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バレンタイン激重四天王

とてもおもい

『Fate/Grand Order』バレンタインイベントで解放される各サーヴァントの個別シナリオのうち、バレンタインデーの行事に贈るものとしてはあまりにも「重い」品物を送ってしまった面々のこと。
目次 [非表示]
  • 1 概要
  • 2 前置き
  • 3 「激重四天王」の所以となった4人+α(以降、ネタバレ有)
  • 3.1 アルジュナ
  • 3.2 カルナ
  • 3.3 ロビンフッド
  • 3.4 ヘクトール
  • 3.5 斎藤一
  • 3.6 坂本龍馬(ランサー)&お竜さん
  • 3.7 ドブルイニャ・ニキチッチ
  • 4 宝具、あるいはその類似品をくれる方々
  • 4.1 〜2017年度
  • 4.1.1 愛馬のたてがみ+αズ
  • 4.1.2 パクった宝剣
  • 4.1.3 生きている宝具
  • 4.1.4 英霊級の愛騎
  • 4.1.5 料理道具一式
  • 4.1.6 ぬいぐるみPart1
  • 4.2 2019年度
  • 4.2.1 不死の妙薬(水銀フリー)
  • 4.2.2 海神の駄神馬(from軽すぎる大英雄)
  • 4.2.3 邪竜と大神の力が合わさり最強に「見える」
  • 4.2.4 ぬいぐるみPart2
  • 4.3 2020年度
  • 4.3.1 ぬいぐるみPart3
  • 4.3.2 水銀ネタPart2
  • 5 意味がわかると大変問題になる方々
  • 5.1 〜2017年度
  • 5.1.1 マスターへのソネット
  • 5.2 2018年度
  • 5.2.1 フック付きワイヤーロープ
  • 5.3 2020年度
  • 5.3.1 無垢さゆえの重み
  • 6 関連人物から呪われそう・羨ましがられそうなもの
  • 6.1 〜2017年度
  • 6.1.1 奥様からのお礼のお手紙
  • 6.2 2019年
  • 6.2.1 初めて描いた絵
  • 7 受け渡しのシナリオが重いもの
  • 7.1 〜2018年度
  • 7.1.1 日輪しるこ
  • 7.2 2019年度
  • 7.2.1 子どもたちに配ったアイスキャンディ
  • 7.2.2 漆黒の指揮棒
  • 7.3 2020年度
  • 7.3.1 健気な愛情(物理)
  • 7.3.2 たくさんのヨカナーン
  • 7.3.3 第二魔法でもないと無理
  • 7.3.4 放浪者の伝言
  • 8 狂気や執念を感じるもの
  • 8.1 〜2017年度
  • 8.1.1 圧制(チョコレート)からの叛逆(お返し)
  • 8.1.2 オレ、チョコレートにされます
  • 8.1.3 私自身がチョコになることです!
  • 8.2 2018年度
  • 8.2.1 屹立する疵一つ無きゆで卵×6
  • 8.3 2019年度
  • 8.3.1 ようこそ、SAN値直葬バカンスへ!★
  • 8.4 2020年度
  • 8.4.1 性癖
  • 8.4.2 (自称)愛なんて微塵も籠っていない手作りチョコ+愛の神としての本気
  • 9 ネタ的に重いもの
  • 9.1 〜2017年度
  • 9.1.1 いと高き希望の花
  • 9.1.2 淹れ立てのコーヒー
  • 9.2 2020年度
  • 9.2.1 宝具ネタPart2
  • 10 物理的に重い勢
  • 10.1 〜2017年度
  • 10.1.1 物体X
  • 10.1.2 マシュマロ(鉄)
  • 10.1.3 どっさりケーナ
  • 10.1.4 新製円卓甘味キャメロット
  • 10.1.5 姪っ子の胸像
  • 10.1.6 原寸大ヒポ君ぐるみ
  • 10.1.7 何のひねりもない『銃』
  • 10.1.8 バレンタインにはシャケを食え!
  • 10.2 2018年度
  • 10.2.1 これがパンケーキ魂だーっ!
  • 10.2.2 愛牛の1/1スケールチョコ
  • 10.3 2020年度
  • 10.3.1 グランド・チョコレート
  • 10.3.2 どっさりネタPart2
  • 11 マスター以外への愛が重い
  • 11.1 〜2017年度
  • 11.1.1 ジャンヌファンクラブセット
  • 11.2 2019年度
  • 11.2.1 義理と高そうなのとあと愛を注ぎ過ぎたチョコ
  • 11.2.2 メソポタミア最強夫婦は相思相愛
  • 12 余談
  • 13 関連タグ
  • 概要

    Fate/GrandOrder』開催のバレンタインイベントは以下の通り。

    これらは召喚済み英霊達のイベント限定シナリオ及び、バレンタインチョコと贈り物(女性鯖+性別不明・不詳鯖)及びチョコのお返し(男性鯖+性別不明・不詳鯖)の限定プレゼント礼装が手に入る(お返しのシナリオは2016年度より実装)。


    このうちの一部のサーヴァントは、プレゼントのチョイスがぶっ飛んでいたことから、幾多のマスター(ユーザー)から頭を抱えられていた。

    「これって『重い』の?」「いやこれは……うん」などの微妙なラインはまだいい方で、「物理的に重い」「これをお前、贈っていいのか? そして俺/私は貰っていいのか?」、果ては「良くて聖遺物か召喚の触媒として没収、最悪封印指定案件では?」というレベルの代物まで様々。

    当初は男性陣に見られるシナリオ傾向だったが、後に女性陣にも該当する者が出てきている。


    この記事の項目は、2016年から2020年までのチョコ(贈り物)とお返しをくれるサーヴァント達の解説である。


    前置き

    これより紹介するのは、バレンタインデーの贈り物とお返しとしてはあんまりすぎるものばかり。

    特に筆頭たるアルジュナカルロビンフッドヘクトール斎藤一槍の坂本龍馬ドブルイニャ・ニキチッキが、マスター達から最終的に『バレンタイン激重四天王』と呼ばれている。


    本項目では、その他の「重い」という意見が多いキャラクターも挙げていく。

    『四天王』を除く2021年度以降の実装サーヴァント分はこちら→バレンタイン激重四天王(part2)


    内容上、お返し各種と第1部の展開などのネタバレを含みます。まだ未確認のものがある方はご注意を!






    「激重四天王」の所以となった4人+α(以降、ネタバレ有)



    【激重四天王】


    アルジュナ

    品物:好敵手を討った矢

    筆頭にして満場一致で『重い』とされるサーヴァント、アルジュナ。

    チョコレートをマスターが渡すなり「な!?」と驚愕するところに始まり、卑屈と自尊を繰り返す言動で動揺を続け、そのうちに「精一杯の相応しい贈り物」を思い至り場を離れる。

    そして、再び現れたアルジュナが手渡してきたものは____


    主「これ、何……?」 ← 丁寧な包装と綺麗な状態の矢を見て(察した)とも「何となく受け取ったらまずいもの」とも言えない発言(一択)

    ア「(前略)“カルナを討った矢”です」

    主「!?」(一択)


    ……色んな英雄達の奇行や伝説を目の当たりにした人類最後のマスターも驚天動地である。

    召喚の触媒に使えばこの二人のような撃ち殺した者or撃ち殺された側の関係にあるカルナかアルジュナ確定、そうでなくてもインドの神格級の方々が現れかねない、世界各地で聖杯戦争が開催される世界なら天文学的な高値が付く上にこれを巡っての争いが起きかねないシロモノである。

    お前……なんてものを……

    一応アルジュナをフォローするなら、「神や人の他意が含まれた贈り物」ばかりを授かったアルジュナが、本当に純粋かつ対等の贈り物を貰えたことは少なく、『授かりの英雄のマスター』ではなく『誰でもないアルジュナ自身と向き合ってくれたマスター』として主人公達を受け止めてくれたことへの最大の感謝・自分の過去の清算・もう二度と卑怯な矢を引かないという決意……などなどを兼ねた『信頼の証』であることを吐露してくれる。

    後に追加された「幕間の物語・2」を経た後ならば、彼のマスター達にとっても言われるほど重いものにはならない……と、いいな。



    カルナ

    品物:自身の宝具をアクセサリーに加工したもの

    他でもない施しの英雄カルナさんまで次点。そこまでにしておけよインド兄弟

    それはまさかの自分の宝具が分解・発射された時に放つ飛沫や不要なパーツ等を抜き取って集めて加工したピアス。しかも当人は何も教えてくれず、礼装の詳細情報を読んで初めて材料が分かるという代物。発言によれば、元のまま渡すことも選択肢にあったとか。食いもんに混ぜるわけじゃないからって…

    この手の行事に詳しい(笑)女性「……確かに投げやり的に言ったかなーって元マスターの責任感含めて思わなくもないッスけど、感謝を込めたお返しなら何でもいいってもんじゃないッスよ、カルナさん……。

    自分という英霊【そんざい】を軽視するから今回もこんなことになるんスよ。インドラ様も刮目どころかドン引きッス……。ていうか人様の体に穴を空けるピアスをあまつさえ自分の体の一部を使って加工してオソロにしてプレゼントとか、何考えてるんスか本当に……」

    詳細情報最後の「……ねぇ、これあげて本当にいいの?」とは、彼の発言通りなら手伝っていたダ・ヴィンチちゃんだろうか。

    その超複雑な心中はお察しするッス。


    なお、この英雄はサンタになっても同じことをやらかしている

    こちらで貰えるのはカルナの左拳を模したチャンピオントロフィー。

    兼ねてからトレーナーとして鍛錬に付き合ってくれるマスターのために相応しいものを送りたかった事と下手なものは渡せないというそれなりの理由から制作したのだが、それでも自分の鎧を使うのはどうかと思う。 たとえ自称『お古』であっても。



    ロビンフッド

    品物:「名も知れぬ」記念銀貨

    ロビンフッドにチョコレートをあげると、一瞬の沈黙の後手渡してくるのがこれである。

    「……銀貨?」の選択肢を選ぶと、悪徳領主を倒した記念に新しく鋳造した銀貨を村娘に無理矢理押し付けられたと語り、彼はこれを「お守りにしていいし、困ったら路銀にして売ってもいい」と言ってくる。

    さて、記念銀貨ということはそれなりに高価だったり作った人や歴史が変わった瞬間の思いが籠っていたりする。だからイイハナシダナーという意味で割と重め……程度の浅い考察で諸兄が終わってくれるならまだいい、本番はネタバレ上等で彼の過去と各地で起こったロビンクラスタ一同によるこのお返しへの深入りした考察(と彼への怒り)を知ることである。

