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バレンタイン激重四天王(part2)

すごくおもい

『Fate/Grand Order』バレンタインイベントで解放される各サーヴァントの個別シナリオのうち、バレンタインデーの行事に贈るものとしてはあまりにも「重い」品物を送ってしまった面々。……の、2021年度分以降の分割記事。
目次 [非表示]
  • 1 概要
  • 2 宝具、あるいはその類似品をくれる方々
  • 2.1 2021年度
  • 2.1.1 導きの神の加護その1
  • 2.1.2 神話級のもふもふ
  • 2.2 2023年度
  • 2.2.1 白銀のスマートフォン
  • 2.3 2024年度
  • 2.3.1 愛する夫の槍1/1スケールチョコ
  • 2.3.2 「無銘」の勾玉
  • 3 意味がわかると大変問題になる方々
  • 3.1 2021年度
  • 3.1.1 焼きたての餅+‪α
  • 3.1.2 一見ふつうのチョコ
  • 3.2 2023年度
  • 3.2.1 風車型チョコと有名文学の追補編
  • 3.2.2 新居もといコックピットの鍵
  • 4 関連人物から呪われそう・羨ましがられそうなもの
  • 4.1 2021年度
  • 4.1.1 冒険者の景色
  • 5 受け渡しのシナリオが重いもの
  • 5.1 2024年度
  • 5.1.1 いつか来る旅の終わりの後に
  • 5.1.2 君の高杉晋作
  • 6 狂気や執念を感じるもの
  • 6.1 2021年度
  • 6.1.1 SAN値直葬バカンスPart2
  • 6.1.2 無限ループって怖くね?
  • 6.1.3 愛憎と嫌がらせを込めて
  • 6.1.4 わたしを食べて(文字通り)
  • 6.2 2022年度
  • 6.2.1 賭博黙示録マスター
  • 7 ネタ的に重いもの
  • 7.1 2021年度
  • 7.1.1 かつて失くした宝物
  • 7.1.2 ささやかなお礼
  • 7.1.3 家族写真
  • 7.2 2022年度
  • 7.2.1 10日かけて作り上げた妖精円卓領域(のチョコレート)
  • 7.2.2 一度食べたら(物理的な意味で)離れられないチョコ
  • 7.2.3 愛情を込め過ぎた鳩チョコ
  • 7.3 2023年度
  • 7.3.1 (物理的に)軽いお返し
  • 7.4 2024年度
  • 7.4.1 黒鎧面頬
  • 8 物理的に重い勢
  • 8.1 2021年度
  • 8.1.1 質量たっぷりのケーキ
  • 8.1.2 導きの神の加護その2
  • 8.1.3 好き×6種類分
  • 8.2 2022年度
  • 8.2.1 どっさりネタPart3
  • 8.3 2023年度
  • 8.3.1 超圧縮チョコボール
  • 8.4 2024年度
  • 8.4.1 どっかで見たことあるビッグコアラチョコ
  • 8.4.2 温かい家族の食卓
  • 9 マスター以外への愛が重い
  • 9.1 2021年度
  • 9.1.1 私たち、幸せになります(物理)
  • 9.1.2 私たち、幸せになります(物理)Part2
  • 9.1.3 姉との思い出
  • 9.2 2022年度
  • 9.2.1 臣下の矜恃
  • 9.2.2 姉()との思い出Part2
  • 10 メインストーリーの進行度によっては受け取ることが出来ないもの
  • 10.1 2022年度
  • 10.1.1 白く爽やかな容器いっぱいに詰められた、真っ黒な塵
  • 11 関連タグ
  • 概要編集

    Fate/GrandOrder』歴代のバレンタインイベントであまりにも重いチョコ(贈り物)/お返し礼装をくれた面々の記録。

    ここでは2021年度以降に実装されたサーヴァント達の贈り物とお返しを紹介していく。


    2016年から2020年のサーヴァント達の贈り物/お返し記事はこちらにて。→バレンタイン激重四天王



    内容上、お返し各種と第1部の展開などのネタバレを含みます。まだ未確認のものがある方はご注意を!







    宝具、あるいはその類似品をくれる方々編集

    2021年度編集

    導きの神の加護その1編集

    双子神の兄のお返し。

    せっかく主人公がチョコをくれたのに相も変わらず素っ気ない態度をとる彼。それを見かねたから (言うまでもなくこの兄妹の中のリアル姉弟である) 、何故マスターが兄様にチョコをあげたのかよ〜く考えて下さい!(意訳) と指摘を受ける。渋々用意した「見返り」のため主人公を呼びつけたのは海、しかも船の上。という事は……



    お返しは導きの光、リアルセントエルモの火 ですよね



    いまいちピンと来ていない方に分かりやすく説明すると、主人公の『人理修復』という長い冒険と航海の安全と成就を確実に約束する自分達の加護と分身を主人公だけに授ける。と言っているのである。それもたかがチョコをあげただけで、である。神様って凄いね(白目)


    これには流石の妹もドン引きし、お返しにしてはちょっと重すぎるのではと思ったが、兄が上機嫌なので空気を読んで黙っていることにした。賢明な判断である。


    神話級のもふもふ編集

    若い方の偉大なる神祖からのお返し。

    シナリオ序盤では子供鯖(何故かこの方も)に光り輝くチョコを与える神祖。(これだけでも十分スゴい)

    普通は逆のはずだが、彼にとってカルデアにいる子供達は皆我が子(ローマ)なので神祖は気にしない。すると今度は星の子がやって来て「自分はもう貰ったから」とチョコをプレゼントして帰っていく(この詳細は彼の記事を参照)。これを見た主人公も負けじとチョコを贈ると、お返しに光のチョコをくれるかと思いきやなんと本物の銀狼を喚びだした

    それもただの狼ではない。かつて生を受けてすぐに母と引き離され捨てられた自身と双子の弟レムスのため、父神マルスが使わせた雌狼の末裔に当たる狼である。その軍神の御使いかつ自身の乳兄弟を主人公の心強い味方……ではなく癒しとするために喚びだした。


    有難いが癒しのためにそんな偉大な神の使いを頂いて良いのだろうか。仮にこの子を神祖の異母姉妹ローマ帝国関連のサーヴァントが見れば失神不可避だろう。

    とはいえど、主人公はこの至上のもっふもふに抗えるはずもなく、たちどころにもっふもふの虜になってしまうのだった。

    あと、白狼なのであの人にもぶっ刺さらない事を祈ろう……



    2023年度編集

    白銀のスマートフォン編集

    源氏のスーパーロボットからのお返し。

    第一再臨の彼を模したメカメカしいデザインのスマートフォンで、上の部分には彼の頭を模した飾りがついている。

    マスターは即座に何か仕掛けがあることを察したが貰ったその場で指摘はせず、とりあえず目覚まし機能から使ってみる事にした。

    そして時間が経ち、為朝自ら録音したと思われるモーニングコールで目を覚ますと目の前には手のひらサイズの鎮西八郎の姿が……。


    言うまでもなく正体は件のスマホ。

    ロボットに変形する携帯端末どころか、3頭身にデフォルメしている点を除いて源為朝の造形・戦闘能力を完全再現した小型ドローン「小為朝」である。


    為朝の子機として本人と直接通信できるばかりか、宝具『轟沈・弓張月』まで使用可能というオーバースペックぶり。サイズ相応に弱体化しているとはいえ半径3メートル内のエネミーを灰燼に帰す歴代マスコット最強の攻撃力を誇る。

    但し、護身用としては火力過剰であり、宝具を撃つと数時間は触れる事すら出来ない超高温になるという欠陥がある。

    試し撃ちをして問題に気づいたマスターと為朝は威力を落とす事を決定。マテリアルによると最終的に攻撃機能は封印した模様。

    「いささか無念である。」by為朝



    2024年度編集

    愛する夫の槍1/1スケールチョコ編集

    ドゥルガー/カーリーからのバレンタインチョコ。

    配偶神シヴァの武器である神装兵器トリシューラ(三叉戟)を模したハードチョコレート。

    どのくらいハードかというと、物理的にはスケルトンくらいなら叩き壊せ、非物理的にはその存在だけで雑霊が逃げ惑うレベル。隠しコマンドを用いると魔王クラスの誰かですらギョツとするような雷撃が放てるらしい……。流石にチョコで出来ているので耐久は本物より脆く一度しか使えないとのことだが十分とんでもない代物である…

    なおパールヴァティーが持っているものとはデザインの細部が異なっている。間違えているのではなく、参考にしたバージョンが違うだけ、とのこと。


    ちなみに作成中に通りかかった彼女からは、


    「あっ。ひょっとして、武器としても使えるようなチョコを作ったりしてます……?

