魔術師とは
概要
wizardやmageなど魔法使いに相当する欧米語を和訳する際に用いられる定訳の一つ。残念ながら訳語は統一されていないため、どの欧米語の和訳かは作品に依存する。その結果もあってか、国産西洋風ファンタジーで用いられる場合の意味内容も完全に作品によってまちまちである。
強いていえば、「師」という文字を含む分「理論立った魔法体系」のように感じられるためか、学者的な魔法使いを魔術師と呼ぶことが多い。逆に魔法使いはファンシーなイメージで使われることがやや多い。
例えば、「ベルガリアード物語」では、神アルダーの直弟子として体系的に「意志の力」を学んだものを魔術師と訳し、悪魔や呪物の力を利用する者を魔法使いと訳している。
だが下記TYPE-MOON世界の例のように別の使い分けがなされることも当然多い。
また、理論立った魔法体系があっても「魔術」という単語を用いていない(「スレイヤーズ」など)、魔術はあっても「魔術師」とは呼ばない(「魔術士オーフェン」など)といった例もある。
タロットカードの魔術師
魔術師、奇術師/マジシャン/THE MAGICIAN, Le Bateleur
(ライダー版、もしくは同版に由来する絵柄のデッキの魔術師は、いかにも大仰な作業に取り掛かろうとしている神聖さを感じさせることが多いが、マルセイユ版などの魔術師はどちらかというと手品師的な、インチキくさい人物の絵柄である。魔術師の司る創造性とは無から有を生み出す神の御業ではなく、あらかじめの手品のタネという材料の性質を、様々に変えて眼前に示してみせる技術を意味しているともいえる)
名前 | 魔術師、奇術師 |
---|---|
占星術対応 | 水星 ※諸説あり |
解釈の一例として
●正位置
何かを新しく始める 天賦の才能 知識を求める 変身 コミュニケーション能力
●逆位置
優柔不断 意気消沈 知性やアイデアに欠ける ミスを犯す 空回り
・・・等がある。
実在した魔術師
以下の人々が有名。
ちなみに上記のクロウリーは、「鼻をかむことすらも魔術的行為」と定義している(リンク先の脚注の1)。
TYPE-MOONにおける魔術師
この世界では、魔法と魔術は厳密に区別されている。
「その時代において資金や時間をかければ魔力によらずとも実現可能なもの」が魔術、それ以外が魔法とされており、魔法には「魂の物質化」や「平行世界の運営」などがある。
「空を飛ぶ」なら飛行機、「火を起こす」ならライターでいいため、このようなものは魔法には含まれず魔術と呼ぶ。
魔法使いは世界に数人しかおらず、それ以外で魔術を扱う人間を魔術師と呼ぶ。
魔術師に関連するキャラクター
ペルソナシリーズ
その他
関連イラスト
関連タグ
魔法使い 魔女 賢者 白魔術師 黒魔術師 ブラックマジシャン
タロットの大アルカナの一覧
№ | 名称 | 英語表記 |
---|---|---|
0 | 愚者 | THE FOOL |
1 | 魔術師 | THE MAGICIAN |
2 | 女教皇 | THE HIGH PRIESTESS |
3 | 女帝 | THE EMPRESS |
4 | 皇帝 | THE EMPEROR |
5 | 教皇 | THE HIEROPHANT |
6 | 恋人 | THE LOVERS |
7 | 戦車 | THE CHARIOT |
8 | 力 | STRENGTH |
9 | 隠者 | THE HERMIT |
10 | 運命の輪 | WHEEL OF FORTUNE |
11 | 正義 | JUSTICE |
12 | 刑死者 | THE HANGED MAN |
13 | 死神 | DEATH |
14 | 節制 | TEMPERANCE |
15 | 悪魔 | THE DEVIL |
16 | 塔 | THE TOWER |
17 | 星 | THE STAR |
18 | 月 | THE MOON |
19 | 太陽 | THE SUN |
20 | 審判 | JUDGEMENT |
21 | 世界 | THE WORLD |