    ……念押しするが、どちらも覚悟の上で見てきたな? というわけで(かなり言い過ぎだったり、これを『貰ったタイミングは英霊化前後か』『そもそも本当に「あの村」の記念銀貨なのか』で意見割れしていたりするが)結論だけは皆同じに至るので、以下少々長いがそこまで書くことにしよう。

    このお返しの正体は、生前紆余曲折あって嫌われ者だったことから来る自己肯定力の低さから「記念品なんて貰う価値は自分にない」「『オレ』に感謝なんて絶対に人違い」とばかり思っていた彼に渡された、ロビンの存在と彼の功績を肯定する記念銀貨である。

    加えて言うなら、型月において「複数の逸話や伝承の複合体から生まれた顔の無い義賊」の一人である「この無名の青年個人に向けて贈られた」品でもある。

    さらによく見ると、箱は状況や環境の悪さもあって傷だらけなのに銀貨だけは劣化することなく当時の輝きを保ったまま=よっぽど丁寧に手入れされていたようである。だから高く売れるだろう、と考えての「売ってもいい」発言なのか。これを抱えてゲリラ活動なんて面倒極まりないのに今日(こんにち)まで大事にしてきた心境はいかなるものか。

    結論を言ってしまえば、この記念銀貨は「『この』ロビンフッドが生きた証」。

    はっきり断言してしまおう。


    「ロビンフッドに日頃の感謝を籠めたチョコレートをあげたら、お返しに彼自身に贈られた唯一の額縁付き感謝状orトロフィー(当時から今に至るまで手入れ万全な状態)に相当するものを『売ってもいいよ』とプレゼントされた」


    ということである。

    ここに至ってようやく、皆は頭を抱えて・口を揃えて・ある者は涙声で言うのである。

    これ、売れない、というか手放しちゃいけない

    まさに、イベントという下準備に始まり、経緯の深入りと理解により毒を盛られたことに気付き、この結論に至ることで発動する祈りの弓である。

    あるいは、彼の過去なんて知るはずもない&深入りしないだろう今作の主人公だからこそ___もう一つの選択肢「なんでさっき黙った?」を選んだ時に出る発言『ちょいとばかり面食らった』『昔似たような事があった』のを思い出してこれを贈った村娘の意味と気持ちにようやく気付いたからこそ___できたお返しなのかもしれない……

    いや、それはそれ(=感謝の品を横流し)でやっぱ駄目だろう。


    しかもこれ、いつ貰ったか+サーヴァントの宝具or所有物認定されているかによっては、座への帰還後に手元に残り続ける可能性がある。



    ヘクトール

    品物:自分の国が滅ぶ原因の模造品

    こちらも「これは重い……いや、うん」とされる人、ヘクトールおじさん。まぁ、お返しが他でもないあのトロイの木馬のミニチュアとくれば、ましてやそれを贈るのが他でもない「滅ぼされた側の英雄」である彼からともなれば、渋い顔をするマスターが大勢いるだろう。

    もっとも、笑えない生前を「微妙なラインでネタに昇華した」サーヴァントの一人であるおじさんらしい贈り物と言える。後に自らトロイの木馬を名乗るイベントもあったため、存在そのものは根に持ってこそいれどトラウマではないのが窺える。

    むしろ、こんな見えた地雷に(神託もあったとはいえ)引っかかった戦友たち(特に弟のパリス)への非難が大きく見えるし、腹部のギミックなど手が込んでいるとはいえ、そんなに「思いの重さ」を感じない。

    だが、「重い」とされるのは他でもないその言葉____


    「前にも言ったような、あるいは言ってないかもですが」(※絆ボイス参照)

    「今のオジサンにとっちゃあ、マスターがトロイアです」

    「ってな訳で、予めコイツを俺から貰っておけば、他の木馬は目に入らないでしょう?」

    「なーんてな!」


    ……もう一度繰り返す。ヘクトールは自他共に認めるトロイアの英雄であり、戦士として以上に軍師であり、トロイの木馬はトロイア攻略の決定打である。

    それらが意味するものとは____


    ……まぁ本人の言う通り、それはそれ・これはこれ的笑えないジョーク、あるいは「本当に大事に思っているんですよ? だから守るんですよ」という意思の表れ、そして「戦いが終わったように見せかけて本命を忍ばせる内側からの敵に気を付けてくださいよ?」という警告程度で済ませておくのが正解だろう。

    もし発言が本気だったらどうするかなんて考えてはいけない。いいね?

    しかも、この木馬は「現世の物質を使った工芸品である=サーヴァント達の宝具や所有物およびそれらを加工したものではない」ため、廃棄処分しない限り彼の座への帰還後も手元に残り続けることになる。


    しかしこのお返し、2020年のホワイトデーとんでもない事実とともに注目を集めることとなった。

    FGOがSRWに呼ばれる日もそう遠くないかもしれない……。



    【+α】


    斎藤一

    品物:夜中に食べるラーメン

    まさかの激重四天王候補に躍り出てしまった三番隊隊長のお返し。

    お返しがフツーだっただけに別ベクトルで「重い」と全マスターに言わせた男。


    序盤ではバレンタインデーで浮き足立つカルデアの仲間が羽目を外し過ぎないよう副長命令と面白半分で見廻りをしている一ちゃん。主人公も忙しそうだからとその場では一旦後回しにし、深夜に改めてチョコを渡し直す。そこでお礼がてら一ちゃんが厨房組の当番に頼んでおいた『お夜食用醤油ラーメン』という医師神婦長さん激おこ案件な料理を相伴することに。すると唐突にとある男女の心中話 (これは『壬生心中』と呼ばれる新選組四番隊隊長・松原忠司に関する逸話) を話し始め……


    「色恋沙汰は理屈じゃない。その先に何があろうと自分じゃどうしようも出来ない。マスターちゃんがそんな風になってしまうのはあまり見たくない」


    ポツリと言う一ちゃん。だが、その後で「まぁ、そんな事ある訳ないか」と笑い飛ばす。主人公もラーメンのお礼を言いつつ帰ろうとすると、今度は真剣な顔になり……


    「人理なんぞ、別にマスターがどうこうするべきことじゃないはずだ。だからホントにどうにも……どうにもならなくなったら俺に言いな。どこでも連れて逃げてやるからよ。なに、生き残ることにかけちゃ誰にも負けねぇ。───そういう生き方だってある。


    つまりはもしも、もしもマスターが本当に辛くなって、歩みを停めたくなって立ち止まってしまったならば、自分の名前を呼んで「逃げたい」「助けて」「もう嫌だ」ポツリとでもそうたった一言いったならば、自分も何もかもを捨ててマスターのために何処までもついて行く。その覚悟がある。とハッキリ言い切ったのである。


    この言葉に一瞬何かを察した主人公だが、ただ一言「ありがとう」とだけ言って(選択肢によっては無言で)去っていく。


    恐らく会津若松での土方とマスターが重なったしまったが故の失言だったのかもしれないが、次に同じことに出くわしたら、自分はあの時の様にもう逃げ出さないし諦めもしない。最後までこの剣をたった一人のために振るってみせる。まさに「誠の旗」を背負う一人の隊士の決意と誓いの現れであった。

    なお、こういうサーヴァントが一人でも居る以上、そのサーヴァントが生前生きた人理を取り戻すために絶対に逃げない、逃げたくない、逃げられないのが我等がマスターであり、勿論だが斎藤はその事も重々承知した上でああ言ったのだろう。



    坂本龍馬(ランサー)&お竜さん

    品物:オーダーメイドの帽子&お竜さんの鱗

    こちらはクラスチェンジした途端重くなるパターン。

    帽子の方は龍馬がライダー霊基の時に被っていたもので、帝都でマスターと出会ってからの思い出が詰まった一品。…直後にスペアがあると言ってしまいお竜さんに呆れられたが、お竜さんは本来ならニューカエルチョコを贈る予定だったが出来が良すぎて自分で食べてしまったので、代わりに高千穂の白き大蛇ことスーパーお竜さん状態でしか採れない虹色の輝きを放つ鱗をくれる。さらに「本当に困っている時に念じれば一度だけお竜さんが助けに行く」という約束つきで。


    どちらも自分達を受け入れてくれたマスターへ感謝と信頼がこもりつつ、重くなりすぎないオチがついた贈りもの…なのだが、問題はマイルームを出た後の2人の会話。


    「……良かったのかいお竜さん?」


    「お竜さんはかまわんぞ。それよりリョーマはいいのか?」


    「お竜さんが味方するってことはそういう事だぞ。」


    その裏には、たとえ世界を敵に回しても誰一人味方がいなくても、自分たち(守護者として英霊となった者)だけはマスターの味方になるという誓いが込められていた。


    奇しくもこのイベントが実装された2022年は最後の異聞帯となる2部7章突入年

    全てを無事に終わらせたとしても果たして『日常生活』に戻れるのかどうかも含め、主人公の今後の身の振り方がより現実味を帯びて重くのしかかりつつある今日。だが、その先にある「未来」がたとえ海底の様な深い暗闇であっても、高千穂の竜とその配偶者はマスターと共に何処までも何時までも光の果てまで天を駆け上がる階(きざはし)となってくれるだろう。



    ドブルイニャ・ニキチッチ

    品物: ダマスク鋼の短剣

    本人の武具と同じ、ダマスク鋼製の小振の短剣。

    これを手渡しながら特異点ではオーロラが天空に広がる南の雪の大地、異聞帯では青空が広がる漂白された白亜の大地の前で「生きるために使え。生きることは戦うことだぞ。お前が道を歩む限り、逃げることは許されないだろう。」「たとえ幾百万、幾千万、幾億の声が否と叫んでも、オレが『偉いぞ!よくやっている!』の一声ですべてを消し飛ばしてやる」そう言って激励を飛ばしてくれる。

    ______が、そのあとマスターが逃げない、逃げられないことを知っているからこその発言が出る。


    「魂が裂けてしまうほどの痛みに…耐えられないと感じたならば、いつでも、それで、心の臓をつけ。



    超ドストレートに重い



    齋藤一とはまた違う逃げ道の提示。父のような目線でマスターを見守るニキチッチだからこそ言えたことだろう。マスターが利用する事はないかもしれない。でもその逃げ道を許してくれる存在がいるのは大きな支えになるだろう。


