人物
1936年5月15日生まれ。本名不明。
スネークイーター作戦の際に、フルシチョフが派遣したKGBの工作員「ADAM」の代わりとして登場した。
バイクをこよなく愛している。
作戦中、イギリスのトライアンフ社製のバイク。MGS3のラストでは「ボンネビルT120」を、MGS4では「ボンネビルT100」を運転していた。
スリーサイズは88-62-86である模様。どうやら小島秀夫の理想の女性のプロポーションであり、これに近いスリーサイズのネタが他作品にも登場している。
ネタバレ注意
MGS3
当時28歳。
中国人民解放軍総参謀部第二部の二重スパイ。NSAの元暗号解読員で、1960年にADAMとともにソ連へと亡命した本物のEVA(男性)とすり代わっていた。
アメリカ生まれの白人。「賢者達」が中華民国に設立した工作員養成所に世界中から集められてきた子供達の1人。ザ・ボスが教官を務めていたことから彼女に正体を知られた。
使用する銃はモーゼル・ミリタリーの中国製のコピー品(EVAはこれを十七型拳銃と呼んでいた)。
フルオート射撃時に銃を横に構えて反動を利用して流し撃ちを行う「馬賊撃ち」を使う。
初めて廃工場跡でスネークと出会った時、彼は彼女の谷間に釘付けになっていた。EVAはスネークに自身の美貌と色香が通用しないと嘆いていた(?)が、廃工場や廃屋では結構興味津々だった事を彼女は気付いていなかった。
眼鏡を掛けた弱い女性のタチアナを演じている。
タチアナはソコロフの愛人ではないかとされていたが、実際にはタチアナとソコロフに関係は無い。
即席ラーメンが大好物。最も美味しいものには
「もっと食べさせてぇ...!」と絶賛する。
実はスネークとの同行時に彼と食の好みが同じだったりするが、FOODの履歴を見ると彼よりいいものばっかり食べていたりする。ちなみにCUREの履歴を見ると…?
少なくとも彼女は過去に受けた訓練や無線時に見る事ができるプロフィール写真から社交界にも潜り込んだ諜報活動もしていたようである。
スネークに想いを寄せるようになったのは、彼が拷問を受けている際、オセロットが戯れでEVAにロシアンルーレットをしたのを、身動きが取り辛い状況にもかかわらず庇ったからである。
ザ・ボスとスネークの特殊な関係に複雑な想いを抱いている。
伝説の女スパイ「マタ・ハリ(実在した人物)」とスネークに例えられたが、彼女はその例えられ方は嫌がっているようである。
スネークから賢者の遺産のデータを手に入れ去って行ったが、
持ち帰った「賢者の遺産」のデータはオセロットがすり替えた偽物であった。
後にこの失敗が原因で中国側賢者達に追われ、スネークやオセロット達と合流する。
騙していたことへの謝罪とザ・ボスから打ち明けられた作戦の真実をオープンリールに残した。
MPO
スネークイーター作戦での任務失敗により人民解放軍を追われ、傭兵パイロットとして活動していた。(これ以前に1968年にハノイでビッグボスと再会している)
スナイパーライフルの技術レベルが最高。
MGSPW
おそらく当時38歳。
スネークイーター作戦時代の回想シーンにて登場。
また、EVA名義でスネークに荷物を送っており、10年間話す事を躊躇い続けたザ・ボスの極秘任務の真相が録音されているカセットテープだった。
どういう伝手があるのかは不明だが、マザーベースに荷物を送るあたり繋がりが完全には切れていない様子。
(ソリッド・リキッド)が誕生しており、2歳となっているため、36歳頃には身籠っていたとみられる。
MGSVTPP
MGSVGZでは、おそらく当時39歳。
MGSVTPPでは、おそらく当時48歳
ビッグ・ボスと重症のMSF兵の身柄を確保し、キプロスの病院へ運んだ。
ここからMGS4で彼女の語る、「真実と虚構を織り交ぜたビッグボスの物語」の虚構部分が語られる。
エンディングに見られるオセロットがビックボスに用意したバイクは、MGS4でEVAが乗るバイクとなる。
野島一人著の小説版ではリキッド(イーライ)の養育をしていたが、彼女が出生の秘密を話したことでリキッドは失踪、以降のリキッド暴走の原因となった。
MGS4
80歳近い高齢だが、未だ衰えを知らない美貌と行動力を持つ。
