概要
複数の路線や種別が停車する駅で、連続立体交差事業によりホーム・線路用の高架が二重構造になっている駅を指す。
元々は地上駅舎だったが、大勢の利用客の輸送の円滑化や踏切解消といった問題解決と土地の取得が難航しホームを横に配置出来なかった事象が同時に発生したことでこのような構造になっていることが多い。
要塞駅は停車路線が全て同じ会社営業(直通先除く)なので、線路・ホーム階層の真下にも別の線路・ホームがあるという珍しい構造となっている。これは本来停車する路線の営業元が異なる場合、乗り換え改札用の階層を挟む必要になるため。
単純に下に降りれば改札出口には辿り着けるので構造こそ単純で分かりやすい一方、乗り降りに階段やエスカレーターを上り下りしなければならないデメリットもあり賛否両論。一番高い線路・ホームだと高さは3F~4Fにも達するため、単純に高所恐怖症にもなかなかきついものがある。
また、改札より上の全ての階層が線路やホームで埋まっていることから完全高架構造が多く、高架こそ積み重なっていても北千住駅や新木場駅のような橋上構造の駅舎は要塞駅とはあまり呼ばれない。停車路線に地上鉄も多く含んでる場合は要塞よりもむしろダンジョンと称される。
主な要塞駅
青砥要塞(京成電鉄青砥駅)
高架化:1970年
布施要塞(近畿日本鉄道布施駅)
高架化:1977年
太田川要塞(名古屋鉄道太田川駅)
高架化:2011年
蒲田要塞(京浜急行電鉄京急蒲田駅)
高架化:2012年
将来的には淡路駅(大阪府大阪市東淀川区東淡路)と知立駅(愛知県知立市栄)も要塞駅の仲間入りが予定されている。