演:山本耕史(映画)、栗原類(テレビドラマ)
CV:山寺宏一、石田彰、千葉繁(ショートアニメ版/彼岸島X)
身長:181cm 体重:72kg
「これは...いい概要だな」
「ようこそ 私の島へ」
彼岸島に巣食う吸血鬼の親玉にして、彼岸島で起きた悲劇の全ての元凶。
主人公宮本明の前に、幾度となく立ち塞がる正真正銘のラスボスである。
普段は唯の人間には微塵も興味を持たないが、自身に刃を向けて突撃してくる人間が大好き。
そして戦闘大好きな脳筋に思われがちだが、こう見えて頭を使った心理戦も大の得意。
その見た目のイメージに反し、丁寧語などはほぼ使わずかなり砕けた口調で喋る。
その過去からか、人間には厳しく、同族の吸血鬼達にはやや甘いタイプの吸血鬼である。
(尤も、この漫画の雑魚吸血鬼達の知性はかなり致命的に低く、IQ2程度であるが。)
また一応「吸血鬼」ではあるが、「吸血」というよりかは「咀嚼」する方が好みなのだろうか。
「骨まで噛み砕いてモグモグするのが大好き」という、食感重視の変わったタイプのお方である。
日本本土を手中に収めた現在は、彼の思うような強敵が一向に現れない...
そんな退屈な日々を疎ましく思っているようである。
いろいろな人間と戦ったけど最後はやっぱり明さんに一途な、戦闘狂の吸血鬼である。
銀髪の姿故に、過去には他の吸血鬼から白眼視されていた経歴を持つ(白眼なんかないけど)。
クソゲーみてぇな能力しやがって...!!返しやがれ!俺たちの仲間達を返しやがれ!
「私の配下につけば お前の商店街周辺だけはそっくり見逃してやると言っているのだ」
後述の原因により、ただでさえしぶとい吸血鬼達の中でただ一人、不死の肉体を有する。
ありとあらゆる吸血鬼や邪鬼の血を体内に取り込んだため、首を斬り落とされてさえも死ぬことは無く、丸太爆風日本刀角材みかんその他あらゆる手段でも決して死ぬことはない。
彼が死ぬときは、彼の不老不死を一時的にだけ解除するワクチン「501ワクチン」を使用した時のみである。
(なお、501ワクチンは現在、何をどう間違ってその状況になったのかなんと雅自身の手中にある)
その上、他の邪鬼やアマルガム(突然変異種)を遥かに上回る身体能力、格闘術を有する。
作中で彼に白兵戦を挑み、見事勝利できたのは序盤の宮本篤ただ一人である。
また、一見何の変哲も無い人型に見えるその身体は雅自身の意思で自由自在に変形する事が可能。
例えば、人間を頭から丸ごと喰らう際には口が耳元まで勢いよく裂け、骨格自体を完全に変えて...
口元からは鋭く尖った細長く頑強な犬歯が大量に剥き出した...
一度見ればトラウマ必至の、まさに悪夢のような姿へと一瞬で変貌する。
元々彼の不老不死自体、何十何百という同族を喰い散らかして獲得した包括的な能力なため、
こういった能力の数々のうち、本編で彼が披露した能力はほんの片鱗に過ぎないのかもしれない。
雅の部下達すら「腕を増やす」「二人に分裂する」「全身をダイヤモンドのように硬化させる」
「全身に顔が5つある」「再生能力全振りトンデモ耐久」「糞を食う度に若返る(と信じてる) 」
などの...実に独創性の高い、個性豊かなクリエイティブな能力の数々が登場している。
武器としては二刀流の鉄扇を用いるが、その切れ味は金属であろうと切断する斬鉄剣並みである。
またそれらを吸血鬼のクソフィジカルに物を言わせ、飛び道具として凄まじい轟音とともにブン投げる。
投げた鉄扇は竜巻のように猛烈に回転して周囲の木々や建物を滅多斬りにした後...
