いささかに 賤しとは思えど なかなかに 棄てがたきものか 酢豚の味も(中島敦)
下味と衣を付けて揚げた豚肉と、タケノコ・タマネギ・ピーマン・にんじん等の
野菜の素揚げを炒め、甘酸っぱいあんをからめて作る。
メインを鶏肉に変えた「酢鶏」は定番アレンジメニューのひとつ。
もとは広東料理の「古老肉」。古くなった豚肉を美味しく食べるため、考案されたもの。パイナップルが入れられるようになったのは清朝中期。外国人を引くため、高級なものを使い、華美にしようという考えから入られるようになった。
また、北京式の「糖醋肉」もあり、こちらはシンプルなもの。具材は豚肉のみ、または豚肉と玉ねぎのみ。味付けも酢と砂糖、醤油でスッキリした味わい。パイナップルも入れない。
まず酢豚にパイナップルを入れる派と入れない派に分かれる。
入れない派の主な理由は
- 何故フルーツであるパイナップルを温めねばならないのか?
- パイナップルの甘さと酢豚との相性に疑問を感じる。
などといった理由が挙げられる。
このように虐げられているパイナップルの名誉のために一言、パイナップルを入れると豚肉が柔らかくなるという利点が挙げられる。(だたし、肉を柔らかくする酵素は熱に弱いため、熱処理されている缶詰のパイナップルだとその効果はない)
学校給食ではパイナップルどころかレバーが入り全くの別物と化してしまうことも…
ちなみに本格的な中華料理店などでは酢豚どころか具が一つもなく黒酢で調理した酢豚なども存在する。
酢豚にパイナップルを入れる入れないに関しては、一歩間違えればこちら並の被害が出かねないレベル。パイナップルは後で食べる場合でもどけてしまうと……と言う事でかなり面倒な事になるかもしれない。
凰鈴音(酢豚という愛称で呼ばれることがある。)
ぐらぶるっ!(酢豚にパイナップル論争で宗教戦争が起きるらしい)
海外でパイナップル論争が起きている料理。最近、入れない派の怨念と憎悪がふんだんに詰まった怪ゲーがSteamで発売された。