの色仕掛けを受けて「たまりまへんなぁ~」と喋ったことも。


短剣やバズーカなどを武器とするほか、自らの頭を外して爆弾とする事も可能で、人間に擬態する能力を持つ。単なるやられ役ではなく、戦闘機械人レベルに相当する力を持ち、短剣を二つ持った強化型(第9話に登場した5体組「ゴールデンファイブ」)も少数ながら確認されている。


なお、キンクロンのマスクは後年テレビ朝日系列で放送された『仮面ライダー龍騎』の芝浦淳殺人ゲームのオブジェとして使われた。


登場メカ

グランナスカ

グランナスカ・コンバットフォーメーション

生き残ったクリン星の人々が脱出に使った宇宙船に搭載されていた宇宙戦艦で、スピルバンとダイアナの地球での活動拠点となる超時空戦闘母艦。巨大ロボット形態のコンバットフォーメーション(ナスカロボ)、2連装エネルギー砲形態のカノンフォーメーションに3段変形できる。カノンフォーメーションはスカルジョーズや戦闘機群を一掃するほどの破壊力を持ち、劇中では殆どこの形態での登場が多かった。


コンバットフォーメーションは第28話から登場し、ワーラーの戦車部隊や戦闘機を蹴散らす際にこの形態に変形して戦った。以降、コンバットフォーメーションに変形して地上戦→カノンフォーメーションに変形してスカルジョーズの撃破というバンクシーンが展開された。


戦闘母艦形態ではナスカロケッターやナスカミサイル、コンバットフォーメーションでは目から発するエクセルビーム、パンチ攻撃のナックルボンバー、踏み潰し攻撃のナスカハイパークラッシュで戦う。回が進むとそれぞれの攻撃命中時に戦闘機や戦車に乗ったキンクロンがコックピットもろとも潰されたり爆発するカットが追加された。


更に第42話ではニュー戦闘機械人ブリザーが住宅地に放った火災を消化すべく目からケミカルシャワーを放って消火を行い、ブリザーとの戦闘では凍結シャワーを浴びせて動きを封じさせる珍しいシーンも見られた。


ちなみに敵の攻撃を受けてよろめくシーンで映る脚は『超電子バイオマン』のバイオロボのものである。


ガイオス

グランナスカに搭載されている超時空戦車。上下2機のメカに分離可能で、コックピット部がX翼型戦闘機のジェットガイオスに、分離後の車体からドリルを展開した状態がドリル戦車のドリルガイオスとなる。ジェットガイオスは尾翼のガイオスビーム、ドリルガイオスは砲塔から撃ち出されるガイオスロケッターが主な武装。


ちなみに前作『ジャスピオン』のガービンとは違い、ジェットガイオスは全話を通してたった3回しか使用されなかった(初回以降はバンク映像の使い回し)。


ホバリアン

グランナスカに搭載されているスピルバン専用バイク。武装として車体前部にホバリアンレーザー2門を搭載し、主翼を展開しての飛行も可能。第14話でワーラーにクリンスターエネルギーを狙われ、鹵獲されて解体されかけるも、電子頭脳の進化によって自我を持つようになったことで脱出。同話のエピローグでは洋介にワインをかけてもらった。


スカルドン

デスゼロウ将軍が乗り込む戦車で、ガイオスと同様に車体上部がスカルスタッガー(スカルドンジェット)と呼ばれる戦闘機に、下部が巨大な回転ノコギリを備えた戦車のスカルローダー(スカルドンカッター)に分離する。毎回ガイオスとの体当たりに負けて崖から突き落とされたり、コンバットフォーメーションのグランナスカに蹴飛ばされる運命にある。


スカルジョーズ

ワーラー帝国の戦闘母艦。戦闘機や戦車を格納している。稲妻状のレーザーを放って地上にいるスピルバン達を翻弄するが、毎回カノンフォーメーションの的にされる。


関連タグ

東映特撮 メタルヒーロー

宇宙刑事ギャバン 宇宙刑事シャリバン 宇宙刑事シャイダー 巨獣特捜ジャスピオン






以下、ネタバレ注意




























ネタバレ

クリン星とは未来の地球の姿であった。スピルバン達はワーラー帝国を追って、いつのまにかタイムスリップをしていたのだ。メインタイトルの「時空戦士」とはそういった意味があったのである。


そして、過去の世界でワーラー帝国が滅んだ事で歴史が変わり、クリン星は何事もなかったことになり復活するのだった。

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