「血!血!血ヲヨコセェェェ!!」
プロフィール
真名 | エイリーク・ブラッドアクス |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 男性 |
身長 | 195cm |
体重 | 115kg |
出典 | 『ファグルスキンナ』 |
地域 | ノルウェー~イングランド |
属性 | 混沌・中庸・人 |
好きなもの | 血 |
嫌いなもの | 負ける事 |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | 蒼月タカオ |
CV | 安井邦彦 |
奥様は魔女っぽい。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆2。
メインシナリオでは、第1部3章『封鎖終局四海 オケアノス』にて黒髭が率いる海賊船のメンバーとして(ヴァイキングと海賊が同一視か)立ちふさがったが、比較的早い段階で退場してしまった。
真名
九世紀頃のノルウェーを支配した王にして、ヴァイキングの首領、『エイリーク1世』。
通称「血斧王」として恐れられた……といっても、王として君臨したのはわずかに三年程度。王位を追われてからは、イングランドに逃れ、一地方の領主となっただけの存在に過ぎない。にもかかわらず、彼の異名が轟いたのは、王位に就くために兄弟姉妹を皆殺しにする残虐性と、それを後押ししたと言われる魔女グンヒルドの存在があってこそ(グンヒルドはエイリークの口を借りて人格が出てきた時に聖杯を「聖杯如き」と言い放っており、非常に強力な魔女であることが窺える)。
人物
狂化ランクが「B」に到達しているために、案の定他者との意思疎通は不可能であり、殺意の籠った狂声を上げるだけ。第1部3章に登場した面々の中で、彼だけキャラクター性が皆無であった。
……と、思いきや実は普通に喋れる。
本来の一人称は「私(わたし)」、たまに「おれ」。
残虐な伝承に反し、為政者としての側面を感じさせる理知的で気さくな男。主人公にも世界の破滅を食い止めるために召喚して使ってくれたことに対し感謝している。終局特異点での戦いで明らかになったときは、猛獣のような面しか見せていなかっただけに共闘中の海賊達を大いに驚かせた。
愛妻であるグンヒルドの力を借りることで稀に理性を取り戻す……のではなく、意図的にそう振舞っており、自らの意志で狂化ランクを変動させる事が可能な、稀有なタイプのバーサーカー。
なぜ普段は理性ゼロのケダモノとして振舞っているのかというと――
「グンヒルドがな……おれがほかの女性と会話をすると拗ねる……だけならまだ良い方で、下手すると相手に呪いをかけてしまう……」
下手に妻を嫉妬させると、最悪相手がとんでもないとばっちりをくらってしまうため極力狂化しているらしい。それと当人も伝承故にバーサーカーのクラスでしか呼ばれる機会がないために、狂戦士ムーブもそんなに苦ではないらしい。あまりに一途&強すぎる奥さんを持つ旦那さんも大変だ。
グンヒルドは、夫が聖杯戦争で召喚される事に否定的であり、もし夫を召喚した場合(座から干渉して)そのマスターを殺すと言っている(この時「普段ならば~」と語っており過去に召喚したマスターを呪い殺した経験があることを仄めかしている)が、今回は人類史滅亡の危機という緊急事態であるために、特別に夫を使役することを許可している。意外にも物分かりは良いのだろうか。
ただし、時折どこからともなく彼女の言葉が降り注ぐことがあり、エイリークのマスターであり続けるためには、その言葉にきちんと耳を傾けることが肝要となる。ただ死してなお夫の敵を呪ったという逸話を残しており、夫経由とはいえサーヴァント化した存在に対して逆口寄せをおこなったりと、未だにその実力は計り知れないところがある。一番怒らせたらヤバい人なのは明白である。
バレンタインイベントにて彼にチョコを渡すと、彼女からの礼状を受け取るのだが、
『いつもコキ使ってくださってありがとう呪うございます。
あまつさえわたくしの夫にチョコなど無礼者ありがとうございます。
お礼に今度呪うお祝いの品をお届けしたいと思いま呪う』(原文ママ)
……と、明らかに殺意100%の内容が書かれてある。
因みにこの礼状、上部分を見ると『迎春』と書かれている。もはや感謝ゼロである。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B+ | B+ | D | D | C | C |
保有スキル
狂化(B) | 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 |
