概要
「マーブルマッドネス」は1984年にアタリゲームズが販売したアーケードゲーム。同年に旧:Atari Inc.がアタリゲームズ(アーケード部門)とアタリコープ(CS機/パソコン部門)へと分かれ、各々別会社となってから最初にリリースされたACゲームでもある。
デザイナー兼プログラマーは、過去に「メジャーハボック」を手掛け、後に「クラッシュ・バンディクー」シリーズ、「ラチェット&クランク」などを手掛けるマーク・サーニー。
操作系はトラックボールのみ。全6コース。
重力や慣性の掛かるフィールド上をボールを転がしながらゴールまで導くだけのルール。しかし、2Dグラフィックのフィールド上に物理計算を施したプログラミングは、時代的に見て圧巻と言える。
日本ではヒットと呼べるものでは無かったが、本場アメリカではヒット作となり、またゲームとしての評価も高い。また、ステレオサウンドを導入した世界で最初のゲームでもあり、アタリゲームズで最初のFM音源(YM2151)採用ゲームでもある。
なお、1991年に全17コースに及ぶ続編「Marble Man:Marble Madness Ⅱ」(マーク・サーニーは既にアタリゲームズを退職しており未関与)が販売予定であったが、市場の中心は格闘ゲームなどに移り変わっており、ロケテストの結果が芳しくなく中止となっている。
日本ではPC-9801、X68000、FM-TOWNSなどパソコンへの移植ばかりで、家庭用はメガドライブ版のみである。一方、海外ではAtariST、アップルⅡ、Amiga、コモドール64、ZXスペクトラム、アムストラッドCPCなどのパソコンは元より、NES、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームキューブ、マスターシステム、GENESIS、ゲームギア、プレイステーション、プレイステーション2、プレイステーションポータブル、Xboxなどたくさんの機種に移植されている。