概要
SILVERLINK.の設立10周年を記念したオリジナルアニメ。同社としては初のオリジナル作品となる。
監督にはアンジュ・ヴィエルジュを担当した田村正文、キャラクター原案には政宗くんのリベンジ等を担当したTivが担当。
この作品ではサイドカーレース(ニーラーと呼ばれるマシンのレース)の女子高生部門が舞台となり、宮田ゆりと目黒めぐみの2人が他校に挑む物語が展開される一方、他校のコンビの人間模様もきちんと描かれている。
2017年秋アニメとして、TOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、AT-XおよびBSフジで放送された。AT-X以外は同時ネットで放送された(ただしAT-Xは「先行放送」のスタイルをとった)。
コミカライズがKADOKAWAのWebコミック誌「ComicWalker」にて発表されている。作者はしのはらしのめ。
ストーリー
三宅島で開催される「女子高校レーシングニーラー全国大会」。優勝チームに与えられるマン島TTレース出場権を賭け、全国各地から強豪達が集結した。
中でも東京都立三宅女子高校測車部の宮田ゆり、目黒めぐみペアは優勝に並々ならぬ執念を燃やしていた。その理由は、自分達の師匠でありお互いの片想いの相手でもある棚橋コーチが数ヶ月前に自分の力を試す為にマン島TTレースに挑むと言って旅立ち自分の想いを伝えられなかったので、全国大会で優勝してマン島に行き、告白する為である。
普段は些細な事で喧嘩になる二人だが、いざマシンに乗ると幼馴染特有の阿吽の呼吸でダイナミックな走りを行い、優勝候補に挙げられている。
また、ライバルチームも個性豊かな実力者揃いで、敵同士だからとギスギスする事無く、日中はお互いに切磋琢磨し、夜は宮田ゆりの実家である民宿、目黒めぐみの実家である旅館のどちらかに宿泊して和気藹々と寝食を共にしている。
そうして迎えた決勝レース2日前のエキシビションレース当日に突如棚橋コーチがマン島TTレースの女王バーチャル姉妹ことベティ・バーチャル、ティナ・バーチャルと共に姿を現し、ゆりとめぐみは波乱の展開を迎える事になる。
果たして、全国優勝しマン島に行くのはどのチームか?
主な登場人物
東京都立三宅女子高校測車部
使用マシン:「不死身の生物兵器」明日葉丸
本作の主人公。明日葉丸のドライバー。実家は洋風民宿「暁」を経営している。めぐみとは家が隣同士の幼馴染である。左目の下に泣きぼくろがある。
現在めぐみとは幼馴染の関係以上に恋のライバルとしての意識が強く、棚橋コーチに関する話題ではとても険悪な雰囲気になる。口論の最中に余計な煽りを入れて状況を悪化させることが多い。
蒔田あいが付けた異名は「宿屋の歌姫ドライバー」
本作のもう一人の主人公。明日葉丸のパッセンジャー。実家は温泉付き旅館「みつわ旅館」を経営している。ゆりとは家が隣同士の幼馴染である。
現在ゆりとは幼馴染の関係以上に恋のライバルとしての意識が強く、棚橋コーチに関する話題ではとても険悪な雰囲気になる。煽り耐性が低く、ゆりの余計な一言に逆上して状況を悪化させることが多い。
蒔田あいが付けた異名は「宿屋の女将」
幼い外見と控えめな性格とは裏腹に技術は確かで、ゆりとめぐみが予選でのアクシデントにより役割後退を余儀なくされた際は、初めてドライバーをする
めぐみに負担が掛からない特殊な改造をわずか1日でこなしている。
ゆりとめぐみの師匠であり、ドライバーとパッセンジャーの両方を高いレベルでこなせる現役レーサーでもある。なお、二人から好意を寄せられている事には全く気付いていない。序盤の回想シーンでは彼の顔を見せない演出がなされている。また、下の名前は不明。
自他共に認めるレース馬鹿であり、その情熱と理論、人生観によってゆりとめぐみは恋敵になってしまった。
そして第9話終盤で彼が放った一言はゆりとめぐみに大きな悪影響を与えてしまった。
測車部顧問であり教師でもある(担当教科は不明)。事なかれ主義なのか、ゆりとめぐみの口論に介入することはほとんどない。
若い頃はレーシーングニーラーのドライバーであり、日暮洋子とペアを組んでいた。
放送部
レースの実況担当。解説担当のねねとは小学生時代からずっと同じクラスの幼馴染である。普段はけだるそうな雰囲気を漂わせ全ての動作がスローテンポで声も小さいが、ひとたびマイクのスイッチが入ると性格が一変し、大きな声で早口で話し、プロ顔負けの熱い実況を繰り広げる。
レースの解説担当。実況担当のあいとは小学生時代からずっと同じクラスの幼馴染である。常に微笑んだ表情をしている。おっとりしてマイペースな性格で、普段のあいとは違った意味で全ての動作がスローテンポである。
報道部
全国大会参加者の日常やタイムトライアル、レースの模様を一眼レフカメラで地上から撮影している。
また、文化祭で上映するためにつぐみととあるビデオを共同作成しており、その脚本を書いていた。
全国大会参加者の日常やタイムトライアル、レースの模様をドローンを操縦して空から撮影している。
また、文化祭で上映するためにひばりととあるビデオを共同作成しており、その撮影と編集を担当していた。
三重県立鈴鹿女学園測車部
使用マシン:「可憐な稲妻」ライトニングトルネード
- 塩原ちゆき(CV:ブリドカットセーラ恵美)
蒔田あいが付けた異名は「由緒正しきご令嬢」
蒔田あいが付けた異名は「誇り高き野生馬」
茨城県立筑波女子高校測車部
使用マシン:「従順なる馬車馬」アルスヴィズ号
蒔田あいが付けた異名は「音速の女王様」
蒔田あいが付けた異名は「高速の下僕(しもべ)」
栃木県立茂木女子高校測車部
使用マシン:「心は一つ 体は二つ」シングルデュエット
二人に対して蒔田あいが付けた異名は「セルフドッペルゲンガー」
大阪府立生駒女子高校測車部
使用マシン:「疾風怒濤の暴れ馬」カゼノテンポイント
蒔田あいが付けた異名は「浪速の鉄砲玉」
蒔田あいが付けた異名は「ツッコミ待ちの蟻地獄」
兵庫県立多可女学園測車部
使用マシン:「走る花鳥風月」雪月花
蒔田あいが付けた異名は「男装の麗人」
蒔田あいが付けた異名は「麗しき美女」
京都府立天ケ瀬女学園測車部
使用マシン:「双頭のケルベロス」可憐なる煉獄の斬撃
蒔田あいが付けた異名は「疾速のゴスロリドール」
蒔田あいが付けた異名は「瞬速のゴスロリドール」
※マシン名の前の「」内は第9話冒頭のチーム紹介ビデオシーンにて蒔田あいが付けた異名。
その他
余談
該当するイラストは、ラブ米の時と同様にツーカーの言葉遊びと思われるイラストが投稿されているようだ。
原作ありアニメをメインにしていたスタジオで、オリジナルアニメを後になって制作した類似ケースとしては、エイトビットのコメット・ルシファーやWHITEFOXの装神少女まといと言った事例が存在する。
外部リンク
- 公式サイト
- 日本レーシングサイドカー協会(本作の題材となっているサイドカーレースの団体)