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長崎電気軌道の編集履歴

2019-03-31 19:50:08 バージョン

長崎電気軌道

ながさきでんききどう

長崎県長崎市内において路面電車を運行する鉄道事業者。

概要

長崎県長崎市において路面電車を運行する鉄道事業者。


長崎市中心部の観光地の有名所をほぼ沿線に網羅しており、観光客の利用も多い。


運賃は長く100円均一を維持していたが、ICカード乗車券の「長崎スマートカード」導入等に伴い現在は120円均一になっている。それでも自動販売機の缶ジュースと同額という安さである。


車両数は多く、廃線となった他社局からの中古車両も積極的に導入している。最新鋭車両は2012年生まれの5000形であるが、最古参となる160形(年間3日、イベント時にしか運行しない)は国内最古の1911年製であり、その年齢差は実に100歳に及ぶ。


1971年にバス部門を長崎バスに譲渡してからは、地方の鉄軌道事業者では珍しく関連会社をふくめてバス部門を保有していない。


路線

  • 本線
    • 住吉~長崎駅前~大波止~新地中華街~西浜町~崇福寺
  • 赤迫支線
    • 赤迫~住吉
  • 桜町支線
    • 長崎駅前~桜町~市民会館
  • 大浦支線
    • 新地中華街~石橋
  • 蛍茶屋支線
    • 西浜町~市民会館~蛍茶屋
  • 大浦支線の大浦海岸通り~石橋間のみ単線

運行系統(全停留所を紹介 数字は駅ナンバリング)

  • 1号系統(日中5分間隔)
    • 11赤迫~12住吉~13A昭和町通(赤迫行のみ停車)~13千歳町~14若葉町~15長崎大学~16岩屋橋~17浦上車庫~18大橋~19平和公園~20原爆資料館~21大学病院~22浦上駅前~23茂里町~24銭座町~25宝町~26八千代町~27長崎駅前~28五島町~29大波止~30出島~31新地中華街~32西浜町~33観光通~34思案橋~35崇福寺
  • 2号系統(臨時系統扱いで、通常ダイヤでは深夜のみの運転)
    • 11赤迫~(1号系統と同じ)~31新地中華街~32西浜町~36浜町アーケード~37めがね橋~38市民会館~39諏訪神社前~40新大工町~41新中川町~43蛍茶屋
  • 3号系統(日中6分間隔)
    • 11赤迫~(1号系統と同じ)~27長崎駅前~44桜町~45市民会館~39諏訪神社前~40新大工町~41新中川町~43蛍茶屋
  • 4号系統(日中13分間隔)
    • 45蛍茶屋~(2号系統と同じ)~36浜町アーケード~33観光通~34思案橋~35崇福寺
  • 5号系統(日中8分間隔)
    • 45蛍茶屋~(2号系統と同じ)~31新地中華街~47メディカルセンター~48大浦海岸通~50大浦天主堂~51石橋
  • この他に出入庫などで番号なしの運行がある。
  • 駅ナンバリングのうち、42と49は忌み番号として当初から欠番、46は廃止(入江町 新地中華街~メディカルセンター間)

車両

自社発注車と移籍車がある。かつてはかなりの数の移籍車があったが、現在は全て動態保存的な位置づけとなっており、通常の運用はほぼ全て自社発注車である。また移籍車は現在は160形を除き、移籍前の事業者の塗色となっている。通常の運用では全て冷房車が使用されている。

また車両形式には語呂合わせなどを使う場合が多い。


87形(二代目)

202形204号車を花電車仕様に改造したもの。形式番号は「花」のもじり。


160形

西鉄福岡市内線から移籍。元をたどると九州電気軌道(西鉄北九州線)の車両。168号車のみ現存。車籍を持ち営業運転可能な鉄軌道車両では、日本最古(1911年製造)かつ唯一の木造車である。営業運転に付くのは年数日。ICカード非対応、


201形202形211形300形

製造時期や製造所によって4形式に分かれているが、基本的な仕様はほぼ同じの半鋼製車。


360形370形

初の全金属車、昭和36年製造が360形、37年製造が370形で基本的な仕様は同じ。


500形

大阪市電の廃車発生品の台車・電装品を使用して車体のみを新製。ただし台車は後に別の発生品に振り替えられている。


600形

熊本市電からの移籍車。非冷房車。


1200形1300形1500形1700形

廃車発生品(自社だけでなく他社からのも含む)の台車・電装品を使用して、車体を新造したもの。


1800形

これも車体新造車であるが、車体デザインが大幅に変更されている。


3000形

初の低床車でリトルダンサーUタイプ。ローレル賞受賞車。


5000形

リトルダンサーUaタイプの低床車。


過去の車両たち(主なもの)

(初代)87形

花電車用の電動貨車。


800形

東京都電からの移籍車、5両譲り受けたが実際に営業運転に供されたのは2両だけ。


2000形

1980年に軽快電車として、当時の最新技術を取り入れて制作された車両。ローレル賞受賞車。ただ、在来車とはあまりにも隔絶した仕様だったことから、運転・整備両面で扱いづらい車両となってしまい、2014年に引退。


150形

箱根登山鉄道小田原市内線から移籍、元をたどると王子電気軌道(現在の東京都電荒川線)の車両。大正生まれ。当然非冷房車、ICカード非対応。2019年引退。


700形

東京都電からの移籍車。もともと都電唯一の1067mm路線だった杉並線用として制作され、杉並線廃止後に1372mm対応に改造され都電他線区に移籍、長崎移籍時に1435mm対応に改造されているが、全て台車そのものの改造で対応されており、3種類の軌間を走行したことのある車両。非冷房車。2019年引退。


1050形

仙台市電からの移籍車(ただし台車はよそから調達)。形式番号は「仙台(千台)から昭和50年に移籍」の語呂合わせ。非冷房車。2019年引退。


余談

大浦支線メディカルセンター~大浦海岸通間は1865年にトーマス・グラバーがアイアン・デューク号を試運転させた区間でもあり、それにちなんで我が国鉄道発祥の地の記念碑がメディカルセンター停留所付近に存在する。


関連タグ

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