    さらに余談という名の蛇足だが、『ツングースカ・サンクチュアリ』をクリアしているとシナリオの続きを見ることが可能。

    ニキチッチが、主人公が自分の他にヤースカヤ達のマスターでもある事を再度確認すると、もしも二人にあったら渡してくれないかと動物用のお菓子を託す。太公望から動物にチョコは禁物だと教わったため代わりに専用のものを用意したとの事で、前半のボガトィリとしての彼女とは打って変わった子供の親としての顔を見せてくれる。

    _____……でも正直こっちの2人の反応の方が後々で怖そうな気がしなくもない。



    宝具、あるいはその類似品をくれる方々

    〜2017年度

    愛馬のたてがみ+αズ

    意外なところかつ「このお返しは、重いのか?」とされる人、ゲオルギウス先生。もっとも、これは下記の通り本人の所為ではないため、注意されたし。

    作っている最中は「ベイヤードの伝承のもと、何があっても一度だけ守ってくれるような祈りを籠めた」という十分すぎる聖遺物もといお守り……だったのだが、完成したのちにジャンヌ天草マルタ三蔵ちゃん、あとなぜかその場にいた清姫らが祈った結果、『聖域製造チョーカー』と化した。

    さすがに一部ジョークらしいので、少なくとも清姫のくだりは嘘だろう。ん? 嘘……

    しかし、礼装の詳細情報で明確に    認定されているため、聖人の英霊達が祈りをこれでもかと籠めたのは事実であり、これをお守りとして持ち歩き、曰く付きの呪われた地を行脚するだけで除霊及び土地御祓完了、明日から曰く付きの地が幸運を呼ぶ霊験あらたかな清浄地へ様変わりである。

    巣食っていた悪霊たちもさることながら聖堂教会の皆さまがショック死しかねない。

    ……とりあえず、いくらサーヴァント化で強化されたとはいえこれを持ってジャックちゃんに近づいたらダメな事だけは確かだ(ジャンヌが満面の笑みになりそうだが)。



    った宝剣

    狂スロットからのお返し。最低でも三人からバビられそうな案件。

    ちなみにこの宝剣、元を辿ればバレンタイン激重四天王として名を馳せるあのオジサンの宝具である。

    その後アストルフォの幕間の物語にてついに本来の持ち主が登場した。

    何なら二部5章にて一時的な持ち主も実装され、こっちはこっちで泣きながら逃げだしてしまいそうである。とどめとばかりに二部6.5章にて本来の持ち主も実装されたので、この剣の縁者が全員揃い踏みなカルデアも有るだろう。

    大丈夫? 怒られない?



    生きている宝具

    他でもないファラオ・オジマンディアスは、バレンタインの甘い空気と主人公からの想いの籠ったチョコレートにネフェルタリを思い出したのか、終章のアレもしくはそれ以上の上機嫌で主人公を褒め称え、渡してきたものがこれである。

    スフィンクス・ウェヘムメスウト(スフィンクスの最高位)の幼体×3

    ……もう一度言う、あのExtraアタックで登場する顔の無いスフィンクスの幼体を3体である。もちろん、生きているし動いている。

    いくら彼が上機嫌になる要素全てが噛み合った結果とはいえ、菓子一つから下賜されたものにしては上物が過ぎるというか、どう飼育すればいいのか分からないなどなど、疑問やツッコミどころが絶えないがファラオに不可能はないということでごり押しされている。是非も無いよネ。

    なお、これを貰ったことはカルデアのファラオ達__特にオジマンディアスを畏怖して止まない二人__には内密にするよう命じられている。良くて失神、最悪霊基が軋むほどのショックらしい。

    これ本当に貰って&育てていいのか……?

    (というよりも、生きている&出所が明らかすぎる物をどうやって内密にすればいいの?)

    ファラオの墓所を守るアレそのものであるこれが育って成体になろうものならマスターを傷つけられる者は最早英霊クラス魔法使いクラスしか居なくなるだろう。



    英霊級の愛騎

    ダレイオス三世からは、『ピール・ガウガメラ』という礼装を貰える。

    どういうことかと言うと、これは三世本人が参加したガウガメラの戦いで活躍した戦象その人。流石に宝具として登場する死の戦象ではない。

    それでも説明文を見るにライバルが駆る古女房クラスの象を主人公に与えている…。体重と相まって重いお返しである。



    料理道具一式

    「あれば何かと便利だろう?」というただの過保護なオカンの世話焼き……と思っているのは当人ばかり。器具のデザインからして俎板と料理本はともかく、鍋とフライパンと包丁は間違いなく彼の封印指定級と言われた異能の産物である。

    ミトンにいたっては渡しに戻って来た彼が何も羽織っていない霊基になっていたので、後は…わかるな?

    そして主人公もうすうす感づいていたように、彼の性格と経歴からして絶対に生半可な品質ではない。調理中にケガしそうになったらアラームが鳴る仕様からして、地味に現代科学ですらなし得ていない超技術なのが気配りという名の執念の重みを感じさせる。

    「人にものを贈る、というのは久しぶりだったんだ」

    ……男は生前、そう語る昔日の記憶を最後に、どれほどの時間を闘い抜いてきたのだろう…。



    ぬいぐるみPart1

    オルタな兄貴略してオルタニキからのバレンタインのお返し。

    普通にチョコを渡すと、「そういうのは、ガキか女にでも食わせてろ」と、おそらく今回屈指の塩対応を受ける。

    「要らなければ捨ててもいいよ」と言うと、彼はニヤリと笑って「ほう、そうかい。なら、後で捨てておくぜ」とすら答える(実際にどうしたかは不明)。


    が、たとえオルタ化しても、そこは我等が兄貴である。

    「借りは返す。与えられたなら与え返す、それが道理ってモンだ」

    そう言って彼が渡してくれたのが問題のブツ。

    このイベントを見た者なら、大いに見覚えのあるぬいぐるみだった。

    マスコット化された小さなオルタニキで、リボンまで結ばれて可愛らしい見た目をしている。


    「アマガミ・コインヘン?」

    「うるせえ、チョコ鱈ぶつけんぞ」

    「喋ったああああああ!?」


    このぬいぐるみ、喋る。マジで。

    しかも例のイベントにおけるミニクーちゃんはサーヴァントと相対しても十分に戦える能力を持っていた。つまり、サーヴァントと同等の戦力をそのままプレゼントとして渡されたも同然である。


    ……ちなみにミニクーちゃんの出処について、オルタニキ自身は「メイヴの仕業」と思っていたようだが、メイヴは全く心当たりが無いらしい。

    えっ、じゃあこれ何処から来たの……?

    ちなみにこのシリーズは今後幾度も登場する事になるが、オルタニキのこのお返しは先駆けともとれる。



    2019年度

    不死の妙薬(水銀フリー)

    始皇帝がくれたとっておきのお下賜(誤字にあらず)。

    遂にぐだーずの人間という種族すら変えかねないものが出て来てしまった…。

    もっとも始皇帝本人は試す前に別の方法で目的を叶えてしまったので臨床実験したわけではなく、効果は食べてみるまで分からない。もし本物ならアインツベルンが裸足で逃げ出した末に泣き死ぬかどっかのエセ聖人がアップを始めるだろう。

    「本来山頂で焼き捨てとくようなものだから、天女とかによく相談して永遠に死ねなくなってもいいなら使え。 その時は朕が友人になってやる(意訳)」とのこと。

    この帝、閻魔亭事件の5つの宝とか素でコンプしてそうなんですけど……。

    男性バージョンでは、中国異聞帯の食文化事情について聞く事ができ、料理文化そのものが誕生しなかったという驚愕の真実が発覚する。

    (コレのせいで「マスターが仙丹を飲んでしまった際の反応」とかいう胸を締め付けられる二次創作がチラホラ現れる様に…)



    海神の駄神馬(from軽すぎる大英雄)

    アキレウスがバレンタインのイベントを知るなり、渡そうとしてきた物は__

    「宝具の盾とかいるか?(略)別にいいんじゃねえの、ただの盾として使えば。どうせこのナリじゃ盾使わないしな! 持っているのも面倒だ!」

    ……この大英雄は何爽やかに言っているのか。いくら不要とはいえ絆礼装として渡すものを(マスター諸兄の程度に寄るが)現段階のチョコレート程度で普通渡すのか。というか母上や作ってくれた鍛冶神を何だと思っているのか。何より(事情で中途離脱などあるけれど)シールダーの後輩がいるのだが。

    「うーん、ってことは槍も鎧もダメか……」

    ……最初から自分の武具を渡すつもりだったのだろうか。というか槍は師匠からの(厳密には父ぺレウスへ贈った)、鎧もまた彼の母上と鍛冶神からの贈り物である、執着心/ZEROか。

    「馬(クサントス)はどうだ?(略)一頭をくれてやるよ。(略)コキ使ってくれて構わん」

    ポセイドンが彼の両親の結婚祝いで贈った馬である。しかもアキレウス曰く「性格悪い」方。

    「(>さ、さすがに手に余るような…… に対して)なーに、大丈夫大丈夫。手に余ったなら誰かにやっちまえ

    つまり厄介払いである。

    という訳で、クサントスである。なんでさ、と言いたいのはクサントスであろう。

    遠い未来の世界で宝具の贈り物合戦に付き合わされる+理由がどう繕っても厄介払い+しかも前座が自身と同じ「他人(他神)からの贈り物」ときたら、喋れるはずの彼(彼女?)が呆れているとも不満とも取れる態度で沈黙を通した(メタ視点なら「中の人が決まらなかった」可能性大)のも納得である。

    …とまぁ徹頭徹尾ギャグ調+礼装のどこかで見たような容姿のUMA+「一応貰えた……のかな?」と主人公も判断に困る台詞等々あるため、神馬にして名馬という重さが全く伝わらない……というか、上述の通りアキレウスが軽いし気前良すぎるお返しである。カルナさんやロビンフッドでさえもう少し重い感情はあったのだが。

    一応クサントスのフォローをするなら、口も性格も悪いがアキレウスの宝具の牽引はもちろん、危機的状況から判断と意見具申もでき、彼の死後に後を追って死ぬような逸話(あくまで一説だが)もある、疑いようのない名馬である。

    他人から見れば「悪友として」彼らの付き合いは良いと見れる。そこも踏まえて、最終的にアキレウスの傍に戻ってくるという信頼があるから託した……ということで良いのかな?

