センティピードの概要
「センティピード(Centipede)」はアタリが1980年に販売した固定一画面の業務用シューティングゲーム。日本では1983年にサンリツ電気がライセンスを取得し、株式会社キワコが販売した。
操作系はトラックボールとボタン1個で、専用アップライト筐体ではトラックボールが右、ボタンが左に配してある。
自機は左右のみならず画面の下部1/4弱の高さまで移動可能で、そのエリア内から、マッシュルームだらけのエリアを縫って上からやってくるムカデ、更にノミ、クモ、サソリを攻撃する。
ムカデは多数の節で出来ており、頭を撃つとマッシュルーム(4発当てると消える)に変化し、胴を撃つと分裂する。他の虫を含め全滅させるとクリア。
日本では家庭用ゲームへの移植は唯一、アタリが発売した「ATARI 2800」へのみである。
一方、海外ではありとあらゆる機種に移植される程のポピュラーな作品であり、アメリカ映画『ピクセル』にも侵略者側のキャラとして登場している。
各機種比較動画
ミリピードの概要
「ミリピード(Millipede)」はセンティピードの続編としてアタリが1982年に販売した業務用シューティングゲーム。日本では1984年にアタリ自らが販売した。
操作系も同じくトラックボールとボタン1個で、やることも同じ。違いは、移動可能なエリアが色分けされ分かりやすくなったこと、数秒毎にマッシュルーム一個分だけ上にスクロールすること、エリア内に「DDT爆弾」が置かれ、それを撃ったときの誘爆で敵やマッシュルームを吹き飛ばすことが可能になったこと、敵キャラがほぼ刷新されたことくらいである。
敵は前作のムカデに代わりヤスデがメインで、前作からの引き継ぎはクモのみ。サソリに代わってハサミムシ、ノミに代わってミツバチが登場し、他にシャクトリムシ、カブトムシ、トンボ、蚊が登場する。
家庭用ゲームへの移植は、1987年にHAL研究所がファミリーコンピュータ用として、『ミリピード 巨大昆虫の逆襲』のタイトルで発売している。
海外での移植は前作ほど盛況ではなく、アタリの各機種に加えて、上記のHAL研究所によるNES版、ゲームボーイ版がある程度である。