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概要

743年頃(作品世界での年号)に出現し、人類の大半を食い尽くしたとされる謎の存在。

大きさは3メートル~60メートル(大半は3~15メートル)と幅広い。

ほとんどは人間の男性のような体つきをしているが、まれに女性のような外見の個体も存在する。こちらのタイプにも生殖器は無い。

が人間と比べると非常に多く、爬虫類のような種類に別が無い歯をしている(すりつぶすことより噛み切ることに向いた形状)。

普通の人間とは若干異なる姿の巨人も存在する。

目の部分から筋肉が見えている骸骨の様に痩せ細った巨人、あばら骨がむき出しで両腕が細くて両足が太い巨人、両手両足がやたら細くて胴体が丸い巨人、ブルーベリーみたいな色をした全裸の巨人と非常によく似た容姿の巨人も存在する。

また、巨人は見た目に反して、その巨体を自重で潰さないようにするためか密度は低く体重は軽い。普段はのそのそしているものの機敏に動く事が出来る。

その容貌はぶっちゃけアヘ顔変顔同然のしまらない表情も多いが(本編中でも兵士たちの一人が『面白い顔しやがって…!』と毒づくシーンあり)、無表情真顔イケメンのもいて、後述の特殊な巨人たちのような例外も存在する。

驚異的な生命力再生力を持ち、大砲で体が半分消し飛んでも動く事が出来る。をぶっ刺されてもほとんど反応を見せないなど痛覚にも疎い。

後頭部より下のうなじにかけての縦1m幅10cm(巨人のサイズには関係なく共通)が唯一の弱点で、死んだ巨人の肉体は気化するように朽ちて消滅する。

小型の巨人は、4m級、3m級、6m級、5m級などの個体であり、人間を喰い殺すには十分な大きさで建物にも入られやすいため逆に厄介。

南方から現れ、人間以外の生物には興味を示さず、人間の死体に対しても同様。

「人間を食べること」が行動原理であるが、100年以上人間のいない環境下で存在しており、捕食した人間をほとんど未消化で吐き出すことから、人間を食べる目的は栄養補給でなく「殺すこと」であると推測されている。つまりは制御不能な生物兵器のような存在。

また、恐ろしいことに水分補給も行っている様子が無い。活動に必要なのは日光のみ。夜は活動が低下し基本的には動かないが、中には日光を反射した月光で活動できる個体もいる。

通常の巨人は知能も低く近くにいる人間を捕食することくらいしか考えていないが、中にはより遠くの場所にいる多くの人間に向かって襲ったり、障害物があるにも関わらず突っ込んでくるなど特殊な行動をする奇行種と呼ばれる巨人がいる。

特殊な巨人

以下、重大なネタバレ含む

物語の中で、主人公のエレンも含めて任意に巨人に変身できる巨人化能力を持つ人間がいることが判明する。

明確な意思を持って自傷行為などの出血を伴う事を行う事で、巨人に変身することができ、本体の人間は巨人の弱点であるうなじ部分に収納される。その目的の用途によって、身体の一部分のみを巨人化させる事ができる。

巨人化能力者の特徴として、本体の人間も驚異的な再生能力を持ち、普通の人間なら致命傷になりうる怪我でも死ぬことはなく、身体の一部を失っても再生する事ができるという点がある。熟練者であれば再生能力を任意で停止させて、普通の人間のように振る舞う事もできる。

巨人化は身体に大きな負担を伴い、本体が大怪我を負った状態で巨人化を解除したり、解除直後に大怪我を負って身体の修復のみに集中していると、完治するまで巨人になることができない。

但し、いつでも巨人化出来る状態での大怪我ならばその大怪我を巨人化のトリガーにする事が可能で、傷も巨人化と共に一気に修復される上、巨人化中は即死さえしなければどんなダメージだろうと致命傷たり得ない。

その為、巨人化能力者を巨人化させずに無力化するには、一撃で即死させるか、出血させずに自傷もできない様に捕縛する必要があり、それが無理ならば巨人化させた上で本体を切り離し、更にその上で大きな損傷を負わせるしかない。

また巨人化能力者でも獣の巨人など一部を除き、人間形態と巨人形態のどちらでも関係なく無知性巨人たちの捕食対象になる。

無知性巨人を制御できるのは獣の巨人だけだが、それも獣の巨人に元々備わっていた力ではなく、継承したジーク個人の能力によるもの。この制御も無条件ではなく、自身の髄液で巨人化させる事で支配下に置いた状態で無知性巨人化させると言う物で、厳密には「無知性巨人を制御できる」能力という訳では無い。

その正体は大地の悪魔と契約したエルディア人の始祖ユミル・フリッツの死後に分離して誕生したとされる九つの巨人。知性を持つ巨人は全て九つの巨人のいずれかの継承者のみで、エルディア人は特殊な薬…巨人の脊髄液を打つことで無知性巨人になり、九つの巨人を持つ者を捕食すると巨人の力を継承する。

