「…おまえ『パーマン』知らねーのか? グレート!
『パーマン』知らねーやつがよぉー この日本にいたのかよォー
本当かよ信じられねーやつだぜ… こんなやつと会話したくねーって感じだな!
ガキのころ何TV見て育ったんだ? 育った文化がちがうっつつーかよ」
(『ジョジョの奇妙な冒険』31巻より、間田敏和)
概要
藤子・F・不二雄が小学館の学年誌と『週刊少年サンデー』に掲載していたギャグマンガ。スーパーマンのパロディだからパーマン。
第1部は1966年から掲載され、翌年に『オバケのQ太郎』の枠を引き継ぐ形で白黒アニメ化された(『オバQ』の最終回で先行登場している)。その後再アニメ化が持ち上がった際、学年誌及び『コロコロコミック』『てれびくん』で第2部が1983年から3年間掲載され、原作者の撤退後は藤子プロ系列の作家陣が、八ページ~二ページ漫画でオリジナル展開を数年繋いでいた。
なお、第2部では設定を簡単にするためにパーマン5号は全くと言っていいほど登場せず、後述のクルクルパーの設定も無かったことにされ、悪人の名称も全国ギャングドロボー連盟から全日本悪者連盟に、パーマンの頭脳を翻弄させる輩も増え、その対処法も模索され、以前の挿話から応用した逆転劇も幾つか登場する。
第1部の最終話「バード星への道」がパーマンシリーズの最終回であるため、時系列はその前に当たる(正確には「バード星への道」は旧作最終回「スーパー星への道」の設定変更版)。
大山ドラえもん末期には『Pa Pa Pa THE MOVIE パーマン』のタイトルで二回アニメ映画化されている。こちらは続きを期待させるような終わり方だったが残念ながら二作品で打ち止めとなっている。
他のF作品にも言えることだが藤子・F・不二雄大全集刊行などによるアニメドラえもんへのゲスト出演があり、中でもパーマンは何かと共演する機会が多い。ドラえもんの誕生日スペシャルにてゲスト出演するという破格の扱いを受けたこともあり、今後の展開に期待がもたれる。
2016年12月31日に放送された、『大みそかだよ!ドラえもん1時間スペシャル』内にて、藤子・F・不二雄ミュージアムで限定上映されていた「ドラえもん&パーマン危機一髪!?」が放映された。この作品ではドラえもんの道具、「超巨大スクリーン立体テレビ」の中でパーマンがアフリカの密猟団と戦っており、その映像を見ていたのび太とドラえもんが画面に身を乗り出したはずみで映像の世界に入り込んでしまう、というストーリーになっている。
あらすじ(旧作を基本として)
とある年の元日、ぶらぶらと町を歩いていた平凡な小学生男子須羽ミツ夫の前にスーパーマン(新作では超人「バードマン」)が現れ、マスクとマント、バッジを渡す。このセットを身に付けることによって、通常の6600倍の筋力と時速91㎞(後に119㎞)の反重力による飛行能力ほかを手に入れ、スーパーヒーローとしての力が発揮出来るのである。名前は「スーパーマン」には遠く及ばない事から「スー」を取って「パーマン」である。
ミツオは同様にスーパーマンからマスクやマントを受け取った者たちとパーマンチームを組み、超人的な力を発揮して悪者を懲らしめ、あるいは事故や災害に立ち向かう。出動中は自分そっくりに変身出来るコピーロボットに身代わりを任せておけるが、正体は絶対に知られてはならず、知られたことが発覚した場合は脳細胞破壊銃でクルクルパーにされてしまう(第2部では細胞変換銃で動物にされる)。かくして4人(旧作では5人)のパーマンによる活躍が始まった。
設定の変遷
旧作では、パーマンたちを任命した司令はスーパーマンその人であったが、著作権・商標権上の問題から新作では超人であるバードマンと改名された。この為、スーパーマンとの関連や、主題歌にある「スーがスーっと消えて」の意味合いが曖昧になっている。
正体を知られたペナルティも、ごく初期の設定では「ばれたら死ぬ」という非常に即物的な設定になる予定であったが旧作で脳細胞破壊銃でクルクルパーにされてしまうとなり、さらにテレビアニメではこのクルクルパー設定が放送コードに引っかかるため、第2部では細胞変換銃で動物にされる設定に変更された。
関連イラスト
関連タグ
忍者ハットリくん・・・映画でコラボ
登場人物
社六
江時
ユキ
タヌキ警部