概要
阪急電鉄宝塚本線~能勢電鉄妙見線~能勢電鉄日生線の2社3路線を直通運転している。阪急の通常の特急列車と同様、特急料金なしで利用することができる。基本平日のみ運行。2014年7月31日までは阪急から能勢電鉄への片乗り入れだったが、翌8月1日からは阪急6000系1編成が能勢電鉄へ譲渡されたため相互乗り入れとなった。朝のラッシュ時間帯には上り列車(日生中央駅 → 梅田駅)のみ、夕方のラッシュ時間帯には下り列車(梅田駅 → 日生中央駅)のみが運行されている。
この他、臨時で春・秋の行楽シーズンの土休日の朝に梅田行きが、春のゴルフトーナメント開催時の土休日の朝に日生中央行きが運行される。行楽シーズンの臨時の梅田行きは1本目が京都・河原町行き快速特急「京とれいん」に、2本目が嵐山行き直通特急「あたご」に十三駅で連絡する。
現在はすべて8両編成で運転されるが、2015年3月改正までは朝の上り列車(日生中央駅 → 梅田駅)7本のうち中間の5本には川西能勢口駅で梅田方に2両を増結し、区間的に10両編成となっていた。能勢電鉄車を使用し増結する場合は増結用車両がすべて阪急車だったため、能勢電鉄車と阪急車の連結を見ることができた。(2015年3月改正からの宝塚本線の10両編成は、新設された川西能勢口始発の通勤特急のみとなっている)
ちなみに、日生エクスプレスの運転士のスタフには「日生特急」と表記されている。
停車駅
梅田駅-十三駅-石橋駅-池田駅-川西能勢口駅-平野駅-畦野駅-山下駅-日生中央駅
※線路の配線の都合上、両方向ともに川西能勢口駅3号線に入線し、乗務員の交替後スイッチバックして発車する形をとっている。
日生エクスプレスを直訳すると「日生急行」になる。
川西能勢口~日生中央間ではこれとは別に日生急行が存在し、停車駅は日生エクスプレスと同じで、妙見急行とは違い一の鳥居駅を通過する。定期列車としては2017年に廃止されたが、阪急線内の輸送障害で日生エクスプレスが運休となった際には能勢電鉄線内完結で同一時刻に日生急行が運行される事がある。
運行開始当初は池田駅を通過していたが、2003年に池田駅にも停車するようになった。その為、現在の阪急線内の停車駅は1997年まで存在した10両編成の急行(豊中・蛍池通過)と同じとなっている。
即ち、運行区間全体で見れば10両急行+日生急行ということになる。
使用される車両
阪急電鉄
- 6000系・・・6005F・6011F
6011Fは10連固定編成予備車。
- 8000系・・・8004F〜8007F
いずれも宝塚方面から前2両はクロスシートである。
- 1000系・・・平井車庫所属全編成
能勢電鉄
- 6000系・・・6002F
実質阪急6000系と同じ扱いをしているため、日生エクスプレスのみに限らず、朝ラッシュ時には箕面線の運用に入ることもあれば本線の基本運用に入ることもある。
かつて使用されていた車両
阪急電鉄
- 6000系・・・6006F・6008F・6012F・6013F・6024F
6006Fは一旦日生エクスプレスの運用に撤退したが、2016年9月に復帰。しかし、1006Fにアンテナを移植した上で日生エクスプレスの運用から撤退した。6013Fは外付けのアンテナで日生エクスプレスの入線したこともあった。また、6008F・6012Fは4連化、6024Fは2017年7月のダイヤ改正で4連化の上で箕面線に転用されて、それに伴い日生エクスプレスの運用から撤退した。
- 7000系・・・7025F・7026F・7031〜7033F
増結用として使用された。
- 8000系・・・8030F〜8034F・8040型全車
いずれも増結用として使用された。8030F〜8034Fのうち、8031F〜8033Fは西宮車庫に転属されている。
余談だが、7000系の8連基本編成が能勢電鉄へ乗り入れたことは一度も無い。