14番目の標的
じゅうよんばんめのたーげっと
「次に狙われるのはだれだ!?」
概要
公開日 | 1998年4月18日(土) |
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英題 | The Fourteenth Target |
監督 | こだま兼嗣 |
脚本 | 古内一成 |
主題歌 | ZARD「少女の頃に戻ったみたいに」 |
興行収入 | 18億5000万円 |
本作はヒロインの毛利蘭の父親である毛利小五郎とその知人たちが次々と標的になる事件が展開される。
本作では小五郎の妻で蘭の母親である妃英理と秘書の栗山緑が劇場版初登場。
また目暮警部と白鳥刑事の下の名前が公表(目暮十三)・(白鳥任三郎)。
その他に小五郎の高い拳銃の腕前や、刑事を辞めた理由、毛利夫婦の別居理由等初めて明らかにされた。
人間ドラマ的には、前作同様工藤新一(江戸川コナン)と蘭の関係を意識しつつも毛利家の内情にも触れているなど、どちらかというと「恋愛」よりも「家族の絆」に強くスポットが当たっている作品とも言える。
ストーリー
湖のほとりで母の妃英理を見つける毛利蘭。思わず駆け寄ろうとする蘭だが、英理は大声で蘭を止める。するとどこからともなく銃声が聞こえたかと思うと、英理が地面に倒れこんでしまう。そんな夢の中から焦るように抜け出した蘭は不安になり、英理に電話をかける。それを笑う英理だが、蘭が「夢で見た母は今より少し若く見えた」ということを伝えると、なぜか英理は表情を曇らせる。
一方コナンは少年探偵団とともに航空博物館を訪れ、阿笠博士を待つ間吉田歩美は占いのゲーム機でコナンとの恋を占うが、表示された結果は「Aの予感」。古い隠語で"A"はキスを意味する。
その1週間後、非番で公園をジョギングしていた目暮警部が何者かにボウガンで狙撃されて大怪我を負う。現場には西洋の短剣らしきものが残されていた。その後今度は英理が贈り物のチョコレートを食べた途端に苦しみだし倒れる。すぐに胃の洗浄をしたため命に別状はなかったが、今度は事務所の郵便受けに紙製の花が入っていた。阿笠博士の家で今回の事件について考えるコナンだが、突然玄関のガラスが割られ、外を見に行った博士はバイクに乗った何者かにボウガンで狙撃されて負傷する。コナンは犯人を追うが寸前のところで逃げられてしまい、現場からは剣のようなものが発見された。
コナンは数々の遺留品がトランプの絵札に関連していること、そして犯行の数々がコナンや小五郎を取り巻く人物を狙ったものだということを突き止める。一方で目暮警部も、犯人は仮出所したばかりの[村上丈]]であると推測していた。帰りの車中にコナンと蘭は白鳥刑事から、過去に村上の取り調べの際にトラブルが起きて人質となった英理を小五郎が拳銃で撃ったという事実を伝えられ、蘭はショックを受けてしまう。
その後目暮警部は、小五郎の知人で名前に「十」がある辻弘樹に事件のことを知らせ忠告するが、辻は自らが操縦するヘリコプターのフライトをやめようとしない。小五郎と目暮警部も同乗することを条件にフライト許可が下り、コナンも潜入に成功する。その後飛び立ってまもなく辻が目の不調を訴え墜落の危機を迎えるが、コナンの全力のアシストで不時着を決行し惨事を免れた。
次に狙われるのは「八」のある人物ということで、ソムリエの沢木公平を尋ねたコナン一行。沢木はこれから海洋娯楽施設「アクアクリスタル」に行くのだと語り、そこのオーナーで「九」のつく旭勝義の名前を目にする。そしてコナンたちも「アクアクリスタル」に向かうことになり、到着後、そこで同じく招待されていた小山内奈々、仁科稔、宍戸永明、ピーター・フォードと会することになる。そう、彼らも名前に数字を持っていたのであった。