     私たちは私たちなので、顔を見ただけでなんとなくわかっちゃうんです。

     うーん……あなたらしいといえばらしいですが、

     ちょっと暴力的すぎるというかなんというか……

     いえ、気持ちが一番なので、私が止める筋合いでもありませんね、頑張ってください!」


    などと微妙な愛想笑いで応援を受けた。

    言われたほうは『この女神は聖牛をまるごと模した暴力的なチョコを贈りそうなツラをしている』と思ったという……。

    親記事の通り、本当にそうするとは流石に思ってなかったかもしれないが。


    なお、最初の選択肢で『正確な機械のようなリズムの足音』を選んだ場合はドゥルガー、『激しい踊りのようなリズムの足音』を選んだ場合はカーリーが贈るという2パターンのイベントストーリーとなっている。ドゥルガーの場合は特に問題いはないが、カーリーを選んだ場合は……お察しください


    ちなみにチョコなので食べることも出来てしかも普通に美味しい……が、身の丈クラスの大きさの三叉戟となるとパールヴァティーの聖牛ほどでないが量的にもかなり厳しい一品である。



    「無銘」の勾玉編集

    ヤマトタケルからのお返し。

    伊織の手前もあり、マスターからチョコを貰った際は予想外のプレゼントに困惑。そして困って焦った結果、謙遜しながら渡したのは生前お守りになったという勾玉。


    一応無銘とのことだが、この勾玉を見て、かの蘆屋道満は些か驚き、伊吹童子は頷きながら微笑み、鬼一法眼は高らかに笑ったとか……。

    ……明らかに普通の勾玉ではありませんよね?



    意味がわかると大変問題になる方々編集

    2021年度編集

    焼きたての餅+‪α編集

    刀鍛冶のじい様からのお返し。

    なにやら浮き足立っているカルデアを見て弁天か大黒さまクラスのめでたい神霊でもやって来たのかと笑う村正。そこへ主人公がチョコを渡すと老人にはちょっと……となるが今の依代を思い出し有難く受け取ってくれる。

    その後何かお礼がしたいが脇差とか贈るのはちょっとなぁ…と考えた末3時間後に自室に来るよう言い渡してその場を去る村正。

    時間通りに主人公が向かうと、下総の庵を思わせる何処か懐かしいマイルームで第三再臨の彼が火鉢で焼く切り餅を用意していた。しかもきな粉餅と醤油ダレの2種類。(後者は自分が食べる用のだったが)

    これをマスターに一式プレゼント。

    (餅そのものは女将からのお裾分け) 火鉢ごと


    村正なりの火鉢の機能性を考えてのことであり、炭がなくなったら赤いアーチャーにでも言って何とかしてもらえればいいと、器用貧乏を極めたその応用性の高さに感心半分呆れ半分な様子をみせつつ助言。確かにマスターの頼みならやってくれそうではあるが、両者の関係が関係なだけに当人に言ったら「なんでさ!?」案件なのは間違いないだろうな……


    さらに本人曰く「 “ただそうしたいから” という理由で何かを貰ったのは久し振りだったから、調子に乗って年甲斐なく土いじりから始めてしまった。乾燥と焼きにはズルをしたがそこはそれ(意訳)」


    つまりこの火鉢はまさかの『村正』の手製である。


    あの『村正』銘の陶芸品など、レア過ぎてそも値打ちすら付かず美術館から寄贈依頼が殺到する可能性の高い一品。そしてこれも仕様によってはサーヴァントの座への帰還後も残ってしまうことが確定。主人公の隠し財産と触媒がまた増えてしまったのであった。

    ちなみにこの爺様、絆礼装でも作刀を一本主人公に渡しているようだが、これがなんと刀匠村正当人をして「最高の出来」と太鼓判を押す代物。そういうとこだぞ村正ァ!



    一見ふつうのチョコ編集

    14歳のランサーからの(友)チョコ。

    受け渡しのシナリオ自体は極々真っ当。ポストアポカリプス的な雰囲気のあるRequiem世界観の一端に触れることができ、14歳の少女の迎える初々しいバレンタインを堪能できるだろう。

    礼装の解説も非常に普通。一部の紳士・淑女から「中学生の食べかけなんてご褒美です!」なんて感想が出てくるかもしれないしれないが、市販されてそうな極普通のチョコレートバーだ。


    ─────だが、よく見てほしい

    99%と書いてある。カカオ99%のチョコなんて普通に売ってるじゃないか?

    画像を拡大してその99%の上になんと書いてあるかよく読んでほしい。


    『Carolina Reaper(キャロライナ・リーパー)』


    そう、テレビ番組の激辛チャレンジに使われるような、2018年まで世界一の記録を誇っていた極激辛唐辛子である。その辛さは脅威の160万スコヴィル(公式記録)。スコヴィルと言われてもピンとこないだろうが、有名なハバネロの5倍以上、普通の鷹の爪の45倍という型月世界でもこんなモンまともに食えるのは当のエリセとイカれた聖職者達くらいだろうという超危険物である。

    まさかの(胃に)激重チョコである。


    TVの激辛チャレンジで料理に混ぜるだけで出演者達のアノ悶絶と反応だった物が純度99%のほぼそのままなのだから、気付かずに口に入れた瞬間、マスターには地獄の死神が微笑むだろう。


    なお、実際にキャロライナ・リーパーの大食いチャレンジに挑戦した人が脳の血管が縮んで死にかけるという事例が発生しているので、冗談抜きで命に関わる劇物である。2023年にはとうとうキャロライナ・リーパー入りのスナック菓子による死亡事故も発生してしまった

    エリセがマスターにとっての死神(リーパー)にならなかったことを祈るばかりである。



    2023年度編集

    風車型チョコと有名文学の追補編編集

    ドン・キホーテとサンチョからのお返し。

    一見ただの風車型チョコレートと本のセットだが、問題なのは本の方。なんとこちら、ドン・キホーテ本人が自らの摩訶不思議な人生(のうちセルバンテスが現実に即した本編に相応しくないと没にしたエピソード)をサンチョと共にまとめ上げた、言わば『ドン・キホーテ追補編』なのである。文化遺産的な値打ちが(略)。

    これも木馬やソネットよろしく二人が座に帰った後も手元に残る可能性が高いが、詳細画面で「科学的な鑑定では当然偽者としか思われない」と明記されているため安心……かと思いきや直後に魔術的には本物認定される代物であり売るところに売れば凄まじい高値になると書かれてしまっている。つまるところマスターの隠し財産がまた一つ増えたことに……。



    新居もといコックピットの鍵編集

    テノチティトランからのチョコ…なのだが、もう一つそのチョコそっくりな、ハチドリの意匠のある白銀の鍵(というかチョコの方が鍵にそっくり?)も一緒に渡してくる。


    当初はアステカの神的に「贈り物をするなら心臓」と言っていたが、兄テスカトリポカに「そんな奴はいない(居るの?マジ?)」と叱られたこと、その際のバレンタインの説明を「自分がなんであれ誰であれ、どんな贈り物でも送れるし相手は拒めない」と都合よく解釈し、バレンタインは祭日=神官が神に祈りを捧げる日であり、マスターは自分に仕える神官という理論で、シミュレーターを一日中連れまわし、デートをする事に。


    マスターにとってはなんの変哲もない、しかし自分にとっては初めての日常という捧げものをされた神として相応しい重さのプレゼントとしてこのチョコと鍵を渡してくる。


    何を隠そう白銀の鍵の正体は都市型エンジンロボ・テノチティトランのコクピットに入る合鍵。

    「あなたの専用機になる」というこの上ない意思表示であり、当初の予定通り心臓部に立ち入る権利をあげた次第である。


    そこに立ち入れるのは自分とマスターのみ、他のものは立ち入らないし立ち入れない、知らないし知られない……。

    だからいつでも中に来ていいんですよ?


    夜のお誘いか何かだろうか。というか一日デートは本当にコレと相応しい重さなのか?