    兎も角、天敵ふたりから唾棄されているのも頷けるような、甘ちゃん野郎・アキレウスの一片が見えるお話であった。

    ちなみに主人公は『Apocrypha』コラボイベントでクサントスが喋れる事を知っているという設定である。なお、そこで共闘したアキレウスが本人では無かった為に、あえて黙っていたようだ。

    が聞いたら羨ましがること間違いなし。



    邪竜と大神の力が合わさり最強に「見える」

    大戦士の、モノマネ⇒テレ顔⇒至近距離で見つめ合い&囁き⇒メガネキラーンッ!!!という、乙女ゲー顔負けなお徳コンボからの極め付けお返し。

    叡智の結晶に備わるスカウター機能(!)で測定した主人公の視力情報を基に、原初のルーンとダ・ヴィンチ工房由来の素材で作られた、視力回復・視覚保護・集中力増進といった現代人に至れり尽くせりな機能が詰まったハイパーメガネ、花粉すらガードするとのこと。更には見えてはいけないモノをカットする機能まであるとか

    邪竜の心臓とオーディンの叡智を受け継いだ男ならではの、言わば『不死身の加護(視力)』。製法の実態以外はデザイン・実用性共に大変スマートな点が実に心憎い。

    ……水着BBを視認したらどうなるのか、考えたら恐ろしい事である。


    ちなみに本人が掛けている本物の叡智の方は実は誰でも掛かれるし使用できる。しかし、扱いにコツがあり、それを熟知していないと膨大な情報で激しい頭痛がするとか。



    ぬいぐるみPart2

    皇女様からのプレゼント。

    通常、女性サーヴァントの場合はマスター(男女問わず)に贈り物をするものだが、こちらは珍しくマスターから高貴な皇女へのプレゼントの結果である。

    日本にはバレンタインデーに女性が大切な人へ贈り物をし、そのお返しをホワイトデーに行う風習がある。

    なので皇女は「マスターは自分からの贈り物を期待している」→「がそこを逆に要求することでマスターを困惑させよう」というイタズラ心を発揮させたのだが、マスターが一枚上手で既に準備済みだった(どうせなら皆にあげようと準備していたようなので、彼女を警戒した結果ではないらしい)。

    困らせて楽しむつもりが逆にしてやられた結果となった皇女が、それでも「讃えなさい」と言いながら渡してきたのがこちら。


    「ヴィイのぬいぐるみです。ふふふ、可愛らしいでしょう」

    と勝ち誇っているが、実際宝具展開した時の外見からはまるで想像も出来ないほどの可愛らしい外見をしている。

    もちろん本物は皇女が持っているので、これ自体は宝具ではないし危険性は無い。


    だが、問題はこの後。


    「魔力を籠めたので、少しばかり怪奇現象が起きるかもですが――――些細なことですね!


    皇女、サーヴァントとなってもやはりシュヴィブジック(小さな悪魔)である。

    マスターは「えらいことだよ!」と言うが「まあまあ。そこらへんはまあまあ……まあまあ」などというこの上なく雑な誤魔化しを受ける。

    とはいえ貰ったものは貰ったもの。此処まで読み進めた人には分かる通り、ちょっと怪奇現象が起きるくらいでは驚かないレベルのものを既に沢山もらっているので、マスターはごく普通に受け取り、ミニクーちゃんと一緒に部屋に置いておくことにした。


    「…………。 …………」

    「…………。 …………」

    「!」「!」


    本当なら夜中に動き、部屋に入り込む不逞の輩(彼女とか)を迎撃するという超有能ぬいぐるみなのだが、先入場者であるミニクーちゃんとライバル関係になり、夜な夜な激戦を繰り広げているらしい。

    トンデモない部屋の守護者が増えてしまった……。



    2020年度

    ぬいぐるみPart3

    可愛い羊飼いにチョコレートを渡した際のお返し。

    チョコが欲しくてそわそわしている彼に意地悪をしたマスターを不問にしてくれるという寛大さを見せて、結果くれるものがこちらである。

    いったい何をくれるのやらと期待するマスターに彼は言う。

    「不思議なことに、ヘクトール兄さんは物凄く引き攣った表情で――――『別のものにしておかない?』って言ったんですが、僕も大人です」

    「大人の判断で、絶対に喜ばれると確信しています!」

    と、やたら自信満々。

    いくらバレンタイン激重四天王の一人として君臨するとはいえ、あのヘクトールが引き攣った表情で止めにかかるほどの代物である。

    「若干いやな予感がする」と不安がるマスターに向かって、彼はそれを笑顔で差し出した。


    「はい、アポロン様です」

    「差し上げます!」


    なんとあのギリシャの有名な太陽神、パリスにくっついて召喚されてきた挙句自分好みの年齢に改造するモノホンのショタコン神、ご存知医神のパパことアポロンである。

    いくら本体ではなく更に分裂するとはいえ、超大物神をほいほいとプレゼントする者が何処に居るのか。これには兄のヘクトールも顔を引き攣らせて当然だろう。

    とはいえ、パリスから離れると「ただの可愛いだけのぬいぐるみ」になるらしい。パリスを中継器にした遠隔操作か何かか?

    宝具級としか思えない代物だが動かず喋らないなら安心である。

    マスターは安心して、以前に他のサーヴァントから渡されたぬいぐるみのミニクーちゃん&ヴィィと一緒に置いておくことにしたのであった。


    え? 夜中に何やら騒がしい物音が聞こえたり、何故かトーテムポールが完成していたり、何故か汚れていたりする? 気のせいです。

    ただ、あまりにも汚れているようなら、全部まとめて洗濯機に放り込んでもいいかもしれない。



    水銀ネタPart2

    ライネス師匠から愛弟子へのチョコ……というか水銀そのもの

    わざわざトリムマウから抽出・精製してくれた上に、素敵なパッケージはロンドンでライネス行きつけの菓子店のものを取り寄せて作った一品だとか。もうこの時点でが泡を吹いて倒れるレベルなんですが…というかどこかの皇帝で慣れてるからってご実家の至上と云われる魔術礼装の一部をホイホイと、それも半分魔術師(型月の概念的には「魔術使い」に等しい)と言っていい人にあげてしまってもよろしいのですか師匠……


    本人曰く「この少量の毒は、人類史を懸けた戦いの最中とはいえ、カルデアでの生活は権謀術数が吹き荒れている時計塔と比べるとあまりにものどか過ぎるため、己の精神的均衡を保つために必要なもの」だとか。

    これはいまの主人公にも通じる言葉といえよう。


    その意図は解るが、だからといって弟子の苦しむ顔が見たいという本音と、味と性能をちゃんと詳しいレポートにして提出するよう (後者は小悪魔尻尾付きで) 言い渡すのはやっぱりどうかと思うが。



    意味がわかると大変問題になる方々

    〜2017年度

    マスターへのソネット

    シェイクスピアからのお返し。

    マスターのチョコに対する感謝を込めた、通算155作目の十四行の定型詩。彼の唯一にして最大の武器によって用意された、文化遺産的に値打ちがヤバイ一品。

    ……まぁ詳細情報にある通り、マスター諸兄にとっては「自分について詠われた、ただただ恥ずかしい詩」でしかないのと、その恥ずかしそうな顔を見れただけで十分とからかう彼との関係も含めて、そこまで重く受け止めないのが正しい在り方だろう。

    なお、こちらもヘクトール同様現世の紙に記したものであるため、座への帰還後も残ってしまうのが確定している。あとはシェイクスピアの存在を証明する&これを世に広めるというハイリスクハイリターンな無理ゲーが主人公達を待……た無いか、さすがに。

    まあ仮に、シェイクスピアが書いたものとして公表しようとしても、紙やインクが新しいからと認められない可能性が高いが……もしも魔術的な価値が見いだされようものなら……(後述)。



    2018年度

    フック付きワイヤーロープ

    ここまでのお返し礼装にも様々な意味で重い物が多々あったが、エミヤ・オルタのそれは別ベクトルでただひたすら重い物となっている。

    まず一撃目に、チョコレートを手渡すと味覚が亡くなった(誤字にあらず)ことのカミングアウト。

    二撃目に、返礼の品として渡してくれるこれ。言うまでもないだろう、あのイベントで使われたロープである。

    三撃目に__主人公がいなくなった後、日記にバレンタインを記す彼の姿がある。記憶が一日保たない独白を添えて「いつか、意味不明な項目を見返した時、苦笑いする程度の重みになったよ、マスター」。

    ……もはや言葉にすまい。



    2020年度

    無垢さゆえの重み

    やはり重さと真面目さは神になっても変わらなかったアルジュナ・オルタからのお返し。

    実は彼のイベントエンドは二パターン存在し、前者では第一再臨の神たるアルジュナ、後者では第三再臨の人の心を取り戻したアルジュナが登場する。但し全員貰えるものは一緒である。


    まずは神に近いアルジュナ・オルタ。

    主人公の呼びかけに応じやって来たアルジュナにチョコを渡すマスター。「これを貰うのが任務なのだろうか?」「サーヴァントに食事は不要では…?」と戸惑いつつもとりあえず言われた通りにチョコを淡々と食し、淡々と帰っていく。それからしばらくした後、イベントの意図を知ったのか引き返してくると、改めてチョコのお礼と「たとえ味が分からなくても、貴方が心を込めて作ってくれたその思いと感情を頂いたのだから、きっと美味しいと言ったに違いない」という感想を述べてくれる。

    そしてチョコの返礼がしたいという彼に、主人公が「アルジュナの贈りたいものでいい」と言ったので用意した─────というか明らかに自分で錬成(?)したものは……


    続いて人に近いアルジュナ・オルタ。

    こちらは逆に主人公がアルジュナの元へやって来るパターン。最初の「ハッピーバレンタイン」という台詞に「自分は常に幸福なのに今さら?(要約)」と初っ端から天然返しした後、イベントの詳細を聞いてまるで無邪気な子供の如く嬉しそうにじっくりと貰ったチョコを味わって食べてくれる

    そして食べ終わった後「自分も是非返礼がしたい」といって取り出したのは……


    なんと宝石(正確に言えば半貴石または準宝石と呼ばれる石)。


    本来の宝石としての価値はないが、ただ美しいだけ、ただ輝いているだけで人を惹きつける。

    この鉱石は言わばアルジュナ・オルタから見たマスターそのもの、なおかつアルジュナ・オルタの心そのものなのかもしれない。



    関連人物から呪われそう・羨ましがられそうなもの

    〜2017年度

    奥様からのお礼のお手紙

    エイリークからのお返し。

    というかお返しを用意しようと意気込む彼に釘を刺す形で届いたと思しき、恐妻グンヒルドからのお礼参り状。

    非常に嫉妬深く、世界の危機でもなければ夫を召喚した者を即呪い殺すような奥さん。

    そんな奥さんだけにカルデアのマスターにも容赦なく、内容は「夫にチョコありがとうござい呪うますお礼に今度呪うお礼の品を贈り呪う(意訳)」という呪う気マンマンなもの……。


    助けてエイリーク!

