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ジャンナイン

じゃんないん

ジャンナインは、OV作品『ウルトラマンゼロ外伝 キラーザビートスター』やTV作品『ウルトラマンギンガ』に登場するキャラクターである。

「有機生命体を、抹殺・・・」

概要

人工天球ビートスター内にて生み出された『最強のメカロボット』。

当初は赤い瞳を持ち、名前は「ジャンキラー」であった。

様々な次元のロボット怪獣のデータが加わっており、さらに拉致したジャンボットをベースにしているので彼とは兄弟の様な間柄になっている。事実、ジャンボットと外見上は酷似点が多く、彼と同様のコックピットまで備えている(ちなみに後述の『ギンガ』に登場した際に頭部にこのコクピットが存在していることが判明した)。元々有機生命体抹殺のために生み出されたのだが、本来は必要の無いはずのものまであるのは、ジャンボットの素体をそっくりそのままコピーした上で生み出されたためだろうか?(劇中のエメラナ姫の台詞によると、ジャンボットを拉致してからジャンキラーが出撃するまで6日しか経っていない。あまりに早すぎる製造スピードもコピーと考えれば納得がいく)

腰から強力光線を放つジャンバスター、胸から誘導光弾を放つジャンフラッシャーなど、全身に多数の火器を装備しており、白兵戦主体のジャンボットとは対照的である(一応、元ネタの弱点はこれで結構解消していると言える)。

ちなみに、背中などにキャタピラがあるが、これは戦車形態に変形するという初期設定の名残である。また、初期デザインではメインカラーが青であり、『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』超全集の付録ポスターで見る事ができる。

ジャンボーグAを基にしたジャンボットと同じく、デザインは同作品に登場した往年の円谷ヒーロー・ジャンボーグ9を基にしている(戦車に変形出来るという初期設定もこれの名残と言える)。

ちなみにジャンボーグAの作品内にジャンキラー、ジャンキラーJr.というジャンボーグAを元としたロボットも登場するが、敵・グロース星人側のジャンボサイボーグ(有人操作)であり、ジャンボーグ9とは別人(別ロボ)、デザインも別物である。そもそもジャンキラーという名前は後付けで、最初からジャンナインとして設定されていた。

ソフビなどもジャンナイン名義で販売されているが、ULTRA-ACTではジャンキラーとして販売された。

劇中での活躍

『ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター

天球内に侵入したゼロ達を倒す為にジャンキラーとしてビートスターによって送り込まれ、その圧倒的な火力で苦戦させたが、ジャンボットをベースにしているので人工知能にも「」が宿っている事に気付いたエメラナ姫達による必死な説得を受けて改心。冷酷な主人であるビートスターに反旗を翻し、ゼロやヒュウガ船長と共にビートスターを倒す為に一役買っている。

黄色い目になって改心したジャンキラーは、「ジャンキラーなんて物騒な名前は変えた方がいい」とミラーナイトが提案した事がきっかけで、エメラナ姫によりウルトラマンゼロ、ミラーナイト、グレンファイヤー、ジャンボット、レイ、ヒュウガ、ゴモラ、リトラに続く9番目の戦士として「ジャンナイン」の名前を与えられ、『ウルティメイトフォースゼロ』の一員に加わった。

ちなみに兄代わりであるジャンボットが彼の指導に当たる事になっている。

ウルトラゼロファイト

第一部では他の仲間と共にゼロを迎えに現れ、第二部では「鋼鉄のジャン兄弟」と名乗り、ダークネスファイブテンペラー星人極悪のヴィラニアスと、その相棒のタイラントと対決。兄と同様のジャンナックルを披露するなど、数々の連携攻撃を見せている。ゼロダークネスとの戦いではゼロに向かって涙を流しながら話しかけるも・・・

ウルトラマンギンガ

他のメンバーに比べると活躍する機会が少なかったが、ギンガではまさかのライバルキャラクターとして抜擢されている。当初はダークダミースパークの影響でジャンキラーとして登場。一条寺友也が専用アイテム・ガンパッドを使って操縦を行う。また、今回から新たに宇宙船ジャンスターへの変形、背中のキャタピラでの移動(寝そべる)、新技ジャンスターダスト(後述)も披露した。変形シーンのバンクも用意されており、キラー、ナインでちゃんと変更されている。

普段は宇宙空間で待機しているため、スパークドールズは直接登場していない。自我はあるよう(ジャンナインとして覚醒した時、友也に「僕に戦えというのか、ジャンキラー」と呼ばれてガンパッドに「JEAN‐NINE」と表示して答えた)だが、言葉は発しない。

ギンガとは3度戦っており、初登場の第4話では不意打ちだったとはいえこれまで無敗だったウルトラマンギンガにジャンキャノンだけで勝利した。第5話では、ギンガを宇宙に誘い出して互角の戦いを演じ、時間切れに追い込んだ。そして第6話でも互角の戦いを繰り広げるも、なんとギンガは拳をジャンキラーの頭の中にすり抜けさせ、コックピット内の友也のダークダミースパークを握りつぶすというとんでもない荒業で勝利した。

その後は友也の心情の変化に合わせ、ジャンナインとして覚醒。ギンガと共にティガダークバルキー星人を打倒し、ギンガと共闘していく味方となる。

とはいえ、味方となってからは劇場スペシャルのタイラント戦で活躍したのを最後にいい所がなく、ダークザギにボコボコにされたり、諸事情で動けなかったギンガを庇ってスーパーグランドキングの破壊光線をもろに食らって大ダメージを被り、最終決戦には使用不能となるなど、ほとんど噛ませ犬扱いだった(対峙した相手がギンガさえ苦戦するほどの強敵ばかりだったこともあるが)。

最終話で友也に「GOODBYE FRIENDS」とガンパッドでメッセージを送り、ギンガやタロウ、そして多くのスパークドールズと共に地球を去った。

続編の『ギンガS』では、(登場自体は検討されていたようだが)登場しなかった。

尚、このジャンキラー(ジャンナイン)と、ゼロ登場の映像作品で活躍したジャンキラーが同一の存在かは公式でも明確に言及されてない(一応、列伝のナビゲートでだが、ゼロとグレンが両者が別の次元の存在であることを示唆する台詞を言ってはいる)。

ガンパッド

友也が所有している、ジャンナインの操縦装置。タブレット端末型のパッドモードと拳銃型のガンモードの2形態を取る。機能の詳細は一条寺友也の項目を参照。

ジャンナインの新必殺技・ジャンスターダストは手に出現させた巨大なガンパッド・ガンモードで、赤い光弾を連射するというもの。

劇場版ウルトラマンジードつなぐぜ!願い!!

仲間と共にアナザースペースに現れたギャラクトロン軍団と戦い、これを撃破している。

余談

ジャンキラー時代は有機生命体を抹殺する為のプログラムに従って動いていたので冷酷な所を見せていたが、改心して自我に目覚めた後はジャンナインの名前を貰って「ま、悪くはない」と言い放つなど、先輩であるグレンファイヤー達からは少し生意気な所があると見られている(列伝ではグレンからナインの坊主と呼ばれていた)。

また、ウルトラゼロファイトではゼロダークネスとの戦闘時に涙を流して説得している所もあり、仲間思いな所も見える。

生まれたばかりだからか性格は至って素直であり、ツッコミを受けると「そうか」と言って納得をする。ジャンキラー時代の名残からか、無機質な物言いをすることも多い。

ちなみにグレンファイヤーは「ジャンボット・ツーダッシュ」という名前を付けようとしていた(当然他の全員から却下されている)。

ウルティメイトフォースゼロにおいては唯一、一人称が「僕」である。

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