    なお、シミュレータや極小特異点の修正帰りにマイルームに戻ろうとすると「戻る場所が違いますよ?」「こっちの方がよく休めますよ?」と連れ去ろうとする自称神霊がよく目撃されるとか。



    関連人物から呪われそう・羨ましがられそうなもの編集

    2021年度編集

    冒険者の景色編集

    いつの時代もモテモテなギリシャのエースパイロットからのお返し。

    まずチョコを渡した途端カルデア職員からも多数貰ったことをさりげなく報告。そして案の定(マスターからの気持ちは嬉しいが)自分は『サーヴァントという人理の影法師』であることと、最愛の人がいることを強調する。


    だが、せっかくだからマスターの気持ちには応えたいといきなり終焉の大木馬発動わざわざ宝具演出付き)。

    何がどうした!?と主人公と画面向こうのマスター達が困惑したまま着いたのは空の上。そう、お返しは木馬の操縦席から見ているオデュッセウスと同じ眺め。

    ロボ大好きな主人公はもちろんだが、誰もが一度は憧れたに違いない、なおかつ冒険者しか知ることが出来ないとっておきの雄大な景色は、誰でも目を輝かせてしまうこと間違いなしのお返し。


    そしてこの感動でうっかりしてしまいそうだが、帰ったらオデュッセウスの雄大な勘違いを解くことを忘れないでおこう。あと、ネタ的にもオジサンには絶対ナイショにしておいた方が良いだろう。



    受け渡しのシナリオが重いもの編集

    2024年度編集

    いつか来る旅の終わりの後に編集

    図書館の機能を利用し、2つの霊基を維持できるようになった2人のプトレマイオスからのお返し。

    プトレマイオスの図書館を訪れたマスターは、2人からそれぞれ「水晶の鍵」と「羅針盤」を渡される。曰く、「かつてエルメロイⅡ世たちも訪れたことのある海底のアレクサンドリア大図書館の場所を示す羅針盤と、大図書館の扉を開く鍵」だという。彼らがマスターにこれらを渡したのは、とある懸念からだった。


    「良いか、旅はいつか終わるのだ、マスター。どれほど激しい旅であろうと。どれほど苛烈な旅であろうと。だったら旅人は旅が終わった後のことも考えておかねばならん。でなければ、旅が終わるとともに、死んだも同然になってしまうではないか。」


    それは、マスターは人理修復が終わった後のことを考えていないのではないかという懸念。この懸念は的中し、マスターはそのことについて気付かされる。


    「旅が終われば、吾たちはいなくなる。他のサーヴァントたちとも別れることになる。それでも、おまえは生きていく。生きていくからには、やるべきことも必要サ。」


    「だがマスター。灼熱の時間が過ぎた後も、人生はまだまだ続くんだ。あの時終わっておけば良かった、と思おうが、うんざりするぐらいに続いてしまう。老いた者から言い残せる忠言など、せいぜいそれぐらいだろう。」


    これは、旅が終わった後もマスターが笑顔で旅ができるように託された贈り物。そのことを噛み締めたマスターは、2人が去った後に静かに感謝の言葉を呟いた。


    それはそれとして「売り飛ばしても問題ない」とプトレは言うのだが、魔術師たちにとっても価値はヤバいくらい高いものである(中に収められているモノもそうだが、召喚の触媒としても価値が高すぎる)。



    君の高杉晋作編集

    実装からほぼ一年経っての解禁となった高杉社長からのお返し。

    お返し自体は「高杉が好きな梅の花と紅葉の葉」という日本の風情を感じるものだが、問題はそのシナリオ。

    初っ端から「君の高杉晋作がやってきたぞ」というあざとい台詞でマイルームに現れ、マスターにバレンタインのチョコレートを催促。去年は騒ぎで貰い損ねたためかなり楽しみにしていたようで、マスターが「どうしようかな」と焦らすと「こう見えても一年待った」「無理矢理にでも貰っていく」と貰いたい気持ちをかなり見せる。


    そしていざチョコを貰えば、用意していたのは長州の地へシミュレーターで赴いての自身の墓参り。本人は「ちょっとしたお返し代わり」と言っていたが全く「ちょっと」ではない。


    シミュレーターであることを利用し、四季の花々を咲き乱れさせる彼らしい大胆さを見せる高杉。彼は生前の思い出を語り、サーヴァントになって再びこの地に出向けたことに感慨深さを覚え、師や仲間達に思いを馳せた。


    その後は主人公に膝枕をさせ、上記の通り自身が好きな梅の花と紅葉の葉を贈る。そして目覚めた後は、つられて眠ってしまったらしきマスターの寝顔を眺め「なんだよ、目の前で寝てたのに何もしないとか意外と甲斐性がないな」と勘違いさせそうな言葉をこぼし、衝撃の一言。


    「なあ、君……。俺以外の奴とあまり親しくするんじゃないぞ」

    (ちなみに↑↑の台詞は、久坂に宛てた手紙の中で本当に書いていた文章である) ※正確には「あいつあんま良い噂きかないから仲良くするなよ」である


    本人は即座に「悪い癖」と言って撤回しているが、実は起きていたマスターは台詞をしっかり聞いておりばっちり思い出として残している。

    なお、墓参り自体は高杉的には「面白さ」を狙ってのことだったらしいが、いざやってみれば微妙なテンションになっただけで大して面白くなかったそう。しかしマスターと出かけたことには「面白さ」を感じ、良いひと時が過ごせたと笑顔を見せるのだった…。


    流石ホワイトデーイベントで実装された男は面構えが違った。

    これは乙女ゲームなのか。あるいは少女漫画なのか。

    あまりに濃密かつ湿度の高いシナリオに夢女特攻」 「自分は高杉社長の彼女だった?」 「いつの間にか高杉社長の彼氏になってた」と言い出すマスターが続出した。

    更に高杉との墓参りを終えた後、マスターはAIの『TAKASUGI』ことタカスギにもチョコを渡す。チョコを受け取ったタカスギが、暫くはマスターの戦いを見物すること。「いずれ面白おかしいお返し」をすると約束してシナリオは終了するのだが、AIのタカスギまで回収する手腕に多くのマスターが悲鳴を挙げたとか……。







    狂気や執念を感じるもの編集

    2021年度編集

    SAN値直葬バカンスPart2編集

    水着BBに続いてお前もだったか

    水着の色欲尼僧からのチョコ。

    まず初っ端から主人公と二人きりで観光地デートの幻夢という彼氏面出動案件から始まり、その都度選択肢を進めれば蜃気楼の夢に閉じ込められて即刻BAD END行きである。もうダメじゃんこの人


    チョコレートそのものは玉手箱に入った「花」「手錠」「貝殻と海の生き物」の三種類。

    だが、マテリアルによると「仏の顔も三度まで」の名の通り、一度や二度ならまだしも欲張って3つ全部食べてしまうと……



    無限ループって怖くね?編集

    水着の紫式部さんからの贈り物。

    偉大なる以下省略地下図書館で、読書の合間の小休憩につまめるようにチョコチップを散らしたアイスクリームが貰える。少しでも主人公に夏らしさを味わって欲しいと用意したとか。

    香子さんらしい中々に雅かつお心遣い溢れる一品だが、何故かこれを第二再臨のセーラー服で渡してくる。そしてその事を指摘する選択肢を選ぶと無限ループに陥るという謎の恐怖シナリオになる

    まさかアイツらの仕業かはたまた…



    愛憎と嫌がらせを込めて編集

    もはや言うまでもない悪辣外道法師からのお返し。


    チョコを渡すと大袈裟にびっくりする上にものすごぉ〜い含みを持たせた口上をつらつらと述べ、その上に「サーヴァントとマスターの禁断の恋」というシチュに一人燃え上がり…と言うか盛り上がり、次第にはムカつくアイツに瓜二つとかサーヴァント恒例の妄想なのか幻覚なのかもはやよく分からない事を言い出したり…

    まぁそんなこんながあった後お返しに差し出したのは



    『呪符』



    もっと簡単に言えば当人が手に持ってるアレである。

    うん、知ってたよ


    マスターへの『口に出せない愛』を密かにたっぷり込めた魅惑の呪符です。とにこやかに答えて法師は去っていく……──が、ここで終わりではない。というかここからが本番。そしてこの『本番』は平安京シナリオをクリアしていないと見ることか出来ない。


    何かを察した主人公がその直後「(込めたのは)呪いだよね?」と指摘すると、最初はすっとぼけるが後で当然というか案の定本性を丸出しにして「さまざまな災厄が降りかかるとっておきの呪詛を込めときました!!ざまぁみろ!!ンンンふははははは!!(要約)」としてやったり顔で言いのける。


