概要
中国の浙江、江蘇と安徽の料理で様々な肉類や魚介類に野菜や山菜などを炒めてはスープを加えて煮込んだ後に最後に水溶き片栗粉でとろみをつける中華料理の一つ。
「五目うま煮」とも言われて、この料理をご飯の上にかけたのが中華丼である。
いわゆる町中華の定番メニューの1つだが、中国本土にも「全家福」という似たような煮込み料理が有る。
こちらは同じ名前で呼ばれていても地域によって違いが有るが、様々な素材を使った炒めものor煮込み料理である点は共通している。
また、八宝菜の元になったと思われる全家福は、お目出たそうな名前から判る通り、元々はお祝い料理である。(日本においても、がめ煮こと筑前煮に代表される複数の素材を使った「煮しめ」がお祝い料理の1つである事に似ている)
尚、八宝菜の「八」は「8種類」という意味ではなく単なる「多くの」の意味である為、具材は8種類きっちりでなくても問題なく(名前から8種類がほとんどだが)、種類は決まっていないが豚こま・葉野菜(キャベツか白菜)・ニンジン・タケノコ・シイタケ・エビ・イカ・うずらの卵が定番食材となっている模様である。
ちなみにpixiv上は料理としての八宝菜よりもこの料理が名前の由来になった忍たまの稗田八方斎やらんま1/2の八宝斎の方が多い。