概要
Cv:浅沼晋太郎
『ウルトラゼロファイト』に登場したバット星人。
『ウルトラマンサーガ』に登場した平成版のデザインを踏襲しており、スーツも流用している。
これまでの個体とは異なり、長剣のような武器を所持しており、ゼロとの戦闘時にはこれを用いて戦っていた。
常に敬語口調で話し、時にジョークも飛ばしたりオーバーなリアクションをとるなどユーモラスな性格だが、命を軽んじるような発言をしたり配下の怪獣たちですらも自分が力を手に入れるための手駒としてしか見なしていなかったりと、根はやはり冷酷かつ残忍である。特に、巨大化してからは(怪獣たちの怨念の力を取り込んだこともあったと思われるが)そうした残忍な本性をより前面に押し出すようになった。
怪獣墓場を彷徨うウルトラマンゼロの前に突如現れ、“地獄の四獣士”として蘇らせたレッドキング、ガルベロス、ガンQ、ベムスターを次々とゼロにぶつけ、さらに彼等が倒されるとその魂を取り込んで巨大化・パワーアップし、自らゼロに挑む。
一度はゼロに剣技で圧倒されるが、「自分も倒せばピグモンも死ぬことになる」と精神的に揺さぶりをかけ、動揺して思うように戦えないゼロを逆に一方的に痛めつける。
しかし、自分はどうなっても構わないからグラシエを倒すよう必死に訴えかけるピグモンの思いを汲み取ったゼロの逆襲を受け、最後はルナミラクルゼロとストロングコロナゼロの力を発揮したゼロの手で粉砕された(ピグモンもゼロによって蘇生されたため生き永らえることができた)。
倒される直前、「あの御方が必ず…」と自身の背後に黒幕が存在する事を示唆するかのような謎めいた言葉を遺している。
その後、ウルトラゼロファイト第二部において「あの御方」と呼ばれていた主が「ウルトラマンベリアル(カイザーダークネス)」であり、ダークネスファイブの尖兵として挑戦していた事が明かされている。
余談
彼が送り込んだ地獄の四獣士は全員合体怪獣のパーツに使われている(タイラント、イズマエル、ファイブキング。このうちファイブキングのみゼロファイト放送時には未登場、タイラントは第二部に登場している)。
声を担当する浅沼晋太郎は、『ウルトラマンメビウス』でジャシュライン(次男)の声を演じているほか、『ウルトラマンジード』でシャドー星人ゼナ役を演じている。また、後者はゼロと共演しており、『ゼロファイト』では敵同士だったが、本作では味方同士になっている。ちなみに、当初はおかひでき監督が声を担当する予定だったという。
彼の所持している剣は『ジード』の劇中劇『爆裂戦記ドンシャイン』に登場する怪人:サタンゾーグの武器へとそのまま流用された。