    だがしかし、そんなことで伊達にクセ者揃いのカルデアのマスターをやっている主人公が動じる訳がない。

    九尾の分け御魂たる怪猫東の大陸の祈祷師を呼ぼうとするとあからさまに動揺し (特に前者での慌てぶりはかなり必見)、マスターを痛ぶって玩具にするのはまた今度にしましょう…と笑いながら消えてしまった。とりあえず貰った呪符は取っておくことにし、今後の動向については後で金時頼光さん(話題に出なかったが恐らくにも)に言っておこうと呟くと、 (実は霊体化してただけだった)道満が「それは嫌ですなぁ……(要約)」と苦笑いを浮かべていたのだった。お気の毒さまと言ったらいいのか、ざまぁといったらいいのかはてさて。


    道満のこんなムダに面白い言動のせいで忘れそうになるが一応忠言しておくと、呪符そのものは『……何か裏があって実はイイものなのでは?等と思ってはいけませんよ』と遠くから誰かの声がする位にはガチでヤバい代物。とはいっても、もし何か起きたら先程の四人はもちろんその手に詳しいキャスターの皆さん、更にはアイツを目の敵にしている剣豪元同僚が見つけ次第問答無用でたたっ斬ってくれるだろうからとりあえずの心配はないだろう。多分。

    ちなみに礼装のマテリアルを縦読みすると……。



    わたしを食べて(文字通り)編集

    ひまわりの画家からのチョコ(習作の絵付き)。

    誕生日セリフや生前の逸話が逸話のため、登場時点でマスターたちから「まさか耳型チョコをくれるんじゃないか?」と推測されたが、いざ蓋を開けて見ると……


    開幕から第3再臨の状態、登場するアゾット剣、そして自らの端っこの部分を切ってサラダと和えて食べさせようとするゴッホがそこにあった。


    その後、

    「ハウッ!そ、それはですね、誠意と本気を証明するには自傷の1つもあってこそというゴッホ的にノリを中軸にしていつも生身と正気を削って我らサーヴァントを統率下さるマスターさまの痛みをゴッホも背負いたいという決意表明に見せかけつつ実のところマスターさまにぶった切られたうえで自分を食べてもらえる冒涜的悦びをこの機に乗じていやすみません今のナシでとにかく聖バレンタインの日にチョコを贈る習慣はゴッホも英国時代に聞き覚えがあってこここ恋人の日とか気にせず女子はチョコ贈っとけ的なじゃぽねずりーアレンジも郷に入ればゴーツウッド――――」


    ……どっかで見たような長いセリフである。

    一応サラダはチョコを食べすぎて胃もたれするマスターを気遣って選んだとのことだが、実は寵臣度アップも狙っているあたり策士である。

    それでもゴッホを労うマスターだが、当のゴッホは第1再臨+狂気目差分で「……(絵と軽食だけで忠義を示すのには)足りない…」の独り言とともに第2再臨に変化して即興企画・ゴッホジョーク100連発を敢行。


    演出的にもSAN値直葬である。 誰か医者を呼んであげてくれ。


    ちなみに、贈り物(チョコマリナード)のインパクトに隠れがちだが、このイベントで彼女はことあるごとに絵を描いてはマスターに押し付けることが発覚した。

    …マスターの隠し財産(と触媒)がまたまた増えたのであった。



    2022年度編集

    賭博黙示録マスター編集

    コヤンスカヤ(光)からのチョコ。

    ボディーガードにやってきたというコヤンスカヤにNFFスペシャルな手作りチョコがほしいと頼んだマスター。そのためには追加契約が必要と言い、マスターはこれを了承した事によりスペシャルフロアに案内される。


    そのスペシャルフロアとは、ズバリカジノ。即ち、彼女からチョコを貰いたいのであれば、このカジノでチョコの購入金額分勝ち続けろということである。


    しかし、そこは我らがマスター。1人の挑戦者として全てのディーラーに勝ち続けるという快挙を成し遂げ、購入金額分稼ぐことに成功する。

    ところが、コヤンスカヤは「これまでの苦労が報われない」「チョコもチップも全て欲しいのではないか」と唆す。


    そしてここで、「堅実にここで勝ち逃げする」「更なる賭けに挑む」かの二択を迫られることになる。


    勝ち逃げを選んでしまった場合、確かに勝負には勝てるが、チョコを貰えずにシナリオが終了してしまう。

    そう、彼女からのチョコがほしいなら、貪欲に勝負に挑むというBAD ENDまっしぐらな選択を選ばなければならない。そして、ここからが彼女のシナリオの本番である。


    更なる賭けに挑んだ際、一流のディーラーとカードかスロットで勝負することになる。

    しかしマスターの前に立ち塞がった者は、カードではロイヤルストレートフラッシュしか出さない王、スロットではその身を溶かし尽くすまで止まらない悪夢のスロットの支配人というどうあがいてもこちらに勝ち目がない相手だった。

    その結果……



    マスター!全てを失い最下層行き!



    あろうことか、マスターは借金100億QPを背負わされカジノの最下層に落とされてしまう。圧倒的敗北を味わったのか、マスターは絶望感で放心状態。この姿を見たコヤンスカヤはもちろんご満悦。

    コヤンスカヤはマスターを煽り再起させると地下100階から脱出するための初期装備としてチョコでできたピストルを手渡す。これが彼女からのチョコである。


    こうして、ピストル片手に地下から脱出する最強のギャンブラーの伝説が始まったのである……。


    全くの余談だが、2024年現在プレイヤーが所持できるQPの上限は20億QPである。



    ネタ的に重いもの編集

    2021年度編集

    かつて失くした宝物編集

    鬼女紅葉さんからのチョコ。

    自信満々にどデカいブロックチョコレートを渡され当然だが困惑する主人公。

    この時は第一再臨姿だった事もあり込み入りすぎて理解が及ばなかったためますます困惑。

    その日一日中考えあぐねた末、真夜中ではあるが手っ取り早く分かりそうな人のもとを訪れ翻訳を手伝ってもらう。


    それによるとこのチョコはただの塊ではなく、厨房組と総出で作った添えの道具を使って周りを砕いていくと、中から化石や骨格標本を模した模型チョコが出てくるお手製の発掘型チョコ。(しかも標本は動く


    なかなかに凝ったチョコレートだが、これには遊びたい盛りにも係らず、二度に渡って『人理修復』という大役を覚悟を迷う暇すら無いままに任され、いつしか子供心を失ってしまった主人公が、今ひとたび心の片隅に置き忘れてしまった「宝物」を呼び起こすことが出来ますように。という、彼女と厨房組みんなの思いも込められている。

    その気持ちが果たして伝わったかどうかは、翌朝の主人公の台詞と表情が教えてくれるだろう。



    ささやかなお礼編集

    カイニスからのお返しお返しである。(大事な事なので2回言いました

    今朝くれたチョコレートのお返しに、もらいっぱなしは癪に障るからといきなり主人公のマイルームにやって来てお返しを渡してそのまま去っていく、モーさん並のシンプルかつ最短シナリオ


    そんなお返しの品物はある人に教わって作ったちょっとだけ焦げてしまったクロワッサン。なぜクロワッサンを選んだのか、どうしてその人物に教わったのかはもちろん言うまでもない

    もしもがその場にいたら、きっと微笑ましい顔で見ていたに違いない。



    家族写真編集

    星の子のお返しは、カルデアで撮ったたくさんのポートレート。全てに彼の直筆メッセージ入り。ペンは自身を打ちあげたタイタンⅢEロケット(セントール)の形。

    聖ジョージから借りたデジカメが嬉しかった事と、今まで人物写真を撮ったことがなかった事もあり、あちこち撮影し回っていた様子。主人公にも見せたいが、データが多いし現像に時間がかかってしまうとしょげているので記録を再生して見せてあげると大喜びし、さらにそのお礼に主人公が宇宙船型のチョコを渡すと「やっぱりちゃんと現像してもらってくる!!」と喜び勇み、最後に主人公とのツーショット写真を撮るのであった。


    ボイジャーの『写真』とは、マテリアルにもあるが39枚の写真から成る太陽系全体を収めた太陽系家族写真(宝具のペイル・ブルー・ドットもその中の一つ)のことであり、この撮影を開始したのは1990年2月14日。この家族写真の他に数万枚もの記録写真をNASAに持ち帰ったボイジャーだが、当時の計画上ごくわずかな記録容量しかなかったので、エネルギー節約のため記録データは新たな写真撮影の度にその都度上書きされてしまう。そしてこの太陽系撮影を最後に、ボイジャーのカメラ機能電源は永久切断してしまったのである。

