春風亭昇太
しゅんぷうていしょうた
概要
静岡県清水市(現・静岡市清水区)出身。師匠は我が国ではただ一人の春風亭柳昇。
ドラマ『下町ロケット』、NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』などに出演するなど、俳優としても活動している。
前者では東国原英夫とペアになった。後者ではテレビ番組における飄々としたイメージを覆し、むっつりとした顔でほとんどしゃべらない今川義元役の怪演が大きな話題を呼んだ。
笑点メンバー
もともとは「若手大喜利」の司会者。
「笑点」40周年スペシャル回のラストで登場。5代目円楽が引退し、桂歌丸が正式司会に就任するとともに回答者にデビューした。座る位置は6人のうち右から3人目。着物は銀鼠色。これに合わせて、のちに若手大喜利でも着物の色が銀鼠色に統一された。
回答者としては落ち着きのない「がらっぱちの八五郎」キャラであり、よく歌丸に「なるほど、嫁が来ないわけだ」と呆れられている。落語家としては非常に滑舌が悪いこともあって、答えをトチっては自ら座布団を返上することも。
一方、お城巡りが趣味であることから歴史(日本史風俗・文化史)ネタに造詣が深く、歌丸をうならせる回答をすることもある。
いわゆる「ブラック団」の団員であった。罵倒相手としては主に、現メンバーの中では比較的新人同士であり、「独身VS恐妻家」で林家たい平、富士山と隣県繋がり&落語芸術協会の幹部繋がりで三遊亭小遊三がいる。
トイレの神様ネタで歌丸に「私は大喜利の神様だ。私以外の座布団を全部取りなさい」と命令した伝説も持つ(歌丸はその通りにしたが、翌週、1問目で一気に5枚も取られた)。
回答者だったころはもとより、若手大喜利でもさんざんネタにされていた。
回答者時代は、実は彼だけ「歌丸ジェノサイド」のトリガーとなった事が一度もない。
ちなみに独身がいじられ・自虐ネタだが、実際にはそんなに結婚願望はないらしい。
他のメンバーの家族は6代目円楽以外揃いも揃ってかかぁ天下の為、余暇を城巡りなど趣味に費やし、独身貴族を満喫している彼にとってはあまり結婚が幸せだとは思えないらしい。
稀に男色の類を疑われる事も有るが本人は普通に異性愛者である。ただしいい年こいて女子大生や女子高生にラブコールを送ったりする。
また独り者ネタでは「女性に見向きもされない」主旨のネタで弄られる事も有るが実際は何名か女性の方から求婚をされたケースもあり本人はモテない所謂「毒男」の類でもない。
笑点メンバー加入当初は「チビ」と共に過激なキレ芸を見せていたが、その結果林家木久扇に長女・佐久子を勧められてしまい慌てることになった。
その後は「独身」に対してはそれほど過剰反応を見せなくなった。
6代目司会者へ
5代目の司会者であった桂歌丸が番組を卒業し、名誉司会となることに伴い、その後任として2016年5月29日をもって6代目の司会者に就任することになった。
なお、先代の歌丸同様メンバーにおける三遊亭・林家の同門ではない司会者である(細かいところを言えばメンバーでも小遊三と好楽・6代目円楽における三遊亭や木久扇と二代目三平・たい平における林家は異なる派閥にある。)。
司会者としては、若手大喜利の司会だった頃からキレ芸が持ちネタであり、散々いじられた挙句「不愉快だ!」と言って次の問題に行く(またはお開きにする)が定番。
2017年8月13日分の回では阿波踊りをメンバー全員で行なった結果、歌丸勇退以来の全員の座布団全没収を敢行し、ドタバタの末に徳島県での収録に幕を降ろした。ちなみにこの放送のちょうど11年前の8月13日の放送の回でも全員の座布団全没収で幕を下ろしている。これが歌丸ジェノサイドにちなんだ『昇太ジェノサイド』初披露となった。
その他
女装が似合う、というか、長髪のカツラを被ると光浦靖子やハリセンボン春菜にそっくり。
城巡りの他にも趣味を持ち、「世田谷の豪邸」と言われる自宅にはレトロな家電製品(年季が入ったステレオ等)を置いていたり、旧車を複数所有していたりと古風なところもある。また料理も趣味にしておりその腕はプロ級でお裾分けで頂いた食材を自分一人では食べきれず廃棄したりするのが嫌な為ちょくちょく家に来た客などに振る舞っているとの事。
『おんな城主直虎』に今川義元役で出演したときには、息子の今川氏真を演じたのが美男歌舞伎役者の尾上松也だったため、まわりに「おまえにあんな美男の息子ができるか」と冷やかされたとか・・。
そして遂に・・・
2019年6月30日、「歌丸1周忌スペシャル」笑点のラストにて、「緊急重大発表」と題してある事を発表。その内容とは・・・。
「私事なんですが、春風亭昇太、59歳、ついに、ついに、結婚することになりました、還暦前になんとかなりました!」
そう、これまでずっと独身貴族を貫いてきた彼が、まさかの、である。これで現メンバーでは、独身者はいなくなったのだが、これからの大喜利の展開がどうなっていくかが楽しみである。