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この世に不思議な事など無いの編集履歴

2019-05-14 18:21:04 バージョン

この世に不思議な事など無い

このよにはふしぎなものなどなにひとつないのである

神秘的なネタバレ注意。

2010年10月01日にニコニコ動画へ投稿された、小雨大豆と酔狂倶楽部制作【酔狂文庫:秋の怪談 酔狂都市伝説】のネタバレ注意。



これは少年から大人になった彼が解き明かす真実の物語。


























不思議な冷蔵庫

ゴミ山に置かれていた冷蔵庫を少年は"お化けの冷蔵庫"と呼んでいた。

なぜならその冷蔵庫は動物を産むからだ。始めは何が入っているのかと、小さな好奇心から扉を開けたのがきっかけだった。


少年は冷蔵庫の扉を開けると中は真っ暗だったが…


その暗闇の中から…

見たこともない変な生き物(⁉)が飛び出してきたのだ。


冷蔵庫の扉は自然に閉まり、少年は逃げていくその何かを眺めながらもう一度中を確かめようと再び扉を開けた。




今度は……

中から大きなウサギが飛び出してきた⁉



少年はビックリしながらも、"また何か出てくるのではないか"と、冗談半分でもう一度カラッポの冷蔵庫を閉め再び開けた。




すると……

今度は大きなヘビが大きな口を開けながらニョロニョロと飛び出してきたのだった!



少年は流石に我が目を疑った。なぜなら冷蔵庫の中は確かにカラッポだっだ…。


だが"お化けの冷蔵庫"は扉を開け閉めする度にネズミネコヤマアラシ次々に動物を吐き出したのだ…。

怖くなった少年は逃げ出して、それ以来その冷蔵庫に近づかなくなった。


月日は流れ大人になった青年はその冷蔵庫にやって来た。両眉を寄せて緊張した表情の彼は扉に手をかけて、"きっとあの頃に見た夢だったのだ"と思いながらも、僅かな期待に胸を弾ませながら、ゆっくりと扉を開いた…。


すると中には…
























底の抜けた空っぽの中身と、子どもの頃には気付かなかった地面に空いた大きな穴があった。


そう。

この底の抜けた冷蔵庫は獣道の上に置かれていて、扉を開ける度、その穴の中にいた動物たちがに驚き飛び出してきただけの話だったのだ。


青年は自嘲気味にふふっと笑い、ネタが割れてしまった事落胆した様子だった。


しかしここで彼は、ある事に気づく…



























不思議な洗濯機


ゴミ山に置かれていた洗濯機を少年は"お化けの洗濯機"と呼んでいた。

何故なら、その洗濯機は何でも食べてしまうからだ。


少年はそれに自分のお気に入りの物を何でも入れていたー


ここで現在の大人になった青年は"漬物石が珍しかったなんて、まったく子どもの頃はどうかしてたな…"と振り返った。そして捨て猫捨て犬もいっぱい入れていた事も思い出していた。


そんな思い出が残る洗濯機の前には"不思議な冷蔵庫"の謎を解いた青年がいた。両眉を寄せて緊張した表情の彼は洗濯機の蓋に手をかける。


洗濯機の蓋を開けるのはいつ以来かと、密かに胸をドキドキさせながら、彼はゆっくりと蓋開けた…

すると…


そこには……












































元気にはしゃぐ動物達の姿があった!


彼の視界には洗濯機の丸い蓋の中に木々と芝生が広がる景色。その中心には大きな石があり、カードやシールらしき物が散らばっている。その周りには元気に追いかっけっこする2匹の犬や子猫がトカゲらしき生き物と戯れて、それを見守る大人のネコがいた。よく見ると石に向かってニョロニョロと動くへビや木にカブトムシがとまっている風景が観れた。



そう。なんて事はない。

この洗濯機の入り口は別の地球とワームホールで繋がっていただけなのだ。



その別地球から空を見上げる動物達の視界にはー

雲が広がる青空ポッカリと空いた丸い穴から手を振る男の姿が映っていた





この世の中のありとあらゆる不思議な事とはー


例えば動物を産む"お化けの冷蔵庫"の扉を開けて解明できたように、を開ければそこには必ず原因真実がある。



その真実を解明する術をこの世界では"科学"と呼んでいるのだ。だから科学で解明出来ないからと言って、それがすなわち全くの不思議というわけではない。


例えば子どものために泥棒をする"意思のある不思議なコインロッカー"がいたとしても、

それはまだ現代の科学では解明出来ていないというだけであり、全ての神秘には必ず原因と真実が潜んでいるのだ。



例えば何でも食べてしまう"お化けの洗濯機"が、科学の進歩によって実は別の地球とワームホールで繋がっていた理解できるのだ。



そう。結局この世には不思議なモノなど何一つないのである。



そう。例えば少年時代には変な生き物と思っていた動物と大人になった人間が仲良くしている未来だってあるのかもしれないのだ。



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