    小さな探査機が撮影した『家族写真』は、もしかしたらまだ彼の記録テープに微かながら残っているかもしれない。

    『もう一つの家族写真』の記録もいつかは消えてしまうけれど、現像されたポートレートはメッセージと想いと共に残り続けることを願いたい。


    ちなみにシナリオ内で出てくる写真データは、1部と2部で写っているメンバーが違う凝った仕様になっているため、是非見比べてみるといいだろう。



    2022年度編集

    10日かけて作り上げた妖精円卓領域(のチョコレート)編集

    モルガンからのチョコ。

    タイトルの通り、10日前から妖精騎士達を招集して円卓会議を開き、彼女達の協力のもと、10日間工房に籠って作り上げた、妖精国の女王のマスター(夫、或いは妻)への愛の集大成。

    妖精國のキャメロットを模したチョコであり、獅子王の方の義妹のチョコと同じコンセプトであり、向こうも円卓の騎士を動員して作っている。こんなところでまで対抗心を燃やさんでも…。

    こちらはメルヘン度ましましのデザインのキャメロットの城。お城の前にはチェスの駒っぽいデザインで作られた、『仲睦まじい女王と王女』、『幼き勇者将軍』、『信頼篤い騎士ふたり』、『どうかと思わないでもないが評価していた大臣』が並んでおり、彼女の乙女らしさが光る。また、ロケーションの中には秋の森――ウェールズを思わせる場所も存在する。が見たら何を思うだろうか…

    はじめは、ビルド星5等プロ級と道具作成EXの実力をフル活用した結果、リアルを追求した超精密、超精巧な城だったそうだが、「……これは食べ物には見えませんね」と気づき、作り直したらしい……。元々どのようなチョコだったのか物凄く気になるが、それはそれで物理的に重いチョコである事は容易に想像できるだろう。だって義妹(獅子王の方)がそうだったし

    因みに、チョコを渡した際にマスターをお茶会に誘っており、ハベトロットに準備を頼もうとしている。イラストにも紅茶が入ったティーカップがあるため、お茶会の真っ最中なのだろう。そして、この礼装のイラストの左上をよく見ると、ハベトロットが被っている帽子、靴、ハベトロットが好きな猫の置物が確認できる。おそらくは、ハベトロットの部屋で3人でお茶会を楽しんでいるのだろう。



    そして水着の方も、同じくメルヘン度たっぷりのブリスティン(23年の水着イベントの舞台である、ハワトリアで自分がオーナーを務めたホテル)を模したチョコレートを作って贈ってくれる。

    こちらは自分と過去の自分であるトネリコ(雨の魔女時代と救世主時代の2人分)、夫であり妻であるマスター(男性版と女性版両方)、専属メイド呪いの厄災のコスプレをした娘仲の良い友人の人形がその上に置かれている。

    ………なお、前回は作ってもらえたカナヅチ妖精騎士は今回は作ってもらえなかった模様。……まぁ、プライベートビーチを占領して仕事をサボってグースカ昼寝したり、マスターをランスロットしようとしてたし、是非もないね、うん。オマケに水着霊基の方もバレンタインの贈り物と称してモルガンブチギレ案件な行為をやらかしてるし……


    因みに、このチョコレートを完成させる為にマスターの霊基情報が必要であった為、トネリコの姿で2回マスターにチョコを渡している(男女両方のマスターを模した人形を作ったのもその為)。


    なお、このチョコレートを渡す直前まで、『チョコを食べて胸焼けしたら困る』という理由で高級マスカットを取り寄せ、マスターに急接近し、ずっとお互いにあ〜んし合うといういつも以上に大胆な行動をとっている



    一度食べたら(物理的な意味で)離れられないチョコ編集

    水着の方の皇女様とその相棒からのチョコ。

    透明のカカオシロップを使って作成した氷が如きチョコで、 硬い、とにかく硬い。

    ヴィイの魔力がたっぷり籠められた結果、ほぼ永久凍土そのものであり、ハンマーで殴ろうが釘で突こうが傷一つつかない上に、炎天下でも溶けることはなく、沸騰したお湯に放り込んでも無駄。

    そして口にすると舌が張り付いてしまい、来年のバレンタインまで主人公とアナスタシアがくっつきっぱなしになる。 「どうすればいいのかしら」とは皇女様のコメント。それはこちらの台詞である。

    同じ年の夏に友人となった自称マジシャンの彼女のバレンタインイベントのシナリオにて、「普通にクオリティ高いチョコで勝負するつもり」と言った結末がこれである。

    現実においても液体窒素(-196℃)で急速凍結された食べ物は釘が打てるレベルで固くなるうえに、口に入れると危険なことになるので、良い子は決して真似をしないように。



    愛情を込め過ぎた鳩チョコ編集

    んで、上記の皇女様の友人である自称マジシャンの彼女が作ったのはホワイトチョコでできた見事な造形の鳩チョコ。

    上記のアサシンの方の彼女同様、イベントシナリオはほぼ彼女のモノローグで語られており、こちらも相当な苦心の末に作り上げた力作である事が窺い知れる。

    原材料も一級品を惜しみなく使用しており、食べれば間違いなく美味しい。

    そう、食べられれば、だが…。

    どう言う事かと言うと、彼女は最後の仕上げとして隠し味にひとつまみの愛情と言う名の魔力をチョコに注ぎ込んだのである。その結果。


    ホワイトチョコで作られた鳩が、動き出したのである。


    もう一度言おう。ホワイトチョコで出来た鳩が、動き出したのである。めっちゃ動いているし鳴いているのである。


    どうやら込めた魔力が暴発して擬似的な使い魔となってしまったらしい。その為マスターは非常に食べ辛そうな様子だし……オマケに鳩に逃げられた


    もう一度言おう。ホワイトチョコで作った鳩に逃げられたのである。『手品ってすごいなぁ〜」とはコルデーのコメント。だからそれはこちらの台詞である。最早突っ込みが追いつかない。


    『ああもう!愛情なんて、愛情なんて……!込めないワケにはいかないでしょう、ばっきゃろーーー!』



    2023年度編集

    (物理的に)軽いお返し編集

    皇帝陛下からのお返し。

    チョコをもらった彼はマスターから「お返しは軽いものでいいよ」と言われ軽いものを選ぶことに。

    しばらくして、一室から物音がしたので入ってみると、そこには何かを作っているコンスタンティノス11世の様子が。本人曰く、「軽いものを作っている」とのことだが……。

    なんかすっごい気合いが入っていたが、本当に軽いものだろうか…

    そんな不安を募らせながらシミュレーターでお返しを受け取ることに。すると、彼は第三再臨の姿になり……

    「聖ウァレンティヌスを祭る日に端を発する、聖なるチョコレートを戴いた。」

    「ならば祝祭の式典を開くのは当然のこと。」

    「受け取りたまえ、我がマスター。これが君の望んだ軽いものーーー」

    「即ち、皇帝より贈るサーコート及びチェインメイル一式、である。」


    うん、確かに軽い。物理的には軽い。だが違う、そうじゃない

    そして品物も勿論だが、わざわざそれを手渡しするためだけにシミュレーターで音楽(生演奏)付きの大層厳かな祝祭の式典まで催して下さる陛下。これだから祭祀好きのローマは。いや民族的にはギリシャか……


    そのことを指摘すると本人も途中から気づいていたようで、止めようにも歯止めが利かなくなってしまったという。

    しかしこれを受け取るということは、コンスタンティノスがこれからも共に歩んでくれるという証。ありがたく受け取っておこう。

    ちなみに、魔術防御による火炎への耐性ボーナスが付いているらしい。



    2024年度編集

    黒鎧面頬編集

    丑御前からの贈り物。


    Fate/Samurai Remnantで彼女が正体を隠すために着込んでいた黒鎧の面頬。

    源頼光の父源満仲が作り上げた最強武者を育てる器にして殺戮の具足。

    装着すれば、精神の鎮静効果がもたらされBランクまでの精神的な魔術効果をキャンセルするという驚異的な効果を持つが……この面頬の真価はそこにはない。

    慈悲の一切なく、如何なる非道も迷わず実行する———鋼の精神を有する武者への近道。それこそが、面頬の真価であり、設計意図である。


    そんな面頬を模したチョコをいつもの狂気的な調子で嬉々としながら解説した……のだが、問題はこの後。


    その直後に出る選択肢で『沈黙しながら、少し視線を逸らす』を選択すると……


    (鈴鹿御前からも『ソレは引くっしょ』と引かれていたが本人はそんなことはないだろうと高を括っていた為)マスターの予想外の反応に激しく動揺し、仕舞いには幼児のごとく大泣きしてしまうという普段の彼女からは想像も出来ない有り様を見せてしまう。