彼岸島世界名物神秘のエネルギー三原則に従い「投げた瞬間と同じかそれ以上の超スピードで」
ブーメランのように綺麗に雅の手元に戻っていく。
(そして、この鉄扇には彼を代表するシンボルマークである陰陽太極図が描かれている)
また、鉄扇が手元にない場合はその場の大木引っこ抜いて雑にブン投げるなどのアドリブも可能。
また彼の血液自体も設置型武器として十分凶悪である。
傷口から侵入した場合は、感染した本人すら自覚のないまま数分で彼と同じ吸血鬼へと変貌してしまう。それに伴い、感染者のIQももちろんほぼ例外なく著しく低下する。
感染から数日後にはダサい笠とゴム手袋、更に作業着を着て島内の農作業に従事することとなる。
例え感染する前の人間が元は勤勉なサラリーマンだろうが、復讐に燃えた忍者だろうが、である。
さらにクソ雅には脳波干渉(サイコジャック)という初見殺しがあり、
人間や吸血鬼、知性を持たず暴れまわる邪鬼をも自在にコントロールすることができる。
これを用いて邪鬼を群れ単位で操作し、本来知性のない邪鬼達に組織的な集団作戦行動をとらせる、
遠く離れた吸血鬼や邪鬼たちに、脳波干渉を介して自身の言葉を喋らせる、
自分が不意打ちされたらされたで用意していたクソつよ邪鬼を操縦して今度はガチに殺しにくる、
うつぶせの状態からノーモーションで高周波を発し、周囲の人間を強制的に武装解除する...等、
応用性が高すぎるこのチート能力は戦闘時(特に宮本明との戦闘時)はしばし封印されがちである。
またこの脳波干渉、恐ろしいことに射程距離がどこまで届くのかは今の所不明である。
作中では、夜間ボートで彼岸島から脱出しようとする宮本篤達一行を、雅自身は彼岸島島内から一歩も動かずに彼らが現在海上にいるのを瞬時に補足、そのまま何もせず監視し...
彼らを沖まであえて逃走させ「ここまで逃げればもう大丈夫だ!」と一喜一憂させたところで...
音を立てずに回り込ませた巨大邪鬼の大群で彼らを奇襲しボートを破壊、
さらに「怖いか人間よ!!己の非力を嘆くがいい!!」と言い放ち、篤達の恐怖を煽りにかかる。
(なお上記の台詞はその辺のサンマに言わせた為、威厳があるかと言われればかなり微妙である)
そして、彼らにゆっくり絶望を味わってもらってから彼岸島まで撤退させるという、脳波干渉の欲張りセットじみた離れ業まで披露している。
そして、「48日後...」連載開始後、雅の真の恐ろしさはその単体の強さだけではなく、日本列島のほぼ全域に同時発生した邪鬼やアマルガム達の大群、そして凄まじい感染力に物を言わせた吸血鬼の物量の恐怖にあったことが判明する。
(雑魚吸血鬼すら、狭所など状況次第では陸上自衛隊さえ一方的に制圧するだけの戦闘力がある)
彼ら吸血鬼達の多くは、彼に従えば永遠の快楽と不老不死が手に入るとして雅に忠誠を誓い、
雅を「救世主」と呼ぶ。
ああ楽しみだよ お前に私の経歴を丁寧に説明するのが 本当に楽しみだよ (鉄扇ぱたぱた)
「是非 私をその 最強の兵士にしていただけないでしょうか?」
その正体は、戦前に大日本帝国陸軍中佐五十嵐一郎の指揮した彼岸島の人体実験で生み出された、本土決戦を想定して作られた不死身の兵士。
それまで彼岸島の温厚な吸血鬼は感染する能力など持たず、人間と共存していたが
五十嵐の人体実験の最中、雅の体内で突然変異した吸血鬼ウィルスは、
「彼の血液の飛沫が目鼻口を始めとする粘膜に付着するとアウト、どんな小さな擦り傷からでも血管内部へと侵入し、ものの数分で体を吸血鬼へと変える」悪夢のウィルスへと変異を起こした。
(なお、実験ではモルモットや熊、狼などの動物への感染も確認されている)
死闘の末、捨て身の特攻でついに雅を殺害するチャンスまでこぎつけた五十嵐だったが...
