1905年に結党されたロシアの政党については⇒立憲民主党を参照されたし
概要
「立憲民主党」とは日本の政党である。2017年の衆議院解散時点での野党第一党であった民進党の実質上の解体に伴い結成された。略称は民主党、初代代表は枝野幸男。
経緯
2017年の衆議院議員総選挙を目前に民進党は党内部のごたごたなどもあり勝利は不可能との予測がされており、党勢の回復が党運営の課題となっていた。
それを見た民進党代表の前原誠司は希望の党への合流を提案、「民進党の出馬予定者は全員希望の党に全員合流する」と説明し、党所属国会議員の同意を得たものの、希望の党代表である小池百合子は「憲法改正」、「集団的自衛権への賛成」そして「他の政策は党代表へ一任する」ことを合流条件に提示した。さらに維新の党と協定を結び「大阪府には共倒れ防止のため候補者を立てず、東京都には維新の候補は立てない」ことを約束してしまった。
これにより一部の党員、具体的には民進党リベラル派や大阪府から出馬予定であった候補者の大半などが合流を拒否、あるいは不可能となり、これにより民進党国会議員団は分裂することとなった。
また、北海道など、「野党共闘が比較的成功していた地域」からも不満は続出した。
「党首自らによるクーデター」と言えるこの事件は、右派に属する前原がリベラル派を排除することを目的としていたとみる人も存在する。
そしてこの流れを受け、民進党から立候補するはずであった候補者は4つに分けられる。
- 希望の党の推薦を受け立候補( 鞍替えなども発生する場合がある )
- 無所属での立候補( 比例区からの出馬は不可能となり、不利な面も存在する )
- 立候補を取りやめる( 準備に費やした費用や時間が無駄となる )
- 新党を立ち上げる( 分裂は不可避となり、希望の党との合流が不可能となる )
この「新たな党」が、先の民進党代表選で敗れた枝野幸男が党首となった立憲民主党である。
ただし民進党は分裂状態であるとしても存在はしているため、選挙後の動向が注目される。
デビュー戦でもある48回衆議院選挙では共産党の票を食って議席数を伸ばした。
しかし、直後に当選した所属議員のセクハラ問題が相次いでスクープされて順調な滑り出しとは言いがたくなっている。
政党
彼らが立ち上げた立憲民主党は「立憲主義の回復」を旗印にしており、旧民主党の右派と左派が同居する包括政党としての性格を継承しつつ、保守派の多くが抜けたことから相対的に左派色の強い政党となった。
また民進党が取り組んできた日本共産党などとの野党共闘は継続する方針を示しており、マスメディアなどではリベラル派政党とみなされることが多いが、枝野は「右でも左でもなく民主主義と立憲主義を前に進める」政党であるとしており、亀井亜紀子など保守・右派的傾向の強いとされる人物も合流している。
中心的なメンバー
- 枝野幸男 代表。