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583系の編集履歴

2011-10-05 20:09:32 バージョン

583系

ごひゃくはちじゅうさんけい

国鉄が製造した寝台特急用電車

鉄道車両の形式の一つ。国鉄の交直両用特急形電車の583系に関するイラストにこのタグがつけられる。


583系特急形電車

狭義では1968年に新製・営業運転開始した直流・交流(50/60Hz)の3電源対応の車両を指す。広義では前年の1967年に新製・営業運転開始した581系(交流は60Hzのみ対応)を含み、モーターを載せない付随車・制御車(クハネ・サハネ・サロ・サシ)は581形が共用される。なお、制御車については定員を増やしたクハネ583形も別途新製されている。また、A寝台車(ロネ)は当初、昼間時にグリーン車(ロ相当)として運用できる適当な形態がない事から新製されなかった。


581系は世界初、そして2010年時点では唯一の寝台・座席両用電車である(1998年新製・営業運転開始の285系電車は寝台専用)。新製当時は高度経済成長期で特急列車の増発が続いていたが、車両の増備に収容する車両基地の能力が追いつかないことやより効率的な運用を図る目的から開発された。最初に投入された寝台特急の愛称より「月光形」の異名がある。


走行機器関連は481系=581系、485系=583系でほぼ同じであり、JR移行後には臨時列車で併結運転されたこともある。ただ、車体重量が大きく出力荷重が確保できないという理由から、485系の運用実績のある路線のうち奥羽本線板谷峠区間には入線できなかった。


山陽本線系統と東北本線系統の昼行・夜行特急に多く運用されたが構造上普通車座席は急行以下と同じ向かい合わせ座席のクロスシートとなるため利用者からは敬遠される場面もあった。

山陽新幹線東北新幹線の開業後は昼行特急の廃止、夜行特急の削減・廃止により本来の用途を次第に失い余剰車が増え、1984年から85年にかけて一部車両が近郊形車両(419系・715系)に改造された。


国鉄分割民営化時にはJR東日本JR西日本に承継された。この際、JR東日本には東北特急用に新製された、クハネ583を連結する比較的車齢の若い編成が、JR西日本には北陸本線系統用に製造された電動車ユニットに、山陽本線系統で余剰となった581系の付随車・制御車を組み合わせた編成が継承されている。

2010年現在、両社に在籍車両はあるがJR東日本の車両は臨時列車用となっており、定期列車ではJR西日本の車両が急行きたぐに」に運用されるのみとなっている。なお、この「きたぐに」への投入の際に、客車時代にあったA寝台連結の需要があったことから、サロネ581がサハネ581からの改造で登場している。「雷鳥」「しらさぎ」の不定期列車等の昼間運用の際は、非営業車扱いのサロンカーとして運用されている。

また、JR東日本での淘汰が先に進んだため、前述の通り比較的新しく定員の多いクハネ583を含む編成が先に廃車されてしまい、クハネ581の方が多く残る(クハネ581:JR西日本車11両 / クハネ583:JR東日本車4両+JR西日本車1両の計5両)という、逆転現象を引き起こしている。


関連イラスト

オリジナル塗色

見上げれば二つ星


「きたぐに」現塗色


関連タグ

国鉄 特急 寝台列車 月光

181系 183系 185系 189系 381系 485系

285系 419系

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