    そして対応に困ったマスターが金時を呼ぼうとした途端にピタッと泣き止み、『ここでは何事もなかった、いいですね…?』と、自分の醜態がよほど恥ずかしかったのか、有無を言わさない圧をかけながら警告をしてくる。困る…


    因みに逆にもう一つの選択肢を選んだ場合、お返しとして『あなたの魂を……』と迫ったところで、カルデアの風気委員長こともう1人の自分である頼光が駆けつけ、一触即発の殺し合いになりかけるが…


    『__いい加減にしないと金時と2人で泣くよ』、『2人で家出してそのまま二度と……』


    と、こんな感じで半端脅す形で頼光諸共に仲裁(なお、イメージの中ではあるが金時も『え、俺っちも?』と困惑気味であった)するとめちゃくちゃ動揺して困り果てて降参するという、こちらも普段の彼女とは全く異なる一面を見せている。



    物理的に重い勢編集

    2021年度編集

    質量たっぷりのケーキ編集

    伊吹姉さんからのチョコ。

    文字通りチョコレートとココアをふんだんに使用した質量もカロリーもボリュームもたっぷりの「デビルズフードケーキ」。まさに色々とヘビー級のお味である(蛇だけに)。なんで人外美女でもこんなに違うのかパイセン


    このチョコケーキはもちろんお酒との相性も抜群なので、今夜みんなが寝静まったらコッソリ飲み会当然主人公は飲酒しないので自分だけという約束を取り付けたあと上機嫌で帰っていく。

    彼女が食べたいのはケーキかあるいはバーサーカー霊基ではモロにカミングアウトしていたのでやはり……。



    導きの神の加護その2編集

    双子神の妹からのチョコ。

    バレンタインとはいえあの超を通り越して過激レベルのシスコンお兄さんにとって、彼女からチョコを貰うなどガチギレ間違いなし案件では……と全マスターが震えていたが、なんと挨拶だけで逆に向こうから何かあげないのか?とアドバイスを送っている。

    それを聞いたポルクスが後日感謝の気持ちにと送ったのは、双子座の星図とマークや兄妹のシルエットが描かれたペイントチョコレートの詰め合わせ。


    主人公が喜んでいると、その後ろでお兄さんが「残念だがそのチョコはお前だけのじゃないぞ!自分も含めたカルデアにいる英雄たちにあげる加護チョコだから勘違いするな!ははは!(要約)」と説明をくれる。今なんて?


    言わずもがなだが、2021年時点で2人を除いてカルデアにいるのは別クラスの同一人物を含めるとサーヴァントだけでも298人おり、それに新所長やムニエル、シオンなどのカルデアスタッフにネモ・シリーズなども数えれば暫定でも300何人位はいるのだがその全員分を用意したということになる神様って凄いね。

    さらに今後主人公が縁を結んだサーヴァントが新たにやってくる事を視野に入れれば、年々その加護対象は増えていくことになる…………神様って本当凄いね。


    ポルクスは今日中に全部を配るつもりだと意気込んでおり、人数上間に合うのか一抹の不安はあるものの、そこはお兄さんの師匠や弟子たち旧アルゴノーツメンバーも手伝ってくれるに違いないから問題はないだろう。



    好き×6種類分編集

    ネモ船長ノーチラス船員たちのお返し。

    (メンバーの中には女性もいるが、本体が男性扱いだからかもしれない)


    初っ端からマスターにチョコを貰って動揺するネモが見られる珍しいシナリオ。

    もちろん抜かりのないマスターなので、他のみんなへの分もちゃんと用意してある。このまま自分が預かって皆に渡してもいいが、直に手渡しされた方がいい記念になると提案されたので早速メンバーに配り回って行く。十人十色の感想と反応を貰ったその日の夜、主人公の部屋にみんなで突撃をかまされ、それぞれが用意したお返しの詰め合わせを貰うことに。


    各シリーズのお礼内訳は以下の通り。


    キャプテン・ネモ…ノーチラスの模型。

    ネモ・マリーンズ…腕章セット24人分。

    ネモ・プロフェッサー…おそろいの眼鏡。

    ネモ・ベーカリー…チョコがけパン。

    ネモ・ナース…懐中時計。

    ネモ・エンジン…岩塩形のチョコ。


    そしてメンバーの小型フィギュアも同封。


    驚きと困惑で混乱する主人公にネモは「トリトンの神性を持つ以上、甘えたがりで、情が深くて、嫉妬深くて、独占欲が強いのが自分たちなんだよ」と忠言。

    とっても贅沢で素敵で重い教訓となった。


    ──────までは良かった


    この時点ではまだ(少なくとも画面向こうのマスターにとっては)微笑ましいお返しだったのだが、南米異聞帯に突入した際、ある場面でマリーンズ衝撃的な独白が行われる。

    この事実を知ってから改めてお返しを見直すと、別の意味が見えてくるかもしれない……。



    2022年度編集

    どっさりネタPart3編集

    恋多き妖精騎士からのチョコ。

    バレンタインの「バ」の字も知らずに見栄を張ってしまい、どのようなチョコを用意すれば良いか分からず困惑してしまうバゲ子。

    そんな中、何故か自分の部屋で勝手に食事していた予言の子(しかもその予言の子に上記の経緯を話したところ、頭オーロラ』とかいう型月でも最大レベルの罵倒を吐かれる始末)に助言とマーリン魔術(思想)による支援をもらう事に。


    そして当日、マスターの部屋にやってきた彼女が持ってきた物は、自分の姿が半分隠れてしまうほどの巨大なチョコであった。


    どこぞのインドの女神級にデカいチョコでも持ってきたのか、そんな事を考えてしまったマスターも多いだろうがご安心を。見た目は大皿に沢山のチョコが盛られたチョコの山で、至って普通のチョコである。遠回しな言い方ではあるが、本人曰く全部食べてほしいとのこと。

    そう、"見た目は"至って普通なのである。

    問題はチョコ一つ分の大きさで、なんとチョコ一つで一食分の大きさがある。それが山ほど積まれているのである。


    …一つ一つの味は違い、食べやすく、何より美味しいため、できれば三分の一くらいは食べてあげよう。


    なお、水着版では自身の仕事を手伝ってくれた事へのお礼も兼ねてロコモコ丼を振る舞ってくれるのだが、こちらはチョコの反省を踏まえたのか常識的なサイズに収まっている。尤も、バゲ子が食べる分のロコモコ丼(特大サイズ)が端に見切れていたが。


    2023年度編集

    超圧縮チョコボール編集

    型月最強生物の化身たる女神からのバレンタインチョコ。

    汎人類史の文化に疎いククルカンは、一大イベントを目前に火花を散らす女性陣を見てバレンタインをマスターを賭けた文字通りの闘いと勘違いしていた。

    幸い通りがかりの神父の教示により暴力沙汰は回避されたものの、今度はチョコレートの知識が無いため性質が近しいお姫様に相談するが、何故か「とにかく大量のチョコを集める」という結論になり、とある神霊が運営する工場からありったけのチョコをぶん取る暴挙をやらかす。

    こうして集めたチョコを素材に手作りして、マイルームに乗り込み主人公に手渡したものは、


    300万トンもの質量を圧縮しつつ太陽風でツルッツルに磨き上げた手のひらサイズの球体

    (しかも転送装置として空間を歪める機能つき)


    この女神、そもそもチョコレートが食べ物である事を理解していなかった。


    主人公にツッコまれてようやく失敗に気づき慌てて回収しようとしたが主人公が記念に受け取った為、無事想いは伝わったのであった。


    ………が。実はククルカンのチョコ受け取りイベントにはメインストーリー2部7章クリアを条件に解禁される分岐が存在し、そちらを選択すると彼女のさらなる胸の内が明かされる。


    関係ないがこのチョコの名称はオービット・ラディアンス・シング(Orbit Radiance Thing)である。(元ネタが「輝ける唯一の存在」である事を考えると、その意味は「輝く衛星に在る存在」となり太陽と地球を指す)



