概要
特撮版
キカイダージローも度々参戦、ダブルキカイダーとしてハカイダー四人衆や悪の組織シャドウと戦った。ビジンダーやワルダーなどゲストキャラ(準レギュラーか?)の存在感も光っていた。
ただし予算は低い。また、複数の脚本家が分業していたため、ストーリーに明らかに矛盾が生じる点が多々ある。
なお、イチローのキャラクターが典型的なヒーローであるのは、池田俊作氏が原作を参照せず、ジローの兄ということを踏まえて鞍馬天狗のようなそれまでの典型的ヒーローを演じたため。
コミック版
ピンチに陥ったジローの前に封印されていたゼロワンが目覚めるという展開である。
後に戦闘で右手を失い、ジローに改造されて右腕にマシンガンを内蔵される。
TVと違うのは良心回路がないこと。これによってキャラクターは特撮版とは大きく異なることとなった。どのくらい違うのかというと、アニメ版と漫画版のシーブック・アノーくらい違う。そのため楽天的でぶっきらぼうな性格であり、ジローよりも合理的ともいえる判断をくだし、それが粗暴に見えることもあった。
「片っ端から刺身とカマボコにしてやるぜ、それとも焼き魚か?」「デンデンムシムシ(無視と掛けている)カタツムリときた!!」「ジローよくも貴様兄貴に向かってそんなことを!」「ヒャア、は、早く誰かなんとかしろ!」「ニャ、にゃにおうバカにすんな!」など、まず池田駿介氏の特撮版イチローなら口が裂けても言いそうにない軽いノリの台詞が多く、石ノ森先生の大好きな顔芸も相まって後半のコメディリリーフとしての役割も担っていた。
なお弟分として、ジローが無聊を慰めるために勝手に作ったキカイダー00がいる(設計自体はゼロワン以前のものと思われる)。正確に考えれば弟の作った息子だから、甥っ子にあたるのだが。
アニメ版
「キカイダー01THE ANIMATION」 として制作された。コミック版により近い内容である。
しかしシャドウやビジンダーの設定は特撮ともコミックとも違う、アニメ独自のものとなっている。
主人公は01のはずであるがコミック版のラストを踏襲してるため、その、まあ、なんだ…。
イチロー
特撮版では池田駿介氏が演じた。
アニメ版の声優は、森久保祥太郎氏。奇しくも原作者と同じ名の読みを持つ人物である。
本作の主人公であり、キカイダーの試作機として作られたロボット。作ったはいいものの、使い勝手が良すぎるが故に悪の手に渡らぬよう仏像(特撮版では仁王像)の中に封印されていた(ゲーム『スーパーヒーロー大戦』では、イチローの完成度の高い良心回路は、学習次第でサブロー・ハカイダーの悪魔回路になりかねないため、危険性が確かめられるまで封印されたという設定がある)。
太陽電池で動くという今でいうエコロボットでもある。そのため、夜は活動が制限されるという欠点があり、真夜中でも平気で戦っていたジローはそこが改善されたと見ていい。
光明寺博士は音楽が好きだったため、イチローはトランペットを吹くのが、ジローはギターを弾くのが得意という機能が付属している。
ジローがPL学園の応援のように皮膚がパタパタひっくり返って変身するのに対し、イチローは万華鏡をモチーフとした幻想的な変身シーンが印象的。
変身後のゼロワンはキカイダーとは配色が逆(右が赤で左が青)で、頭の大きさも左右対称である。また、キカイダーに比べると体がゴツゴツしていて黒いラインも入っており、なおかつクリア部分が多いなど、より機械的な外見をしている。
特撮版の必殺技は一撃で郵便局をも吹っ飛ばす稲妻を纏った手刀「ブラストエンド」、高速回転しつつ敵の部隊を吹き飛ばす「ゼロワンドライバー」(『レッツゴー仮面ライダー』ではこちらを使用)。
コミック版やアニメでは全身から放つ強力なレーザー「サンライズビーム」を使用していた。