メタルギアシリーズの重要なファクターの一つ、「愛国者達」の創設メンバーであった事が判明する。デイビットに「愛国者達」の正体を語った。
ビッグママ(マットカ・プルク)とも呼ばれ、戦災孤児たちを引き取り(※)、訓練し組織した「失楽園の戦士」を率いている。
ビッグボスの身体を捜索したり、エリア51から雷電を救出するなどをしていた。
ザボスの最後の意思を間違えて解釈したゼロ少佐、および「愛国者達」によって変わってしまった世界を元に戻すため、オセロットやナオミ・ハンターらと協力して、愛国者たちを倒す計画を立案する。
その計画の一部としてオセロットと協力しフランク・イェーガーを使ってパラメディックを殺害した。
東欧でPMCレイブン・ソードやヘイブン・トルーパー、UACVスライダーやレイジング・レイヴンとカーチェイスを繰り広げた末に重傷を負い、スネークに投与されていた新型FOXDIEによって死亡した。享年78歳。
※…ビッグボスもかつてはザンジバーランドにおいて戦災孤児を何人か保護していた。
スネークの母として
ファンの間ではMGS3の時点でジョンと親密になっていく事やエピローグで男女の仲になった事を想起させるイベントがある為、ビッグ・ボス=スネークの父ならEVA=スネークの母と予想がされMGS4でそれが事実となった。
しかし、EVAはあくまでも『遺伝子操作された卵子提供を受けた代理母』である為、遺伝子的にはデイビットとの直接の血縁関係は無い。ジョンとしても不本意な計画だった。
だが彼女は、愛した『ジョン』の子供を授かることを望んでいたため、本人にとっては他でもない自分の息子であると思っている。なお、ジョンは子を為す能力が失われていた為に計画で彼の体細胞から得た遺伝子が使われた模様。(MGSではリキッド曰く不能者(ED?)とされていたが、ジョンはある無線会話で自身のある箇所を見て「今日も元気だな!」と言っている事からソッチの方では無かった模様)
その為デイビッドから『代理母』呼ばわりされた際はさすがにショックだった様子(これに関しては自身の誕生経緯を知っている上でドライな性格の彼だから仕方ない)。
一方で、40年近く会っていなかった事から、デイビッドは唐突に現れた母に実感がなかったのかもしれない。
デイビッドが一番ジョンに似ていた為か、彼女は彼をジョンと重ねる事もあった。
ちなみにスネークを本名で呼ぶ数少ない登場人物。割と親バカ気味でスネークの銃の腕前を「さすが私の息子ね!」と褒めちぎる始末。
TPPの項目にあるように、幼少期のリキッドの養育も行っていた。
彼女の思い
スネークイーター作戦でジョンと出会い。彼に惹かれていった。
ジョンのまっすぐなその瞳が、ザ・ボスに向いていることを知りながらも、その思いは消えず、それが後に恐るべき子供たち計画への加担の要因になる。
先述のように、ジョンの子供を孕むことが何よりも幸せであったが、この出来事によってジョンとゼロ少佐との行き違いは決定的になり、彼は愛国者達を去ることになる。
子供を産むことには肯定的でありながらも、結果的にジョンを裏切ることになってしまったことを彼女は最後まで悔やんでいた(計画自体はジョンは憤慨していたがEVAに対しては表立って不仲となった様子は無いがお互いに別々の道を進んだのは確かである)。しかし、残りの生涯を陰で愛国者達との戦いに足を踏み入れたジョンに尽くし晩年においてもジョンへの愛情は変わらなかった。
本物のEVAは一体誰だったのか?
先に結論から言うと不明である。NSAの暗号解読員二名(共に男性)がソ連に渡ったのは史実だが、ADAM自体が経歴上無関係の可能性が高くスネークが接触する人物の情報が虚構であった可能性もある。
また、ADAMと同じくアメリカに縁のあるソ連出身の人物が実はもう一人いるがGRUの一般兵にすぎず、後の時代の人物の祖父にあたるのだがこの人物が本物のEVAだった確証は無い。
物語中では結局有耶無耶になったが、少なくともADAMの背後にいる組織による筋書きによって本人の知らぬ間に動かされていた可能性もある。ADAMとEVAは素性がどうあれスネークイーター作戦の成功並びにその後の愛国者への反乱に暗躍した事となる。