    「……ファイトだマスター。」


    余談だが、この手紙は上部を見ると、『迎春』と大きく書かれている。

    完全に年賀状を流用した物である。



    2019年

    初めて描いた絵

    その来歴故に絵なんて描いたことの無かったジークがチョコのお礼にと初めて描いた絵。方々に相談して回ったところ、七福神の話をヒントに描いたとのことだが、


    どう考えても初めて描いたと思えないほどうまい。


    こんなの刑部姫あたりが知ったら、その伸びしろに驚愕すること間違いないだろう。

    ただ元々彼は無色の存在であったのがあの大戦で様々な英霊の力を得て変化した無限の可能性を持つ存在であったことを考えればこれくらいは出来て当たり前なのかもしれない。更にこれを枕元に敷けば、邪竜=ジークが悪夢から守ってくれる。



    受け渡しのシナリオが重いもの

    〜2018年度

    日輪しるこ

    茶々からのバレンタインチョコ、というかお汁粉。

    マスターを誘って勝手にレイシフトしその先でお汁粉を振る舞う茶々。なんの変哲もないいつものぐだぐだな感じのシナリオである。


    ……途中までは。


    マスターの口にあんこが付いてると拭いてくれる彼女だったが、突然、


    「…ふふ…愚かな子ほどかわいいか。」

    「いや、愚かなだったのはわらわのほうよな…」


    シリアスな雰囲気になる。

    「豊臣を滅ぼした女」と言われ、今もなおその身を灼かれ続けている彼女のことを考えるとなんとも言えない気持ちになるだろう。

    ちなみに2019年版ではボイスがついたため、一層重くなったとか。



    2019年度

    子どもたちに配ったアイスキャンディ

    スカサハ=スカディからのバレンタインのプレゼント。

    こちらも途中までは何も問題はない。だが、こちらも途中からいきなり、


    「…すまぬな。」

    「このスカサハ゠スカディは持てる限りの愛のすべてをあそこに置いてきた。」


    2部2章のシナリオをプレイした者に特攻な言葉をかけてくる。

    もちろん本人にはそういった意志はないのだが、マスターは「異聞帯を修正する」というのはどういうことかを嫌でも思い出さなければならないだろう。

    ちなみに礼装のテキストも同じようにマスターを精神的に殺しにかかっているので注意。



    漆黒の指揮棒

    アントニオ・サリエリからのお返し。

    シナリオの出だしは穏やかな雰囲気なのだが、開幕から前置きに差し掛かったところで雰囲気は一変する

    ここら辺できな臭い雰囲気に感じたマスターには「鋭い」と言おう。そこからまた穏やかな雰囲気に戻ってチョコの受け渡しに移るのだが、次の瞬間には反英霊サリエリという「無辜の怪物」の闇の深さを端的に、而して克明に思い知られることになる。


    上記の二人は辿ってきた道筋の重さからのもの……要するに過去に起因する重みなのに対し、サリエリは現在進行形で侵食する人間の業の深さを見せつけられることになる。

    「私を、人のように扱うな。 それはいけない」

    「それだけは……  いけない……」

    スキル「無辜の怪物」の作用で暴走しながら独語したのち、このような忠告をマスターにして霊体化して去ってしまう。


    後日、彼の縁者から「漆黒の指揮棒」が贈られるが、語り部が聞かせたように、縁者からではなくサリエリからのお返しである。

    義理堅く思慮深い音楽家を骨まで焦がす「燎原の火」の危うさに、サリエリ村の村民ならずともこんがり焼かれることになってしまった。なお村本体は原子崩壊を食らったように吹っ飛んだ。



    2020年度

    健気な愛情(物理)

    2部5章前編ヒロインからのチョコ。

    ハートをあしらったピンク色の彼女らしいチョコケーキで、味もなかなかのもの……だが、マイルームで食べた途端、彼女がマスターにこのチョコを渡すまで如何なる努力と試行錯誤を重ねたかが走馬灯の様に駆け巡ってくる

    この健気ぶりにジーンとしつつチョコを味わうも良し。一方で彼女がチョコに託した思いに一喜一憂するもまた良しである。

    なお、走馬灯のごとき回想シーンの方が注目されがちではあるが、その前のマスターとのチョコを渡す直前の出会いのシーンにて「シャルロット!」と呼び掛けられた際に「はい、あなたのシャルロットです」と控えめかつちゃっかりな「自分はマスターのものです」アピールもしていたりする。



    たくさんのヨカナーン

    危なさではバーサーカー随一と噂のサロメからのチョコ。

    せっかくのバレンタインなのに何故か憂鬱な表情のサロメ。それによると「プレゼントは首以外ありえないはずなのに、皆がみな思い思いのお菓子を用意しているから」だとか……うん、貴女ならやると思ったよ。


    ちょっと心配を残しつつそれとなく聞いてみると、初めて出来たお友達と一緒にチョコを作ったそうで、初めての経験だったがとっても楽しかった事がうかがえる。そんな彼女が作ったのは銀の皿に乗った小さいドクロ型のチョコがいっぱい。

    本人曰くさすがに意味合いが変わってしまうから原寸大を用意するのはやめたらしい…うん、聞かないでおこう。


    なお、チョコ作りもそうだが他の英霊と一緒に何かをすることもとても楽しかったらしく、彼や彼女たちともっとお話がしたいから、その楽しみが無くならないようになるべく我慢するそうな……うん、なにかは聞かないでおこう。

    ちなみにこのヨカナーンチョコ、マテリアルによれば見ていると妙に胸がざわつく上に、常温で置いたままにしていると溶けてしまうので全部早めに食べないといけないとか……



    第二魔法でもないと無理

    別の宇宙での銀河の女神からのチョコレート。

    受け渡しの方法は「日時と場所を指定して呼び出して手渡し」というごく普通のものなのだが…


    アシュタレト、Sイシュタル、そしてそれらが合一したイシュタル/アシュタレトの三者は同一の霊基に共存する側面なのだが、カルデア内では戦乙女と同じくそれぞれが独立して現界している模様であり、なんと全くの同時刻に3者から別々の場所に呼び出しという物理的に不可能な要求を受ける。しかもこの3人、お互いに「別の自分も同時刻に呼び出しをかけている」事を知らない。

    当然ながら人の身たる主人公は誰か1人の呼び出しにしか応える事ができないのだが、アシュタレトとSイシュタルはどっちを選んでももう片方がすっぽかされた事に腹を立ててしまい、カルデアごと吹っ飛んで主人公はお亡くなりになってしまう

    (事情を話さずに呼び出しに応じた方と1日デートする主人公も大概なのだが……。)


    フォウくんの特別のお情けにより呼び出しを受けた時刻に巻き戻ってやり直すのだが、この2人の同時呼び出しを解決できずに何度も死に続ける主人公。

    結局何回繰り返したのかは不明だが、死に続けた末に第3の選択でイシュタル/アシュタレトの呼び出しの方に赴き、ここで初めて「3人から同時に呼び出しを受けている」事情を説明する。自分自身の所業に呆れたイシュタル/アシュタレトが事後フォローを約束してくれたことで主人公はようやく死のループを脱出できたのであった…。


    なお渡されるチョコも、銀河の女神の化身たる3者がそれぞれに対抗意識を燃やしながら作った合作であり、1か所でも欠けるとパワーバランスが崩れて銀河的に大変な事になってしまうために手を付ける事が不可能という危険な逸品。

    3人が別々にチョコをくれようとするのだが、肝心のチョコは合作であるため1つしか存在していないはず。最終的に手元に残るこのチョコはイシュタル/アシュタレトから貰ったものだが、アシュタレトとSイシュタルがくれようとしていたチョコが何だったのかは不明なままである。



    放浪者の伝言

    ラスベガスでとんでもないことをやらかし、今では人権アタッカーとして名高い水着の武蔵ちゃんからの贈り物。それ自体は危険なものでも(文化遺産的な意味での価値的に)ヤバいものでもない、それでいて世界に一つだけの、思いのこもったパフェである。


    やりとりとしても、突然第一段階の競泳水着でマイルームに突入、うろたえる主人公を勢いのまま水着に着替えさせ、さらにそのままおんぶの格好で抱きつき(これは漂流(ドリフト)の制約上やむを得ないものではあったようだが)、ラスベガスのスタァの助力を得て作り上げた、絢爛ラスベガスを模した空間に2人で漂流し(漂流後、選択肢で彼女が纏う水着が替えられる豪華仕様)……という、彼女らしさ全開でありながらも、そこまで重いものではないシナリオである。(余談だが、レイシフトに頼らず漂流を使った理由について、ダ・ヴィンチ曰く「武蔵1人をレイシフトさせる魔力で、サーヴァント三騎をレイシフトさせられる」ほどレイシフトとの相性が悪いかららしい。また、セイバー時に比べて体重が減っていた理由を主人公が理解するのもこのシナリオである)


    だが、このシナリオの最後にある彼女の独白(と、このシナリオの全てが夢だったもとれるオチ)は、そこまでの展開を覆してあまりある切なさをもつ。


    「うん。しっかりね、私の主殿。……それと、ゴメンね。もしかしたら、私はもう斬るものが無くなった後かもしれないけど。きみがカルデアで頑張り続けるかぎり、私という影法師はいつまでも力になるわ。だから、またいつか ─────縁があったら、世界のどこかで逢いましょう。」


    これだけであれば、その体質ゆえにカルデアに常駐できない彼女からの応援と、再会への期待、ということで片が付く。しかし、星間都市山脈オリュンポスを経たマスターにとって、この独白(とオチ)がもつ意味とその重みは、一転して想像を絶するものとなるだろう。


    しかも、このシナリオが初めて実装されたのは、オリュンポス実装直前であり、後の時期に福袋で彼女を引いたマスターはもちろん、イベント本開催時に召喚に成功したマスターは、強烈な時間差攻撃をもろに受けることになった。