雅が発揮した生物兵器としての魅力に最後まで抗いきれず、厳重な冷凍庫へと雅を冷凍封印した。
そうして長い間封印されていた雅だったが、島を訪れた宮本篤を欺いて封印を解き
瞬く間に、彼岸島は吸血鬼ウィルスに汚染されたパンデミックの舞台と化した。
そして、宮本篤の弟宮本明、そして彼の師匠の率いた人間側レジスタンス相手に、舐めプでほぼ完勝したのちに、雅は遂に日本本土へと上陸する。
雅は日本本土へと吸血鬼ウィルスを保有した数十億匹の蚊を放った。
本土は、不老不死の雅相手に抵抗らしい抵抗すらできず、あっけなく陥落することとなる。
(日本国周囲の外海は、既にサンマなどの大型邪鬼の群れにより包囲され閉ざされていたものと思われ、作中では雅の抹殺を目的とした国連による渋谷への徹底的な爆撃以外の日本本土への軍事行動は一切行われていない)
首都東京の陥落後は、志願した数万人の吸血鬼を集めてアマルガム(戦闘に特化した突然変異種)へと変貌させ、
さらに、それらを蠱毒の要領で殺し合わせ、生き残った5体のアマルガムを自身の家族と称し、
彼ら5人を「息子たち」と呼んで可愛がり、東京都の各地を支配させている。
雅の最終目的は、彼岸島のみならず全人類を吸血鬼ウィルスに感染させて、不老不死の吸血鬼と異形の邪鬼だけが跋扈する、彼にとって理想の世界を作り上げることである。
(実際吸血鬼ウィルスに感染すれば、どんな瀕死の重病人でも死の淵から蘇る事は事実であるが)
ただ、吸血鬼が継続的に人血を啜り続けない限りは最終的に邪鬼か亡者へと変貌するため、
人工血液が開発されていない現在...全人類の感染はすなわち、人類の生物学的な絶滅を意味する。
「ハ、言いたい放題だな」
と、彼のラスボスとしての華々しい経歴を書き連ねたが....
名実ともに最強の敵…な雅様だが、序盤も序盤から登場していることに加えて、ポカミスやアホな作戦に引っかかる描写なども多く、ネタキャラとしての地位も確立している。
(屋根の上を逃走中の主人公を鉄扇持って笑顔で追いかけ回す → 瓦についた血液に滑り転落する、
日本本土を占領したはいいが文明崩壊後水道インフラが停止する → 道路の水たまりで喉を潤す、
サンマの大群やチワワを介し脳波干渉で「怖いか!!人間よ!」と人間をバカにするなど)
ネタキャラではあるが...漫画の吸血鬼キャラとしては珍しい、「ほぼ完全な不老不死の達成」、
「主人公に一対一の対戦で完全勝利し」「主人公との最終決戦でさえ謀略を用いて舐めプで勝利」
という、ゲームでいうとまさにプラチナトロフィーばりの戦歴である。(まさだけに。)
原作中であっても雅にとって圧倒的不利な局面かつ敗色濃厚な場面で、前線で敵の大将を煽るうちに気づけば敵がほぼ全滅してた、というミラクルを起こしまくっている。
ここに書ききれない余談など 雅様にはいっぱいある
公認ネタキャラである証拠に、『なかよし』60周年記念ポスターには彼の姿が……!!
尚、作者の松本光司曰く、「雅さんは昔描いた落描きが元」との事である。
作中では、何度も繰り返し美形であることが強調されている。
いや実際作中の美形基準ではそうなんだけども。
やめんか、雅様は自身の詳しい年齢は読者にも教えてくれないのだ
(少なくとも慶長の頃には既に、彼岸島内にてふわふわと生活していた...らしい)
ちなみに、不死身となる前の雅は明治時代の「吸血鬼一家全員集合写真」にバッチリ映ってしまっている。が、なんとそこで判明した事実は...!
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> 「雅様、そのクッソ派手なタキシード...明治時代以前から既に着てたんかい!!」 <
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