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支援呪術(C→C+) | 敵対者のステータスを1ランクダウンさせる。夫に負けず劣らず悪名高い女魔術師・グンヒルドによる呪い。英霊の座から遠隔操作していると思われる。 |
戦闘続行(B) | 往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、粘り続ける。 |
血啜の獣斧(A+) | ハーフデッド・ブラッドアクス。後述する通り本来は宝具。 |
宝具
血啜の獣斧(ハーフデッド・ブラッドアクス)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~2
- 最大補足:1人
彼が振るう巨大な赤黒い斧。かつて打ち倒した魔獣を加工し、斧に仕立て上げたもの。
驚くべきことに、斧にされたこの魔獣はまだ生きているらしく、栄養分としての血液を求めて血を啜り続けることで生き延びている。一定時間血を与えないと飢え死んでしまい、武器としての威力は見る影もなくなるため、定期的な血液補給が必要となる(『FGO』では真名解放は行われない)。
また『FGO』では強化クエストをクリアすることで、第三スキルとして使用可能になる。(スキルとしてはランクA+となる)
血塗れの戴冠式(ブラッドバス・クラウン)
- ランク:B
- 種別:対人宝具(自身)
- レンジ:0
- 最大補足:1人
「血ダ……血ダァ……血ダアアァァァーーーッ!!」
「ドララララアッ!ブラララララアアァァッ!!」
自身の近しい親族を悉く討ち果たし、ノルウェー王に名乗りを上げたという逸話の具現化。
グンヒルドによる狂化ドーピングにより、自身のダメージなど意に介さずに、敵に突っ込んでミンチにする。当然ながら、自身もそれなりにダメージを負う。対軍宝具ではないものの複数を相手にするのに適した宝具。ただし、帰還した際のダメージもその分深刻である。回復手段を持たないまま、この宝具を使用することは控えた方が良いだろう(ゲーム中でも攻撃後にダメージを受ける)。
ゲーム上での性能
カリギュラと対を成す初期☆2(UC)ランク。
カリギュラよりHPに比重が置かれているもの、両者でそこまでの大差はない。
《Quick:1/Arts:1/Buster:3》と、カードの配分はバーサーカー型そのもの。
自陣では「支援呪術(C)」による敵単体への攻撃・防御ダウン、「戦闘続行(B)」によるガッツ(HP0から1度だけ復活)付与と、相手を弱らせながら粘る戦法を用いるのがオススメ。NPの回転率が低いため、パーティーに編入するなら、最低でも限界突破済み「龍脈」、贅沢をいえば「カレイドスコープ」などのNPチャージ系概念礼装が欲しいところ。兎に角持久力を強化することが重要だ。
宝具『血塗れの戴冠式』のカードの種類はBusterで、【自身に1ターン攻撃力UP+敵全体に強力な攻撃+自身のHPが1000減少(デメリット)】の効果を持つ。先に攻撃UPのバフ効果が入り、さらにこの効果はオーバーチャージで向上するので、単発よりは宝具チェインを狙った方が威力が上がる。しかし使用すると反動ダメージが入るので、瀕死時に使うと自分も戦闘不能になるので注意。ギリギリな時はサポートで回復するか、自前のガッツで乗り切りたい。この反動ダメージを利用し、アーラシュと同じ要領で「宝具→退場→控えサーヴァントに交代」という戦術も可能。威力も☆2でダブりやすいだけに宝具レベルが上げやすく、バフ効果との相乗で☆2らしからぬ高威力を発揮が可能。
2016年3月23日実装の『サーヴァント強化クエスト 第1弾』の、七騎のピックアップサーヴァントの一騎に選出された。その強化内容はスキル「支援魔術」の強化(C→C+/攻撃・防御ダウンの低下効果UP)と、エイリーク本人の強化というより手助けする奥様がちょっと本気になったご様子である。これにより、本来エイリークより上手の相手に対しても大ダメージを通せるようになった。
さらに2016年8月4日実装の『サーヴァント強化クエスト 第4弾』でも対象サーヴァントに抜擢。
第3スキル「血啜の獣斧(C)」が追加された。効果は「自身の弱体状態を解除し、3ターンの間最大HPをアップ」となる。HP上限は最大で3000まで上昇する他、回復能力も併せ持つので、実質「仕切り直し」スキルの上位互換スキルである。これにより、宝具使用時に体力減少のデメリットを気にせず使用することが可能となった。なお『血啜の獣斧』は宝具だが『FGO』ではスキル扱い。
奥様が魔女(呪)