    メインストーリーの展開と密接に関わり、それを踏まえると途端に見方が変わる、類を見ないタイプの「重いシナリオ」なのである。


    ちなみにこの際、主人公は上記の台詞の直前の「マスターと一緒に夏を満喫することは私がやり残した事筆頭(要約)」という台詞に「---ああ」or「---それは、確かに」と何かに納得したそぶりを見せており、夢オチとも取れる終わり方や、その時武蔵が顔を出さない事などから、もしかしたらこの主人公の時系列はオリュンポス後なのでは?とも言われている。(一応上述の通り「かもしれない」とぼかされているあたり、オリュンポス未クリアでも矛盾が生じないよう配慮されてはいる他、主人公の素振りにしても、そこまで深い意味が無い可能性も十分にある。なお余談だが、ラスベガスイベント自体、他のイベント以上にメインシナリオとの時系列的なリンクがはっきりしているという事情もある。詳細はイベントの記事参照)



    狂気や執念を感じるもの

    〜2017年度

    圧制(チョコレート)からの叛逆(お返し)

    スパルタクスの名言「チョコレートは圧制(実際カカオは植民地になってから量産されていたので間違いではないが)」に相応しい逸品。

    一体何なのかというと、手枷。

    もう一度言う。手枷(拘束サービス込み)。

    一応、スパルタクスなりの気遣い(例:圧制を貰ったなら叛逆、しかしこれは暴力にあらず)が発言の節々に見られる+レオニダスブートキャンプの教官が施した成果が見られるなどあるが、次に足枷・首枷もと強いて来る。

    叛逆ライフは圧制(涙声)。



    オレ、チョコレートにされます

    チョコが欲しいならくれてやる…お前がチョコになるんだよ!」てな感じで謎のぬいぐるみに炸裂した女神の怒りの産物。礼装名からして彼の悲鳴な辺り…。

    まあギリシャ神話では神々の不興を買った者が人間以外の何かに変身させられて無惨な末路を辿るのはテンプレ中のテンプレなので、ある意味いつも通りの二人だが……。

    「らめぇえええチョコになっちゃうぅぅぅぅぅぅぅ!」

    最初にバレンタインが始まった2017年のイベント詳細ページにはこのチョコの画像が載せられており、多くのマスターが「なに……これ……?」と困惑した。

    なお、2019年ではボイスが追加された為狂気度がより一層増す事になっている。



    私自身がチョコになることです!

    こっちもある意味通常運転だった溶岩水泳部所属の寺燃やしのKさん

    思い込んだら龍になれたので、イメージしたのは最高の自分(チョコ)だった。

    要するに「私を食べて♡」。

    あまりにも率直しかし大胆、おそらく全サーヴァントを見ても彼女ほどのダイレクト攻撃を仕掛ける者は居ないだろう……というか居たら怖いよ!!



    2018年度

    屹立する疵一つ無きゆで卵×6

    万人が即嘔吐する邪悪からのお返し。真名即バレだろこれ

    一つ立てるだけでもどれだけの気力と体力を使うのかわからないものを6つ、ボウリングのピンよろしく規則正しく正三角形に整列させるという、激写必至・渾身の一発芸。

    物音はおろか息をするのも憚られるその光景は、もはや彼の心象風景の具現と言っても過言ではない。

    諦めなければ、夢は叶うという言葉は確かな重みと共にあったのだ……



    2019年度

    ようこそ、SAN値直葬バカンスへ!★

    南国の海と日差しでオテンバになったBBちゃんからのステキなバレンタイン。




    ……率直に言おう。これなんてクトゥルフ神話TRPG?

    いや、あっちはダイス目次第でいくらでも運命に抵抗はできるからまだ良い。

    こっちは最後まで見た時点で離脱不能という、まさに狂気の坩堝。

    彼女の絆礼装での顛末をリアル体験できるという、最新にして最狂のアトラクションである。


    一応、BBちゃん特有のメタ発言で「画面右上のスキップボタンで回避してくださいね」と離脱方法は示唆され、さらに長い長い沈黙という猶予時間まで与えてくれる。

    その上で「合意と見てよろしいですね?」と進んだ先は、紛れもないDEAD END(行き止まり)だった。

    日頃から主人公を「オモチャ」扱いし、眼中にはないと公言するBBちゃんだが、拗らせるヤヴァイというのはデビュー作から知られていた事実である。

    今回はそれを改めて、しかも邪神パワーでブーストしてこれ以上なく“激重な”かたちで見せつけてくれるのだった。

    一応補足しておくが彼女が主人公を閉じ込めるのは絶望の未来から主人公を永遠に守るためでもある。

    そしてもう一度言おう。

    これは絆礼装での顛末のリアル体験である。

    即ち、バレンタインではスキップボタンで華麗に回避できたとしても絆を深めていけばいずれ……

    なお、余談ではあるが絆礼装の方には彼女と過ごすこのSAN値直葬バカンスのことをハネムーンとはっきり明記しているあたりもBBちゃんらしいところであろう。


    2020年度

    性癖

    メカクレフェチからのお返し。

    見て分かる通り、マスターの髪型をメカクレアレンジしたウィッグ(男女両方)である。

    (しかもメカクレ位置は男主人公だと後輩と対のデザイン、女主人公だとお揃いというこだわり仕様)


    ……出オチである。


    バーソロミューと云えばメカクレ、メカクレあるところにこの男在り。残念なイケメンとはこの事か。

    ちなみにチョコを渡す前に渡してきた。よほど「貰える」自信があったようだ。

    マスター諸氏は本イベントを迎えるにあたって様々な妄想を巡らせてきたが、これほどまでにド直球かつドストレートに性癖を押し付けてくると思った者は居ないだろう。

    とはいえ、紳士は無理やり被せようなどとはしない。「私が戦場で手柄を立てた時の報酬として、要求するとしよう」と朗らかに立ち去る。

    そして親切なマスターは彼が去った後、試しに被ってみるのであった……。

    「こんにちは!!」

    とそこに良い笑顔で部屋に飛び込んでくるバーソロミュー。

    混沌・悪の海賊は令呪の力により空高く打ち上げられ花火となったのであった


    ちなみにこのウィッグ、他サーヴァントからも「さすがにちょっと引く」と言われた。

    が、「つければ誰でもマスターになれるのでは?」と気付いた一部サーヴァントがこのウィッグを巡って壮絶な争いを起こしたらしい。

    なんだそれ。



    (自称)愛なんて微塵も籠っていない手作りチョコ+愛の神としての本気

    もはやレモネードと泣き顔の方の印象が主流な気がしなくもない愛玩系ビーストからのチョコ。

    生前の因縁から、愛の神でありながら愛そのものを嫌悪しているカーマにとって、バレンタインという愛だのなんだので甘ったるいイベントはストレスの原因極まりないものである。

    なのでカーマからの贈り物は、「手作りだから愛が籠っている」という与太話を「愛の神が全く愛なんて籠めずに手作りする」という行為によって批判して作った手作りチョコである。


    ……というここまでならば別に重くも何ともないものだが、昨年同じ顔をしたサーヴァントがやらかしている故に予想していたマスターも少なくは無いだろう。

    当然、彼女からの贈り物はこんなものでは終わらない。


    「マスターがその意味を理解した上で望むのでしたら、このチョコに私の愛を籠めて差し上げましょうか?(意訳)」という質問に対してカーマからの愛を望むと更なる希望を訊かれる。

    それはカーマの見た目。カーマはマスターの望む姿になれるので、今のまま(第一再臨)か少し大きい姿(第二再臨)か、はたまたちょっと魔王っぽい姿(第三再臨)のどれがいいのかを選ばせてくれる。

    そして、もらえるのは「永遠の愛」。

    カーマという愛の神から永遠に与えられ続け、堕落へと誘われる愛。要は同じ顔をしたサーヴァントとはまた別の意味でのDEAD END(行き止まり)だった。


    なお、上記のようにあくまで選択肢によるものなのでカーマからの愛を拒否することで回避もできる。彼女より幾分かはマシか。

    その際はDEAD ENDに辿り着くことなく無事に受け渡しは終了とカーマが去っていこうとするのだが、お返しを用意しておくというマスターの発言を受けて困惑。

    自身は愛なんて微塵も籠めていない筈なのに、貰った方は喜び、お返しを用意するから楽しみにしてほしいというそのやり取りにまるで「普通の恋人同士みたい」だと頬を赤くしながら、憂さ晴らしのためにパールヴァティーに嫌がらせに行くと言って去っていくのだった。


    ちなみに水着の方は散々自分にご奉仕させた挙句「やっぱりマスターは私に堕ちてますね!」とご機嫌になった挙句いざトドメ……というときにヘタレて逃げるという益獣と化している。



    ネタ的に重いもの

    〜2017年度

    いと高き希望の花

    剣スロットからのお返し。

    ランスロットの生まれ故郷であるフランスの紋章『フルール・ド・リス』の元ネタになった花。

    日本では菖蒲の花で知られ、この花自体にさほど重い意味はない……。


    が、ランスロットの中の人別作品演じた輝く剣を払う赤い剣士が望まぬ形で手に掛けた女性の名前がアイリスであり、この事が赤い剣士にとって「自分は一体何のために戦っているのか」と慟哭する程のトラウマになってしまったという中の人ネタ的に見ればかなり重い一品。

    ランスロットも女性関連のいざこざがあった事を思えばシャレにならない。

    ちなみにアイリスの花言葉は「希望」や「メッセージ」、「よい便り」を意味する。

    どうでも良い余談ではあるが、その別作品で相方だった青い戦士の中の人はプロトアーサーガウェインとこれまた奇しくも円卓関連の人物である。

    そして、赤い剣士のオリジナルボディを使ったボスの声は同じく赤い姿のエミヤである。まあ、そのオリジナルボディが登場するゲームでは「偽物が本物に敵わない道理はない」と言われる側になるのだが…。


    間違っても「いとタカキキボーノハナー」とか思ってはいけない。向こうにもプロトアーサーはいるけど思ってはいけないし、実際に向こうでわざわざ非難を浴びるようなオチしか産まない真似をしてはいけない。別の作品のネタという異物をキャストが共通していることを免罪符に無理矢理余所に持ち込むことは非常識でありやってはいけないのだ。



    淹れ立てのコーヒー

    超高校級の復讐者からのバレンタインのお返し。

    早朝、まだ暗いマスターの部屋を訪れた彼が目覚めのコーヒーを淹れて、バレンタイン当日に送り出してくれる――――だけという、いたってシンプルな内容である。

    別に、何か妙な薬が混ぜられたコーヒーではないし、なんらかの重いエピソードが語られるわけでもなく、甘いやりとりがあるのでもない。

    おそらくこの部分を見たマスター諸氏も「……これの何処が重いの?」と思うのではないか。


    だが発言を思い返してほしい。

    「昨夜の礼だ。 日付が変わった頃におまえが寄越した、カカオの菓子」

    『日付が変わった頃におまえが寄越した』である。

    要するにバレンタインデー当日の日付が変わってすぐのタイミングでチョコを渡す、というやり取りが行われているのだ。


    全サーヴァントにチョコを渡し渡されたタイミングは特に語られていない事が多いが、これに関しては「日付が変わった頃に」と明文化されている。

    同じく夜中の枕元にやってくるサーヴァントといえばが居るが彼は「昼間の礼」と言っているので、これはフライング受け渡ししていない限りバレンタイン翌日の出来事と言って良いだろう。