    2024年度編集

    どっかで見たことあるビッグコアラチョコ編集

    ワンジナからのチョコ。

    何もかもが初体験のワンジナにとって、チョコを渡すのも初体験。

    ドキドキしながらも渡してくれたアビーとの合作のチョコレートだが、そのチョコとは


    コアラのイラストが描かれ、チョコが包まれたビスケット。


    どこからどう見ても某製菓会社コアラのマーチである。

    しかも何気にレアイラストの眉毛付きコアラである。ここまででも中々のインパクトなのだが、真に驚くべきはそのサイズ。


    何とこのコアラのマーチ、リアルコアラサイズなのである。


    参考程度に、コアラの体長は成体で約60~85cm。当然一人で食べ切るには多すぎるので、ワンジナと友達になったちびっ子サーヴァント達と一緒に食べたそうな。



    温かい家族の食卓編集

    ビーマからのお返し。

    食べることも作ることも好き、宮廷料理人経験のある彼が全力で腕を振るった満漢全席さながらのスペシャルフルコース。

    「空腹は最高のスパイス」として、マスターと各地を歩き回って冒険、ほどよく疲れてお腹も空いたところで最高の料理を振る舞うという手の込みよう。

    彼が全力で料理をするのは、祝い事や、パーンダヴァ五兄弟の誰かに特別に喜んでもらいたい時といった家族関係。

    家族に振る舞うような料理を一介のマスターである自分に振る舞ってくれた_____その意味を悟ったマスターは、むず痒いような、気恥ずかしいような、ほっとするような胸の中の熱を覚えるのだった。


    そしてこのお返しの真価は礼装のテキスト。

    食事に同席&マスターの話し相手として呼び出されたによると、ビーマが存分に嬉しそうな顔で調理をするのは「100%信頼のおける、裏切りも何も心配しなくていい、心から安堵できる間柄の者」……即ち兄弟だけで祝いの食事をしているときのような喜びを感じている時だとか。


    礼装イラストには大量の料理が並んでいるがビーマ曰くこれでも第一弾。マスター1人では食べきれないほどの量だが、ビーマが大食漢であること、身内であるアルジュナも呼ばれていることからあまり問題は無い(はず)。

    戦乱の世に生きたビーマが、生前気を許せる相手が家族だけであったこと。そしてその「家族」の枠組みにマスターも組み込んでくれたこと。お返しの量もさることながら、シナリオ自体も中々の重さである。

    余談だが、この礼装テキストがビーマとアルジュナの会話が初めて交わされた……アルジュナからビーマへの呼び方が判明したイベントだったりする。



    マスター以外への愛が重い編集

    2021年度編集

    私たち、幸せになります(物理)編集

    夏のブリュンヒルデからの贈り物。

    妹さん達と作ったホワイトチョコレートの特大ウェディングケーキ。(当人もウェディングケーキという単語はさすがに知らなかったらしく、指摘を受けてアワアワしていた)

    「想いは大きければ大きいほど良い」という三人の助言を真に受けた結果こんな大きさになってしまったとか。カワイイな。

    さらにケーキの真っ白な外見とてっぺんの山小屋は、最愛の人と出逢った雪山『ヒンダルフィヨル』と彼女が眠っていた『炎の館』をイメージしているとの説明という名の惚気話つき。


    ここまで来て察しのいい方もいるだろうからあえて疑問を投げる。



    「これ送る相手間違えてるやつでは?」



    主人公が指摘すると何やらしどろもどろになるブリュンヒルデ。なんと全く同じものをシグルドに作って先に渡していたのだった。だが、自分達がこうして巡り会えた「機会」と「奇跡」をくれたのは他ならぬ主人公なのだから、まずはその感謝の気持ちを表さなければ納得できなかったという彼女なりの配慮であった。たとえ『人理修復』という限られた時間であっても、最愛の人と妹達と一緒にいられる事は、生前は悲哀に満ちた人生を送ったブリュンヒルデにとってはまさに『天にも昇る幸福』であることには間違いない。


    つまりマスターはバレンタインチョコと一緒に特大の結婚報告とその引き出物を貰ったことになるのである。

    末永く爆発しろ。そして、幸せならOKです。

    あと惚気に隠れて忘れてしまいがちだが、このチョコレートケーキにはワルキューレ四人分の加護が込められている。つまりはマスターもまた何かあればヴァルハラ案件待ったなしであることを身に刻まなくてはならない。



    私たち、幸せになります(物理)Part2編集

    水着パイセンからのチョコ。

    言うまでもないが愛する人とのラブラブハート型チョコ。そしてこちらはリアルに結婚報告と引き出物。主人公にもストレートに「義理」と書いてついでと言う。

    とりあえず貰ったものだしパイセンも食べろとの事なので遠慮なく食べようとすると……

    項羽側から齧ろうとすると冒涜だと怒り、虞美人側から齧ろうとすると先輩への敬意がないと怒り、当然逆もまた然りかつ真ん中から真っ二つに割るのも縁起が悪いから禁止。食べるためには丸呑みするしかない旦那の方がもう少し寛大ですよパイセン


    そんなパイセンは最近変な寒気がするとのことで、主人公の提案で一枚は悪霊払いも兼ねてお供え物にすることにした。そんな食べにくいチョコでも推しからのプレゼントだからなのか謎の背後霊は喉から手が出るほど欲しいようだ…



    姉との思い出編集

    姉上大好きシスコン弟カッツのお返し。

    まず初っ端からバレンタインデーなので姉上に言い寄ろうとする輩がいないかの監視に付き合わされる主人公。しかも選択肢でちょっとでも「かもね〜」な素振りをみせたら即刻斬ろうとする。なんでさ。あとその人あなたがたのマスターなんだから斬ったらもれなく姉上も消えますよ。

    さらにノッブと喧嘩する沖田ちゃんや、森くん茶々など、身内からぐだぐだメンバーにまで嫉妬するカッツ。メンドクサいなぁ…と思っていたら最初は息巻いていた彼も楽しそうなノッブを見て「やっぱり自分なんか…」としょんぼりしてしまい、励ますためチョコを贈る主人公。

    するとお礼に持ってきたのは木彫りで出来た百舌鳥の置物。カッツが生前鷹狩りのために飼っていた鳥であり、唯一ノッブに褒められたものであったとか。

    こんな自分でも気にかけてくれるのだから、姉上はあなたを気に入ったのかもしれない…といつも通り自嘲気味かつ卑屈に笑うカッツだった。


    冷静に考えてみれば姉弟の一番の思い出の象徴をお返しに渡すという事は、間接的に自分と姉の繋がりをマスターに見せつけたことになる。



    2022年度編集

    臣下の矜恃編集

    フェイカーからのチョコ。

    もう彼女のことを考えれば分かってしまうのでぶっちゃけると、心愛する我が王達を象ったチョコの彫像である。


    せっかくのバレンタインデーなので顔を合わせると気まずいだのなんだのはこの際言ってられないからと、主人公を引っ張り出して試作したチョコあれこれを試させてくる(どれもこれもが視覚、嗅覚、触覚、聴覚それぞれを重視した個々でインパクトがある代物)

    ──────が、試作に乗じて神代の酒を使ったチョコカクテルを一人で30杯も飲んでしまう若干のポンコツ(その辺も臣下だけに王と似ちゃうのだろうか)をやらかした後、「やはり私にはこれしかないな!」と言って制作したのが上記のチョコ。

    プロポーションなどは全て目分量だが、髪の毛一筋たりともズレがないはず、とは彼女の談である。

    まさにベストを尽くさないのかならぬベストを尽くし過ぎたチョコ。

    先生もニッコリもとい大層羨ましがりそうである。



    姉()との思い出Part2編集

    聖なる守護の騎士からのお返し。

    シミュレーターで偶然鉢合わせると、最初はどうしたのか訊ねてくるもあらかじめガレスからバレンタインについて聞いていたので「期待してもいいのかな……?」とはにかみ混じりの笑顔で問いかけてくる。主人公もちょっと恥ずかしげに「………うん」と頷きチョコを手渡すと、受け取ったパーシヴァルは「マスターの想いが込められているのだから、大切にしよう」と笑顔で返してくれる。

    (もうこの時点で乙女ゲームも真っ青なレベルの甘々で濃厚な空気が醸し出されている…天然コワイ)


    「こういう事は慣れてるのか」と主人公に問いかけられ、「自分はたくさんの人達の想いを見つめて来たからそうかもしれないね…」と言うパーシヴァルだったが、ふとかつて自分が口付けを捧げた女性を話題に出し、「自分は時に、無垢や純潔と言われることもあるけれど、それほど清らかな訳ではないんだ」と何処か悲しそうに呟く


    そう考えたのは地下図書館で読んだ自身をモデルにした楽劇「パルシヴァル」の中で、自分の一連の人生が『美しい物語』として紡がれていたから。だが、果たして自分はこの物語のように美しく生きたのだろうか。彼女を愛したのもその処遇を知った憐れみと同情からかもしれず、その想いが『恋』だと自覚なくちゃんと伝える事の無いまま終わったのかもしれないし、はたまた口付けの後で「魔女め!!」と罵ってこっぴどく拒絶したのかもしれない。自分自身は果たしてこんな風にきちんと人の想いに応える事が出来ていたのだろうか……と苦悩するが、英霊の自分が悩んでも埒が明かないと割り切り、「人生の物語」が美しかったかどうかはマスターの想像に任せることにした。