巨人になるのはエルディア人のみで、他の民族は同じ薬品を接種しても巨人にならない。そのためエルディア人は壁外の世界では迫害対象となっている。

ユミル・フリッツが契約後13年しか生きられなかった影響で、巨人化能力者は力を継承してから13年で死ぬ運命にある。寿命が尽きるまでに力が継承されなかった場合は、巨人の力は場所や距離を問わず新たに生まれるエルディア人の新生児の中からランダムに発現される。

九つの巨人

845年、シガンシナ区の外門を破壊した60メートルもある巨人。

845年、シガンシナ区からウォール・マリア内地へと続く内門を破壊した巨人。

第57回壁外調査の際に現れ、調査兵団に大きな被害を与えた巨人。

上記三者の「中の人」はある理由から深刻な苦悩を胸中に抱えており、眉の根を寄せて歯を食いしばった苦悩とも取れる表情である。

主人公エレン・イェーガーが巨人化した姿。「中の人」の巨人に対する憎しみが反映されたかの如き怒りの形相である。

他の巨人に比べ硬質化の自由度が圧倒的に高く、即席で様々な武装を作り出せる他、周囲の地形の支配すら可能。

作り出す武器の威力は凄まじく、エレンの硬質化では全く防御にならない。

幻の巨人

人類の対巨人防壁内に、壁の基礎として埋め込まれていた謎の巨人。超大型巨人同様に並外れた巨躯に加えて皮膚が存在せず、筋肉組織が露出した姿をしている。人類を巨人から守る『壁』が同じ巨人を軸に形成されている証拠であり、王家がウォール教を支援して壁そのものに手を加えることを妨害し続けてきたのも、これを民衆の目から秘匿しておくことが真の目的であった。ニック司祭の話ではまだ生きており、日光を浴びると目覚める恐れがあるという。

後のマーレ編で、初代王ユミル・フリッツが生み出した巨人であることが判明、やはりこれらも超大型巨人と同類であるらしく、壁の基礎に使われているその数は数千万体にも及ぶという。そして、彼らが一斉に行進する「地均し」は、人間はもちろん、動物や植物にも多大な悪影響を及ぼしかねない程の破壊的なものであり、その発動権を持つ壁内勢力を壁外勢力が危険視する一因でもある。皮肉な事に、壁内勢力を守る為の存在が、壁外勢力にとっての脅威であり、敵を招いてしまう一因なのだ。同時に、無知性巨人も、元は壁内部の人間の味方であるという二つ目の皮肉も成り立つ。

ロッド巨人体

ロッド・レイスが巨人となった姿。巨人化する薬を経口摂取したことで変身した。超大型巨人の倍以上の身長という超重巨体を誇る、現段階では作中最大級の個体。しかし、巨人化能力者を捕食していないために知性はなく、分類上は通常の巨人の奇行種に相当する。

余りの大きさと重さのために立つことすら出来ず、うつぶせのまま身体を引き摺って這うように移動する。重すぎて自分の体を削りながら進む上、鈍重極まりないが、その分大質量から生み出されるパワーは絶大であり、超大型巨人ですら門を蹴破るので精一杯だった『壁』本体をそのまま破壊して突破してしまうことが可能とされる。発している熱も周囲を瞬時に火の海に変えるほど極めて高温で、当然生身の人間など近付くだけで黒焦げに燃やされてしまう。

その他の巨人

  • おさげイーター…トロスト区への巨人襲撃の際にミーナ・カロライナを襲った巨人。大きくキラキラした目が特徴。モブ巨人の中でも一際ネタにされるなど人気者。
  • カルライーター…シガンシナ区への巨人襲撃の際にエレンの母カルラ・イェーガーを襲った巨人。剥き出しの歯茎に異様に細い腕が特徴。エレンにとっては因縁の仇。
  • ソニービーンハンジ・ゾエの作戦と捕獲兵器で生け捕りにされた2体の巨人。それぞれ7m級と4m級の個体。ハンジの実験の結果、ソニーは元気な性格であるのに対し、ビーンは内向的で自己表現が苦手な性格であるらしいことが判明した。後にどちらも何者かに殺害されてしまう。
  • 和田アキ子似の巨人…アニメ12話に登場した巨人、和田アキ子司会を務める「アッコにおまかせ!」や、LinkedHorizonの出場した第64回紅白歌合戦でも紹介された。
  • マンモン…外伝『Beore the fal』に登場した10m級の巨人。巨人信奉者によってシガンシナ区へと招き入れられ、5000人もの死者・行方不明者をもたらす大惨事を作った。
  • オーガ…外伝『Before the fall』に登場した10m級の巨人。主人公キュクロの父ヒース・マンセルを喰い殺した個体で、キュクロにとっては因縁の相手。

余談

作者は、2018年11月放送の「情熱大陸」にて、「ジュラシックパーク」の捕食シーンと「地獄先生ぬ~べ~」の人食いモナリザから影響を受けたと述べていた。

関連タグ

進撃の巨人 エレンゲリオン 巨人 巨人兵団 巨人組

BETA:作者曰く元ネタ

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