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機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト

きどうせんしくろすぼーんがんだむごーすと

『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』とは、長谷川裕一の漫画作品。クロスボーンガンダムシリーズ第四作。

宇宙世紀0153年――

これはおれがうさぎを抱いたアリスと

“蛇の足”に出会ったことからはじまる

“銀色の幽霊”にまつわる記録だ…

そしてその幽霊の名は――

概要

2012年から2016年にかけてガンダムエースで連載された「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」のその後を描いた作品。

物語は機動戦士Vガンダムと同時代である宇宙世紀0153年を舞台としており、「その時代には存在しないはずのクロスボーン・ガンダム」が主人公の前に現れるところから物語は始まる。

最初のクロスボーン・ガンダムの連載から15年近くが経過しており、劇中でも宇宙世紀0138年から実に15年が経過している。

鋼鉄の7人から引き続き、富野監督は制作に関与しておらず、長谷川氏単独での作品である。(第一作である機動戦士クロスボーン・ガンダムは、富野監督が制作(監修)として参加していた。)

あらすじ

サイド2のザンスカール帝国が戦争を起こした宇宙世紀0153年。

サイド3、ズムシティに住む高校生フォント・ボーはエンジェル・ハイロゥのデータ手に入れた事からザンスカールに追われる身となってしまう。

そして、彼の窮地を救ったのは、兎のぬいぐるみを持つ謎の少女と、存在しないはずのクロスボーン・ガンダムであった。

主な登場人物

クロスボーン・バンガード/木星共和国

本作の主人公。

サイド3(旧ジオン共和国)に住むごく一般的なオタク少年だったが、エンジェル・ハイロゥのデータを手に入れた事が切っ掛けとなり、宇宙細菌「エンジェル・コール」を巡る戦いに巻き込まれる。

とっさの機転に長ける知性派としての一面を見せる一方、感情に突き動かされて動く事も少なくはない。

プログラマーやハッカーとしての素質にも恵まれており、その素質をカーティスに買われている。

なお、本作はラプラス戦争起きなかった世界線のため、袖付きの影響もなく、サイド3は長期間平和であった事になっている。

木星共和国「蛇の足」部隊のエージェント。同部隊のリーダーを務め、存在しないはずのクロスボーン・ガンダムに乗る。

盲目というハンデを持つが、機体に特殊な設定を施した音響センサーを採用する事でそれを補っている。

木星の人間であるがクロスボーン・ガンダムのコンソール配置を熟知しており、テテニスとの間にも信頼関係以上のものを築いているなど、謎の多い人物。

フォントがゼミで作り上げたAI。

データ解析やモビルスーツの操縦補佐など、様々な面でフォントをサポートする。

カーティスと共にフォントの前に現れた少女。ユピテル財団総裁テテニスの娘。

同年代の子供が居ない外宇宙探査船で生まれ育った為、子供らしく振る舞いながらも大人のような理知的な一面を覗かせる。

密航が得意で、カーティスが自分の父親ではないかと疑い彼の乗る「林檎の花」に密航し、共に地球圏にやって来た。

強力なサイキッカーであり、他人と視界を共有する能力を持つ。

ベルの母。ユピテル財団の総裁。かつてのベルナデット・ブリエットその人。

  • エリン・シュナイダー

カーティスの友人。かつて死んだ筈のカーティスが生還した事を最初は喜んでいたが、徐々にそれが彼に対する不信感に代わり、カーティスが発見した宇宙細菌「エンジェル・コール」を持ちだして地球へ逃走。今回の事件の発端を引き起こした。

リガ・ミリティア

  • トレス・マレス

リア・シュラク隊のリーダー。色黒。黒いVガンダムヘキサに乗る。

キゾの策略によってカーティスら「蛇の足」と戦闘を演じる事になるが、その後彼らと共闘関係を結ぶ。

  • ドゥー・ナウガ・フルス

黒髪が特徴のリア・シュラク隊のメンバー。

あまり好戦的な性格ではなく、他のメンバーと比べて影が薄い面も見られる。宇宙生まれ、宇宙育ちの生粋のスペースノイド。

黒いVガンダムに乗る。

  • イー・ライチ

リア・シュラク隊メンバー。メンバーの中で一番小柄であり、性格もそれ相応に子供っぽいが、生身での格闘能力に長ける。

ドゥーと同じく黒いVガンダムに乗る。

サーカス

  • クォ・グレー

サーカス部隊の団長。燕尾服とシルクハットを纏った小柄な男。

かつてカラスの下で戦闘能力を学んだ生徒の一人であり、カラスの説いた「強さ」を「金」と解釈し、金を集める事に執着する。

曲者揃いのサーカスを束ねるリーダーシップと高い身体能力の持ち主であり、普段は飄々とした態度を崩さないが、その本質は計算高い冷血漢である。

サーカスの一騎当千機デスフィズのパイロット。

パイロットは何人殺しても構わないと考える戦闘狂だが、子供だけは殺さないというルールを課している。その考えが元で親友であったゴードンを手に掛けてしまい、フォント達に拾われ彼らと共に戦う事になる。

  • ゴードン・ヌブラード

ガラハドのパイロット。残虐な性格の大柄の男。マーメイドの兄でジャックとは昔なじみ。

暴力沙汰が絶えないが、妹を大事にする良き兄としての一面も持ち合わせ、マーメイドが好意を寄せるジャックにも気をかけていた。

  • コーシャ

サーカスの紅一点にしてバイラリナのパイロット。遠距離戦を得意とするバイラリナで近接戦闘もこなすなど、パイロットとして優秀。戦闘中であっても爪の手入れをする余裕を見せる女性。

戦いに美を求めるタイプの人間であり、裏切りや無差別攻撃を美しくないと吐き捨てる。

  • ロナルド

サーカス機ラロに乗るパイロット。卑しく好色な性格の持ち主だが、ポジショニング能力が問われるラロを使いこなすだけの技量を持つ。

  • ラーザブ

サーカス機バンゾを駆る禿頭の巨漢。

丁寧な言動に反して不気味な笑みを絶やさず、行動不能になった敵機にも容赦なく攻撃を加える冷徹さも持ち合わせている。

  • アニマーレ・ベルヴァ

地上侵攻用MSキルジャルグのパイロット。「神の雷」計画を生き残った元木星帝国少尉であり、クロスボーン・ガンダムX1との交戦経験を持つ。

  • マーメイド・ヌブラード

地上侵攻用MSカルメロのパイロット。ゴードンの妹。ジャックとはかつて恋人同士だった仲。

  • ディーヴァ・ダッダ

地上侵攻用MSエスピラルのパイロット。ファントムの本来のパイロットでありそれを強奪したフォントに憎しみを抱く。

ザンスカール帝国

ザンスカール帝国ゴールデン・エッグス隊の指揮官(Vガンダム外伝でも同部隊が登場している)。

ザンスカール帝国主流派とは異なる思惑で行動しており、トモエをザンスカールの真の女王に擁立し、帝国を内部から食い破る事を目的としている。

過剰なまでの成果・実力主義社であり、役に立たない人間はたとえ部下であっても斬り捨てる冷血漢。

  • マリア・エル・トモエ

キゾが擁立する真の女王マリア。キゾの妻でもあり、お互いに深く愛し合う仲。キゾの為ならばどのような残虐非道な行為を行う事も厭わない。

フォンセ・カガチがマリア・ピア・アーモニアを見出す際に振るい落とされたサイキッカーの一人であり、その経緯からカガチとマリアに対して深い憎しみを抱く。

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