2019年9月に始まった恒例行事の『ネロ祭』改め『バトル・イン・ニューヨーク 2019』では、高難易度クエストに登場している。クエストの相手はエイリーク一人のみで、行動回数も2回だけであるが、場外(というか英霊の座)で奥様が目を光らせており、毎ターンこちらのサーヴァント1騎に対する呪いを含めたデバフ地獄とエイリークへの防御バフ(ゲージ1本目では防御力アップ、ゲージ2本目では回避、ゲージ3本目では特殊耐性)を付与する。しかし、エイリークが宝具・クリティカル攻撃・味方撃破のいずれかを発生させた次のターンは、奥様はその活躍に見惚れてスキルを使用しない。特にクリティカルは特殊スキル「振りかぶり」を使用した次のターンに必ずくるため、タイミングを読みやすい上に無敵・回避で凌いでも問題ない故に、一気に反撃をする狙い目である。
なお、エイリークを魅了状態にした場合、奥様がブチ切れて全体に呪厄状態(呪いによるダメージ増加)を10個もブチ込んでくるというえげつない報復に。1個辺り+5%とそれほどではないとはいえ、宝具で魅了を付与するエウリュアレやカーマだとその都度受けるのでそれなりに鬱陶しい。前述したようにカウンターが攻略の基本であるために、この2人の起用は避けた方が無難であろう。
関連人物
生前
生前の妻にして黒魔術師であり、現在も英霊の座から干渉してくる。
相思相愛なのだが、あまりに嫉妬深すぎて色々苦労させられている。
グンヒルドが生前に詩人に創らせた物語の中で、エイリークの祖先だと書かれている。
また、死後はオーディンの元(もしくはヴァルハラ)へ迎えられたとも言われている。
エイリークと同じく、北欧の伝承に登場するバイキングの王(こちらも九世紀の人物)。
上記する二人の娘アスラウグを妻にしている他、エイリークは彼の子孫という説がある。
ハーラル一世
実の父親で『美髪王』の通り名を持つ。恋人の姫君から「ノルウェー全土の王でなければ結婚しない」と言われた為、文字通り全土掌握をやり遂げ初代統一王となった、あの息子にしてこの父親ありの方。国統一への誓いとして、一度も髪を切らず梳かしもしないという誓いを立て、当初は「蓬髪(ボサボサ)のハーラル」と言われ敵味方両者から馬鹿にされていたが、専制君主となって髪を整え直した所、イケメンばりのサラサラヘアーになった事から「美髪王」と呼ばれたそうな……
Fate/Grand Order
契約したマスター。自分を人類を救う戦いに加えてくれたことに感謝しているが、グンヒルドに定期的に監視されている彼/彼女に負い目も感じており「ファイトだマスター」などと励ましている。
第1部3章で共演した海賊船の上司。彼からは「あいつは我らの中で一番の小物」とディスられていたが、こちらもこちらで「女性に夢を見すぎであろう」と苦言を呈するなど、辛辣な評価である。
数少ない交流相手。グンヒルドに気を使ってくれて、自分の言いたいことをフィーリングで理解してくれるので「呪術の出来る女性は最高だ!」と絶賛した。何気にバーサーカー繋がりでもある。
イベント『ミスティックアイズ・シンフォニー』において、彼女に勝手に斧をデコられて、キレて襲いかかった……と思いきや、グンヒルドの方がキレていたのでそれを誤魔化すために狂化したふりをしただけだった。しかし、一通り追い回してから引き際が分からなくなって余計に困ることに。
真面な感性の戦斧使いバーサーカー繋がり。エミヤ同様に「君」付けで呼んでいる。
上述のなぎこさんの件を誤魔化すために「斬られてくれないか」と無茶振りをした。
余談
最初期に実装されたサーヴァントなのだが、上述の通りグンヒルドという特大の地雷を抱えているためか、イベントでの出演率はヘシアン・ロボ並み(実装時期を考慮すればダントツ)に低く、めぼしい所と言えば『ギル祭』のエキシビションとして出場したぐらい(上述した「奥様は魔女」)。
本作では言語能力というかコミュニケーションに問題があったり、それとは逆に常識的すぎてアクの薄いサーヴァントは、扱いづらく出番に恵まれない傾向にあるのだが、その中でも彼はぶっちぎりの不遇である。というより、本人も皆の安全のため意図的に出番を減らしている節があり、そういう意味では返ってキャラ付けに成功しているのかもしれない。最近は若干出番が増加している。
こちらもグンヒルド絡みだが、夫婦共々人理焼却に耐性を持っている可能性が指摘されている。
なお、グンヒルドの考察だが少なくとも
- 人理焼却及び白紙化は無効
- ビーストを単騎で捩じ伏せられる
というチートどころではない騒ぎである可能性がある。
その一方で、この能力が故に「『FGO』の物語で起こっている事態を人理存続の危機だと全く認識していない」とも言える。そんな超越者過ぎる存在に愛されたエイリークは幸なのか不幸なのか……