概要
プロフィール
ネロ・ステラ・ボルゾイとは、『爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX』のキャラクター。シリーズのラスボスとして一文字兄弟の前に立ちはだかった。
ボルゾイスクールを設立したプロフェッサー・ボルゾイの孫。
しかしその性格は冷酷無比であり、祖父を追いだして自分がボルゾイスクールの頂点となった。
人種は明らかになっていないが、ボルゾイとは俊敏を意味するロシア語であることからスラブ系ロシア人だと考えられる。
劇中でもロシアの挨拶である「ダスピダーニャ」を使用しているシーンがある。
劇中での活躍
原作
通常時は一人称が「ぼく」だが、ヘッドセットを装着し髪が逆立つと「おれ」に変わるという特徴がある。
その凶暴な性格から誰も寄り付こうとはせず自身を「鬼ごっこの鬼」と表現している。
しかし根は真の理解者がいなかったことに寂しさを感じており、愛機のディオマース・ネロを唯一の理解者と見ていた。そのため残忍な性格ながらもマシンへの愛着はかなり強い。
ボルゾイタワー編終盤で登場し、MGストーンを破壊され一文字博士に逃げられた隙をついてボルゾイスクールを乗っ取った。
その凶暴性は半端なく、プロフェッサー・ボルゾイと草薙兄弟が震え上がり、所属レーサーは攻撃されないように最初は全員がわざとディオマース・ネロの前に出ないようわざとスピードを落としていたほど(結局ネロの恫喝でクモの子を散らすかのように前を走らされることになるのだが…)
新型機のテスト走行をしに模型店にやってきていた豪樹達に素顔を隠して接近したのをきっかけにGEN製作所の人員とも関わりを持つが、彼らに心を開くことはなかった。
WGPのルーキー戦にもディオマース・ネロで出場。
第1ステージでは自身を攻撃してきたバトルレーサーチームを蹴散らし、それを止めようとした烈矢のナックルブレイカーも再起不能同然の状態にした。
この出来事で烈矢からは猛烈に警戒され、豪樹達も最初は信じていなかったが、ビリビリに引き裂かれた自分が手渡したマフラーを見てナックルブレイカーを攻撃した犯人がネロだと確信し、対立することとなる。
第2ステージでも残忍ぶりを発揮し、障害物をばら撒くことでペペのマシンを圧し潰し、クリフのバニシングゲイザーもそれを助けようとした一文字兄弟のマシン共々リタイヤに追い込もうとした。しかし、カリームのデザートゴーレムだけはレーサー共々只者ではないことを事前に見破り攻撃はしなかった(そして直後に攻撃した草薙兄弟があっさり返り討ちにされたことでネロの予見が正しかったことが証明された)。
ファイナルステージでのTRFビクトリーズ戦では豪樹とタッグを組むこととなるが、根っから他人を信用しないネロはクリフや烈矢のアドバイスを聞こうとせずピットインもさせなかった。
終盤クリフの機転でビクトリーズに追いつくも、無理をさせてきたディオマース・ネロが機能停止してしまう。そこでロケットブースターを無理矢理起動し、ビクトリーズのマシンごと破壊しようとするが、カリームからは悪あがきだと見破られており、コースの壁に激突しマシンは大破してしまう。
裏切られたと感じたネロは最初こそマシンに八つ当たりしたが、豪樹に静止されると涙を浮かべ、マシンに謝罪した。その様子を見て豪樹も「とんでもないやつだけど、俺達と同じレーサー」だと認めた。
最後はディオマースを直してほしいとメンバーに懇願し、初めて自分の方から他人の力に頼った。
出番は最終話一話前のここが最後となり、多くのキャラクターがマシンと共に走る最終話では一コマも登場していない。
アニメ
こちらは通常時も髪が逆だっても一人称が「ぼく」のまま。
子供の頃から天才であり既に大学課程も終わらせている天才小学生という設定がある。
4クール目で登場し、プロフェッサー・ボルゾイが自分に作ってくれるオリジナルマシンの開発が遅れてることにしびれを切らして来日した。
ビクトリーチャンプにMGストーンを与え、マグナムトルネードを出来るようにしてくれたことから松ひとしから強い信頼を得ている。
プロフェッサー・ボルゾイも小学校に通わせるなどし時間稼ぎに足掻いたが、自身の宇宙開発計画をハッキングされそのまま追放、さらに一文字博士もマシンの開発を遅らせてる原因と見て解雇。
瞬く間にボルゾイスクールの頂点に立ち、ボルゾイタワーも一時的に閉鎖された。
完成したマシンはディオマース・ネロと名付けられ、オータムレースで初投入される。
レースの途中に純正のMGストーンによる「マーズグラビティ」を発動させジェットコースターコースを全壊に追い込みレースを中止に追い込み、残忍さを見せつけた。
その後マスコミを利用して国内中のレーサーを集めて頂点を決めるM-1グランプリの開催を宣戦布告。
そのレース会場はボルゾイタワーで、数年前に祖父に見せてもらった絵画「バベルの塔」をコンセプトに宇宙開発計画の技術を流用して作られた軌道エレベーターコースを決勝会場に決めている。
M-1グランプリは決勝から参戦し、謀反してきた草薙兄弟のファントムバイスからの重力攻撃を受けるも純正のマーズグラビティで返り討ちにした。さらにトップを走っていた大神マリナのフェニックススティンガーも大破に追い込む。
しかしレース終盤で一文字兄弟に徐々に逆転され始め、ついには自分を無視して兄弟争いを始めるようになると取り乱すようになり、マーズグラビティを連発したことによりマシンが故障、そのまま逆転負けを喫してしまった。