    よって「巌窟王にチョコを渡す」は全サーヴァント中では最速で行われており、そのお返しもおそらくは最速であり、場合によっては「他の本命サーヴァントに渡す前に巌窟王に渡している」という前提すら誕生してしまうというシナリオである。


    他の「重い」サーヴァントと比べればかなり軽い方にあるが、ナニモン・ナンデスと呼ばれるのは伊達ではない。



    2020年度

    宝具ネタPart2

    2020年一番ロックオンチョコをもらった男ことマイフレンドからのお返し。

    まずチョコを渡しに行こうとしたら主人公の改まった姿勢に『リストラされる!?』と盛大に勘違い。なんでさ

    そこから暫しの心中問答の末に涙目になりながらお別れの挨拶をしようとする。だからなんでさ。あとそのデジャヴ過ぎる別れ方むしろ逆効果だから。

    さすがの主人公も「話をお聞きなさいよ」と (恐らくちょっとキレ気味に) 対応。ここでようやくチョコの意図に気付き、美味しそうに食べてくれる。


    ───そして後日

    周回あるいはシミュレーターでの模擬戦中、チョコにはお返しが必要と聞いたマンドリカルドが、彼なりの念入りな試行錯誤の末にくれたのは、彼が生前求めてやまなかったもの、手に入れたが失ったもの……


    そう、かの宝具のレプリカである


    ご丁寧にも最初の持ち主のシルエットが描かれた箱に入っており、なおかつご丁寧にも光と音のギミック付き。

    ちなみに製作者はかの赤い弓兵。何やってるんだお前。


    本人曰く「修学旅行の土産的なノリで部屋に飾って欲しい」そうだが、ヘタすると本物以上の模造品たるソレをそんなノリで置いても良いのだろうか。主人公も本物の持ち主に怒られる事を懸念している。



    物理的に重い勢

    〜2017年度

    物体X

    聖女マルタに渡されたチョコクッキーの山に紛れ込んでいた謎の物体。

    その正体は彼女がインパクト重視で作り上げた重さ1トンのチョコ製ダンベル

    作った当人ですら流石に思い直してお蔵入りさせたはずの代物だったが、 う っ か り 贈り物の包みに入れてしまったため、最終的に開き直った彼女に押し付けられる事となった。

    ちなみに超圧縮されているためサイズは普通のダンベルと同じくらいだが、その代償としてクソ固い。あと材料自体は普通のチョコなのでカロリーも据え置きである。

    製作者曰く「根性と気合、信念と努力があればどんなものでもおいしく食べられるはずです」との事だが、それって逆に言うと「根性と気合と信念と努力が無ければ食べられない」って事ですよね?



    マシュマロ(鉄)

    レオニダスからのお返しがこれである。

    そ れ は ま さ に 鉄 塊 だ っ た 。

    ただのマシュマロというのも芸がないとばかりに、筋トレに使える品をプレゼントされた。どう見てもちょっと加工しただけの分銅なのは禁句

    しかし、とっさに受け止めるには「お、重!?」と言ってしまうくらいには(見た目以上の)重さがあるようだ。イラストでは縮尺もよくわからないのでサイズもそれなりにあるのかもしれない。

    実在のスパルタも鉄を通貨(『串形オボロス』と呼ばれる長さ約1mの細長い鉄棒)や主力としていただけあって、それも踏まえたお返しなのだろう。

    「……え? これは食べられるのか、ですか?」

    「ははははは! 鉄ですからな! 食べられません!」

    デスヨネー



    どっさりケーナ

    カエサルからのお返しは、紅蓮と黄金の栄光に輝く大質量のケーナ(ローマ帝国版満漢全席)。他と比べれば密度的には大したこと無さそうな気もするが、食いごたえ的に重い。

    更に選択肢次第ではカエサルとクレオパトラも呼んで一緒に食べる流れになるため、あのバカップルのイチャコラを間近で見る羽目に…物理的にも精神的にも胃もたれ必至である。末永くウラエってください。

    というか奥さん、旦那さんが激太りしたのって生前のあなたのOMOTENASHIが原因なんじゃ…



    新製円卓甘味キャメロット

    槍のアルトリアからのチョコ。

    第六特異点にも登場する聖都キャメロット全体像をかたどった超巨大なチョコのお城

    (よく見ると隅っこに聖槍ロンゴミニアドらしきチョコもみえる)

    2017年当時実装済みだった円卓の騎士達も(制作から主人公の所までの郵送諸々含め)総動員でお手伝いした逸品。

    大きさもさることながら年月が経つごとに製作陣営に加わる円卓メンバーも着々と増えているのもあり、マスターは色々な意味で毎年戦々恐々とすることになる。

    ちなみに2022年には異世界の異母姉が対抗心を燃やして同じく妖精騎士を総動員したキャメロット形チョコin妖精國verを制作している。……ホント変なところで似たもの同士な姉妹である。



    姪っ子の胸像

    カリギュラからのお返し。彼にとっての至上なる愛と美の姿を象った祝福のバストスタチュー。

    己の狂気と闘いながら手ずから彫り出し、反動で作業完了後は狂気がオーバーフローしたらしい執念の一作。ナイチンゲールが届けた時の物音から相当な質量が窺える。



    原寸大ヒポ君ぐるみ

    アストルフォからのお返し。カルデアを3周の後、キャストオフしかけるほどの狂喜乱舞の末に貰える自作の巨大ぬいぐるみ。超モフモフ。

    部屋に入りきらないようなもん贈るなよ…。

    しかもプレゼントそのものがマイルーム訪問のための布石(※理性蒸発中)というマスターLOVE勢に対する特大の爆弾

    あざとい、さすがピンクあざとい。



    何のひねりもない『銃』

    先述の通り凄まじく重いシナリオだったエミヤオルタだが、同じエミヤの名を持つ父親からのお返しも相当に重い。

    こちらのエミヤのお返しは銃。当然モデルガン等ではなく実銃であるキャリコM950と9mmパラベラム弾で総重量2kgを容易く超える代物。必然的に取り扱わざるをえなかった魔術についてはともかく、日本生まれで銃の取り扱いが全く描写されていない主人公にとって直接かつ瞬間的に命を奪う道具は、あらゆる意味で重い存在となる。

    「せいぜい、これを使わんように抗うといいさ」とは彼の弁だが、第2部で主人公達がそんな展開とならないことを、切嗣ともども祈るばかりである。



    バレンタインにはシャケを食え!

    イケメン騎士団長からのお返しは、鮭に含まれる栄養素DHA。DNAじゃないぞ!

    名前から察するにサプリメントをくれるのかと思いきや、そこはケルト神話の英雄。水槽に入ったイキのいい鮭1匹をPONとくれる!切り身ではない。本当に生きた鮭1匹丸々くれるのだ。

    しかもである、それを1匹1匹カルデアスタッフに配って回るという…でも食っても知恵は身につかない。

    さて、この鮭が後でどうなったかは不明。エミヤ辺りにホイル焼きにでもしてもらったのだろうか。


    ちなみに、この礼装が貰えるのは某鮭怪人が人々に鮭を勧めて回るあのヒーロー番組の放送より1年早かったりする。(そちらが猛威を振るったのはクリスマスだが。そのうち、クリスマスだけでなくバレンタインにも鮭を食する習慣が定着…しないか。流石に)



    2018年度

    これがパンケーキ魂だーっ!

    バニヤンが調理用の鉄板から自作して用意した、カルデアが交通渋滞を起こすほどの巨大パンケーキ。

    付け合わせのスイカ(丸まま)がイチゴに見えてくるサイズ比と言えばお分かりいただけるだろうか。

    結局彼女も一緒に食べる事になるのだが、マスターへのバースデイケーキの一件を考えると、我慢できた事に花丸をあげてもいいだろう。

    ちなみに台所おじさんが靴底にベーコン貼り付けて鉄板の上をスケートして油を引き、その際には華麗な五回転半アクセルを見せてくれたそうだ。

    なにやってんだあいつ。



    愛牛の1/1スケールチョコ

    インドの女神・パールヴァティーのチョコ。

    その実態はなんと、ナンディーチョコ(1/1スケール)であった。礼装を見る限り650万キロカロリーもあり、軽く比較しても余裕で牛の焼き肉3頭分のカロリーを超えるほど。

    元々超質量を持つチョコは他に槍王などがあるが、このナンディーチョコはまた別方向のインパクトを持っている。

    桜の属性にインド要素が混ざった結果がこれだよ!!

    ちなみに、このチョコを完食する為に主人公の他にたち彼女を煽った本人犠牲になったのだ……。


    アシュヴァッターマンにお返しに関する助言を与えた際にはしっかり問題のないアドバイスを出したにもかかわらず、自分のチョコがこれである。


    因みに、自分の別側面であるドゥルガー/カーリーの方は夫が使っている槍のチョコ(1/1スケール)を贈っており、こちらほどではないが物理的に重い。更にあちらは自分のチョコを見て苦笑いしていたパールヴァティーに対し『この女神は聖牛を丸々模した暴力的なチョコを贈りそうなツラをしている』と感じたそうだが、まさか本当にやらかすとは流石に思ってもみなかっただろう…



    2020年度

    グランド・チョコレート

    キングプロテアからのチョコ。

    そのサイズ故に普通のキッチンに入る事の出来なかったプロテアの為に、BBがどっかのセンパイに頼まれて特別に用意した、一つの島丸ごと再現した南国巨大キッチンで作ったもの。

    意外や意外、極めて常識的なサイズのチョコである。

    プロテアは喜んで渡してくれるが――。


    「これは『チョコの欠片』だよね」

    「『本当のチョコ』が欲しいです」

    「えへへ。 隠してたコト、見抜かれちゃいました」


    それを聞いて満面の笑みを浮かべたプロテアがくれたものが、本当のチョコレート。

    ハート型のチョコに自分のイラストと、ピンクのチョコペンで「大好き♡マスター」と描いた、デザインに関しては特に異常性に見られない贈り物。

    が、これはキングプロテアからのプレゼントである。

    デザインこそシンプルだが、そのサイズは100メートル超えのG級チョコレート。 イラストをよく見ると、チョコのすぐ下にある極小サイズのものは人間用のパラソルである、とにかくでかい。

