概要
清代の宮廷料理で、中国料理の最高峰と称される。満族と漢族の料理を合わせた宴席という意味。
当時は官宴と呼ばれる早い話が「官官接待」の為の宴席だった。
食通と言われた乾隆帝の代に始まった宴会料理で、最初は満州料理に山東料理を組み合わせたものであったが、西太后など後の時代になると広東料理など南方の料理の要素も加えるようになる。ツバメの巣・フカの鰭(ひれ)、熊の掌・駱駝のこぶ・蛇・猿など山海の珍味を集めている。
2日間にわたって100品以上の料理を出す。名前こそよく知られているが、実際に食べられる店は極めて少ない。
香港や中国などの高級レストランなどの「満漢全席の料理の中から選りすぐったものだけを出す」というコースでも昼と晩の2回に分けるなどはザラである。