コンピュータゲームのコントローラー
筆者がコントローラと言って思い出すものはPS3のDualShockやXbox360の無線コントローラ(通称:箱コン)であるが、世代によってはファミコンやスーファミ、マイナーではあるがドリームキャストやセガサターンなどが挙げられる。
家庭用ゲーム機のコントローラーは「ゲームパッド」とも呼ばれ、初期の方向キーは「十字キー」という8方向に対応したON/OFFのみのデジタル入力装置であった。
1996年、NINTENDO64より入力加減や微細な方向を感知するアナログスティックを装備するものが登場、ソニーのplaystation、セガのドリームキャストでも採用された。それらは「アナログパッド」とも呼ばれる。
業務用ビデオゲームのコントローラー
スペースインベーダーの大ヒット以降、まだ過渡期にあったアーケードゲームは、大型筐体専用の備え付けコントローラーは別にして、テーブル筐体および後に登場するアップライト筐体に接続可能な汎用性のある、通常のレバーとボタンではない様々なコントローラーが存在した。
以下に例を挙げる(大型筐体用、およびレバーとボタンの組み合わせ等は除外)。
- チャンネルスイッチ
ダイヤルスイッチ、リボルブスイッチなどとも呼ばれるボタン。実は正式な名称は不明。
ボタン部分がつまみになっており、それを8方向に回し、押し込むことでその方向に攻撃を放つ。
レバーが右側に、ボタン部分が左側に配置されているため、通常の操作に慣れていると難しい(反対に取り付けた筐体もあるがオリジナルの仕様ではない)。のみならず、つまみながら押すことになるため操作感はあまり良くない。
タイトーの「ワイルドウエスタン」(1982年)、「フロントライン」(1983年)で使用。
- ループレバー
名称はSNKの登録商標。一般的にはダイヤルスイッチと呼ぶ。
レバーが8方向に回せ、その方向に対応した攻撃を放つ。ゲーム中の効果はリボルブスイッチと同じであるが、こちらの方が断然操作しやすい。
SNKの「T・A・N・K」(1985年)、「怒」(1986年)、「ゲバラ」(1987年)、データイーストの「ミッドナイトレジスタンス」(1989年)、セタの「キャリバー50」(1989年)などで使用。
- パドル
回転のみするコントローラー。テーブルテニスやブロック崩しでは定番の入力デバイス。
初期はアナログのボリューム式であったため330°が限界で故障も多かったが、後年にタイトーが光学式のものを開発し360°延々と回し続けることも可能となった。ブロック崩し系の業務用ゲームにはほぼ用いられている。
Atariの「PONG」(1972年)、タイトーの「アルカノイド」(1986年)、「キャメルトライ」(1989年)、ナムコの「クエスター」(1987年)などで使用。
- トラックボール
ボール状のコントローラーで、回転させる方向と速度とを感知してキャラを動かす。
Atariの「ミサイルコマンド」(1980年)、「マーブルマッドネス」(1984年)、セガの「SDI」(1987年)、「スーパーモンキーボール チケットブリッツ(海外のみ)」(2011年)、タイトーの「サイバリオン」(1988年)などで使用。
- ローラーコントローラー
左右に回転するローラー状のコントローラーで、回転させる方向と速度を感知してキャラを動かすのはトラックボールと同じ。
現在わかっている使用例はタイトーの「CYCLEマー坊」(1984年)のみで、左がジャンプボタン、右がコントローラーという配置。
別名・表記ゆれ
コントローラ:表記揺れでもあるが電子機器においてはこちらが好まれる
関連タグ
エネミーコントローラー:『遊戯王DM』にて登場するカード
ゲーム関連
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