    上記のパールヴァティーのは相当だったが、それを遥かに超えるものがお出しされてしまった。流石にこれを超えるチョコは無いだろう。

    がしかし無茶を言ってはいけない。 体の大きな彼女にとって、人間サイズのチョコというのは「お米に写経しているようなもの」なのだ。

    更にそこにアドバイスをしてくれた通りすがりの童話作家に言われ、この結果に至ったらしい。


    「食べきれなくても、最後はわたしが海に溶かしちゃいますので……」

    「その時は一緒に食べてあげますね、わたしのマスター♡」


    ちなみにこのシナリオ。マスターが食堂に居るところから始まるのだが、この際に会話していた相手が他人の命で撃つステラの持ち主である。

    問題は食堂に入れなくて困っていたプロテアの為にマスターがBBの元へ駆け出し、その姿を見ての言葉。

    「いざとなれば策をご用意しようと陣取っていましたが、要らぬ気遣いだったようで」

    ……何をする気だったんだ。



    どっさりネタPart2

    円卓界の妹分からのチョコ。

    かわいくデコレーションされたたくさんのチョコカップケーキ。厨房で働いていたこともある彼女のお手製なのでもちろん味も申し分なし。

    円卓の騎士の手料理と聞いて構えたマスターの予想を良い意味で裏切った。


    一見すると特に問題もなさそうだが……

    問題は、その『たくさんの数』だった。


    どれだけの量だったのかというと、あまりの美味しさに長兄104個末妹はそれに対抗して225個尊敬する湖の騎士に至っては涼しい表情で300個ほど平らげており、この時点で少なくともざっと630個くらいは焼いている計算になる。円卓の騎士共はそういう意味でもバケモノか…

    さらに他の円卓メンバー(恐らく場合によってはこのも)や、万年欠食鯖筆頭こと我が騎士王とそれに連なる方々を数に含めると、下手をすれば何十、いや何百万個分も用意している可能性がある。もはや大量というレベルでは無い。


    ちなみにこの膨大すぎる量については、ガレスの兄も負けを認めるほどの根菜料理の使い手のお言いつけを律儀に守った故の結果だとか。なにやってるんですかあの人

    さすがの彼女も円卓組だけでこれ程の数を食べてしまうのは変に思い、作ったケーキになにか呪いがかかってしまったのではと危惧してに1個味見をしてもらった所、呪術の有無と「とても美味しい」という太鼓判を押してもらった。

    また、律儀な騎士らしくマスターにも食べ過ぎてお腹を壊さないように忠言する心遣いも忘れていない。

    さらに余談だが、チョコ礼装の詳細最後にはこの人に関する一文が添えられており、これを見たマスターが軒並み崩れ落ちたという。



    マスター以外への愛が重い

    〜2017年度

    ジャンヌファンクラブセット

    セイバーの方の旦那からお礼に貰えるもの…それは、ジャンヌファンクラブの会報誌。No.77(FGOがサービス開始してから当時のイベントまでだいたい77週)。

    そして、

    「はい、ノーマル聖女、白聖女、黒聖女、小聖女、JK聖女だけでなく、一度だけ降臨なさったという黄色verまで網羅した完全版。ジャンヌ・ダルクという少女がどういう人生を送りどういう足跡を辿ったか好きな食べ物は何で嫌いな食べ物は何で一日のスケジュールはどんな感じで動いているのかを完全把握したまさに珠玉とも呼べる本であり黒髭殿曰く『これマジで薄い本案件じゃないの?』という良く分からない評価を受けましたがそれはともかく渾身の力が入ったものであり巻末にはテスラ殿との協力によってあのヒロインX殿とのインタビューに成功しておりますなお巻頭グラビアはアン殿マタ・ハリ殿の協力により『去年は海に行けなかったですね……水着は確保しているのですが』と落胆していたジャンヌを見るに見かねて無理矢理水着を着せて撮影した奇跡的なものであり小聖女殿曰く『大人になったら私もこれになるんですか!? なるんですよね!? イエス!』とお褒めいただいた逸品でございま」

    ※2019年のボイス付では鶴岡氏の熱演による読み上げがノンストップで流れます。


    ……旦那、狂化:EXが変な方向に暴走してない?

    何はともあれ、再臨で絵に闇が増していくセイバージルが一気にジャンヌへの愛に走った代物である。

    そして旦那はこの後聖女にシメられるのであった。

    「めーーーんーーーぼーーーくーーーなーーーいーーー!」


    因みにキャスターの方は最初こそチョコがもらえず暴走していたが、チョコを渡すとお礼としてあの「じるクン人形」をくれる。なんでそちらの方がまともなんだ…。



    2019年度

    義理と高そうなのとあと愛を注ぎ過ぎたチョコ

    一個前の復刻イベントでようやく参戦した美遊。バレンタインのことをさっき知った彼女は、最初に「どうあがいても義理」というキャッチコピーのチョコを、次に友チョコの名目で高そうなチョコをくれる。


    ……さて、ここからが本題。

    彼女は既に本命チョコを渡そうとしていたのである。


           イリヤに。


    百合展開勃発。そのチョコには世界中の最高の材料に加え、彼女の知識・技術・情熱とついでに神稚児的な何かまで総動員している。

    しかし肝心の本人には「重すぎる」と言われ受け取り拒否されてしまったので何故か主人公が受け取ることに…。

    その後、「重すぎる」の意をカロリー的な意味に捉えた美遊はミニサイズ版を作って再び特攻を仕掛けるのだった。



    メソポタミア最強夫婦は相思相愛

    赤い花と白い花はエルキドゥからの贈り物。ユーフラテスの夕べのクルーズはギルガメッシュ(術)のお返し。

    当初はごく無難なものだと思われていたが、アニメ版7章5話の"ある兵器の記憶"にて、その花はギルガメッシュの傍らに咲いていた花である事が判明(公式動画10秒のギルガメッシュの隣に注目)。そして『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- 〜floral decorations〜シリーズ』での"花飾り"をテーマにしたグッズではギルガメッシュがエルキドゥのあの赤い花と白い花と思われる花飾りをつけていた。また、『Fate/Samurai Remnant』ではギルガメッシュが自身の店にエルキドゥの赤い花を飾っている。更に、後期ED『Prover』『Tell me』特典ではギルガメッシュがエルキドゥを乗せた舟を漕いでいるジャケット絵が公開される(ギルガメッシュはランプで舟を照らしながら星空を見ているエルキドゥを優しい表情で愛おしそうに見つめている)。


    要するに、どちらも最愛の人との思い出(惚気)を教えてくれただけである。公式が時間差で殴って来た。


    なお、原典(元ネタ)の『ギルガメシュ叙事詩』によると若きギルガメシュはエンキドゥとの出逢いを「星が降る夢」で知り、老いたギルガメシュは冥界でエンキドゥと再会する夢を見てユーフラテス川のほとりに埋葬されたと伝わっている。

    そして更には、ギルガメッシュ(弓)のお礼「ラピス・ラズリの腕飾り」でも、詳細情報での解説にて、オシャレな下賜が出来る自身に酔いしれながらの最後の一行に「これには我が友もニッコリ」と突然我が友が登場する

    まぁ、王が舟を漕ぐだなんて最愛のエルキドゥにしかしないのだ。ちなみに三途の川には夫が妻を乗せて舟を漕ぐという話がある。


    つまりマスターは単純に惚気話を教えられただけなのだが、幸せならOKです。



    余談

    これまで重いサーヴァントを書いてきたが、コサラの王槍ニキなどの「感謝の返礼として重くなく、かといって軽くもない」プレゼントをくれたサーヴァントも居る。

    チョコレートに絞っても純粋な好意(恋愛友情その他諸々)でくれるサーヴァントもおり、特にアタランテなどはド直球にアプローチを掛けてきている。

    アタランテは生前「自分と結婚したいなら徒競走で勝負しろ、私が負けたら嫁になる、私が勝ったら殺す」とやっていた頃、勝負の最中に黄金のリンゴを投げられ敗北(黄金の林檎はどんなモノでもこの林檎を食べたいという欲求に駆られる性質を持っており、これのせいでアタランテが大幅にコースアウトしたのが敗因)し、結婚させられた逸話を持っているにもかかわらず下地が金(に見える)のチョコ漬けのリンゴを渡してくる。

    それだけなら「彼女の好物がリンゴなのと逸話に則った自虐ネタ」で済むのだが、礼装の説明文には「徒競走で使っても良い、そのかわり勝ったら覚悟を決めろ」と記載されており、どう考えてもプロポーズである。(彼女からすれば明らかな不正で自分より足の遅い人間に嫁がされたも同然であり、思い出したくない思い出のはずである。それを圧してマスターに金色の林檎を渡すということはつまり、「自分より足が遅くても勝てる手段をあげる=結婚してください」という意味である)

    またチョコではないが、「これ食べてみたい」と思えるような美味しそうなものをくれるサーヴァントも居る。


    だが、たとえば若き日のキャスターのように、見た目や内容はごく普通なのに、彼女の前科を考えると真っ当なものとは思えないのも居る。

    他にも重いの反対であまりにも軽い、がネタとしては笑えるものも。


    次のバレンタインはどうなるか、この新規サーヴァントは何をくれるのかとそこを楽しみにするマスターも少なくない。



    関連タグ

    Fate/GrandOrder チョコ礼装 お返し礼装


    バレンタイン バレンタイン激重四天王(part2)


    名刀薄緑チョコ風味牛若丸のチョコ礼装。こちらも中々『激重』だが、独立タグが存在するため当記事には掲載していない。


    モードレッド…ある意味最も対となるだろうキャラ。バレンタインという存在すら忘れており、市販品かつ食べ掛けで、台詞は僅か6行、句読点込みで僅か86文字という短さで、マスターが欲しいと要望したからあげたという、雑さと愛情の無さと物自体の安さと手間のかかってなさという全ての要素においてトップクラスに軽すぎる対応でチョコをあげた。ある意味彼女らしいとも言えるが……これでも彼女は星5なのである。

    (史実ネタになるが、彼女たちの生きていた時代では一度口に入れた物を他者に渡すのは珍しくなく、ある種の信頼信愛を示す事でもあった為、これを気軽に行うのはそれだけマスターへの情があると言えなくもないかもしれない)

    彼女の『キャメロット1つ分の大きさ』という物理的に激重なチョコをくれる分、その点でも印象に残るかもしれない。

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