    ここでようやくお返しが手渡されるのだが、それは一輪の美しい花

    自身が「ロンギヌスの槍」を手にした時周りに咲いていた、自分の人生の中で一番綺麗だと思った花。

    主人公に渡したこれはマーリンが魔術で再現した造花だが、マスターが自分の物語を創作と同じ位美しかったと言ってくれた様に、この花もきっと本物と同じ位綺麗だから「想いの答礼」に相応しいはずだ、と…。それに応えるように主人公が「大切にするよ」と返事を返すと、白光の騎士は嬉しそうに微笑むのだった……で、終わるのが通常だが。

    実はブリテン異聞帯をクリアしている人にはまだちょっとだけ続きがある。


    お返しを渡した後パーシヴァルは、恥ずかしそうに「ついでにもう一つマスターに頼まれて欲しい事がある」と切り出す。

    実はもう一人どうしても贈り物を渡したい。いや、渡さないといけない『とても大切な人』がいるのだと。


    そう。妖精國における自分の義姉である。


    2021年クリスマスイベントの件から彼女が自分を意識している事に薄々勘づいており、その後カルデアの記録を見た事であちらの世界における自分との関係性を知ったパーシヴァル。当たり前の事だが異聞帯で主人公達の仲間になった「彼」は、カルデアにいる汎人類史のサーヴァントたる「自分」とは別人であり、あちらの彼は彼なりの「騎士の矜持」を持って『美しい人生』を生きた。とはいえど、メリュジーヌが自分と顔を合わせた時に見せる表情や言葉、さらに「彼」が彼女に向けていたであろう真っ直ぐで確かな気持ちを考えると (恐らくは同じように姉を持つ弟として) 自分にも通じるもの、受け継ぐもの、大切にしたいものがある。

    それなら自分にも出来ること、伝えられることがきっとあるはず。

    パーシヴァルはマスターと共に、一歩踏み出す決意をするのだった───


    と、この様に甘々とシリアスが絶妙な加減のシナリオとなっているが、ぶっちゃけると8割がたが自分に関わった女性に対する特大感情の話で占められている

    「人の想い」を何よりも大事にするパーシヴァルからすれば彼らしいが、元カノ(?)と別世界における義姉の話を延々聞くのは中々に『重い』。


    メインストーリーの進行度によっては受け取ることが出来ないもの編集


    2022年度編集

    白く爽やかな容器いっぱいに詰められた、真っ黒な塵編集

    オベロンを騙る者からのお返し。

    一応、条件を満たさない場合でもシナリオは見れるが、その場合はお返し礼装を受け取ることが出来ず、この際に『もしこの先、君がどうしようもない終わりを迎えて、まっさかさまに堕ちる刻が来るなら……その時はもう一度、きみからの贈り物を受け取ろう。』と言う意味深な台詞を残すのみである。


    そう、彼からの真のバレンタインのお返しを受け取る条件、それは、メインシナリオ第2部の妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェをクリアして、オベロンを霊基再臨第3段階目まで解放する事で現れるもう一つの選択肢を選ばなければ受け取ることが出来ないのである。

    そして、トゥルールートでは、アルトリア・キャスターの協力のもと、彼の夢に干渉する形でようやく本当の彼にバレンタインのチョコを渡す事が出来る……のだが、邂逅早々「うわ、キモッ」と言われるわ、黒光するGが湧いていそうな汚い部屋に心象風景を変えるわ(背景が暗転するのではなく、スライドして入れ替わるという何とも適当感あふれる仕様)、チョコを受け取って「うわぁ、やっぱりね!ありがとう、嬉しいよクソヤロウ!」と黒い笑顔で感謝という名の罵詈雑言を言われるわ、ひでぇ対応の数々である。(チョコを渡す際の効果音から察するに主人公の方もチョコを投げつけており、こっちもこっちで大概である)

    とはいえ、受け取ったチョコを床に落とすような事はしないし、嫌がってはいるものの、夢に“入れる”=“話くらいは聞く”、(中身はあれだが)きちんとお返しを用意しておくなど、悪態は付きつつも彼なりの誠意はあるようである。

    で、肝心のお返しの方だが、相棒の白い大きな雌蛾などの虫が描かれた爽やかな色彩の容器いっぱいに入れられた真っ黒な塵……どう見てもドロップアイテムの一つである『虚栄の塵』である。しかも舐めると塩の味がするという、まさに塩対応。

    外側は真っ白だが、内側は真っ黒と言う、まさに詐称者である彼らしいお返しである…


    『中身の価値はもう過ぎたものだけど、入れ物の輝きだけは、変わらないものかもね?』






    しかし、よく考えてほしい。確かにお返しはとてももらって嬉しい類のものではなく、事実、中身を見た主人公も「オーベーローンー!」と憤慨している。

    だが、その入れ物である箱の方に視点を移すといろいろと考察できるものがある。本当に適当に済ませるつもりなら、わざわざ凝った装飾の施された箱など選ばないであろう。外見で期待をさせておいて……という嫌がらせ目的であったとしても、件の箱にはオベロンの使い魔であるブランカの装飾が施されている。ブランカは白いとはいえ「蛾」であり、あまり装飾の題材には選ばれないであろう生物である。

    これは、「入れ物はオベロンが自分で作り上げたものである」ということの証左ともいえる。そしてもう一つ最も重要なことがある、それは「この大嘘吐きは、本心や本当に大切なことは口にしない」ということ。




    身勝手な劇作家からは散々いいように使われた挙句「現実に値しない」の一言で貶められ、世界からは「滅ぼすものであれ」との役割を押し付けられ、自分でも自らの言葉の何が本当で何が嘘なのかわからなくなってしまった彼の本心がどこにあるのか……それは諸兄ならびに諸姉の判断に委ねられている。



    ちなみに、彼はこれまでのチョコイベントでとんでもないチョコが作られてきた事を結果だけではあるが聞いていたらしく、『動き出したりボスになったりする怪異なんだろ?』と尋ねてくる。この際『そうなるように作った』と冗談なのか本気なのか分からない解答を選択すると…


    『マジかよ!イヤがらせばっかり上手くなってんじゃねぇか、おまえ!?』と、驚愕と呆れと怒りが入り混じった本音ダダ漏れの魂の叫びを上げたりしている(本人も迂闊だったのか、声を荒げた直後に我に返ったような反応を見せている)。


    余談だが、このメインシナリオを進めないとお返し自体を貰えない仕様に関して意見があったのか、2023年以降のバレンタインイベントではこの件に関する注意書きが追記されている。




    関連タグ編集

    Fate/GrandOrder チョコ礼装 お返し礼装


    バレンタイン バレンタイン激重四天王


    ガレス(水着)…親記事のモードレッドと同じくらい、いやある意味彼女より軽いお返しだったサーヴァント。彼女のお返しはキンキンに凍ったスポーツドリンクで、チョコでさえなかった。モードレッドと違い2022年実装で尚且つ水着サーヴァントでこれなため、ある意味話題となった。

    つまりこの姉にしてあの妹ありという事である。

    とはいうものの、数多くの英霊と契約し、沢山の贈り物や愛情(軽いものや重いものを含めて)を受け止めるマスターを気遣ってのことなので、理由としては至極真っ当なものである(実際マスターも助かるとコメントしている)。


    武田信玄(武田晴信)…彼のお返しは愛車の黒雲に乗って現在の甲斐国(山梨県)をドライブデートという、重くはないがこれはこれで乙女ゲー全開なシナリオ……が、実は序盤で主人公がチョコを渡す場面にて出てくる映像が薄紅色の包装紙に赤いリボンを巻いた、明らかに一人だけ特別製と分かる仕様となっており、まさかのぐだ側が重いパターンなの?!と一部のマスターがザワついたとか……


    アシュヴァッターマン…バレンタインではマスターから貰ったチョコをホットミルクに溶かしたドリンクをくれる(そして彼と語らいの時間を過ごす)のだが、2023年クリスマスイベントではルビーの腕輪をくれた。

    しかもこの貴石(ルビー)には、かつて3000年という悠久の時を旅し終えた先達者かつバラモンとしての永劫の祝福という加護付き。

    お前、バレンタインはまともだったのにどうした……インドだから仕方ない ? そっかぁぁ……

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