「安心ちろ。俺は優ちいからなぁ。今頃良い夢見てるぜ。…ちょうだ。俺もお邪魔ちよう」
CV:小杉十郎太
データ
【身長】一の目・203㎝→二の目・50.8m
【体重】一の目・97㎏→二の目・24.3t
概要
混じった獣の様な、渦巻く悪夢の様な姿を持つアヤカシ。 『獏』と言う妖怪の伝承のルーツとされている。
上記の姿をより詳細に説明すると、正面を向いた犀をベースに横を向いた象がくっ付いた頭部をしており、象の前脚がそのまま右肩の部分になっている。更に手首の甲が虎の頭部で
二の腕にもその縞模様が有り、そして右脚はモノクロの牛其の物で足首の部分にその頭部が有ると言うキメラ的でグロテスクな右半身を持つ。因みに右半身は全体的に赤い。
対する左半身は真っ黒な中に緑色の渦の模様が随所に散りばめられており、まさしく渦巻く悪夢を表現した悍ましい形になっている。尚、こちらは左腕が右腕より微妙に長い。
野太い声に似合わず幼稚であどけない言動を取るのが特徴で、「迷妄凶夢剣(めいもうきょうむけん)」と呼ばれる剣で武装している。
能力としては先ず左手から左手からの催眠効果を持つ息で人間を眠らせ、様々な夢を見せる事が出来る。そして自身も獏のルーツらしく夢の中に自在に入り込む能力を持ち、眠る人間の夢を喰らう事を好むが、夢の中で食べられる事は魂其の物を喰われるのと同じである為、犠牲者は2度と目覚める事は無く、事実上死亡してしまう。戦闘に於いても夢の中では世界を自在に変えて相手を翻弄し、現実でも奇怪な動きで相手を翻弄する等、トリッキーな技巧派である。
醜悪な外見も然る事ながら、人間を様々な悪夢の世界に誘い、喰らう事で永遠の眠りへと誘うその悪事は如何にも外道衆らしい残酷な物だが、上記の子供の様なあどけない言動が却って不気味さを煽り、遭遇する事が破滅を意味する異形の化け物としてのアヤカシの姿を見事に体現している。
劇中では前回、十臓の暗殺を拒否した薄皮太夫暗殺の命をドウコクより直々に受けた刺客として登場。薄皮太夫と交戦中の茉子の両名を纏めて夢の世界へ送り込んだ。
此処で太夫の過去を知ってしまった事を受け、太夫と茉子の間に因縁が生じる事となる。
前回のゴズナグモ同様、二週に亘って週を跨いで登場したアヤカシだけに実力も高く、物語の核心に迫る重要や役回りを担う存在となった。
劇中での活躍
第二十五幕「夢世界」
第二十六幕「決戦大一番」
余談
モチーフは象、犀、虎、牛と言った獣と悪夢。名前の由来は夢枕+獏から。
現代の伝承に於ける『獏』と言う妖怪は象、犀、虎、牛等が合わさった様であり、夢を食べる化け物らしいが、ユメバクラの姿と夢に誘う能力がそのルーツになったと思われる。
声を演じた小杉氏は『超力戦隊オーレンジャー』でバラビルダーを演じて以来、14年振りのスーパー戦隊シリーズへの出演となった。次回作の『天装戦隊ゴセイジャー』でも3番目に登場する敵組織の首領の声を当てている。
関連項目
東映系
バクキ:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した大先輩。
妖怪バク:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場する後輩。
バク怪人:『仮面ライダーBLACK』に登場する獏繋がりのライダー怪人。
東映以外
ムンナ/ムシャーナ:翌年発売のポケモン完全新作に登場する獏モチーフのポケモン。